ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

白鬼コスパワインセットをぜんぶ飲んで採点してみた【1カ月間鬼コスパ生活】

「鬼のようにコスパが良い」ことから名付けられた鬼コスパワインセット。今回は白ワインだけが詰まった“白鬼コスパワインセット”を飲んでみました!1カ月鬼コスパワインセットばかり飲んだので、選び方も考察しています。[PR]

コスパワインセットをほぼ全部飲んでみた

今月は鬼コスパワインセット3種類を飲んでレビューするという大変貴重な機会をいただいた。正直に言おう、私は今月鬼コスパワインセットしか飲んでいない(お酒弱いので適宜友人を招いて飲むのを手伝ってもらいつつ)。

私はふだん、ワイン以外は水とコーヒーしか口にしないので、2025年6月の私はほぼ水、コーヒー、鬼コスパワインセットの3種類の液体のみを摂取して過ごしたことになる。もはや鬼コスパワインの化身、と言っていいんじゃないかってレベル。

himawine.hatenablog.com

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というわけでその最終回は「白鬼コスパワインセット」のレビューとなるのだが、せっかくなのでまとめ的に「どの鬼コスパを買うべきか?」も考えてみたいと思う。

それはさておき、今回の白鬼コスパワインセットは9種類+おまけ1本。鬼コスパワインセットは2,000円くらいのものから5,000円超の高級ワインまで幅広い価格帯のワインが揃っていることが多いが、今回のセットも下は1,980円から上は5,500円までと実に幅広い。そのなかに“お宝”といえるワインは眠っているのか? さっそく、安いほうから飲んでみよう。

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【白鬼コスパ1本目】スモークサーモンにぃーよwihtレモン

1本目はいきなり変化球! 人気ソムリエの田邉公一さん監修のワインで、レモンを絞ったスモークサーモンに合うという白ワイン、その名も「スモークサーモンにぃーよ」(定価1,980円)だ。

見た目には若干イロモノ感があるけれど、飲んでみるとこれが非常にオーソドックスでおいしい王道系白ワイン。使用品種はソーヴィニヨン・ブランとミュスカデルだそうで、さわやかな青い草の香りに、シャクッとしたりんごのような果実感、レモンやハーブのニュアンスが伴って暑い季節に冷やして飲むと実にうまい。

突き抜けた個性はないけれど、冷蔵庫にこれが冷えていれば大概の夏の料理は迎え打てる、優秀なワインという印象を受けた。

系統:さわやか系

満足度:77点 

 

 

【白鬼コスパ2本目】クロスター エベルナッハ プロプスタイ エベルナッハ リースリング トロッケン 2023

続いては同じく1,980円税込のドイツのリースリングなのだが、これが酸の切れ味が非常にシャープな酸味特化型! という印象の1本。

レモンやグレープフルーツのような爽やかな酸味があり、どこかスダチのようなグリーンなニュアンスも兼ね備えている。リースリングにありがちなペトロール香はなく、非常に爽快な飲み味となっている。

“一芸特化”というか、能力値の多くを酸の切れ味に寄せてきたワインといった印象で、夏に井戸水とか小川とかに浸して冷やし、縁側で蝉の鳴き声を聞きながら飲んだら最高だろうな、という味わい。1本目と同系統、同点数ながら、味わいは全然違うのが面白い。

系統:さわやか系

満足度:77点

 

 

【白鬼コスパ3本目】フレイレロボ ヴィーニョ ホワイト2023

続いては最近の鬼コスパによく入っているポルトガルワイン。

私はポルトガルワインをこれまであまり飲んでこなかったのだが、鬼コスパで飲む同国のワインはどれも親しみやすさとコスパの良さを兼ね備えていて、好印象だ。

この2,200円のワインは、グラスに注ぐと濃いめの麦わら色で、これはふくよかなタイプかなと思いきや飲んでみると非常に香り高く、繊細な飲み口。

香りはリッチな黄金糖のニュアンス、飲むと金柑のようなほんのわずかな苦みを伴う柑橘系。酸味がありながらまろやかで、いろいろな食事と合わせやすそうな1本だった。

系統:さわやか系

満足度:78点

 

 

