ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワイン歴2年のワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

「ドイツのシラー」の味わいは? 醸造家・Nagiさんを囲む会参加レポート!

醸造家・Nagiさんを囲んで

ドイツで醸造家として活躍するNagiさんという方がいる。昨年帰国された際に酒席をともにさせていただき、Clubhouseでワインについて話を聞かせてもらったりもした。年齢が近いこともあって誠に勝手ながら一方的に心の友認定(無許可)をさせていただいている。そんなNagiさんが年末に帰国、14日間の隔離期間もあけたタイミングでお会いできることになった。やったぜ。

集まったメンバーは、Nagiさん、昨年のNagiさんワイン会に誘ってくれた心の師・安ワイン道場師範、恵比寿の名店・ワインマーケットパーティの沼田店長、そしてワインフィッターとしてご活躍のYUKARIさんご夫妻+ヒマワインである。ヒマワイン以外のメンバーの豪華さがヤバい。

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見てくださいよこのオシャレさ

集合はYUKARIさんの「秘密基地」だという東京・中目黒の羊料理店・LambCHAN(ラムチャン)の、普段は使っていない店舗2階のバースペース。オシャレなんですよこれが。まさに隠れ家。思う存分密談できそうなロケーションだ。

 

【1杯目】ボランジェ グラン・ダネ ロゼ2002

さて、持ち寄りワイン会形式のこの日、最初の一杯は沼田店長が持参されたシャンパーニュ、ボランジェ グランダネ ロゼ 2002。待っていきなり凄まじいワイン出てきちゃった。ワインもすごいが沼田さんの解説もすごい。こんな感じだ。

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「瓶口を見ると、これ王冠がつけられないんですよ。これは瓶内二次発酵をコルク栓でしているということ。これにより、発酵と同時に熟成も進むんです。その代わり、動瓶やデゴルジュマンも手作業で行うなど手間がかかる。一部の生産者や、ボランジェでもこのクラスでないと行わない手法です」

なにこれド初耳。なんでも、生産者によっては暑い年はあえて酸化を促すためコルク栓で二次発酵させ、そうでない年は王冠を使うというケースもあるんだそうだ。つまり瓶内二次発酵には王冠を使うパターン、コルクを使うパターン、年によって使い分けるパターンと3パターンあるんだそうですよ勉強になりすぎる。

色はややオレンジがかったピンク色に見える。泡立ちは弱く、グラスからはリンゴやパンといった香りがしっかり。酒蔵に足を踏み入れたときみたいな香りもちょっとして、飲んでみると20年も眠っていたとは思えないほど軽やかでフレッシュ。それでいて熟成香(Nagiさんいわくアセトアルデヒド香)も香るという良すぎるバランス。

このワイン、一杯目を飲み干したNagiさんが「ボトルの真ん中らへん、飲ませてもらってもいいですか?」と言い、その理由をこう語ってくれた。

「ビンテージが古いワインほどボトルのなかの濃度が変わるんです。上は薄く、底はフ渋くなります。なので、真ん中あたりがちょうどいいんです。よくお店などで古くて良いワインを居合わせた人に振る舞う方がいますよね。そのとき、振る舞う側は抜栓したてのボトルの上のほうを飲んで、真ん中部分を振る舞うケースが多いんですよ。あれを見ると『もったいない!』って思います(笑)」

古酒の「真ん中らへん」はいわばワインのトロ。味わいの不均衡を是正しようと思うならデキャンタージュするのがベターなのだそうだ。デキャンタがない場合、「抜栓後にコルクを差し戻して、瓶をガシャガシャ振るしかない」とのことであった。多少上下を入れ替える程度ではダメなんだって。へー。

というわけでここまでですでに1500ワードくらい使ってしまったがまだ乾杯の段階なんですよこの会。やべえ。

 

【2杯目】NIKI Hills ワイナリー「HATSUYUKI2020」

さて、気を取り直して2杯目はYUKARIさんご提供のNIKI HillsワイナリーのHATSUYUKI2020。これ飲みたかったやつ! 「品種はなんでしょう?」とYUKARIさんが謎かけをしたのだが、みなさんの「甲州かな?」という回答とは裏腹に正解はケルナー。

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やや独特な香りがあるものの、北海道のワインらしいピシッとした酸味に加えて味わいに華やかさもあってこれもおいしい。もう少し甘やかな感じかと思いきやドライで、「HATSUYUKI」という名が体を表している感じがした。

 

【3杯目】フェルミエ「ピノ・ノワール 早摘み 2019」

ここでYUKARIさんのご夫君である裏ぷるーるさんが合流。その手にあるのは……おお、新潟の生産者、フェルミエのピノ・ノワール! 飲んでみたかったやつ(5分ぶり2度目)!

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日本のピノ・ノワールらしい、夜と夕方の境目みたいなやや薄めの赤紫色で、さくらんぼのような香りがスーンと漂ってくる。これはまさに私の大好きな薄うま系のピノ・ノワール! 後から調べると、商品名は「ピノ・ノワール 早摘み 2019」というらしいのだがこれまた名が体を表すキレイでフレッシュな大変おいしいワインだったのだった。

 

【4杯目】シャトー・メルシャン「椀子シラー」

続いては私が持ち込んだシャトー・メルシャン 椀子シラー。というのも、この会はそもそも昨年私が「3000円以下の安うまシラーを教えてください」とtwitterでおねだりしたところ、「『ベッカーのシラー』という珍しいワインが手元にあるから次に帰国した際に飲みましょう」とリアクションしてくれたのがきっかけ。

このツイートのリプライ欄めちゃくちゃ有益です↓

ドイツのシラーを飲む会なので、じゃあこちらは日本のシラーで迎え撃とうという趣旨でのチョイスだ。頼んだぞ、大手企業!

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飲んでみると、色、香り、味わい、すべてバランスが良くおいしいワイン。なのだが、優等生的ではあるものの、突出した個性がない感じでもあったのだった。いや、もちろん全然悪くないんだけれども。

Nagiさんいわく、「シラーの香りは気温が低いほうがキレイに出る」とのこと。気温が高くなりすぎると糖度が高くなりすぎてしまい、ブドウが十分に熟す前に収穫を迎えてしまうことになってしまうんだそうだ。ワイン造りって本当に難しいですね。

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この「ラムのたたき」めちゃくちゃおいしかった。

【5杯目】フリードリッヒ・ベッカー「シラー 2012」

続いて登場したのが本日の主役、キツネのマークでおなじみのフリードリッヒ・ベッカーのシラー2012だ。

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「2、3年前にベッカーを訪ねたときに、ピノよりいいなと思って買ったんです。やっぱり人気はピノだからシラーは売れなかったみたいで、『売れ残り熟成』したワインです(笑)」とNagiさん。売れなかったからなのか、なんなのか、ベッカーはもうシラーの木を引っこ抜いてしまったそうなので、おそらくこれが最初で最後の飲む機会。

