ヒマだしワインのむ。

ヒマなのでワインを飲みます。ワインの知識はありません。

ドン ペリニヨン2010はどんなワイン? 50ml1本勝負で飲んでみた!【DOM PERIGNON2010】

ドンペリを飲みに銀座エノテカ

エノテカ銀座店併設のカフェバー「エノテカ・ミレ」でドン・ペリニヨンテイスティングイベントが実施されているということを知ったのは、週末のイベント期間終了後の火曜日のことだった。

とはいえ、「よし、イベントも終わったことだし、残ったドンペリは捨てよう」となるわけがなく、残っている可能性はある。というわけで電話で問い合わせをしてみると「日曜日に抜栓したものが200ml残っている。ただ、泡はもって今日中だと思います」との返答。

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ドン ペリニヨン2010をテイスティングしました。

まさかの泡、余命数時間。ドンペリの泡、今夜がヤマ。となればお救い申し上げなければワイン好きの名折れだとすべての予定をねじまげて銀座に向かった。スケジュールを魔改造したので、滞在可能時間は最大20分である。ドンペリ50mlを飲むには十分な時間であるはずだ。

というわけで唐突に人生初ドンペリがこの日に決定。うはは、今から俺はドンペリを飲むんだ! と浮かれ気分で銀座へレッツゴーである。

ドンペリニヨン2010はどんなヴィンテージなのか

で、到着。カウンターに陣取ると、ドンペリが登場する。残り200mlは伊達じゃないっていうかなんていうか、見た目には底のほうにちょっと残ってる、みたいな見た目。しかも日曜日に抜栓で、泡残ってるんですかねこれ。

さて、この日飲んだのはドンペリの2010ヴィンテージ。ドンペリは作柄の良い年にしか作られないのですべてにヴィンテージが記載されてるわけですね。ドンペリの公式サイトを見ると、2010は最新ヴィンテージ。21世紀に入ってからだと、2007、2001ヴィンテージは存在しないことがわかる。

himawine.hatenablog.comそしてこの秋に発売開始された2010ヴィンテージは、28年にわたり醸造最高責任者を務めたリシャール・ジェフロワから、ヴァンサン・シャプロンに醸造家が変わった、その最初のヴィンテージなのだそうだ。

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裏ラベルはこんな感じ。

そういったガワはさておき中身はどんな感じなのかとこのヴィンテージの登場時のプレスリリースを読むと、「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2010を発表すること、その決断はメゾンにとって大きな賭けでした。」という文言がある。なんでも、収穫を間近に控えた8月の15、16日の2日間に2か月分の雨が降り、灰色かび病がピノ・ノワールに発生してしまったんだそうだ。

ただ、その後毎日ブドウを綿密に選別した結果、「一部のブドウは失われましたが、救われたピノ・ノワールの出来は絶品」となり、「30年間で最高の出来」だったというシャルドネアッサンブラージュされた結果「奇跡のヴィンテージ」となったんだそうだ。言葉の意味はよくわからんがとにかくすごい自信である。

ドンペリ2010を飲んでみた

さて、ザルトのグラスに注がれたドンペリを見ると、グラスの底から泡が立ち上る様子は見られない。色は濃い目のゴールド。美しいなあ。そしてこの時点で香りがヤバい。すごく華やかなんだけど、さっきハサミで茎を切ったばかりの生花、爛熟した果実、ドライフラワーとか、植物のさまざまな状態を思わせる複層的な香りがする。3時間くらい嗅ぎたい。

