ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

うきうきワインの玉手箱「赤白6本1.5万円福袋」を評価する

2022年1月に1.65万円でうきうきワインの玉手箱赤白6本入り福袋を買った

2022年正月にうきうきワインの玉手箱で赤白6本で1.65万円(税込、商品は1.5万円福袋表記)の福袋を買った。それから5カ月、すべてのワインを飲み終えたので、得したのか損したのかを改めて評価したい。

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その前に、まずは「得」「損」という概念について考えたい。「福袋を買って得した(損した)」とは一体どういう状態かという問題だ。

1.65万円で6本入りだったので1本あたり単価は2750円。となれば、それぞれのワインが2750円を払うに値したか否かが鍵を握る。

仮に6本のワインすべてが「2750円の価値を感じられない」としたらこれはもう大損だ。もう福袋なんて買わないなんて言わないよ絶対状態だ(結局買う)。

一方で、6本すべてが「2750円以上の価値がある」と感じられれば大勝利。なので、6本のワインそれぞれvs2750円という価格の勝負を行い、その星取りでお得度を見極めたい。

 

2022年1月のうきうきワインの玉手箱赤白6本入り福袋の中身

さて、赤白6本福袋に入っていたワインは以下だ。

こんなワインが入ってました。

上写真左から右に、

1 ザ・クラッシャー シャルドネ 2017(2178円)
2 ラ・メイラーナ ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ2019(参考価格3025円)
3 シャトー・ランゴア・バルトン2013(7678円)
4 トラヴァリーニ ガッティナーラ 2017(4708円)
5 カテナ マルベック2019(2332円)
6 ドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フィス プイィ・フュイッセ・ヴィエイユ・ヴィーニュ2019(5698円)

合計金額は2万5619円。1本あたりの平均金額は4269円で、1万6500円は単品合計額の約36%オフに相当する。

 

うきうき福袋の中身1:ザ・クラッシャー シャルドネ2017

これらのワインを1本ずつ振り返っていこう。

まずザ・クラッシャー シャルドネ 2017だがこれは全然悪くなかった。カリフォルニアの樽の効いたシャルドネの見本のようなワインで非常に好印象。

ただ、2750円に値するかと言われれば、元値が2178円ということもあって微妙。ただ、十分に健闘してくれたのでここは引き分けとしたい。

 

うきうき福袋の中身2:ラ・メイラーナ ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ2019

続いてはラ・メイラーナ ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ2019だが、これは恐るべきことに飲んだ記憶がないにも関わらず自宅にも見当たらないという超常現象が起きたワイン。

残念ながらあまり印象に残らなかったワインということで、対2750円戦は敗北だ。ごめん。

というわけで1分1敗スタートというロシアW杯最終予選における日本代表を思わせる幸先の悪さ。しかし、ここからの巻き返しがすごかった。

 

うきうき福袋の中身3:シャトー・ランゴア・バルトン2013

次に控えるのはシャトー・ランゴア・バルトン2013で、これはさすがのボルドー格付け第3級、気難しい年として名高い2013ヴィンテージながら大変おいしいワインだった。

2750円とかってレベルでは到底なく、この1本で満足度が一気に跳ね上がるという結果になった。アウェーで強豪相手に3-0で勝ち点3を奪った的な勝ち点得失点差直接対決の成績すべてに影響を及ぼす大きな勝利みたいな印象だ。今年自宅で飲んだワインのなかでもベスト3に入るワインだった。

同じく今年飲んだシャトー・ソシアンド・マレ2013がちょっぴり厳しかったこともあり、余計に嬉しい誤算だったなあランゴア・バルトン2013。また飲みたい。うまいボルドーほんとうまい。

 

2022年1月のうきうきワインの玉手箱の中身4:トラヴァリーニ ガッティナーラ 2017

さらに続くトラヴァリーニ ガッティナーラ 2017も非常に良かった。アルト・ピエモンテネッビオーロで、少し暗い印象のなかにかわいらしい果実感、朝露に濡れた薔薇園みたいな香り、ピアノの鍵盤の右端を叩くと出る音みたいな酸味も備わっていてめっちゃ好みだったのだった。

まったく関係ないのだが、ピアノの鍵盤が左が低音、右が高音なのは、右耳のほうが高音を感知しやすい説、右利きが多いため伴奏が多い低音は左、旋律を奏でる高音は右に配したほうがやりやすい説などあるそうです。へー。

というわけでうきうき玉手箱軍vs2750円の勝負は2勝1敗1分けとなった。残るは2試合だ。

 

2022年1月のうきうきワインの玉手箱の中身5:カテナ マルベック2019

続いて登場するのはカテナ マルベック2019。

価格は2332円でこれもなんていうかこう、値段相応に無難においしいよねというワインで、突出した印象は受けなかった。2750円払って自分では買わない。ごめん。これにて対戦成績、まさに5分と5分で千秋楽に突入だ。

 

2022年1月のうきうきワインの玉手箱の中身6:ドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フィス プイィ・フュイッセ・ヴィエイユ・ヴィーニュ2019

勝てば勝ち越し、負ければ大関陥落的緊張感のなかで勝負の行方はドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フィス プイィ・フュイッセ・ヴィエイユ・ヴィーニュ2019に委ねられたのだがこれはさすがに5698円のワイン。楽勝だった。めちゃくちゃおいしかった。

初日はメロン味。翌日は黄金の蜜味で今年自宅で飲んだ白ワインではこれが今のところNO.1。大満足だった。5000円を超えるワインでおいしくないのってあるんですかね?

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うきうきワインの玉手箱赤白6本入り福袋の総合評価

ともかく最終結果は3勝2敗1分。この福袋は「買って得した」ということになる。仮にザ・クラッシャー シャルドネを負け判定にしたとしても、3勝の中身が非常にいいので「得」と言える。デイリーワイン3本と、ちょっと特別なワイン3本という構成も全部飲んでみればすごくちょうど良かった。

というわけで、うきうきワインの玉手箱1万5000円赤白6本セットは満足度が高かった。なにしろ1本2750円相当だから、出し惜しみせずに「飲める」のが非常にいい。また買お。

今回のスーパーセールでは赤白6本福袋は残念ながら販売なし。赤5本とかがあります↓

3万円赤白10本というのもある↓

リカマン系列のスーパーセール開始28時間限定福袋もアツそう↓