成城石井で「お楽しみスパークリングワインBOX」を買った
なにが当たるかのドキドキ感が楽しめる「ワインくじ」が好きでよく買う。スーパーの成城石井では「お楽しみスパークリングワインBOX」というワインくじが割と頻繁に売られており、私も過去何度かこれに挑戦したことがある。
1位の賞品がものすごく豪華、というタイプではなく、高確率でシャンパーニュが当たるのがウリのワインくじで、過去私はルイーズ・デストレ、ベー・フランソワ・ブリュットといったワインを引き当てたことがある。引き当てたことがあるというか、それらのワインはなんて言うんですかね。俗に言うハズレなわけなのですがまあ細かいことはいいだろう。
ワインくじとは購入後それを開封するまでの時間を楽しむものなのであってなにがアタリでなにがハズレかなどとを論じるのは野暮というものだそういうことにしておいてください。
さて、本日ちょっとした買い出しに成城石井を訪問したところ、そのお楽しみスパークリングBOXが売られているのを発見した。私事ながら今日は私の誕生日。誕生日といえば運気天をも穿つ勢いであるに違いなく、買えば自ずと確率20%で封入されているというシャンパーニュがゲットできるに違いない。濡れ手にシャンパーニュとはまさにこのことだわい、ガハハ! と「三国志」の猛将みたいな気分で1本を選び、自宅へと連れて帰ることにした。
そう、これは中年男性(最近ロクなことがない)が誕生日にワインくじを買うとどんな結果となるのか。その過程から結末までのドキュメントである。
成城石井「お楽しみスパークリングワインBOX」の中身
さて、まずは今回のワインくじがどのようなものなのかから調べていこう。ポスターには大きく「1/5の確率でシャンパーニュが当たる!」と書いてある。シャンパーニュ率20%。つまり、80%の確率でシャンパーニュは当たらないということだ。自分で書いて思ったのだがえっマジか80%はまあまあの確率だなこれ。なぜ人はワインくじを買うその瞬間だけ80%を8%くらいに過小評価するのでしょうか。降水確率80%で傘を持って出かけない人いますか?
しかし今日は私の誕生日。鬼神も逃げ出す運気でもって、20%を当てに行く。というわけで適当に1本を選び(達人はボトルの形状から重心を判断し、箱を傾けることで中身を判定するそうだが私には無理。箱選びは常識の範囲内でやりましょう)レジへと持ち込んだ。ついでに生ハムも買った。生ハムとシャンパーニュで今夜をセレブレートしていきたい。
さて、開封の儀を執り行う前にまずは今回のワインくじの中身を見ておこう。以下だ。
ヴーヴ・クリコ ローズラベル 7139円(1本)
モエ・エ・シャンドン ロゼ 6039円(1本)
モエ・エ・シャンドン ブリュット 4939円(1本)
G.H.マム グランコルドン 4719円(1本)
ポメリー・ブリュット ロワイヤル 4719円(1本)
エドシック・モノポール ブルートップ 4389円(2本)
シャンパーニュ ドゥロ ブランドノワール 3839円(3本)
ニコラフィアット セレクションブリュット 3509円(2本)
以上がシャンパーニュ。
以下が「それ以外」だ。
モワンジョン ヴァンムスー ブリュット 2849円(5本)
ルイーズ デストレ スパークリングワイン 2849円(5本)
ミレニアム カヴァ ブリュット 2629円(6本)
クレマンドリムー レヴェラシオン36カ月熟成 2189円(6本)
ルイ・フラマンド スパークリングワイン2189円(13本)
エフ ラヴェルニュ 2189円(13本)
すべてのワインは生産者の思いがこもった掛け替えのないものだが、あくまでくじの景品として見た場合シャンパーニュ以外はハズレだ。狙うはシャンパーニュ。シャンパーニュならなんでもいいのだが飲んだことのないヴーヴかモエのロゼ、あるいはエドシック・モノポールとかが希望です。(確率3.3%)
成城石井「お楽しみスパークリングワインBOX」のお得度
シャンパーニュ12本、それ以外48本。12本しかシャンパーニュが入っていないのか……当たるわけないよ。と考えるのか、ワオ! 12本もシャンパーニュが入っているだなんてなんて素晴らしいんだ! と考えるのかで人生の舳先の向く方向は大きく異なる。私は本来ガッツリ系ペシミストなのだが、今日は私の誕生日。年に一度の楽観主義でもってシャンパーニュの大海原に漕ぎ出して行きたい。
ちなみにくじの景品の税込価格はグロスで16万9180円。平均価格は2819円。くじの売価は2079円なので、基本的にはお得と言っていい。以上で下調べは終わり。いざ開封の儀に進みたい。
成城石井「お楽しみスパークリングワインBOX」なにが入ってた?
というわけで開封だ。ワインくじは開封の瞬間に勝利判定がされるケースがあり、今回でいえばキャップのカバーがピンクだったらヴーヴ・クリコまたはモエ・エ・シャンドンが確定。青だった場合はエドシック・モノポールが確定。つまりシャンパーニュだということになる。一方でオレンジが出た場合ルイーズ・デストレ確定でつまり非シャンパーニュが確定する。それ以外、ゴールドまたはブラックの場合はラベルを見るまでは基本的にはわからないということになるだろう。
というわけでいってみよう。鬼が出るか蛇が出るか。シャンパーニュか、スパークリングワインか! いざ開封だ。
まずは第一関門突破だ。5本が封入されているルイーズ・デストレではなかった。まだシャンパーニュである可能性は十分にあると言える。もう少し引っ張り出してみよう。
駄目っ……! また駄目! 誕生日関係なし(そりゃそうだ)! 私の手元に来たのはもっとも単価の安いルイ・フラマンド スパークリングワインであった。フランスのワインなのにラベルに「スパークリングワイン」って書いてあるの逆に珍しくないすか。ルイ・フラマンド、生産者はルイーズ・デストレ。結局ルイーズ・デストレかよ!
くじの中の最安値。成城石井のワインくじの代表的ハズレ銘柄のひとつ、ルイーズ・デストレのさらに下位レンジ。輸入元は成城石井の輸入部門である東京ヨーロッパ貿易で、ワインくじのタマ感あふれる1本。というわけで私のバースデーワインくじは大惨敗という結果に終わった。ちょっと飲みに行ってきます…!
はじめっからシャンパンしか入ってないくじ↓