そして味わいはというとこれがミラクルうまい。目に見える泡はないのに、液体の中には泡が溶け込みまくっていて、口のなかでシュワワと弾ける。これが10年熟成させたことによるものなのか、なんなのか、私にはわからないけれども見た目は完全に白ワインなのに飲むとシャンパーニュ 、という感じで私にとっては衝撃的。

himawine.hatenablog.com飲んでみると酸味がしっかりとして、レモンの皮みたいな苦味が少し。美しくカットされた宝石が光の注がれる角度によって表情を変えるように、口の中の座標軸のどこに液体が存在しているかによって異なる味を感じられるような気がする。え、こんなにおいしいのドンペリって。これを書いてる今は自宅で飲み残しの某500円泡を飲んでるんですけど500円泡お前さあ……もうちょっとしっかりしたほうがいいんじゃないの? お前のためを思って言ってるんだよ? と思わずウザい上司みたいなモードになる勢いだけでおこれは500円泡とドンペリを無意識とはいえうっかり比較しちゃうほうが悪かった。ごめん、500円泡。にしても見た目には発泡しているように見えないのに口に入れると泡が弾けるのはどういう魔法なんですかね。

惜しむらくはわずか50ml。うまっ、すごっ、うへへ最高。みたいな言葉を声に出さずにつぶやきながら、外見上は「ふーん、ドンペリの2010ヴィンテージってこんな感じなんだ。なるほどね」みたいに見えてほしいみたいな体で飲んでいるとあっという間に液体は消滅。はああ、もうなくなってしまった。5000ml飲みたい。

1杯1900円、税込み2090円を支払って滞在10分、ふたたび私は元来た銀座の街を駅へと歩いて向かったわけだけれども10分前の自分と体内に50mlのドンペリ成分が注入された10分後の自分ではなんだか別人感がある。なんでしょうかこの走り出したくなるような気持ち。

「100キロだって走れる。」と僕は鼠に言った。

「俺もさ。」と鼠は言った。

村上春樹風の歌を聴け』より)

 「僕」と「鼠」、ドンペリ飲んだんじゃないかな。

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ブルガリアワインはどんな味? 4000年の歴史とボルドーの技術が融合したワイン「エニーラ」を飲んでみた。【Enira 2015】

ブルガリアワイン4000年の歴史

メルロー52%。シラー26%、プティ・ベルド14%、カベルネ・ソーヴィニヨン8%。12カ月間の樽熟成。ボルドー右岸のワインかな? と思いきやこれはブルガリアのワインだ。ブルガリアといえばヨーグルト、そして元大関琴欧州だが4000年前からワイン造りが行われている世界最古のワイン産地のひとつで、かの酒の神・ディオニソスa.k.aバッカスも地元はブルガリアなんだそうだ。

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ブルガリアワイン「エニーラ」を飲みました。

そんなブルガリアで造られたワイン「エニーラ」を飲んだのでブルガリアワインの歴史を調べてみると、ブルガリアワインの現代史は、1944年にソ連の衛星国となり、1989年に民主化され、2007年にEUに加盟する国の歴史と不即不離の関係にあることがわかった。

そもそもブルガリアはワイン大国だった。1951年に政府はワインを優先順位の高いビジネス部門と宣言し、「売れるワイン」を造るためにカベルネ・ソーヴィニヨンメルローソーヴィニヨン・ブランシャルドネなどの国際品種を大量に植えたことでワイン輸出大国となっていく。国を挙げてワインで儲けようとし、力技で成功させたの強い。

驚いたのだが、1970、80年代にかけて、ブルガリアは世界4位のワイン生産国だったんだそうだ。当時の順位をちゃんと調べてないけどフランスイタリアスペインその次くらいの勢いってことですよねこれ。マジか。そのほとんどはソ連で消費されたみたいだけど、品質の高い一部のものはイギリスやアメリカに送られたのだそうだ。

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歴史の話が続くので、ブルガリアの冬のお祭りの様子をご覧ください。

しかし、ブルガリアワインは、1989年の民主化後ほどなくして品質が大きく低下する。そりゃそうだと言うべきで、1944年に国に押収された土地が突然「元の所有者」に返還されたため、ブドウのことなんてなにも知らずに暮らしていた人たちがいきなりブドウ畑のオーナーになる事例が頻出、結果、手入れされずに枯れ果てたブドウ畑も少なくなかったようだ。

