東京駅八重洲地下街の「お酒ドンキ」に行ってみた
「お酒ドンキ」なる店舗が東京駅八重洲口直結の八重洲地下街にできたと聞いたので行ってみた。狭い店内にお酒がギチギチに陳列されていて、ワインの棚も充実しているのだが、特徴的なのは棚ごとに輸入元が決まっている点。
イメージ的には書店の文庫棚だ。ハードカバーがテーマや著者別に分類されるのに対し、文庫棚は多くの場合「講談社文庫」とか「集英社文庫」といったように版元によって分類される。それと同じように、お酒ドンキには「都光」棚があったり「ローヤル・オブ・ジャパン」棚があったり「オーバーシーズ」棚がある。
「お酒ドンキ」のワインくじは2種類
ドンキだけにエンタメ感みたいなものも非常に重視している印象で、ワインくじも複数用意されていた。そのうちのひとつが定番のドンペリくじなのだが、これがどこからどうみても成城石井のワインくじと同じやつ。
前述のように棚ごとにインポーターが割り当てられているようなので、このワインくじの棚が実質東京ヨーロッパ貿易棚ということなのかもしれない。東京ヨーロッパ貿易は成城石井の輸入会社であります。
2021年6月25日現在の情報で、10本に1本バローロが当たるっていうトーレス、アンティノリ、クラレンドル・ワインズとかのワインがズラリが並んだエノテカ感満載の赤ワインくじもあった。ともあれ、本ブログの趣旨のひとつに「ドンペリが当たるまでワインくじを買い続ける」というものがあるので、迷わず成城石井くじのほうを購入した。
お酒ドンキのワインくじはなにが当たる? 当選商品一覧
価格は2178円。ラインナップは以下だ。
【シャンパーニュ群】5本
1本 ドン・ペリニヨン 2万878円
1本 ドゥロ ブランドノワール 1万890円
1本 ポメリー ブリュット ロワイヤル 7480円
1本 ジャイヨ ブリュット 5379円
1本 シャンパーニュ ジョセフ デブロワ 3289円
【瓶内二次発酵群】25本
3本 モワンジョン ヴァンムスーブリュット 2849円
6本 ベー・フランソワ ブリュット 2849円
16本 ルイーズ・デストレ ブリュット 2849円
【ハズレ群】30本
14本 シャルル ベルナール ブリュット 2189円
16本 クリューズ ブリュット 2189円
くじは合計60本。価格には幅があるけれどもシャンパーニュがまとめて当たりだとすればそれは5/60で約8.3%。
続いて妥協枠としてどれもお値段2849円の瓶内二次発酵スパークリングワイン群があり、それは25/60で約41.6%。
その下に2種いずれも2189円という購入価格+11円という「一応お得です。」という印象の問答無用のハズレワインが30本用意されている。
これはもうシャンパーニュでなければハズレといっていいので、91.6%の確率でハズレというかなりハードなくじだ。ちなみにすべてのワインの価格を合計して60で割った1本あたりの平均価格は約3080円となる。
「お酒ドンキ」のドンペリが当たるくじを開けてみた
さて、ではいざドンペリ目指してくじの中身をオープンしていこう。
厚紙の箱を開封するとキャップシールが現れるわけだが……ドンペリくじを見つけるたびに購入し過去全敗とかいう私レベルの呪われたキャリアの持ち主になるとこの時点でわかる。「あ、これシャンパーニュじゃないな」と(誰でもわかる)。
8.3%の幸運、我に訪れず。というわけで、あとは瓶内二次発酵か否かの二択となる。がっかりしつつも、ボトルを引っ張り出してみましょう。えいっ!
というわけで出たのはルイーズ・デズトレ ブリュット2849円だった。
ちょっと調べてみたところ、フランスはロワールの造り手、マルセル・マルタンがつくる瓶内二次発酵のワインで、シュナン・ブラン、コロンバール、ユニ・ブランが使われてるみたい。
マルセル・マルタンはフランスの大手GCFグループが所有するワイナリーで、輸入元はもちろん東京ヨーロッパ貿易だ。
正直に申し上げて心情的には完全無欠のハズレなのだが、そうはいってもこの季節スパークリングワインはいくつあっても腐らない。せっかくのご縁、楽しく飲みたい次第だ。
なにはともあれお酒ドンキ、インポーターごとに棚が峻別されるというわりとありそうでない感じの陳列が個性的なショップだった。すぐ近くには人気ワインが多数揃って棚を眺めるだけで楽しい「リカーズハセガワ」もあるので、東京駅に来たら一度立ち寄ってみるといいかもしれない。話のタネに。
こちらはオーパス・ワンが当たるワインくじ。確率1/100↓