ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

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3度目の正直なるか!? ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK3】

ブラインドテイスティング【3週目】前回までのあらすじ

東京・恵比寿のワインマーケット・パーティ(WMP)でブラインドテイスティングに挑戦。2週続けて惨敗した

himawine.hatenablog.com

 

ブラインドテイスティング【3週目】目標設定

ブラインドテイスティング3週目に挑む前に、1、2週目の結果を振り返っておこう。以下だ。
1週目 12問中3問正解(自己採点:25点)
2週目 12問中3問正解(自己採点:25点)

ところで日本がサッカーのワールドカップに出場するとよく議論になるのが、「日本代表の目標は?」というものだ。もちろん「優勝」という人がいる。しかし、それはなかなか現実的でないということからベスト4、いやまずは未踏のベスト8を目標にすべしという人もいる。

これはビジネス用語でいうところのKGIとKPIが混同された状態であり、そもそも噛み合わない議論だ。優勝はKGI、すなわち最終的に達成すべきゴールで、すべてのチームは当然それを目指すべきだ。同時に、KGIを達成するための中間指標がベスト8でありベスト4進出であるわけなので、KGIを達成するためにはまずKPIを達成する必要がある。両者は分けて考える必要があるのだ。

これを踏まえてブラインドテイスティング挑戦3週目の私の目標設定をしていきたい。パーフェクトは無理だ。ガチで無理。「僕は将来宇宙飛行士になってそのあと起業して2兆円稼いだあと、ニッポンの初代大統領になります!(東京都 44歳 会社員)」といった目標設定に近く、これはただの誇大妄想に過ぎぬ。

未来に達成すべきKGIとしてパーフェクト達成を設定した際、今の実力で到達可能な中間指標はズバリ「4問正解」だ。2回続けて3問正解だったので、今回は「品種1問を含む4問正解」を目標としたい。私は低いハードルを確実に越えていきたいタイプです。

目標は決まった。3杯のテイスティンググラスに注がれた50mlの液体の品種、産地、年号、アルコール度数を当てるブラインドテイスティング、いざ今週もはじめていこう。

 

ブラインドテイスティング【3週目】1杯目

さて、グラスに注がれたのは白2杯、赤1杯の計3杯。まず外見から明らかなことがある。白2杯の色の違いだ。

今週もブラインドテイスティングに挑戦します。左から1、2、3番。

一番左の1番のグラスは明らかに色が濃く、真ん中の2番のグラスは無色透明に近い。ここで問題は色が濃いから薄いからで判断する材料が私にないという点だ。「真ん中のコは左のコに比べて色が薄いんだね〜☆」みたいな感想を抱いて終わり。愛でてる場合ではない。

ともあれ、2番に関してはこれだけ色が薄いと品種は若干絞られる気がする。思い浮かぶのはリースリング甲州ソーヴィニヨン・ブランとか。いずれにしても樽はかかっていないような気がする。

まずは1番のグラスから

だとするならば、出題者は1のグラスにその逆の個性のものを選びたくなるはず。つまり樽のニュアンスのある濃いめの白ワインなんじゃないかな……? と飲んでみた。

香りはわりとベーシックな蜜や花、という印象。アロマティック品種とそうじゃない品種に白ワインを大別し、もっともアロマティックでない品種を新宿、もっともアロマティックな品種を吉祥寺とした場合の高円寺くらいの印象である(若干アロマティックに感じるの意)。

飲んだ印象はほんの少し自然派っぽさと苦味があるが、それがうまく個性になっていておいしい。WMPのブラインドは毎度ワインがおいしいのがうれしい。3000円台とかのワインが計150ml飲めて1100円だから普通にお得なんですよこれが。

強い個性がなく、自然派っぽさはあるがさほどではなく、全体的なまとまりがあることから、伝統的な産地な気がする。品種は個性が強すぎず、ほんの少しだけアロマティックな印象がある気がする。

というわけで、ロワールのシュナン・ブランと予想した、のだが、その後温度が上がるとどんどん香りの華やかさが増していく。高円寺から荻窪あたりまで移動。北海道のケルナー…?と言いたくなってきてしまったのだが第一印象が大事ということでそのままにした。回答はフランス/シュナンブラン/2021/13.0。

 

ブラインドテイスティング【3週目】2杯目

続いて2のグラスに進もう。香りは、懐かしい灯油ストーブの香りがほのかにする。20年ほど前、ボロ屋を友人とシェアしていた頃、赤い灯油タンクをスケボーに乗せ、毎週末ガソリンスタンドで灯油を買っていたときに嗅いだ香りだ唐突に自分語りを挟むと。

2番の白は色薄め。

友人の醸造家・Nagiさんいわく、ペトロール香は水分ストレスによって生じる香り。仮に品種をリースリングと仮定すれば、雨が少ない土地の、なかでも雨の少なかったヴィンテージのリースリングであるという仮説が立つわけだが問題は雨が少ない土地も雨の少ないヴィンテージも皆目見当がつかない点だ。「足りなかったのかな〜、水分☆」みたいな感想を以下略。

