ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ヴァイン・イン・フレイム ピノ・ノワールを飲んで調べて価格や感想をまとめてみた。【Vine in Flames Pinot Noir】

ヴァイン・イン・フレイムの名前の由来は?

昨夜はルーマニアの赤ワイン、ヴァイン・イン・フレイム ピノ・ノワールを飲んだ。ヴァイン・イン・フレイムっていう名前が気になったので調べてみると、面白い話があった。

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ヴァイン・イン・フレイム ピノ・ノワールを飲みました。

ときは紀元前。当時ルーマニアを支配していたダキア人の王・ブレビスタが、当時盛んに栽培されていたブドウの木を焼き払ってしまったという伝説。それに由来するネーミングのようなのだ。なぜブレビスタはブドウを焼いたのか、その理由は諸説あるようだが、ダキア人のワイン消費を減らすためという説とともに、素晴らしいワインで知られるブレビスタ王の領土への侵略者の関心を減らすためという説もあるんだとか。
ブレビスタ王の土地、いいワインができるんだよな〜。よし、攻めよう」(侵略者)
となるのを防ぐ、という意味合い。書を焼いたのが始皇帝、寺を焼いたのが織田信長、ブドウを焼いたのがブレビスタであります。

とにもかくにもブドゥレアスカ社はこの伝説を巧みにマーケティングに利用、伝説の王が国を守るために焼き払わざるを得なかったほど優れたブドウの産地で造られたワインです、というメッセージを伝えるために「ヴァイン・イン・フレイム」という名前にしたというのがことの次第。

見つけた! って3回言ったからエスエスエストとか盗賊からワインを守るために蔵の中に悪魔がいるぞという風説を流布したからカッシェロデルディアブロとか、なんかこうハッタリ感のあるワインの名前ってなんかいいですよね。非常にどうでもいい話ですが、ネーミングって面白いな〜深いな〜と思った調べたら発電機搭載の運搬車・伝導よしみ、っていうのが出てきてこれもう正解がわからないです。

ヴァイン・イン・フレイム ピノ・ノワールの製法と味わい

よしみはさておきヴァイン・イン・フレイム ピノ・ノワールは、発酵後12カ月のオーク樽熟成ののち、4カ月以上の瓶内熟成を経てリリースされるとのこと。

さて、じゃあその味わいはどんなものなのか。グラスに注いでみると、非常に色が薄い。ブドウジュースというよりシソジュースって言われたときに納得するような色合いで、色は若干オレンジがかった赤褐色っぽい色。ワインにハマったここ2年で飲んだ300本くらいの赤ワインのなかでも1、2を争う薄い色調な気がする。

色の通りに香りもあんまり主張しない感じだけど味わいはピノ・ノワールらしいかわいらしい感じ。東欧の田舎娘感がある。そこそこ美少女なのに一人称が「わだす」みたいなね。なにを言ってるんだ馬鹿と思われるかもしれないけれども思ってしまったものは仕方がない。ものすごくうまい! という感じではないけれども、1日働いて疲れたあとに入る、家族全員が使ったあとのちょっとぬるい風呂、みたいな独特の心地よさがあって、全然悪くない。購入価格1408円とお手頃だし。

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vivinoの点数は3.5点。そんな感じで合ってると思います。

ベストじゃなくてベターがいい夜が人間にはあるので、そんなわりかし頻繁に訪れる夜に飲みたいワインな気がします。