いつものようにネットでワインを探していたら、「極赤ワインくじ」なるものに目が留まった。お値段1万円。うーん、高い。
いくらのワインが手元に届くかは神のみぞ知るところだが、いずれにしても1本のワインに支払う金額としては自分市場最高額。なのだが、5月は私の誕生月。たまにはいいよねってことで課金を決意(わたしは楽天の『セラー専科』で買いました)。
このブログは、1万円のワインくじが手元に届き、開封するまでのドキュメントだ。さっそくいってみよう。
さて「くじ」というからには、これは広義のギャンブルだ。一定の金額を投資して、投資額以上のリターンを期待するのがギャンブルならば、勝つも負けるも期待値次第ということになる。
公営ギャンブルの期待値は総務省が発表していて、それによれば宝くじは45.7%(売り上げ1兆419億円、当選金4758億円)、地方競馬、競艇、競輪、オートレースの公営競技で74.8%とある。宝くじを買う行為は、基本的に1000円で457円を買う行為。残りの543円分が「夢」の代金ということになります。
では、今回の「極赤ワインくじ」の期待値はどうなっているのだろうか。まずは、各賞とそのプライズを見ていこう。
極賞 ドメーヌ ド ラルロ/ロマネ サン ヴィヴァン2017(8万円、確率1/100)
特賞 オーパス ワン2005(6万円、確率1/100)
1等 パルマッツ ヴィンヤーズ/カベルネ・ソーヴィニヨン2015(3万5000円、48/100)
2等 4種類(平均価格2万1500円、14/100)
3等 4種類(平均価格1万3700円、36/100)
100本の合計金額(概算値)は307万1000円。
というわけで1本あたりに均すと3万7円。
期待値307%……!
このワインくじを買うことは、1万円で3万円を買う行為……! これは勝つとわかっている勝負! 1等が妙に多いのが逆に気になるけれどもそれは言わぬが花というものだろう。なにはともあれ、確率1/2で1等以上である。
というわけで、買った。
そして、届いた。
ここで重要なのは、極賞、特賞、といったものはこの世に存在しないとまず割り切ることだ。それを期待してしまえば98%の確率でハズレを引くことになるからだ。
1/100になけなしのカネを張れるのがギャンブラーなのだろうが私はギャンブラーではなく、しがないワイン好きに過ぎない。
ハズレはズバリ、3等だ。確率36%で、当選するワインの金額は平均1万3700円。もちろんどれも素晴らしいワインだろうし、1万円で買えるならば27%OFFくらいの計算でお得はお得だ。しかし、せっかく1万円払うなら自分で選びたい。ここを引いたら負けで、それ以外なら勝ちというのが今回のルールだ。確率は36%……!
ラルロこいラルロ!(言ってることが違う)
なにがくるんだうらあああああとと裂帛の気合とともに開封。「1/100」の文字が目に入る。ラルロきたあああああ! と思いきや違う! これは同梱のチラシ!
出てきたのは2等「メテオール ペルセイド カベルネ・ソーヴィニヨン 2013」でした。パーカーポイント97点とのこと。あらいいじゃない。
2万5000円から1万8000円の幅のある2等4種のなかでは最高額で、これは非常にいい結果だったのではないでしょうか。私は宇宙が好きなので、流れ星のラベルもなんともいい。うーん、うれしい。期待値は下回ったけれども、期待値なんてどうでもいいんですよ。大切なのは夢とロマンであります。
というわけで、せっかく当たったこのワイン、5月の誕生日にでも飲もうと思います。楽しみすぎる……!
まだワインを飲んでいないのでなんとも言えないけれども、ワクワク込みで楽しめた「極ワインくじ」。また買います。あー楽しかった。