【白鬼コスパ4本目】トッレ ロザッツァ トラミネール フリウリ グラーヴェ2022

今回の白鬼コスパセット、2,000円前後部門で最大のヒットだと個人的に思ったのがこのフリウリのトラミネール アロマティコ(ゲヴュルツトラミネール)。バラ! ライチ! という、これぞゲヴュルツという華やかで甘やかなニュアンスがあり、そこに少しトロピカルな雰囲気も加わってくる。

酸味と果実味、そして香りの良さという白ワインを飲む喜びをシンプルに楽しめるワイン。ワインを飲み慣れている人も、そうでない人も楽しめる、ワインだと感じた。

そうそう、こういう“発見”があるから鬼コスパはいいんですよ。2,200円という価格を超越したおいしさのある1本だった。

系統:さわやか系 

満足度:84点

 

 

【白鬼コスパ5本目】キンタ デ アマレス ロウレイロ&アリント スペリオール 2023

こちらはお値段2,200円のポルトガルワイン。ヴィーニョ・ヴェルデだが発泡性はほぼ皆無と言ってよさそうで、いわゆる通常の白ワイン。

グラスに注ぐと、夏の部活の休憩時間に食べたハチミツ漬けのレモンのような蜜々しさと酸味を同時に感じる香りが漂う。味わいもその香りの印象に近似していて、果実味と酸味が5:5の割合でひしめき合っているような印象を受けた。うーん、これもおいしいワインだな。

合いそうな料理は白身魚カルパッチョとか、青魚のマリネとか、イカフリットにレモンしぼったやつとか。ポルトガルの白は海の幸が似合うものが多いのかもしれないっすね。

系統:さわやか系

満足度:80点

 

 

【白鬼コスパ6本目】レハドラーダ ベルデホ ルエダ 2023

続いては価格が少し上がって2,530円のスペインの白なのだが、2,000円台において300円の違いはやはり大きい。価格の分だけワインが変わり、グラスから漂う香りの密度がワンランク上がった感がある。

品種はベルデホで、ベルデホって偉大なワインになるポテンシャルがあるよな、としみじみ思うようなおいしさ。あんずみたいな甘酸っぱさあり、お茶のような繊細で複雑な香りあり、豊かな果実味もあって酸もある。印象としては、このセットで初の【ふくよか系】に分類したくなる1本。

ブルゴーニュシャルドネへのスペインからの回答、みたいな雰囲気があって、私はとても好きだった。

系統:ふくよか系

満足度:85点

 

 

【白鬼コスパ7本目】チェーロ エ テッラ トレパッソ ビアンコ 2023

非常に(物理的に)重い、イタリアらしいヘビーボトル。からの、グラスに注ぐと今回もっとも薄い色。薄いんかい!

品種はシャルドネとフィアーノで、半乾燥させたぶどうを使っているとのことなのだが、甘みの強さは感じず、むしろ口をキュッすぼませるようなイキイキした酸が楽しいワイン。甘くないんかい!

炭火で焼き上げた手長エビに塩胡椒をガリガリ振って、そこにレモンをチュッと絞ってかぶりついた後、このワインを流し込んだら最高だろうな、という味わいで、どこか海を感じさせるワイン。かすかに塩味もあるような気がした。

系統:さわやか系

満足度:82点

 

 

【白鬼コスパ8本目】ピレール ドレ ボジョレー ブラン テッラ アイコニア 2022

さて、続いては鬼コスパ常連生産者、ピレール ドレのボジョレーブランなのだがこれが素晴らしかった。

バタークッキーのような香りに蜂蜜や白い花のニュアンス。グラスに注いだ香りの時点でこれは間違いないわ、という印象が漂ってくる。

飲んでみるとナッツっぽい感じや黄色い果実の感じにバニラのニュアンスが加わって、これぞ「ブルゴーニュ最南端のシャルドネです」という味わい。これで2,970円は定価でもコスパに優れていると感じるが、セット価格の1本1,600円ならまさに破格と言えると思う。

そうそう、こういうワインとの出会いがセットを飲む喜びなんだよな、というワイン。ボジョレーブランはもっと評価されていいと常々思ってます自分。

系統:ふくよか系

満足度:90点

 

 