その後1999年にワイナリーが民営化されたことによりワイン産業は質的改善を見せ始め、2007年のEU加盟後は中小規模のブティック・ワイナリーが登場して品質がさらに向上。ここ10年はさらに品質が高まっている、というのがブルガリアワインの現代史だ。

エニーラのオーナー、ステファン・フォン・ナイペルグ伯爵がすごい

この歴史の中に今回飲んだエニーラがどう位置付けられるか、それを知るためにはワイナリーのオーナーであるステファン・フォン・ナイペルグ伯爵を知っておく必要がある。

ハプスブルグ家の末裔だと言うこの伯爵は、ボルドーでシャトー・カノン・ラ・ガフェリエール、ラ・モンドット、シャトー・クロ・ド・ロラトワール、シャトー・ペイロー、シャトー・ディギーユ、クロ・マルサレットを所有するまあなんつーかこれ要するに貴族だ。日本に存在しないタイプの人。伯爵は、歴史に裏打ちされた地位と資産を生まれたときから持っていて、しかもワインビジネスへの情熱と、それを実現させる能力も持っていた。

ステファン・フォン・ナイペルグ伯爵は1957年6月、ドイツ生まれ。1983年に父からシャトー・カノン・ラ・ガフリーエルを任されたときに26歳の若さだったそうだ。そのキャリアはこんな感じだ。

・1983年 父からシャトー・カノン・ラ・ ガフリエールを任せられ、2012年にはサン・テミリオンの第一特別級Bに昇格させることに成功。

・1985年 サン・テミリオンに移住

・1995年 「シャトー・ラ・モンドット」のワイン造りに真剣に取り組みはじめ、2009年にはパーカー・ポイント100点獲得。

というわけで、「サンテミリオンに所有する2ワイナリーの評価を短期間で爆上げさせた」というのが伯爵の評価に直結しているようだ。先祖から受け継いだ財産目録の上に胡座を書いてあくびをしながら退屈をワインと一緒に噛み殺す人生を良しとせず、ワイナリー経営のスペシャリストとしてアグレッシブに活動していることがわかる。天は伯爵に財産とビジネスの才能の二物を与えたわけですね。えこひいきしすぎだわ、天。

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ブルガリアワイン史とナイペルグ伯爵とベッサ・ヴァレー・ワイナリー

そして、エニーラは、ブルガリアのワイン史とナイペルグ伯爵の個人史の交差点に生まれる。

ナイペルグ伯爵がエニーラを造るベッサ・ヴァレー・ワイナリーを設立したのは2001年。ブルガリア的にはワイナリーが民営化されたわずか2年後、伯爵的にはカノン・ラ・ガフリエールとラ・モンドットとの再生がひと段落したタイミング、みたいなことだったのかもしれない。公式サイトにさらっと書いてあるけどひとつの村の800人から土地を買ったらしいですよ伯爵。トラキア低地に位置するワイナリーの土地を手に入れるために。今年一番大きな買い物? あれだよ。村。村買った。ブルガリアで。とかそんな感じのスケール感だ。実際は村の一部だろうと思うけど。ひとつの村で800人で土地を買ったら相当な割合になりそう気はする。

そんな伯爵のやることなので後は推して知るべしで、ボルドーで培ったノウハウをブルガリアで発揮。しかも前述したようにソ連の衛星国家時代からブルガリアには国際品種が植えられていた上、土地代、人件費はボルドーと比較して安価。いわゆる強くてニューゲーム状態、あるいは人生2回目状態でブルガリアでのワイン造りというゲームに臨んでいる印象だ。貴族は負ける戦いをしない。

ナイペルグ伯爵の手掛けたワイナリーのうち、カノン・ラ・ガフリエールは手掛けて19年で格付け昇格。ラ・モンドットは14年でPP100点。ということは伯爵が本気を出すと15〜20年でそのワインは真価を発揮する、みたいな仮説が立つ。今回買ったエニーラは2015ヴィンテージ。それを2020年に飲むのはこれほぼ完璧なんじゃないですかね上記の雑な仮説から類推するに。

