シャンパーニュの価格どんどん高くなってる問題
シャンパーニュの値段がどんどん高くなっている。ほんの5年前の2019年頃、シャンパーニュは今ほど高くなく、たとえば「ボトル1本1000円台のシャンパーニュ」という今となっては存在しないツチノコ的価格帯のものも存在した。
時は流れ、シャンパーニュ自体の価格も高騰し、同時に円安も進行。1000円台はおろか、2000円台で買うのも無理になった。
シャンパーニュ「ジャン・サンドラン」が安い!!
ましてや生産量の少ないRM(レコルタン・マニピュラン=ブドウの栽培・醸造を一貫して行う生産者)のシャンパーニュはなおさら気軽な値段では買えない……じっと手を見る、と思っていたら、業務用ワインの仕入れ専門店「WINE PRO」の担当者から「だったらこんなのありますよ」と1本のワインを教えてもらった。それが、ジャン・サンドラン トラディション ブリュットというシャンパーニュ。
シャンパーニュ地方、コート・デ・バール地区のセル・シュル・ウルス村に本拠地を置くRMが造るブラン・ド・ノワールで、「定価7150円の商品なんですが、今、年末特価でめちゃくちゃ安くなっているんです。推しです」(担当者)とのこと。
商品ページのリンク↓
WINE PROはプロ向けのサイトなので、価格は一般には非公開。ログインしないと表示されないのだが、「こっそり値段を教えてください」と直球で頼み込んだところ、特別に教えてもらうことができた。
その価格、定価7150円がなんと◯◯◯◯円。ヒントを申し上げれば2024年現在のシャンパーニュ価格としては最安級で、RMとしてはちょっと見たことがない金額。シャンパーニュが高いならRMシャンパーニュを飲めばいいじゃない状態になっている。どうなってんだ。
シャンパーニュ「ジャン・サンドラン」はおいしいのか
いやでも安いのはわかったが、美味しくなければ意味がないという意見もあろう。まったくもってその通りなのだが安心してください。おいしいのだ、このシャンパーニュ。
色はブラン・ド・ノワールらしく濃いめのイエローゴールド。繊細ながら豊かな泡立ちがあり、香りにも味わいにも熟したリンゴのニュアンスと熱々のタルト生地のような雰囲気があって、ドサージュは8g/lと平均的ながら飲むアップルパイみたいな親しみやすさがある。それでいてシャープな酸も兼ね備えているから、飲み飽きることもない。
どことなく熟成感もあって、アペリティフからメインディッシュまで通せてしまう骨太かつ味わいふくよかなたぷたぷ系シャンパーニュなのだ。仲間内で飲んでもらったところ評判も上々。普段ワインをさほど飲まない人の評価も非常に高かったから、「飲みやすい」シャンパーニュだと言っていいと思う。
熟成期間は36カ月と長め。栽培に徹底的にこだわるRM。品種はピノ・ノワール100%で、その樹齢は最高でなんと100年(!)。複数ヴィンテージ、複数区画をアッサンブラージュすることで、品質を保ち、複雑味を出しているそうだ。つまり造りにはキチンと7150円感があり、◯◯◯◯円ながら大量生産シャンパーニュとは違うのだよの感がある。
つまり「シャンパーニュが安く買える!」ではなく「おいしいRMシャンパーニュが安く買える!」ところに価値がある。円安なんて怖くなかった……?
「ジャン・サンドラン」はグラスシャンパンにピッタリな気がする
飲食店を経営したことがないのでわからないが、◯◯◯◯円ならグラスシャンパンとして提供可能だと思われる。RMシャンパンがグラスで(低価格で)飲めたら客としてはかなり嬉しいはずだし、実際グラスシャンパーニュを頼んでこれが出てきたら思わずガッツポーズ出る。飲食店さんチャンスです。
これは余談だが、WINE PROは業務用ワインの仕入れ専門店、つまりプロ向けショップでありながらポイントがつく。ダイヤモンド会員となるとポイントは5%。このポイントまでをも加味すると、あくまで税別ベースではあるものの、◯◯◯◯円のジャン・サンドラン トラディション・ブリュットはさらにお得になる。
ちなみにこのシャンパーニュ、以前ご紹介したシャンパン5本で16,999円のセットの1本にも含まれている。このセットも相当お得なので、我ら一般消費者はこちらのセットを買うのも良い選択肢だ。
こちらの記事で詳しく書いているのでぜひ↓
というわけでこの記事の結論は「業務店の方が羨ましい」ということになる。年末までの特別価格なので、クリスマス特別企画のグラスシャンパーニュキャンペーンなどやるのにピッタリな気がする。
そして、「◯◯◯◯円、◯◯◯◯円しつこいよ!」と思った方はぜひサイトで会員登録してみてください! しかも新規会員登録すると2000ポイントもらえちゃうし、6本単位で注文すれば送料無料なんですよ。なにそれ仕入れたい(自宅に)。