ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

初“ガヴィ”バタジオーロ「ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ」を飲んでみた。

「ガヴィ」とはなにか問題

え、GAVI(ガヴィ)って生産者の名前じゃないの。
っていうのが今回最大の発見っていうか気付きっていうかなんていうかだった。いやーやばかった危なく満天下に無知をさらすところだった……(さらしてる)。なんならGAJA(ガヤ)と区別ついてなかったまである。GAJAは生産者だがGAVIは生産者ではなくGAROはフォークグループでGAOは中性的なルックスが印象的な歌手だ。ヒット曲は「SAYONARA」ね。

f:id:ichibanboshimomojiro:20210914195941j:plain

バタジオーロ「ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ」を飲みました。

さて、なぜこのように己の無知をさらしているのかといえば、先日いつもいく「やまや」に行った際に「おっ、ガヴィのワインがあるじゃない。有名な造り手だし(注:造り手じゃない)買っておこう安いし」と1518円税込の「ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ」を買ったのだった。ちなみにバタジオーロ(生産者)のガヴィ(生産者じゃない)を買いました。

 

ガヴィとコルテーゼについて

お前そこからかよと思われるかもしれないがガヴィはイタリア、ピエモンテの特定の地域で生産される白ワインだ。いやこれほんとビックリ。でもあれですよ。「無知とは知識を書き込む余白のことである」という名言もあるし問題ないんですよ。誰の名言かってヒマワインさんって人の名言なんですけど。自分で自分を慰めていくスタイルで私はがんばっていきたい。

himawine.hatenablog.com

ガヴィは正式名称をコルテーゼ・ディ・ガヴィというのだそうで、その名の通り地場品種のコルテーゼを100%使ったワイン。1974年にDOCに認定され、1998年にDOCGへと昇格している。

じゃあコルテーゼはどんなブドウなのかといえば、1659年にはすでにピエモンテのブドウ畑で栽培されていたという記録が残るほど歴史ある品種で、「適度な酸味と軽やかな風味」があって「地元の魚介類に合うワインとして、ジェノバ近郊のレストランで人気」だとwikipediaにある。いいなあ。

 

「ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ」はどんなワインか

バタシオーロはピエモンテに1958年に設立されたこれまた歴史ある生産者。そして今回飲んだ「ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ」はバタシオーロの無印ガヴィの上位キュヴェ。なんだけど、これはちょっと見間違いかも知れないけれどもやまやでは無印ガヴィと同じ値段で売られていたような気がする。ナチュラルにお買い得だな。やまや道の奥は深い。

ワインについても調べてみると手作業で収穫後、除梗・ソフトプレスしステンレスタンクで発酵し、澱とともに熟成させたワインなのだそうだ。造りからはフレッシュ系の予感がするけれども初ガヴィはどんな味わいか、いざ飲んでみよう。

 

「ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ」を飲んでみた

グラスに注いでみると薄めの麦わら帽子みたいな色。香りの印象は私の分類でいうところ「風系」だ。映画「魔女の宅急便」でトンボとキキが自転車を2ケツしていたときに正面から吹きつけてきた風。あれ。青草の匂いと、かすかな花の香り、そして海のニュアンスね。存在しないイタリアでの青春時代の甘ずっぱい思い出がよみがえってくるぜ。

飲んでみると、ソアーヴェみたいなスッキリタイプなんですかねこれ。リースリングではなくてソーヴィニヨン・ブランに近いようなスッキリ具合にちょっと潮風みたいなニュアンスとかハチミツ的なニュアンスが加わってる感じがする。

f:id:ichibanboshimomojiro:20210914201051p:plain

vivinoの評価は3.9。うん、わかる。

私はといえば近所の鮮魚店でサンマを刺身にしてもらいそこにレモン、オリーブオイル、塩、ハーブをぶっかけた漁師メシみたいなつまみに合わせたのだがこれが爆発的に合った。シーフードに合うという謳い文句の通りだなこりゃ。2日目はさらにトロっとしてきて、単体で味わっても楽しいワインになった。うまい。ガヴィ、それは手のひらから伝わる愛。

というわけで大変満足のいく人生初ガヴィだったのだった。次はガヤを飲んでみよう。「ガ」つながりで。

 

ガヴィ、「高いやつ」はどんな味がするんだろうか。