エニーラ2015はどんなワインか

今回飲んだエニーラ2015の使用品種は冒頭に挙げたようにメルロー52%。シラー26%、プティ・ベルド14%、カベルネ・ソーヴィニヨン8%。アルコール発酵とマセラシオンを30日かけて行い、マロラクティック発酵は一部はタンク、一部は新樽で行い、その後12カ月間フレンチオーク樽で熟成するそうな。

ブルガリア4000年の歴史とナイペルグ伯爵の情熱の交差点に生まれたこのワインの裏側にあるストーリーは理解した。あとは飲むのみである。

エニーラ2015を飲んでみた

グラスに注いでみると、香りがいきなりすごくいい。前の晩にブルーベリーを大鍋で煮たキッチンの残り香、みたいな主張しすぎないけれどクッキリした果実味が予感される香り。そして、その期待感を裏切らずに味もめちゃくちゃいい。果実味強め、酸味弱み、渋みほどほど。樽効いてる。これは完全に私の好きなやつです。

私が思い出したのはボルドーの格付けシャトーの元オーナーが南アで造るボルドーブレンド、グレネリーの「エステート・リザーブ・レッド」だ。出自が似ていることもあるけれど、旧世界の本格的な感じと、新世界のとっつきやすさの二刀流感に共通するものがある気がしたのだった。そしてエニーラはかなりわかりやすい味。私を含む初心者向け、という味わいだ。

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このワインを私は2046円税込で買ったのだが、仮にこれが47円安くて1000円台だったなら、2020年のベスト1000円台赤ワインになっていたかもしれない。こうなると価格が約1000円高い「レゼルヴァ」も飲んでみたくなるというものだ。ナイペルグ伯爵のボルドーのワインも飲まねばならないなあ。

この味わいは、ナイペルグ伯爵のおかげなのか、ブルガリアの大地のおかげなのか、ブルガリア4000年の歴史のおかげなのか。わからないけどその全部なのだろう、多分。天が貴族というステータスとビジネスの才能をナイペルグ伯爵に与えたおかげで私は2046円でおいしいワインが飲める。サンキュー、天!

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楽天ブラックフライデーセール開催中なので南アフリカワインをいろいろ買ってみた。

葡萄畑ココスで南アフリカワインポイント4倍キャンペーン実施中

よくワインを買うショップ「葡萄畑ココス」楽天店を巡回していたら、南アフリカワインポイント4倍、というキャンペーンをやっていた。南アフリカワインといえば価格に対して高パフォーマンスでおなじみ。葡萄畑ココスは南アフリカワインのラインナップが充実していて、値付けも安い。それがさらにお得に買えるとなれば見逃せない、ということで楽天ブラックフライデーセールもやってることだしいろいろ買うことにした。

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南アフリカのワインをいろいろ買いました。

せっかく買うならおいしいワインを遺漏なく選びたい、ということでさっそく南アワインをなにか買おうと思っているんだけれどもなにかオススメはありますかと葡萄畑ココスのツイッターアカウント(の中の人)にDMを送付してみた。おかあさん赤ちゃんはどこからやってくるのと母に聞いたことがあったかどうか今となっては定かでないが、ともかくわからないことはわかる人に聞く、というスタンスで私は人生という遠洋漁業を旅する者の一人だ。

わからないことを専門家に直で聞けるわけだからツイッターってほんと悪魔的ツールですよね。ということで丁寧に返信をいただいたので、その返信を参考に、私自身が気になるワイン、さらにはツイッター上で見かけた評価などを加味して、いくつかの南アフリカワインを購入した。プロ野球のドラフト会議形式で紹介するならば、以下のようなものだ。

吉野家の牛丼21杯分。「七つの椅子」シラー

まずドラフト1位はブーケンハーツクルーフの「七つの椅子」シラー(2016)だ。ななな、7458円もするんですよこれ。週5で出勤して昼は毎日松屋プレミアム牛めし(並)食ってますね自分はというサラリーマンがひと月まるまる(21杯分)昼食を抜いてようやく買える高額ワインだ。しかしながら、同じブーケンハーツクルーフのポークパインリッジシラー(1000円台)が非常においしかったこともあるし「七つの椅子」の雷鳴が轟いていることもあるし正月用だしってことでいっけええええとバッグに蹴り込んだのだった。

