ブラインドテイスティングWEEK47に臨んで
ひさしぶりに東京・恵比寿のワインマーケット・パーティのブラインドテイスティングに参加した。今週は白2、赤1の3杯。
果たしてこの3杯のワインはどこの国でいつ造られたどんな品種のワインなのだろうか。さっそく予想してみよう。
ブラインドテイスティングWEEK47/1杯目
1杯目は白ワイン。色は限りなく透明に近いシルバーで、香りはかなり豊か。透明な蜜のような香り、花粉がたっぷりとついた春先の花の香り、桃、パイナップル、みかんとかのなんかこう、フルーツゼリーに入ってる果物的な香り。
となると候補は以下のみなさんだ。
ゲヴュルツトラミネール
ヴィオニエ
トロンテス
(一応)ケルナー
飲んでみるとすっきりとドライで雑味が少ない。香りにおいて華やかで、味においてシャープな、これはいいアロマティック品種だ。
飲んでも上の候補の印象は変わらないが、イタリアアロマティック軍団の可能性が浮上してくるが、まあいいか。無視だ。第一印象から決めてました、のこの品種で行ってみる。
アルゼンチン(メンドーサ)/トロンテス/2022/12%
こう予想した。
ブラインドテイスティングWEEK47/2杯目
2杯目も白ワイン。極めて薄かった1杯目とはうってかわって、色はシャンパンのような華やかなゴールド。香りも1杯目とは対照的に強くなく控えめだが、わずかに冬場の小学校の灯油ストーブ的香りがするような気がする。それに加えてハニカムすなわちハチミツの巣的な高密度の蜜感が漂っている。
飲んでみるとこれが素晴らしくおいしい。いくらすんのかな。意外と2860円くらいで買えたりしないですかね、という味。でも3850円するのかな。
味わいにおいてもトロリとした蜜感があり、残糖も多少残っている感じがする。酸もあって味わいのバランスもバッチリ。これはもう、ドイツのリースリングしかないんじゃないすかね、という気がするので以下のように予想した。
ヴィンテージがわからない。2023と言われても納得するし、2021と言われても納得するので間をとって2022とした。
ブラインドテイスティングWEEK47/3杯目
最後、3杯目は濃い色をした赤ワイン。「あんま〜い!」と藤子不二雄A先生のオノマトペの文体で記したくなるような甘やかな香りがグラスから漂ってくる。香りの時点でカリフォルニアのジンファンデルかプーリアのプリミティーヴォ、あるいはなんらかの品種をアパッシメントしたなにか。
香りはダークチョコレート、ダークチェリー、そして割と特徴的なウイスキー的な香りがする。ウイスキーを貯蔵していた樽の香りというか。果実! 樽! 以上、解散! という味で問答無用のおいしさがある。かき氷にかけてもいいんじゃないかレベル。かき氷はアレだけど、チョコアイスにちょっとかけたらワンチャンおいしいんじゃないすかねこれっていう味だ。素晴らしい。
アパッシメント方面でいえばアマローネ。だが、もう少しとっつきやすい感じがするんですよこれ。そして徹頭徹尾ダーク(陰性)なので、旧世界に見える。
ならばこれだ。これしかないよ!
イタリア(プーリア)/プリミティーヴォ/15%/2020
ブラインドテイスティングWEEK47予想を終えて
というわけ今週も予想が出揃った。果たして私の予想は当たっているのだろうか? みなさんもぜひ予想してみてください。