ブラインドテイスティングWEEK41に臨んで
今週も恵比寿のワインマーケット・パーティでブラインドテイスティングに挑んできた。今週は白2、赤1の構成だ。
さて今週は前の予定が押してしまい、後ろにも予定が入っていたことから、パーティ滞在可能時間はわずか10分。でもブラインドはやりたい。ということで完全第一印象のみのテイスティングをすることとした。
第一印象を大事にするか否かはブラインドテイスティングをしているといつでも悩む大問題だが、あえて悩むことができない状況に自らを追い込むことで、第一印象は正しいのか否かをテストしたいという趣旨だ。
それで1問も正解できなかったとしてもそれは私の選んだ方法での結果であり、つまり私の実力であるということを冒頭に宣言しつつ、今週も張り切って飲んでいこう。
ブラインドテイスティングWEEK41/1杯目
さて1杯目は色が薄めの白ワイン。香りは白い花的なのと柑橘的なのと少しのハーブっぽさと蜜っぽさという、白ワインのハッピーセットみたいな香り。
飲んでみると酸が豊かなポカリというよりアクエリ系。おいしいワインだ。第一印象はアリゴテ。2020年とかのアリゴテはすごくありそう。
なのだが、ていうか第一印象だけで決めると言った2分くらい前の前言をあっさり撤回するのだが、15秒くらい経過するとあるかなきかの石油香が出てきた気がする。
というわけで、
ドイツ (ラインヘッセン)/リースリング/2022/12.5%
と予想した。
ブラインドテイスティングWEEK41/2杯目
続いては2杯目だがここで変化球が投げられてきた。色が濃いめ、香りも独特で、なんでしょうかねこれは。たくあんとか、ゆずのジャムとか、日光で干された畳とか、そんな雰囲気。1杯目とはまったく異なる個性的なワインだ。
飲んでみるとかなり旨みが強く、果実もいて非常においしい。個性的ではあるけれど、スパイスやハーブを効かせた煮込み料理かなんかと合わせたらとんでもなくマッチしそうな味わい。
色と個性的な香りを、私は第一印象で酸化熟成だと解釈した。だとすると候補はフランスはジュラのヴァン・ジョーヌ。以前飲んだワイナリーで長期熟成させてからリリースするカリンセラーズのシャルドネとかもこんな味だったような。
ヴァン・ジョーヌはもっと香り成分が強烈な気がしなくもないが、こう予想した。
フランス(ジュラ)/サヴァニャン/2015/13.5%
ブラインドテイスティングWEEK41/3杯目
最後は赤ワインで、これはとってもおいしいワイン。
色は濃いめのガーネット。粘性高め。プラムやブルーベリーの香り、赤い花、木、皮みたいな1杯目同様の赤ワインハッピーセット的香り。
飲んでみると果実・酸・タンニンが調和して酒質が非常にやわらかい。個人的にこのやわらかさはメルローで出やすいと思っていて、シラーズやカベルネ・ソーヴィニヨンなども候補となるが素直にメルローでいくことにした。というわけで、
アメリカ(カリフォルニア)/メルロー/2021/14.5%
と予想してみた。
ブラインドテイスティングWEEK41予想を終えて
というわけで今週も予想が出揃った。果たして私の予想は合っているのだろうか? っていうか、第一印象だけで決めると書くことが少なくて買いてて楽しくないことがわかった。せっかくのワインも全部飲み切れなかったし、ブラインドテイスティングには十分な余裕を持って行きましょう、みなさん。今週は3杯全部すごく好みだったんだよなあ。
ともあれ正解は公式の発表後に追記したいと思うので、お楽しみに。ブラインドテイスティングに必要なのは、インスピレーションなのか、それとも熟考なのか……!?(惨敗フラグ感がすごい)