ブログ2周年をワインで振り返る
本ブログも開設から早いもので2年の歳月を経た。早いなあ。書いた記事は実に404本。飲んだけど記事にしていないワインも多くあるため、実際にボトル1本を飲んだのは2年で500本くらいだろうか。試飲会やお店で飲んだものを含めるとどれくらいだろう。500と1000の間とかそれくらいだろうか。よく飲んだなあ。
コロナ禍でマスク生活&テレワークということもあるのだろうが、ワインのおかげか風邪をひいて寝込むこともなく、体重は微減。健康診断の数値も良好。これからも元気に飲み続けていきたい次第だ。おじいちゃん死ぬ2秒前までワイン飲んでたよね、みたいになりたい。
さて、せっかく2年も続けてきたので、この2年間をいくつかに区切り、その都度で印象に残ったワインを振り返っていきたい。
デ ウェホフ「ライムストーンヒル シャルドネ」
本ブログの最初の記事はデ ウェホフの「ライムストーンヒル シャルドネ」。「野球部の夏の県大会で食べた保護者自作のはちみつレモン。あの味。」とか書いているので書いている内容は今と変化なし。おまけに成長なし、反省なしで3年目突入である。
ブログをはじめた頃によく飲んでいたのはなんといっても樽の効いたシャルドネと樽の濃い味の赤ワインであった。イントゥ・シャルドネやクリムゾン・ランチ、ロッソ・ディ・カモミにコレッツィオーネ・チンクアンタ、サブミッションといったワイン。このあたりのチョイスは実に正しい初心者、という感じがする今でも初心者だけど。
シャンパーニュ、シャンパーニュ、シャンパーニュ
そして2020年5月24日にはブログにシャンパーニュが初登場している。
himawine.hatenablog.com「シャンパーニュはシャンパーニュだからシャンパーニュなのだ」とか、「ナンバーワンにならなくても良くてもともと特別なオンリーワン」とか、「みんな違って、みんなお湯」とか書いてあって文章面ではガチのマジで成長していないことがわかる。なんでお湯の話になるんだよ。
そのとき飲んだシャンパーニュの味は忘れてしまったが、以降(安)シャンパーニュ大好きおじさんとなっていく、その萌芽がここにある。有名シャンパーニュのスタンダードを飲む企画とか、週いちシャンパーニュ生活とか、炭酸水にガムシロを入れてドサージュの違いによる味わいの変化を感じるという狂気の企画とか、シャンパーニュ絡みは楽しい思い出がいろいろある。
直近ではなんといってもこれ↓
高級シャンパーニュは全然飲んでいないし、味の違いも正直よくわからない。シャンパンレベルはMAXが99なら私は5とか6とかそれくらいだろうか。ドラクエでいえば武器がくさりがま、とかそれくらいの感じ。それでも「知らないこと」も含めて今ではシャンパーニュが大好きだ。
これ買うかどうかずっと迷ってる↓
ドメーヌ・モン「モンペ2019」
さらに大きな画期となったのが2020年6月のドメーヌ・モン「モンペ」との出会いだ。初の日本ワイン、初のペティアン、初の無濾過・無清澄の介入少なめワイン、初のラブルスカ種(ナイアガラが入っていたはず)。それまでに飲んだことのあるものとまったく異なること、そしてその味わいの良さに衝撃を受け、2020年は人生初のふるさと納税をドメーヌ・モンがある余市町に全集中、2021年もほぼ同様、ということになったのだった。
北海道ワインが私は好きで、日本ワインも大好きだがそのきっかけになったのは間違いなく「モンペ」だ。2021年VTで製造を終了したこのワインを私は一生忘れない。フォーエバーモンペ。
パーリーゲーツ ピノ・ノワール2018とキュヴェ・リカ
そして、ブログ開設後半年ほどを経て「私はピノ・ノワールが好きだ」という事実に気づく。あ、恋。である。
「恋は突然やってくる。そして苦悩が始まる」
これは吉田秋生の漫画『詩歌川百景』のセリフだが、まさにそんな感じで私は突然(安)ピノ・ノワール大好きおじさんになってしまったのだった。
きっかけは数あれど、パーリーゲーツ ピノ・ノワール2018との出会いは印象的だ。ニューワールドでありながらブルゴーニュ的な味わい。同じ南アフリカのキュヴェ・リカと並んで、いまだに3000円以下で買える安うまピノ・ノワールの2トップを形成している。
最近お休みしているが安うまピノ・ノワールMAPという企画もまだ進行中で、そろそろ再起動したい。あと、ブルゴーニュ沼にもこうね、つま先でお湯の温度をおそるおそるたしかめる体でお邪魔していきたいですね、へへ。
そして3年目へ
その後ブログは2年目に突入。毎月1日に発売される「うきうきワインの玉手箱」などの福袋を購入して比較してみたり、コノスル ビシクレタを全種類飲み比べてみたり、ちょっと背伸びしてワイン会に参加してみたり、ワイン会を主催したり、生産者の方にインタビューさせてもらったりと、ワインを楽しむ幅が一気に広がっていったような気がする。
それに伴ってお友達も小学校入学時と比較すべきレベルで増加。ともだち100人できるかなチャレンジに不惑を過ぎて挑めるとは思ってもいなかった。一緒に遊んでくれたすべてのみなさんに感謝です本当に。
と、1年目を中心に雑にこの2年間を振り返ってみて、やはり私はワインのことをなにも知らないことがよくわかる。飲んだ本数も少ないし、知識も浅い。しかし、知らないことを嬉しく思えるのもまたワインの良さなんじゃなかろうかと私は思う。もっと知ることができるということなので。
ワインはおいしい。そして驚くほど面白い。人と人をつなぐ接着剤としても人類史上もっとも優れているかもしれない。3年目も楽しく飲んで、たくさん書いて、みんなでたくさん乾杯したいなあと思う次第だ。
ドン・ペリニヨンで祝う、とかすればよかったか…!