Nagiさんいわく熟成のピークをすでに過ぎているそうなのだが私的にはめちゃくちゃおいしいと感じた。甘酸っぱさに加えてほのかなスパイシーさがあり、冷涼シラーのいいとこ全部乗せ感がある。Nagiさんがドイツからハンドキャリーしてくれた、その手の温もりも加わって忘れられない味になりそう。ありがとうございました。

 

【6杯目】Weingut Keringer「100DAYS」

Nagiさんはもう1本持ち込んでくれていて、なんとオーストリアのシラーズ。キュヴェ名は100DAYSでなんと醸し期間が最低100日間であることから名付けられたワインだそう。オーストリアの中でも温かい産地のワインとのことで、アルコール度数も14.5%とガッツリ高い。

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飲んでみると果実味しっかり、香り豊かで骨格しっかりというアンタはニューワールドのシラーズかっていう味で、これもとてもおいしかった。ヨーロッパには日本に入ってきてないこういうワインが山ほどあるんだよなあ。移住したい。

 

 

【7杯目】ボッシュクルーフ 「シラー2016」

次に飲んだのが、師範持ち込みのボッシュクルーフ エピローグ シラーでヴィンテージは2016。

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これは飲んだ中でもっともシラーらしいシラーと言っていいような味わいだった。果実味酸味渋みのバランスが良く、コショウのようなスパイシーさがある。ティム・アトキンMW98点は伊達じゃない系の味わいだ。沼田さんいわく「黒胡椒ではなく、白胡椒の香り」とのこと。関係ないけどYouTubeで三国シェフが「赤いお肉は黒胡椒、白いお肉は白胡椒です」って言ってたのでなにかの折に思い出してください。

 

【8杯目】ディディエ・ダグノー・エ・ギィ・ポトラ「ジュランソン "レ・ジャルダン・ド・バビロン" 2004」

日本、ドイツ、オーストリア、そして南アフリカ。4地域のシラー飲み比べはこれにて終了。シメにいただいたのが沼田さん持ち込み2本目のディディエ・ダグノー・エ・ギィ・ポトラの甘口ワイン「ジュランソン "レ・ジャルダン・ド・バビロン" 2004」。品種はプティ・マンサン100%というワインだったのだがこれがやべえやつだった。

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このワインだけ写真撮り忘れたので師範からお写真借りております。(トリミングしてます)

赤はガメイ、白はプティ・マンサンが好きだという沼田さんが推すだけあって、パイナップルみたいなトロピカルな感じ、花の蜜を2年間くらいかけて集めて煮詰めました、弱火で、みたいなさわやかで濃厚な甘さ、スッキリとした酸味もあってデザートで出していただいたフェタチーズで作ったチーズケーキとちょっとどうかと思うほど合った。シメの甘口ワインって本当にいいですよね。

楽しい会の時間が経つスピードは本当に異常で、6人で以上8本を飲む間に時計の針は超高速で進みあっという間に終電間際となっていた。ワインも料理もどれもおいしく、いやー楽しかった。そしてNagiさん、沼田さん、YUKARIさんたちワイン界の最前線で活躍する方々の話はどれも面白く、めちゃくちゃ勉強になったのだった。楽しくて、学びにもつながるこういう会は最高だ。みなさん、また飲みましょう!

1月16日1時59分まで半額のこのセット良さそう↓

そしてやっぱりベッカーはおいしい……!

 





安ワイン界の総本山「安ワイン道場」潜入レポート!

安ワイン道場 新春オープンハウスとは

安ワイン界の泰斗である安ワイン道場師範が「安ワイン道場 新春オープンハウス」を開催するから来ないかと誘ってくれたので「来ないか」の「こな」くらいのタイミングで「行きます」と即答して行くことにした。その日、「安ワイン道場」こと安ワイン道場師範ご自宅は師範しかいないタイミング。家に誰もいないしみんなで集まってワイン飲もうぜという会だ。やだそういうの最高。

集まったメンバーは師範を筆頭に、亀戸のシャンパンバー・デゴルジュマン店主の泡大将、そのデゴルジュマンで助手をされているソムリエたまごさん(初対面)、そしてワイン&フードペアリングの達人としてご活躍のMOMOさん。

夕方から夜にかけては、もふもふさん、TKさん(お会いできなかった)が加わるという豪華メンバー。こんなもん楽しいに決まってるにもほどがありもはや行く必要すらないレベルだ行くけど。

 

ヒマワインの安ワイン道場探訪

というわけで各自手土産を持参して関東某所の高級住宅街の一角に鎮座する師範宅に集結する運びとなった。

最寄り駅まで迎えに来てくれた師範のスーパーカーに揺られ、オシャレ極まるデザイン住宅である師範家に到着。私の感想は「ここは星のや……?」である。一般住宅のオシャレさじゃないわけですよインテリアの洗練の度合いが。光採りの窓が大きく配されていることで暖房なしでも室内は明るく、吹き抜けになっていることもあって開放感に満ち溢れている。ここが「料理用に買った安ワインが思ったよりおいしくて困った」みたいなことを真顔で語る人が住む家だと……!?

 

安ワイン道場 新春オープンハウスと乾杯

「まずは屋上に行きましょう」という師範の言葉に導かれ、西は富士山、東は東京スカイツリーまでが一望できるという屋上に移動すると、広々とした屋上にはテーブルが用意され、その上にはグラスが五脚。

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なにこれ最高。

屋上の片隅、日陰になったエリアには先日降った雪が集められ、そこにフェウディ・ディ・サン・グレゴリオとジャック・セロスの当主アンセルム・セロスがコラボしたスプマンテ「ドゥブル」がこのスプマンテを抜いた者がやがて王となるであろう、みたいなノリで刺さってる。演出やべえ。

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師範による神演出がこちら。

なんなんだこりゃ、ってなるわけですよ。最高の天気、最高のメンバー。屋上に降り注ぐ陽光は暖かく、眺望は素晴らしい。テーブルにはグラスが並べられ、スプマンテは雪で冷やされている。ライトノベルとかならスプマンテを飲んだ瞬間に意識を失い、目覚めると地下牢、というパターンですよこれは。

そのスプマンテを「抜栓練習中」だというソムリエたまごさん(以下ソムたまさん)が抜栓してくれ、グラスに注いでくれたもので乾杯だ。ははははははははは。(最高すぎて語彙が消滅)

 

安ワイン道場 新春オープンハウス、宴のはじまり

ドゥブルを飲み干して階下に戻り、いざ宴がスタート。師範が用意してくれた熊本産の馬刺し(ド絶品)に加え、各自が持ち寄った食材が泡大将、MOMOさんによって手際良く切り分けられ、皿に盛り付けられ、テーブルに運ばれていく。このお二人もしや10年間くらい同じ店で修行してた……? という息のピッタリ具合。私はマジでなにもやることがないのでニヤニヤしながら座ってただけ。すみません。