【白鬼コスパ9本目】ボテガス エイドセラ エイドセラ セレクション アルバリーニョ2017 

今回の超目玉ワインが、この定価5,500円のスペインのアルバリーニョ。

ボテガス エイドセラのアルバリーニョは過去に飲んだことがあり、さわやかで海を感じるこの品種のお手本のようなワインで大変おいしかった記憶がある。このボトルは、最良の区画のぶどうを用い、2017ヴィンテージと長期熟成を経たワイン。

で、やっぱり高いワインなので内在しているパワーがすごい。アルバリーニョというと、どちらかというと繊細で甘やかで酸味が主体のワインの印象だけど、それを大きく覆す、アルバリーニョ観の変わる1本だったのだった。

長い熟成を経て少しオレンジワインのようなニュアンスがあり、さわやかというよりはたっぷりとしたふくよかさを感じる。燻製料理やスパイスを効かせた肉料理、それとカラスミのパスタなんかは絶対合うでしょこれ、という味わい。

アルバリーニョにはこういう表現の仕方もあるのか! という驚きに満ちていて、ワインにどっぷりハマっている人ほど楽しく飲めるワインだと思う。

系統:さわやか系

満足度:86点

 

 

【白鬼コスパ・おまけ】:鳥もつ煮ぃーよ

さて、これでセットの9本はすべて飲んだのだが鬼コスパセットといえば「おまけ」がつくのがお楽しみ。今回のおまけは、山梨県民のソウルフード「鳥もつ煮」に合うという日本ワイン『鳥もつ煮ぃーよ』である。

山梨県を代表する品種・甲州をクヴェヴリ(土器)で発酵させ、澱とともに熟成させたといういかにもクセのありそうな日本ワインで、飲むとこれが意外とさっぱりしていておいしい。

このセットは白鬼コスパセットだが、これは白ワインとオレンジワインの中間くらいの感じ。クヴェヴリで発酵させてシュールリーして……ていうクセ強系の造りでありながら甲州らしさも失われておらず、果実味・酸味に旨みが乗っかって独特だけど後を引くおいしさがある。

以前、実際にとりもつ煮に合わせたことがあるのだが、本当に合うのでぜひためしていただきたい。

系統:まろやか系

満足度:81点

 

 

コスパワイン、なにを選ぶべきか問題

というわけで以上10本を飲んでみた。基本的にさわやかだったりアロマティックなワインが中心で、夏の暑い季節にピッタリのワインが選ばれている印象を受けた。

また、冒頭に挙げたように今月は赤・白・泡の鬼コスパセットを完全制覇したわけだが、飲み終わってみると、今回の「白鬼」が一番バラエティに富んでいて、飲んでいて楽しいなと感じるものが多い印象だった。そして、夏に食べたいさっぱりした料理との相性を考えてみても、今回の白鬼コスパはかなり優秀だ。

なのだが、赤鬼コスパはワイン自体のクオリティが過去のセットと比較しても高く、季節的要因を除けばこれ一択と言ってもいいほどのワインが揃っている。そしてもちろん泡鬼コスパは「夏」という季節との相性は最強。非常においしいと感じるワインもいくつかあって、中身のバランスも良い。

じゃあどれかひとつに決めろと言われたらどうするんだ、と言う話になるのだが、結論から言うと、コスパは2セット組み合わせると最強になる説を私は提唱したい。こんな感じだ。

 

白鬼×赤鬼 

守備範囲の広さNO.1。どんな料理にも対応可能。泡は別で調達しよう

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白鬼×泡鬼 

夏に最強! 泡鬼で乾杯し、白鬼で夏らしい料理と合わせて楽しもう

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泡鬼×赤鬼 

夏×肉! という組み合わせ。BBQに持ち込むならこの組み合わせが最強

こんな感じで、まずは白鬼コスパを入手してみて、良さそう! と感じたら、追加で泡か赤をゲット。そんな楽しみ方がいいかもしれないと、自称・鬼コスパ評論家(そんな職業はない)としては思う。

最後に、このひと月鬼コスパだけを飲み続けての結論となるが、なにもかもの値段が上がり、輸送費も高騰するなか、おいしいワインがコスパ良く飲めて送料も無料(ショップ負担)の鬼コスパのお得度はやっぱりすごい。どれを選んでも間違いないと思うので、ぜひ、一度手にしてみてはいかがでしょうか。

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