ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

チリのプレミアムワインなのになんで3900円なんだ!? 「インドミタ ザルトス」を飲んでみた。【INDOMITA ZARDOS】

インドミタ ザルドスをプレゼントでもらった

よく買い物するショップ「CAVE de L NAOTAKA」で今年1月にプレゼントキャンペーンをやっていたので応募したところ当たった。私は小学生のころ近所のお祭りでまさかの一等を当て、景品は一体なんだろうおもちゃか、あるいは旅行、それともレストランでの豪華な食事か……と幼い胸を弾ませていたら町内会長が困惑気味に手渡してくれた景品がまさかの日本酒(一升)だった、という悲しい思い出がある。

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インドミタ ザルドスを飲みました。

だいたい昭和すぎるんですよ賞品が。昭和だったけど実際に。ともあれこの悲しい事件以来私はくじ運が悪く、こういったものに当選することのない人生を歩んできたので前置きが長くなったが大変にうれしい。ありがとうございます。

せっかくの好意なのでブログでも取り上げ、エクストリーム微力ながら販促の足しになればと思ったのだが当選のタイミングでは品切れ。このたびショップへの入荷が確認されたので飲むことにした。

さて、とはいえ評価は忖度抜きでしたい。みたいなカッコいいことを言いたいのだが、本ブログはワイン批評ブログではなくワインレコメンドブログ。取り上げるワインはすべて私がおいしいと思ったものなのでこのワインも先に結論を言うとうまい。超おいしい。

インドミタ ザルドスはどんなワインか

ではこのインドミタ ザルドスはどんなワインなのだろうか。2021年の2月頃、Twitterのワイン界隈ではインドミタの「デュエット ピノ・ノワール」がおいしいと話題になっていたが、このザルドスはカベルネ・ソーヴィニヨンで造られたワイン。そして、インドミタの最高級レンジとなる。

どんなワインか、公式サイトを訪ねてみると、ザルトスという名は「一族に属していた偉大な馬」にちなんで名付けられたと書いてある。すごくないすか「一族に属していた偉大な馬」。私の一族には属する偉大な馬がいない。犬もいない。属していたのは手乗り文鳥くらいである(関係ない)。

そしてとにかくワイナリーの建物が異様なまでにカッコいい。ワイナリー訪問ツアーなんかもやってるみたいなのでチリに行ったら是非行きたい。画像は公式サイトのトップページだが、カッコ良すぎませんか。

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インドミタの公式サイトのトップページのキャプチャ。めちゃカッコ良くないすか。

価格は3980円。「最高級レンジ」の割にずいぶん安い印象で逆に大丈夫かなという気になるが、これはCAVE de L NAOTAKAも含まれるリカマングループが大量仕入れ、独占輸入を行っているからこその価格のようだ。エントリーレンジに関しては現地で買うより安いとリカマンのショップサイトには書いてある。いいじゃないの。

インドミタ ザルドスを飲んでみた

というわけで飲んでみようとボトルを持つと……重い! めちゃくちゃ重い!なるほど、プレミアム感のある重さだ。女性だと片手で注ぐのが少し難しいんじゃないかってくらい。ともかくそれをがんばって注ぐと、いかにもチリのカベルネ・ソーヴィニヨンらしい濃い紫色。

クンクンしてみると、なんていうんですかねこれは。社長室、みたいな高級感のある香りがする。高そうな家具(黒っぽいやつ)と高そうなソファー(合皮とか布じゃないやつ)が醸し出す複層的な香りってあるじゃないですか。あれ。

で、飲んでみるとイチゴとかラズベリーみたいな甘酸っぱい感じに、ヴァニラのいい香り。それと、巨峰の裏側に意外に果肉がついちゃった場合に、私みたいなものはいじきたないので皮を含んで歯でそれをこそげ落とすんですが、あの味がする。甘くて、すっぱくて、ちょっと渋くてほんのり苦い。だがそれが乙。

いやこれはすごくおいしいですよどう考えても。そして3900円はいかにも安い。5000円台って言われても驚かない。

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vivinoの点数も見ての通りの4.1点と超高得点。そしてすごく納得感がある。わかりやすくおいしいので、高く採点したくなるのではなかろうかという気がする。

このワイン、2021年3月6日現在CAVE de L NAOTAKAで1万3200円税込みの赤ワイン10本セット「赤鬼コスパワイン10本セット 第4弾」に含まれているのだが、これを含むセットがこの価格っていうのはお世辞抜きですごいと思う。

a.r10.to

というわけでインドミタ ザルドス、大変おいしいワインだったのだった。未飲の「デュエット ピノ・ノワール」も俄然に気になってきたぞ。

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