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うますぎてヤバい馬刺し。ヤ馬刺し。

万端が整って臨んだ2杯目は、泡大将お持ち込みのジュリアン・ブロカール シャブリ ボワッソヌーズ。

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樽のかかったシャブリは珍しいとのこと。おいしかったし馬刺しにもよく合った。

「シャブリの村名では珍しい樽を効かせたワイン。そしてこれもシャブリでは珍しい、ビオディナミを実践している生産者です」と泡大将。飲んでみると、なるほど香りは師範いわく「ミネラリー」なシャブリらしいものなのだが、飲むと複雑でふくよかさもある。うわ、おいしいなこれ。

泡大将は2本ワインを持ち込んでおられ、もう1本がアンヌ・グロのクレマン・ド・ブルゴーニュ ラ・ファン・アン・ビュル。ヴォーヌ・ロマネの名門グロ家を引き継いだ女性醸造家のつくるクレマンなのだがこれも素晴らしかった。

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泡大将にはお酒も注いでいただいてしまった。この所作は本来お金を払わなきゃいけないやつ。

香りも味わいもまんまシャンパーニュ。「下手なシャンパーニュよりおいしいですね……!」みたいになり、「でも下手なシャンパーニュってなんだろう」「シャンパーニュおいしいもんなあ」「下手なシャンパーニュなどない」みたいに話が展開するくらいにはシャンパーニュ愛に溢れる会でしたこの日はシャンパーニュ飲んでないけれども。みんなワイン≒お酒が好きという会ほんと好き。

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ブラインドなら迷わず「シャンパーニュにほかなりませんな」と答えるに違いない

ラ・ファン・アン・ビュルに話を戻すと、シャンパーニュ的なパン的香りがありつつ、桃とかリンゴみたいな果肉が白い系フルーツのような親しみやすい香りがあって、泡立ちも強く、飲んでて楽しくなる素晴らしいワインだった。これにてワインは3杯を消化。酩酊スイッチオンである。

 

安ワイン道場 新春オープンハウスとマルク・デリンヌ

続いて栓が開けられたのが私が持参したマルク・デリンヌのアヴァランシュ・ド・プランタン。以前、ウィルトスワインのガメイ試飲会に参加した際に気に入って購入した1本で、「ワイン会があったら持って行こう」と購入して今日まで寝かせてきた、無名だけど味は非常に気に入った秘蔵のポケモンみたいなワインだ。天然酵母で発酵、亜硫酸不使用というゴリゴリの自然派なので状態だけが心配。

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自分で持参したワインの写真を撮り忘れるというまさかのミス。この写真の一番右のやつです。

なのでみんなが飲むのをドキドキしながら見ていたが、「最初にツンとくる揮発酸の香りがありますが、これはすぐに飛びます。これいいワインですね」と泡大将からお褒めいただき、師範からは「甘さがいい。ヒマさんこういうの好きだよね」というコメントを頂戴した。

私・ヒマワインは師範いわく「酸味星人」であり、事実甘酸っぱいワインが好きなのだが、スモモみたいなすっぱみと甘味があって、自然派ながらキレイな作りのこのワインがやっぱり好きだった。ちなみにMOMOさんは「スイカバーの赤いところと緑のところの境目の味がする」という独特なテイスティングコメントを述べておられた。

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このあたりから時系列があやふやになってくるのだが、たしかこのあたりのタイミングでMOMOさんと師範がゆで卵やエビ、トマトにアボカドがたくさん入った激うまサラダを用意してくださり、ワインはソムたまさんご持参のピエドラサッシ「シラー “PS” サンタバーバラ・カウンティ」が抜栓されたはずだ。

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持ち込んだワインを注ぐソムたまさんの図

カリフォルニアのシラー100%のワインで、師範が「北ローヌっぽい」とコメントされていた通り、あとから調べてみるとピエドラサッシは冷涼気候のシラーに特化した生産者なのだそうだ。これもまさしく私の好きな甘酸っぱ系。

チェリーのような香りにレモンのような酸味、果実味もしっかりとあって非常においしいワインだった。おいしいワインしか飲んでないな今日。

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これもめちゃくちゃ好みのワインだった。

 

安ワイン道場 新春オープンハウスとシュレーディンガードンペリ

さて、ここまで泡→泡→白→赤→赤という順でワインを飲んできた。次はなにを飲みますかというタイミングでMOMOさんが言った。「そろそろドンペリいきますか……」と。どうしたMOMOさんマジか。

と、登場したのは成城石井のワインくじの箱である。ご存知1等はドンペリ。なんでも、「来る途中で目があって、『僕がドンペリだよ』と呼びかけてきた」というスピリチュアルな現象が起きたのだそうだ。量子論的世界において、すべてのワインくじの箱のなかにはドンペリが入っている(箱を開けるまでは)。

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この青いキャップシールは……!?

というわけでボックスオープン。出てきたのはドンペリの黒いキャップシール……! ではなく特徴的な紫がかった青のキャップシール。見間違えるはずもない。これは、ベー・フランソワ ブリュット! またお前か!

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というわけで、成城石井くじではルイーズ・デストレと並んで当たりがちな銘柄であるベー・フランソワが降臨したのだった。ドンペリではないしなんならハズレなのだがベー・フランソワの良いところはどっこいそこそこおいしいところ。

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ワインクーラー浴を楽しむベー・フランソワさんのご様子

もう夕方に差し掛かる時間帯だったのだが、この日は本当に暖かったため、テラスに移動し(この道場、テラスまである!)、ワインクーラーで冷やしつつ飲む運びとなった。雪なお残る1月に野外で氷で冷やされたワインを飲んでいる姿は外から見たら狂気の集団(パリピ属性)にしか見えないに違いないのだがワインの作用でみんな揃って脳の機能が低下しているのか、一向に気にならない。むしろ最高。ワインすげえ。

 

安ワイン道場 新春オープンハウス、時刻は夕方へ

この前後でMOMOさん、泡大将が師範ご用意の刺身を切り分けてカルパッチョを作ってくれたのだがこれがまたすごかった。盛り付けと味付けひとつで完全にプロの味。大変おいしかった。

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カルパッチョ。盛り付けめちゃくちゃ勉強になる

さらに師範が昨日から用意してくれていた水を使わないビーフシチューもめちゃくちゃおいしかった。肉は舌で切断できるくらいに柔らかいのだが、煮崩れずにしっかりと原型を留めている。生クリームが加えられたシャビシャビのソースがまたなんともプロっぽく、大きく切られたニンジンやマッシュルームなどの野菜類もおいしい。昼から飲み続け食べ続けていたがぺろっと完食してしまった。

