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シャトーマルス「甲州オランジュ・グリ」日本の高コスパオレンジワインを飲んでみた。

シャトーマルス甲州オランジュ・グリ」を飲むに至る経緯

5月のこの良い季節にTwitterのお友だちのみなさんと山梨県勝沼へ大人の遠足的に出かけるはずだったのが、折からの緊急事態宣言で中止となり、やむなくズーム飲み会に切り替えるにあたり「せっかくだし山梨のワインを飲もう」ということで選ばれたのがこのワインだった、というのが手に取るに至る経緯。

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シャトーマルス甲州オランジュ・グリ」を飲みました。

その飲み会に関しては、ワイン系個人サイトの泰斗・安ワイン道場師範がまとめてくださっているので、そちらをお読みいただきたい。

さて、甲州オランジュ・グリは、スーパーで購入可能な1000円台(希望小売価格1636円)の日本ワインだ。みなさんは1000円台で買える日本ワインと聞いてどう思われるだろうか。
「いっやー、どうすかね」
と思われるのではないだろうか正直に申し上げて私は思った。思ったのだが、結論を先に述べればこのワインが実においしかったのだった。スーパーで普通に売ってる1000円台の日本ワイン、まったくあなどれない! と己の不明を大いに恥じたことを先に述べておきたい。おいしかったんですよホントに。

 

甲州オランジュ・グリと本坊酒造

さて、私はつい先日「国産のおいしいシャルドネ」として名高い菊鹿シャルドネを飲んだ。菊鹿シャルドネ甲州オランジュグリには共通点があって、それはどちらも鹿児島の酒造メーカー、本坊酒造絡みという点。

himawine.hatenablog.com

株式会社ガイアブックスの2012年の記事によれば、山梨でマルスワインが成功を収めたことで山形県に高畠ワインを設立し、その流れを受けて熊本ワインが設立されたのだそうだ。
http://www.gaiajapan.co.jp/news/event/5350/

マルス山梨ワイナリーが設立されたのは1960年というから、実に半世紀以上前。その後、2000年に自社畑「穂坂日之城農場」を開設、2017年にはマルス穂坂ワイナリーを新設し、グラビティフロー設計による高品質なワイン造りが可能となったとある。すごい真っ当な設備投資がされてる感じがして気持ちいい。

 

甲州オランジュ・グリ」の生産本数がすごい

今回買ったワインのヴィンテージは2019なので、この最新設備で醸造されたことになるんだと思う。商品ページに「醸造地:マルス穂坂ワイナリー」って書いてあるし。そしてすごいのはこのワイン、生産量が5万8000本もあるところ。そりゃスーパーでも買えるわ。

Wikipediaによれば小布施ワイナリーの年間生産量が約4万本なのだそうだ。規模やポリシーが異なるだろうから比較にとくに意味はないのだが、甲州オランジュ・グリというキュヴェだけで5万8000本というのはかなりの数字だということがなんとなくわかる。甲州の、しかもオレンジっていうニッチな感じのワインでこの本数は、それだけ商品に自信があるからってことかもしれない。

 

甲州オランジュ・グリを飲んでみた。

さて、ワイン会のはじまる前にスクリューキャップをくるくる回して飲んでみたのだが、冒頭に述べたように非常においしかったんですよこれが。

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レモン風味の鴨のローストと合わせてみたらめちゃくちゃ合いました。

開けてすぐは意外や自然派ワインみたいな独特な香り。しばらく経ってそれが消えると、和柑橘的な甘酸っぱいような香りがして、みかん水みたいな甘み、みかんの皮みたいな苦味を感じるんだけど思いっきり「オランジュ」っていう言葉に引っ張られまくってますねこれ。ともかくうまい。これで1636円は“良コスパ”と言っていいと思う。甲州ならではの和柑橘系サッパリさ、ちょっとの苦味に適度な渋みとかコクがくわわって邪魔をしていない。

甲州はゲノム情報を解読した結果、むしろ赤ワイン用品種に近い特徴を持つ品種であることがわかっているのだそうで、その品種特性を考えれば適度な渋みも楽しめる「オレンジ色のヴァン・グリ」はいい選択肢なような気もする。

というわけで、スーパーで1000円台で買える日本ワインでなにかいいのない? と聞かれたら、私は今後「甲州オランジュ・グリ」を挙げる。

 

ふるさと納税でも入手できるみたい↓