飲んでみるとわかりやすく甘みが残っている。カビネットかシュペトレーゼか、わかんないけど気をてらわずにドイツの(甘口)リースリングだこんなもんはッ! というわけで回答はドイツ/リースリング/2020/12.0とした。これがドイツのリースリングでないならば、今後私は人間を信じるのをやめる。

 

ブラインドテイスティング【3週目】3杯目

さて最後に3番は赤のグラスだ。

ルビー色の液体で、グラスの縁はほんの少しだけレンガっぽい色になってるから、ちょっぴり熟成が進んだワインなのかもしれない。

3番は赤。これ難しかった。

香りは濃いめの果実に革っぽい感じ、杉のようなニュアンス。飲んでみると意外と丸みがあってふくよか。うーんなんだこりゃ。メルローっぽいが先々週メルロー出たしなあ。

メルローではなく、(なんとなく)カベルネ・ソーヴィニヨンでもない。となるとなんだろう。あ、カベルネ・フラン? いやでもピーマン的な香りがするかといえばしないような……。

あれでもこれでもそれでもない。つまり詰みだ。全然わからない。

エッジが少しレンガ色になっているので、少し熟成が進んでいるのかも…?

論理では絶対に答えにたどりつけない。となると頼るのは自分のなかに眠る超自然的な力を置いて他にない。チャクラ的ななにかね。(グラスをくんくんしつつ)開けチャクラよ……! と脳内で唱えると奇跡が起きた。

チャクラといったらボテガス・チャクラ……ボテガス・チャクラといったらアルゼンチン……アルゼンチンといったらマルベック…! まさかの脳内マジカルバナナ!(わからない人は手近なアラフォーに聞いてください)! 正解はアルゼンチンのマルベックだッ!

というわけで今回もっとも自信がないのがアルゼンチン/マルベック/2018/13.5と予想したこの3番だ(根拠がチャクラ)。

以上で予想タイムが終わった。いざ、回答編いってみよう。

 

 

ブラインドテイスティング【3週目】<回答編1>

予想:フランス/シュナンブラン/2021/13.0
正解:フランス/ヴィオニエ/2021/14.0

なんかこう、微妙に惜しい! ロワールではなくローヌの造り手、オーレリアン・シャタニエがつくるシュナン・ブランならぬヴィオニエが正解。 中央線は合っていたが高円寺ではなく西荻窪だったみたいな感じだ。

ハズレだが2問正解。産地は合ってたし、いい滑り出しだ。

 

ブラインドテイスティング【3週目】<回答編2>

予想:ドイツ/リースリング/2020/12.0
正解:ドイツ/リースリング/2020/8.5

というわけでブラインドテイスティングに挑むこと3度、ついに産地と品種のピタリ賞が来た。ついでに年号まで当たった。アルコール度数はあれだけ甘ければ8.5度も納得。これで人を信じることができる。

なんとすでに5問正解で目標をクリア。最後の3番のワインはボーナス問題状態である。

ちなみに2番のワインはドイツ・モーゼルの生産者、フリッツ・ハークの「ブラウネベルガー ユッファー リースリングビネット」。カビネットまで正解だったのでボーナスポイントください! じゃあなんで度数はあってないんだよ!

 

ブラインドテイスティング【3週目】<回答編3>

予想:アルゼンチン/マルベック/2018/13.5
正解:チリ/カベルネ・ソーヴィニヨン/2009/14.5

うーん残念。なんとなくほのかに惜しい要素をはらみながらもカスリもしてませんという結果となった。ワインはヴァルディビエソのシングルヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン。産地はチリにおけるボルドー品種の中心地・マイポヴァレー。チリワイン大好きっ子として当てられなかったのは痛恨だが十分です自分。今回の結果は大満足だ。

以上、3週連続ブラインドテイスティングチャレンジは終わった。せっかくなのでしばらく通ってブラインド能力を高めたい気もしているので、みなさん見かけたらお声がけください。

そして余談だが、私は今回の正解をお友だちとの飲み会の最中に確認した。その場には同じくブラインドに挑戦した安ワイン道場師範もおられ、これは正解、あれは間違いと大いに盛り上がったのだった。感想を語り合うのも実に楽しかった。

そこで考えた。みんなで火曜日にワインマーケット・パーティのブラインドに挑戦し、その足でワイン会会場に移動。みんなで正解発表の時を迎えたらすごく楽しいんじゃないか……? もしお店の協力が得られたら、“正解”のボトルをみんなであらためて飲む、なんてのも盛り上がりそう。

そんな妄想も捗る、ブラインド挑戦第3週なのだった。みんなで行こう、WMP

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