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このビーフシチュー、見た目の通りすさまじくおいしかった

熊本でだけ正月に飲まれるという「赤酒」をお屠蘇的にいただいたりしつつ、ビーフシチューを迎え撃ったのはこれまたソムたまさんご持参のアルテジーノのロッソ・ディ・モンタルチーノ

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アルテジーノのロッソ・ディ・モンタルチーノ。これも甘酸っぱ系。好き。

2015ヴィンテージでほんのり熟成が進んで香り良く、液体の輪郭が丸みを帯びている感じがして大変においしい。サンジョヴェーゼらしいチェリー的な香りに土や皮みたいな香り。おいしいなあ。

 

安ワイン道場 新春オープンハウス終盤戦

泡→泡→白→赤→赤→泡→赤と飲み進め、途中ちょこちょこおかわりもさせてもらったりしているのでかなり飲んでる。さらに、ここぞというタイミングで投入すべく用意していたはずの「よいとき」がバッグにないという痛恨のミスも重なって、ちょっとすみませんこの時点でベロベロに酔っ払ってしまっている。

iPhoneのカメラロールを見ると、MOMOさんがご持参されたネルヴィ・コンテルノのガッティナーラ2016も飲んでいるはずなのだが、大変申し訳ないことにネッビオーロ100%のこのワインの記憶を、ワインを持参した保冷バッグごと道場に置き忘れてしまっている。無念。

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カメラロールに残された画像。味覚えてない! MOMOさんとワインに謝罪!

日も暮れたタイミングでもふもふさんが到着。大変おいしい手作りのレモンケーキを頂戴したのが道場における最後の記憶だ。おいしかったなあレモンケーキ。甘酸っぱいもの好きな私にとって、レモンケーキは理想のスイーツだ。もふもふさんごちそうさまでした。これは逆に記憶があって写真がない。無念。

と、こんな感じで飲み続け、食べ続け、爆笑し続けた約5時間は体感45分くらいで過ぎていったのだった。それぞれ次の予定があった私とソムたまさんは辞去したが、このあとTKさんも加えた宴は夜ふけまで続いたようだ。ものすごく楽しかった……!

というわけで、オープンハウスにお招きいただいた師範に改めて感謝。盛り付けやら洗い物やらをやっていただいた泡大将、MOMOさん、ソムたまさんにも感謝。あれマジで自分なにもやってないな大丈夫かな。まあいいや。みなさんまた遊んでください!

ワインくじで高級ワインをゲットして飲む会とかしたい

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ゴッセ グランド・レゼルヴ・ブリュット。1584年から続く老舗シャンパーニュハウスのスタンダードを飲んでみた。

ゴッセ グランド・レゼルヴ・ブリュットとゴッセ

家のなかで祝い事があったのでゴッセのグランド・レゼルヴ・ブリュットを飲んだので、せっかくだからゴッせについて調べてみることにした。

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ゴッセ グランド・レゼルヴ・ブリュットを飲みました。

ゴッセがシャンパーニュ地方のアイ村に設立されたのは1584年というから天正12年。本能寺の変から2年後、家康と秀吉が覇権を争った小牧長久手の戦いがあった年だ。なんかすごい。

その頃ゴッセは赤のスティルワインを造っていた。当時、フランス国王の食卓を飾っていたワインはふたつの地域のワイン。ひとつがボーヌで、もうひとつがアイだったんだって。へー。

 

ゴッセ グランド・レゼルヴ・ブリュットとシャンパーニュの歴史

シャンパーニュ地方のワイン」が発泡性のある「シャンパーニュ」になったのは18世紀。と、ここで盛大に話が逸れるのだが「シャンパーニュ」って言葉、もともとは古いフランス語の「Campagne=田舎」が由来なのそうだ(wikiより)。田舎……! その名が歴史に登場するのは1065年。ブロワ伯ティボー3世が甥からシャンパーニュ、トロワ、モーの伯領を奪い、シャンパーニュ伯となった時。田舎伯……!  パテ・ド・カンパーニュは田舎風パテだが、そのカンパーニュにシャンパーニュの名は由来するということかー。

18世紀、修道士ドン・ペリニヨンが瓶内二次発酵の製法を確立。シャンパーニュ地方のワインは発泡ワインに姿を変えていく。なんでもそれまで発泡性のワインは白濁していたのだそうで(wikiより)、透明かつシュワシュワしているところが上流階級にウケたのだそうだ。

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ゴッせは1738年に発泡性ワインの製造を開始。ゴッセの特徴的な形状の瓶(アンティーク・ボトル)が使われ始めたのも18世紀(1760年)。現在使われているのはその当時のレプリカなんだそうで優美で素敵だが私の使っている安シャンパンストッパーはハマらなかったのでみなさんご注意ください。

その後1994年にゴッセはレミーコアントロー社(レミーマルタンとかコアントローとかパッソアとか)に買収され、同社経営のもと100万本を生産するまでに成長し、今に至る。

 

ゴッセ グランド・レゼルヴ・ブリュットはどんなワインか

今回飲んだスタンダードレンジのグランド・レゼルヴ・ブリュットは、そんなゴッせのスタンダード。アイ、ブジー、アンボネイ、ル・メニル・シュール・オジェ、ヴィレ・ムルマリーなどからのシャルドネ45%、ピノ・ノワール45%、ピノ・ムニエ10%を使用。熟成は3年以上、ドザージュは8g/L。

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公式サイトでDL可能なデータシートがこちら

で、公式サイトで繰り返し言及されているように、マロラクティック発酵していないのが最大の特徴みたい。シャンパーニュマロラクティック発酵を行うか否かが、樽を使うか否かとともにかなり大きなポイントになるんだなー当たり前かもしれないけれども。クリュッグ、サロン、クリスタルなどがノンマロだそうですよ。

いやしかし、シャンパーニュを飲むたびにその生産者について調べているけれどもそのたびに何かしら必ず発見がある。シャンパーニュは飲む歴史。これほんと。

 

ゴッセ グランド・レゼルヴ・ブリュットを飲んでみた

グラスに注いでみると、泡立ちは必ずしも強くなく、小さく繊細な泡がグラスの底から立ち上る。公式サイトで「シャンパーニュ・ゴッセでは私達はまずワインを造る。泡はそれを昇華させる為のものだ」という前醸造長の言葉が紹介されてるけどまさにそんな感じ。「炭酸飲料」という感じはなく、それがかえってシャンパーニュだなあという感を強めてる気がする。

シャンパーニュ、泡立ちが強くても「これぞシャンパーニュ!」と思うし弱くても「これぞシャンパーニュ!」と思うのなんなのである。

グラスに注ぐと、握力が100キロとかある人がリンゴを握り潰しました? 私の目の前で? ってくらい弾けるようなリンゴの香り。マロラクティック発酵をしないのは「自然な果実のアロマを与えるりんご酸を残す為」だそうだがリンゴ酸とはリンゴの香りのする酸のことだった……? そして、シャンパーニュならではのパン的な香りは弱めだ。

味わいは果実味が非常に豊かで、酸味もしっかり。リンゴとか白ブドウとかレモンとか、天然水に加えるフレーバーみたいな要素がたっぷり。シャンパーニュとっつきやすさグランプリで少なくとも決勝トーナメントまでは残るんじゃないかっていう味わいだ。ちなみに好みでいえばめちゃくちゃ好み。

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vivinoの評価は4.1。妥当オブ妥当。

いやーおいしかった。長い人生、また飲む機会もあるはず。そのときが早くも楽しみになるワインだった。400年超の伝統、あなどれるわけがない! いつかプレスティージ・キュヴェの「セレブリス」も飲んでみたいなー!

