イタリア・トスカーナに“ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニ”なる素晴らしい生産者がいるらしい。素晴らしい生産者ならば、ブラインドで飲んでも価格の違いがわかるのでは? と思ったので実際にブラインドテイスティングしてみました! [PR]
ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニは本当に素晴らしいのか?
「イタリア・トスカーナに“ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニ”っていう素晴らしい生産者がいるので、飲んでその素晴らしさを伝えよ」
という指令が届いたのだが、ただ飲んで「うん、うまい!」というだけでは芸がない。私はブロガー、「本当に素晴らしいのだろうか?」と疑ってかかることにした。
届いたのは4本のワイン。白が1本、赤が3本だ。

ラインナップはこんな感じ。
<白> サンキメント トスカーナ IGT 5,500円
<赤>キャンティ スペリオーレ DOCG 2021 3,960円
<赤>ロッソ ディ モンタルチーノ 2021 6,600円
<赤>ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2018 13,200円
トスカーナなので赤の品種はすべてサンジョヴェーゼ主体(キャンティ スペリオーレはカナイオーロとのブレンド)。なにを隠そう私はイタリア品種ではサンジョヴェーゼがいちばん好きなので、トスカーナワインは大好物だ。
赤の3本は3,960円→6,600円→13,200円と価格がそれぞれ倍々になっていくみたいな感じ。素晴らしい生産者ならば、もっとも安いキャンティ スペリオーレでもおいしく、もっとも高いブルネッロはめちゃくちゃうまいに違いない。
その価格ごとのおいしさを見極めるべく、飲み友達のAさんを誘って赤3本をブラインドで飲むことにした。さっそく、私とAさんの対話形式でお届けしよう。
ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニをブラインドで飲んでみた
ヒマワイン(以下、ヒマ):さて今回は、ワインの価格差をブラインドで見極めるという企画です。真に素晴らしい生産者であれば、値段ごとのおいしさが必ずや表現されているはずですからね。その前に、まずは乾杯で白を飲みましょうか。「サンキメント トスカーナ IGT」というワインです。

A:これおいしいですね! 香りがめちゃくちゃ華やかで好きです。
ヒマ:ほんとですね! ちょっとバラみたいな香りがするなあと思ったら、「トラミネール」なんですねこれ。
A:トラミネールってなんでしたっけ?
ヒマ:ゲヴュルツトラミネールの親戚みたいな認識です。イタリアにあるトラミン村が原産だからトラミネール。
A:へー、そうなんだ。ちょっとオレンジワインっぽさもありますね。
ヒマ:おっ、すごい。「一部にオレンジワインとして醸したワインをブレンド」って書いてありますよ! 5,500円と値段は高めですが、それだけのことはありますね。いきなりうまい。
ブラインドテイスティングスタート! 赤ワインの価格差はわかるのか?
ヒマ:さて、続いてはいよいよ赤ワインを飲んでいきましょう。まずは「1番」のワインから。キャップシールを剥がした状態でシャッフルしたので、私も中身はさっぱりわかりません。
A:え、これめちゃくちゃおいしいですよ? 私はふだんイタリアワインってあまり飲まないんです。正直すっぱいイメージがあって。でもこれは全然すっぱくなくて、果実味があっておいしい!
ヒマ:たしかにおいしいですね……。え、なんだろうこれ。これが13,200円って言われても驚かないような、驚くような……。
A:どっちなんですか(笑)。
ヒマ:異様なまでに飲みやすいので、逆に高くはない気がするんですよね。2番と3番も飲んでみましょうか。

A:2番のワインは、1番のワインよりさらに色がオレンジっぽいですね。
ヒマ:そうっすね。こっちのほうが熟成が進んでいる感じがします。そしていい香りだな〜。
A:1番もよかったけど、こっちのほうが香りが強いですね。そしておいしい!
ヒマ:うーむ、これはけっこうすごいかも。「高いワイン」オーラがムンムンします。赤系果実と黒系果実の中間みたいな、サンジョヴェーゼならではの感じも強くあるし、これがブルネッロじゃないかなあ。
A:3番は2番に近い味ですが、2番のほうがより複雑? なんですかね。
ヒマ:3番のほうが酸味が強い印象ですね。熟成感がより少ないような。
A:決めました! 私は2番が一番高いと思います。理由はおいしいから(笑)。
ヒマ:同意です。正解発表行きましょうか!
【1番のワイン】ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニ キャンティ スーペリオーレ 2021
ヒマ:1番は3,960円のキャンティ スーペリオーレでした。
Aさん:実は私、これが一番好きでした。とても飲みやすくて、味わいも濃くて。

ヒマ:ブレンドされてるカナイオーロがいい仕事してるんですかね。果実味たっぷりで、すごく親しみやすい味わい。ちょっと背伸びした家飲みに最高のワインだと思いました。
【2番のワイン】ドナテッラ チネッリ コロンビーニ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2018

Aさん:やった、正解ですね!
ヒマ:普通にすげえワインでしたよね。果実味・酸味・渋み・熟成感のバランスがバシッととれていて、柔らかさ、親しみやすさもあり、かつ複雑。ジェームズ・サックリング94点みたいだし、13,200円はダテじゃないっす。ちょっと問題が簡単すぎましたね、このワインがうますぎるがゆえに。
【3番のワイン】ドナテッラ チネッリ コロンビーニロッソ・ディ・モンタルチーノ 2021
ヒマ:というわけで、3番のワインが6,600円のロッソ・ディ・モンタルチーノでした。

A:これもおいしかったですよね。
ヒマ:1番のワインはめちゃくちゃわかりやすいおいしさ、2番のワインは圧倒的な複雑さと高級感、3番はその中間という印象ですかね。
A:どれも個性的でした。
ヒマ:価格による違いが明確にある。これも生産者の腕前なんでしょうね。今日はありがとうございました!
ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニは「女性だけ」のワイナリーを所有
……と、ブラインドテイスティング終了後は普通にうまいうまいと杯を重ね、結局翌日二日酔いになるほど飲んでしまったわけだが、それくらいどれもとてもおいしいワインだったのだった。
ちなみに、ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニはふたつのワイナリーを所有しており、今回飲んだロッソ・ディ・モンタルチーノとブルネッロ・ディ・モンタルチーノは「カサート・プライム・ドンネ」というワイナリーのもの。
同ワイナリーはイタリア初の女性だけのワイナリーなのだそうだ。女性がつくっているからなのか、どのワインもとてもやわらかくて包容力があり、体に染み込むようなやさしさを感じられるワインだった。えも言われぬマンマ感がある。

ブラインドでも容易にわかるほど価格帯ごとに見事に特徴が異なり、それぞれにとても魅力的なのだが、最初に手に取るならば間違いなく3,960円のキャンティ スーペリオーレがおすすめ。
そして、ぜひブルネッロ・ディ・モンタルチーノもお試しいただきたい。白も、ロッソ・ディ・モンタルチーノもおいしかったが、今回飲んだ4種ではもっとも安いキャンティと、もっとも高いブルネッロが抜きん出ていたと思う。
ドナテッラ・チネッリ・コロンビーニをチェック!
というわけでドナテッラ・チネッリ・コロンビーニは素晴らしいトスカーナワインの生産者だったのだった。疑ってすみませんでしたッ!!!
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