 

【2022】カルディのWINE福BOX買ってみた! ドンペリは当たった? 【KALDI COFEE FARM】

カルディのWINE福BOX(2022)を買ってみた。

2022年の運気を占うべく、カルディのWINE福BOXを買った。カルディの毎年恒例のワインくじで、毎年もっとも早く完売する人気商品だ。ラインナップがちょっぴり豪華なんですよ正月だけに。

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1、4、7、10、12月に発売されるカルディのワインくじを、私はこれまでに7回購入。「当たり」であるドン・ペリニヨンはいまだ当たっていない。くじを買うたびに記事にしているため、この記事も通算で8回目となり、本ブログ屈指のマンネリ記事となっているのだが今回も書く。いつまで書くかって当たるまでですよそんなもんは。

 

カルディのWINE福BOX(2022)の販売個数、価格、賞品

さて、気を取り直してWINE福BOXの概要を見ていこう。福BOXはカルディことKALDI COFFEE FARMの各店舗で60個ずつ販売され、当たりはすでに述べたようにドン・ペリニヨン2010。ハズレでも3000円以上のワインが当たる、という仕様となっている。販売価格は2200円。

60個のワインの多くはカルディの輸入部門であるオーバーシーズのワイン。つまり自社輸入ワインが中心のラインナップとなっている……のだが今回は正月。いつもとはひと味違うラインナップとなっている。早速見ていこう。

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画像はカルディ公式サイトより

1/60本 ドン・ペリニヨン2010 1万9634円
1/60本 ミケーレ・キアルロ バローロ チェレクイオ 1万円
1/60本 ヴーヴ・クリコ 5720円
1/60本 モエ・エ・シャンドン ブリュット・ロゼ 5650円
8/60本 ファレスコ モンティアーノ 5000円
1/60本 モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアル 4690円
12/60本 サン・パトリニャーノ モンテピローロ 4500円
7/60本 イカルディ スリス・イヴァン ランゲ ネッビオーロ 3500円
2/60本 アストリア ヴァルドッピア-デネ プロセッコ ミレッジマート 3000円
7/60本 ミラム・プリオラーティ イニシ 3000円
9/60本 ファレスコ ベスト・ブリュット エスト! エスト!! エスト!!! 3000円
10/60本 カンティーナ・フレンターナ パナルダ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ リゼルヴァ 3000円

太字で示した通りで今回なんとドンペリ含めてシャンパンが4本入っている。こりゃ豪華。しかもヴーヴ・クリコにモエ・エ・シャンドンという誰もが知る有名銘柄だ。わかってんなカルディ。

60本の合計金額は24万8194円。平均価格は4136円だ。12月のウインターチャンスボックスの平均価格が3447円。7月のサマーチャンスボックスの平均価格が3639円だったので、有意に高い。WINE福BOX、それはカルディからの振る舞い酒(中身は不明)。

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カルディのWINE福BOX(2022)をビジネス的に考えてみる

さて、今回気が付いたのだがもう一点カルディのワインくじには偉大な点がある。前回のくじとかぶっている賞品がなんとドンペリだけなのだ。たとえばミケーレ・キアルロはカルディのワインくじに頻繁に登場する生産者だが、今回は1万円のバローロで前回は3000円のキュヴェといったように、生産者かぶりはあるもののキュヴェかぶりはない。

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成城石井のワインくじでルイーズ・デストレ ブリュットとかベー・フランソワ ブリュットとかがほぼ毎回ラインナップされ、わりと高確率でそれが当たるのに対し、カルディのワインくじはここが本当にえらい。

もしかしたらこの「WINE BOX」で一定の売り上げがつねに見込めることから安定して複数キュヴェを輸入することができ、そのことで価格も下げることができているのかもしれないまであるな、と考えてみるとカルディの店舗数は2021年8月現在で474。そのうち8割でWINE BOXを販売するとして385店舗。WINE BOXの販売数は各店舗60個。そのうち8割が売れるとして385かける60かける0.8で……1万8480本が売れる計算になるやべえ。年に5回販売すれば10万本弱を売ることになる……! なにこれ自分も参入したい

 

カルディのWINE福BOX(2022)でドンペリを当てるには?

WINE福BOXに話を戻すとドンペリはもちろん、ヴーヴやらモエやらが当たってもお正月感じでとても嬉しいといういい感じの内容。狙うはドンペリただひとつだが、楽しく狙っていきたい。

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そろそろ開けましょう。

ちなみにドンペリが入った箱の重さは1702グラム前後とされている。これは普通のボトルに比べると有意に重い……はずなのだが、オーバーシーズはイタリアに強い輸入元で、くじにもイタリアワインが多く封入、そしてイタリアワインのボトルは無駄に重いものが多いため、重さでは正解にまでたどりつくのはほぼ無理。私も完全に諦めており、むしろガッカリ度がアップするという結論に至っているので勘で選ぶことにしている。今回に至っては助っ人(娘)に選ばせてみた。初詣で大吉引いてたし。

というわけで今年最初の運試し。カルディのWINE福BOXの新春開封の儀、いざ行ってみようそうしよう。

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いざ。

 

カルディのWINE福BOX(2022)を開けてみた

これもいつも言うことだが、ドンペリのキャップシールは黒であるため黒が出なければ非・ドンペリが確定する。今回はキャップシールが黒のスパークリングワインはドンペリだけであり、黒かつそこにワイヤーが巻き付けられていたらそれはドンペリだ。勝負は開封の一瞬で決まる。さあどうだ。

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むしろこれスタート地点ですからね。

またもダメ! でもなんですかねちょっと凝ってるんですよこのキャップシール。ちょっといいやつっぽい感じがする…! というわけでさらに引き出してみよう。

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これは…?

これは……5000円のファレスコ モンティアーノ!  調べてみると前ヴィンテージがWA95点を獲得しているあらやだいいワインじゃないのあなた。娘の力をお借りして、新年早々いいワインをゲットできた。やったぜ。これは普通にうれしいぞ。

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カルディでもおなじみの生産者、ファレスコのモンティアーノでした。うれしい。

というわけで8度目の挑戦もドンペリは当たらなかったが、等級のないカルディのワインくじのなかでなんというか2等感のある結果となったのだった。今年はドンペリが当たる気がしてきたぞ! 気のせいだろうけど!

 

 

デ トーレン ブラックライオン シラーズ。南アフリカの4万円ワインの正体は? そして味は?

ワインステーション+ですごいワインが出てきた

2022年の元日に、豪徳寺のワインステーション+へお邪魔した。親戚の家が近くにあり、正月の午後の一瞬の間隙を縫って新年初飲みへと繰り出したわけだが到着するとなんと店内は超満員。旧知の方々とも会うことができて大変有意義だったのだがそこでとんでもないワインを飲んだので記録に残しておきたい。

さて、行った方はおわかりの通りワインステーション+にはワインリスト、みたいなものがない。あるのかもしれないけど、私はみたことがない。あんのかな。あったらすみません。ともかくない。

なので、オーダーの仕方としては「泡ください」「なんか赤お願いします」みたいな曖昧な感じ、甚だしくは「適当に面白いのください」みたいなもはやなにが出てきても文句は言えない抽象的な方法になる。

ただしその結果、店主こと駅長がその時々で入荷している南アフリカワインから適当なものをグラスに注いでくれ、それが大概おいしい。ワインの価格はこれまた大概わからないが、この店で「思ったより高いな」と思った経験は一度もないどころか「あれ、計算間違えてんじゃないのこれ」というほど安いケースがほとんどであるため安心して飲める。いい店だなあ、ワインステーション+。なんの話だっけ。

 

「アフリカーの倉庫で見つけた4万くらいするシラー」の正体は?

話は元日の午後に戻る。元日の振る舞い酒でグラス500円というシャンパーニュを飲み、機会があれば1記事を割きたいカノンコップのピノタージュ2011(ものすごく素晴らしい)を飲んでご機嫌になり、さてそろそろおいとまするかと私は思っていた。

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カノンコップのエステーピノタージュ2011。これ最高に素晴らしかった。年間ランク入るレベル。

そこに、宅配業者から店にワインが到着。中からとんでもないワインが出てきたのだった。出てきたのは、木箱ならぬ木枠によって固定された黒一色のボトル。駅長いわく「アフリカーの倉庫で見つけた4万くらいする南アのシラー」なんだそうだ。

そもそも南アのワインって全体に高コスパなわけですよ。シラー(ズ)で4万って。一体どんなワインなんだという話になるのだが、駅長にもよくわからないのだそうで、正月だし景気良く行ってみようみたいな感じで仕入れたワインのようだ。なにがすごいって正月がすごい。

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すごいのキタ。

約4万円するワインを入荷せしむる正月もすごいがこのワインの見た目も改めてすごい。ボトルを封印している木枠の天面には鍵のカタチの凹みがあり、ボトルを取り出すためにはどうやら鍵を使って解錠する必要があるという中二病心をくすぐる仕様。調べてみると、生産者は「デ・トーレン」。ワインの名前は「ブラックライオン シラーズ」というようだ。

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天面には鍵の形の凹みがあり、そこに鍵(写真下)が収められてる。

到着したばかりだし2019ヴィンテージだし少し休ませたほうがいいんじゃないんですかね少しっていうか5年くらい、という気がしなくもないがここはワインステーション+、難しいことを考えずに気楽にワインを楽しめる酒場だ。駅長からのオファーもあり、話のタネに飲んでみることにした。南アの超高級シラーズ、飲んでみたいじゃないすか。

 

デ・トレン ブラックライオン シラーズはどんなワインか

生産者のデ・トーレンはアフリカーのサイトによれば 1994年設立の比較的新しいワイナリー。公式サイトには「国際的な経験を積んだワインメーカーと企業家の融合」であり、その目的は「世界最高級のボルドースタイルのワインをつくる」ことにあると書いてある。農家ベースじゃなくて企業ベースの生産者なんですねなんかわかる。デ・トーレンは塔を意味し、南ア初の100%重力駆動のタワー型セラーに由来するのだそうだ。「ザ・タワー」なわけですね。カッコいい。

25ヘクタールの農地はステレンボッシュ大学の研究者とともに土壌分析を行い15種類の土壌を特定。カベルネ・ソーヴィニヨンは左岸っぽい砂利質の土壌に、メルローは右岸っぽい粘土質の土壌に植えるなど、区画ごとにそれぞれ最適な5品種25のクローンが植えられているという。うーん手間かかってる。だんだん4万円の理由が見えてきたぞ。なんでも収穫前には実の凝縮度を高めるために4割のブドウを取り除くそうですよ。贅沢〜。

ブラックライオンはそのフラグシップのひとつ。公式オンラインショップでの価格は3245南アフリカランドで、日本円にして2万3572円(2022年1月4日時点)。たっか。参考までに有名なブーケンハーツクルーフ “7つの椅子”シラーの価格を調べると495南アフリカランド約3595円なわけなのでそのプライシングのすさまじさがわかる。7つの椅子の6.5倍…!

その製法を調べると、いきなり新樽200%というパワーワードが出てくる。発酵・熟成すべてが新樽ってことですよねこれ。それ以上の特別な説明はないのだが、1000〜1300本が生産され、それぞれにシリアルナンバーが振られているそうだ。

金は出すからともかく最高級ワインを造るべしみたいなポリシーの元、生まれるべくして生まれた高級ワインという印象だ。私の生活圏・消費ポリシーからはかけ離れたワインだが、飲んでみましょう。正月だし。

 

デ・トレン ブラックライオン シラーズがグラスに注がれるまで

ところがワインを固定する木枠、これがなかなか開かないんですよ。鍵があんだから鍵穴があると思うわけじゃないですか普通。さにあらずで、鍵の先をネジの頭に差し込んでマイナスドライバーの要領で1本ずつ引っこ抜く必要がある。

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木枠解体の儀を駅長が執り行うの図。

木枠に入った佇まいは完全に高級ワインのそれなのだが、解錠というかこの様子はむしろ解体、という印象で、引っ越しのときにIKEAの家具をバラす、みたいになってしまうのは仕方ないことだろうか。なんかこう、鍵を刺すと木枠がバラバラになるみたいな演出を期待してた。

さて、すったもんだの末に木枠から外されたそれを、コラヴァンを用いてグラスに注いでもらった。ちなみに飲んだのは予算の都合で「ハーフのハーフ」サイズだ。今年こそ庭からレアメタルが産出してほしい。家に庭ないけど。

 

デ・トーレン ブラックライオン シラーズを飲んでみた

外観はディープな感じの紫色で、色の印象の通りのインクとブドウを1:1で合わせて擦ったばかりの墨汁を足したような香りが立ち上ってくる。開けたて(開けてないけど)とは思えない落ち着いた非常にいい香りだ。

飲んでみると甘渋すっぱの三要素がどれも強く、要素の多い感じがするがヴィンテージは2019。40年以上の熟成が可能だというこのワイン、おいしいけれどもさすがに飲むには早いんじゃないですかね一般論として、という味がする。

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vivnoiの評価は過去に見たことないくらい高い。

ただ、クール便で送られてきたばかりのこのワインを手のひらで温めながら飲んでみたところ、時間が経つにつれて少しずつ開いてきて、硬いつぼみから本来の香りや味わいが顔を覗かせるみたいにはなってくるので、この日味わえたのはその壮大なスケールの片鱗、物語の序章の部分だったのだろう。立ち飲みしちゃってゴメン。

というわけで南アフリカ最高峰のシラーズ、気になる方は豪徳寺のワインステーション+に念のため問い合わせの上で是非。新年早々話のタネになるはずだ。

 

 

ドメーヌ・モン「モンペ2021」ファイナルヴィンテージを迎えたワインを飲んでみた。

ドメーヌ・モン「モンペ」と私

2021年の大晦日にドメーヌ・モンの「モンペ」を飲んだ。

モンペは私がワインにハマった大きなきっかけのひとつ。ワインという素晴らしい世界への扉を開いてくれた大空翼に対するロベルト本郷的ワインだ。なにを言ってるかわからない人はお近くのアラフォー男性に聞いてみてください。

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ドメーヌ・モン モンペ2021を飲みました。

そんなモンペを年末に飲むことでワインそのものへ感謝し新しい年もおいしいワインが飲めるよう祈りを捧げるという独自の風習・因習が今まさに生まれようとしていたのだが、残念ながらモンペは2021ヴィンテージを持って生産終了となることが発表された。2021年でもっとも悲しかったニュースがこれ。

 

ドメーヌ・モン「モンペ」は2021がファイナルヴィンテージ

この件に関しては、長野県にある横川商店のブログが詳しい。なんでも、「契約栽培農家さんの一軒がやめられることが一番大きな理由」なのだそうだ。

 

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「モンペ」はドメーヌ・モンの山中敦生さんが自園のピノ・グリが十分に生育するまでの間、買いブドウで仕込んでいたというワイン。調達先もドメーヌがある余市町登地区の契約農家にこだわっていたはずなので、2016年の独立から2022年で6年、ピノ・グリが育ってきた今、つまり役割を終えたということだと思う。

私は恥ずかしながらピノ・グリで造られたドメーヌ・モンのフラッグシップ、「ドングリ」を未飲なのだが、生産者がピノ・グリ1本で行きたいと考えている以上、そうするのがなによりだ。好きなバンドが最近ライブで昔の曲をやらないのがちょっと寂しい、みたいな思いを抱きつつ。でも昔の曲ばっかりだとバンドとして進化していけないんだというメンバーの気持ちもわかるしファンとしては見守っていくしかないのだワインの話だった。

 

ドメーヌ・モン「モンペ2021」はどんなワインか

さて、前出の横川商店のブログによれば、2021ヴィンテージは好天に恵まれて例年よりも主品種であるナイアガラの糖度が高いそう。そして、ビオロジックで栽培されたナイアガラに加え、慣行農法のケルナーを25%ブレンドして造られているそうだ。ケルナー、調べてみたら黒ブドウのトロリンガーとリースリングの交配種なんだそうで、トロリンガーは知らない品種だったが「適度な酸味を持ち、フルーティーなイチゴとほのかなスモーキーさを持つライトボディのワインを生み出す傾向がある」とwikiにある。

私がモンペを飲むのは3ヴィンテージ目。2020ヴィンテージはナイアガラ100%だったが、モンペ2021、ファイナルヴィンテージの味わいはさてどうか。早速飲んでみよう。

 

ドメーヌ・モン「モンペ2021」を飲んでみた

晦日の夜、北海道産の巨大なホタテ、北海道産北海縞海老といった北海道つまみ軍団を準備し、万端の準備を整えてグラスに注いで驚いた。めっちゃオレンジ。昨年ヴィンテージはみかんを絞ったような色、という感じの薄めのオレンジ色だったが2021ヴィンテージは100%オレンジジュースみたいな明確なオレンジ色をしている。

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かなりオレンジ。

発泡はかなり弱めで、グラスの底から泡が立ち上がる感じはほとんどない。ただ、飲んでみると過去3ヴィンテージのなかでもっとも果実味が強いような感じがする。アルコール度数が10.5%と例年より高いこともあって、甘みとかコクみたいなものが強い一方で、北海道のワインらしい酸味も豊かにあってやっぱりうまいなこれ!

色の印象そのものの、デコポンみたいな甘味と苦味と酸味が混じった複雑な味だ。初めて飲んだとき私の脳裏に浮かんだのはアンリ・ルソーの「夢」だったが、2021ヴィンテージの印象はゴッホの「ひまわり」。そこはかとない寂しさのなかに色彩の奔流があってこれは正しく飲む絵画。ファイナルヴィンテージ、これは完成形だと思う。

無濾過・無清澄なのでボトルの底にいくほど濁りが強くなっていき、ボトルの底のほうはかなりドロドロになっていくのだが、底にいくほど香りが強くなっていき、旨みもぐんぐん増していく飲む3日目のカレー状態

モンペ……もう飲めないのか。 酒を飲みながらやけ酒を飲みたくなる別れ話切り出された直後状態。やっぱり悲しいなああと2本買ってあるけど……。

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ボトルの底はドロドロだが舌触りも悪くなくふつうに飲めるしめちゃくちゃうまい。

ナイアガラは世界のワインの主流であるヴィニフェラ種ではなく、ラブルスカ種。世界基準ではないラブルスカ種でのワイン造りは日本ワインのガラパゴス化につながる、みたいな意見を私は目にしたことがあるが、この個性はほかで味わえるものではなく、むしろワイン文化の豊かさの証明だと私は思う。「モンペ」、色も香りも味わいもめちゃくちゃ個性的だけど、それでいてどこからどうみてもワインなのだ。決して変化球ではないと思うんです。

いずれにせよ、ワイン沼に沈めてくれたこの味を私は一生忘れない。ありがとう、モンペ。さようなら、モンペ。あとの2本、どなたかどこかで飲みましょう、一緒に。

ネットで買えるのはドメーヌ・モンのシードル「モンシー」だけでした。ご興味ある方はぜひ。

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2021年に飲んでおいしかったワイン「赤・白・泡」BEST3発表!

「グラスで1杯飲んだだけ」も含めたおいしさベスト

先日、2021年に飲んでおいしかった3000円以下ワインのBEST10をまとめた。

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そのときのレギュレーションは「単品価格3000円以下で購入し、自宅で1本飲み切ったものが対象」というものだったが、本記事は制約なし。

ワイン会や試飲会でグラスで一杯だけ飲んだものも含めた印象度から、今年度の赤・白・泡、それぞれのBEST3を選んでみた。さっそく行ってみよう。

 

【赤BEST3】シャトー・ローザン セグラ2017

マルゴー村のスーパーセカンド、シャトー・ローザン セグラ。エノテカのグラステイスティングで飲んだこれが今年の香りの良かったワインBEST1。マジでVR薔薇園あるいはメタバース薔薇園。

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シャトー・ローザン セグラのオーナーはシャネル。マリリン・モンローは就寝時になにを着るのかと問われてシャネルの5番と答えたというが、同じ質問を私がされたら「シャトー・ローザン・セグラです」と真顔で嘘をつきたいレベルの香りの良さ。2017とヴィンテージが比較的若いこともあってまだまだ本領発揮してないんだろうけど、香りはすでに素晴らしかった。

 

【赤BEST2】キスラー ピノ・ノワール ソノマコースト ボテガ ヘッドランズ キュヴェ エリザベス2004

カリフォルニアのピノ・ノワール、その2004VTを飲み比べるという素晴らしいワイン会でいただいた1杯。カリフォルニアワイン観が覆されるすさまじいワインを多数いただいたのだが、いずれ劣らぬ素晴らしいピノ・ノワールたちのなかでも私が一番好みだと感じたのがこれ。

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ブルゴーニュピノ・ノワールのようなエレガントさがありながら、カリフォルニアでイメージされるような果実味もあってちょっと異常においしかったのだった。「おいしさ」という意味ではこれが2021年もっともおいしかった赤ワインだった気がする。

 

【赤BEST1】ラファエル・ギュイヨ レ・ザット 2019

今年のベスト赤ワインがこれ。数年ぶりに会う友人と、友人母の手料理とともに昔話に花を咲かせながら飲む、という至高のシチュエーションだったことが下駄を履いてるのは間違いないが、それを抜きにしても素晴らしいピノ・ノワールだったと思う。

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30歳前後とまだ若い女醸造家がつくる自然派ワイン。格付けはヴァン・ド・ペイながらその味わいは繊細。それでいて親しみやすさもあって、忘れ難い1本となったのだった。次のヴィンテージが楽しみだなあと月イチペースで検索してる。2022年が楽しみな理由のひとつがこのワインの存在だ。

 

【泡BEST3】パルメ ヴィンテージ 2012

グラスで1杯飲んだだけながら深く印象に残った1杯。後述するシャトー・ジンコ会の乾杯用のシャンパーニュで、その日の主役ではまったくない完全なる前座的立ち位置だったのだが「えっちょっと待ってヤバくないすかこれ」みたいになる味がした。写真すらないのだが、素晴らしかったという一瞬の記憶が鮮明に残る。

長らく「ふさわしいパートナーが見つからなかった」みたいなことで日本に入ってきていなかったというパルメ。来年もっと人気になりそうな気がする。

 

【泡BEST2】ドン・ペリニヨン 2008

夏に参加させていただいた2008シャンパーニュを飲む会でいただいた1杯。お前は語彙力をどこに置き忘れてしまったのだと問い詰められそうだがうまいの一言だったんですよこれがまた。ドン・ペリニヨンを飲んだのはこれが2回目なのだが、私には果実と酸味の印象が強くあり、なんかこう、高嶺の花的な印象とは裏腹にすごくとっつきやすさを感じている。

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ちなみに私は2021年もカルディ、成城石井などでドンペリが当たるワインくじを買い続けたが、いまだドンペリ先輩にはお目にかかっていない。当たったら飲みましょうねみなさん。

 

【泡BEST1】シャルル・エドシックNV

泡部門のBESTはシャルル・エドシックのスタンダード、ブリュット レゼルヴ。それも亀戸の名店・デゴルジュマンで飲ませていただいた秘蔵の「旧ラベル」だ。やばかったなぁこれ……。

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飲んでいるのはよく冷えた液体なのに香りはあつあつのクリームブリュレ。今年はほかにも良い、プレステージな感じのシャンパーニュもいくつかいただいたのだがこれがベストだった。調達、保管、サーヴまで含めて素人では真似ができない専門店でしか飲めない味だと感じられたのも最高。2022年はデゴルジュマンにもっと行きたい……!

 

【白BEST3】ジー・バイ・ユリグサ ブラン2020

私が事務方でお手伝いした、醸造家・百合草梨紗さんをお迎えしてのシャトー・ジンコ会。そこで供された白ワイン、ジー・バイ・ユリグサ ブランが強烈においしかったのだった。

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価格は2000円台ながら、のちにプロ球団のエースになる投手が高校時代に投げていたストレート、みたいなのびのびいきいき、そしてポテンシャルを感じる味わい。1本飲んでたら確実に今年の3000円以下ワインBESTに名を連ねていたであろうワインだった。

ワイン会といえば2021年は主催ワイン会「ヒマワイン会」も実施したのだった。こちらでみなさんに持ち込んでいただいたワインもどれも素晴らしく、割と1本1本すべて明確に記憶しているのだが、いかんせん給仕をしながら飲んだこともあって甲乙をつけがたく、今回は対象外とした。あのワインとかこのワインとかすごかったんだよな……。

 

【白BEST2】ラディコン リボッラ

気を取り直して白のBEST2は恵比寿の居酒屋でグラスワインをおまかせで頼んだら出てきた1杯。うまかったなぁこれ……。

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見た目は完全にオレンジですらないロゼの風情なのだが使っているのは白品種のリボッラジャッラということで白ワインのランキングに入れてみたのだが、なんといっても特徴的なのはその酸味。非常に強い酸味がありながら、すっぱみよりも強い旨みだけが余韻として残る「うまずっぱい」としか言えない唯一無二の個性があった。

 

【白BEST1】オーベール シャルドネ ソノマカウンティ  リッチーヴィンヤード2004

ラスト、赤、泡、白を通じて今年飲んでもっともおいしかったワインがこちら。

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赤部門2位のキスラーのキュヴェ エリザベスを飲ませていただいたのと同じワイン会で「前座」として登場したワインだったのだが前座どころではなく、ナウシカが蒼き衣をまといて降り立った金色の野、みたいな味がした。ワインには腐海を浄化する作用があった……?

どんなブドウをどのように醸造していかに熟成させればこのような液体ができあがるのか私にはわかる術もないが、ただただこの地球に存在してくれてありがとう、むしろ地球にありがとう、という存在感。こういうワインを2022年も飲みたい。普段は1000円のワインを飲んで、たまにドカンと偉大なワインを飲む人になりたい。

というわけで以上9本、どれもおいしかったのだった。2022年もおいしいワインがたくさん飲めますように。

 

年末はふるさと納税ラストチャンス↓

【番外編・甘部門】

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甘口ではラングマンのゲヴュルツトラミネール ベーレンアウスレーゼがおいしかったっす