シャルドネは最高だったが赤はどうか。「76 カベルネ・ソーヴィニヨン

続いては、リントンパークの76カベルネ・ソーヴィニヨン。リントンパークの76シャルドネを私は以前飲んでいて、1000円台のマイベストシャルドネの座を不動のものとしている。その「76」には赤もあるという情報は前々から存じあげておった次第だが、これを期に入手した。価格は1815円とU2000円。値段は安いが期待度は非常に高い1本だ。

ポール・クルーバーのピノ・ノワール

私はU3000円のおいしいピノ・ノワールを日々探しているので、ポール・クルーバー エステーピノ・ノワールを3位指名することとした。輸入元のマスダのサイトによれば「フランス・ブルゴーニュ地方とほぼ同じ気候」の南アフリカはエルギン地区で造られるピノ・ノワールシャルドネが有名だがピノ・ノワールも評判がいいので楽しみだ。

「七つの椅子」「76」「ポール・クルーバー」。甲子園優勝投手、大阪桐蔭高校のレギュラー遊撃手、亜細亜大のエース、みたいな、ここまではいわゆるミーハー指名だ。チーム、じゃなかったセラーの充実は必至である。

エルギンで女性醸造家が造るソーヴィニヨン・ブラン

白も1本入手しておかねばなるまい。ということでドラフト下位で指名したのがキャサリン・マーシャルのソーヴィニヨン・ブランだ。これに関しては事前の知識がなかったが、女性の造り手のワインがあると、女性の来客があった場合に「このワイン、造り手が女性なんだよね」かなんか言ってとりあえずなんとなくその場が持つ、みたいなことがある。月が満ちて欠けるサイクルに一度くらいの割合でソーヴィニヨン・ブランが無性に飲みたくなる日がくることもあり、備蓄的に購入した。価格は2068円だ。

ステレンラストの極甘口

同じく下位指名ながら即戦力としてかなり期待値が高いのが、ステレンラストのシュナン・ド・ミュスカ ノーブルレイトハーベスト。以前、WEBセミナーに参加した際に飲んだステレンラストの甘口ワインがおいしかったのだが、飲んだ量が少量だったのでハーフボトルでしっかり味わってみたいと思った次第だ。どうやら私は甘口ワインが大好きなので、今後切らさないように色々試していきたい。ハーフで2563円はやや高額だが、ゴクゴク飲むものでもないし、まあいいでしょうきっと。

フリードリッヒ・ベッカーのピノ・ノワール

あとここから先は南アでもなんでもないのだが、以前同ショップで買ったフリードリッヒ・ベッカーのプティ・ロゼがやたらとおいしかったのだけれどもベッカーはピノ・ノワールの名手だっていうんでベッカーのピノ・ノワールも買った。「外国人補強」ですね。

ベッカーのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワールのドイツ語名)にはピンからキリまであるのだが、その最安値レンジには「シュペートブルグンダー」と「シュペートブルグンダー ドッペルシュテュック」の2種類があって価格は同じ2948円。聞けば「ドッペルシュテュック」は大樽仕込みで、その分だけ樽の影響がない=果実味が表現されていてオススメだと聞き、ドッペルシュテュックを指名した。なんのことはない、ドッペルシュテュックっていう名前がカッコいいから、というのが真の理由である。シュペートブルグンダー ドッペルシュテュックのなんかこう、雷とかそっち系の技感は異常である。到着したら「来たか……ドッペルシュテュック!」とか無駄につぶやきたい。声に出して。

ブルガリアボルドーブレンド「エニーラ」

そしてさらに外国人選手はもう一人補強した。葡萄畑ココス楽天店のトップページに設置された巨大な「○珍」バナーすごくないすか。釣られる。

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気になったら負けと思いつつクリックしてしまった……。

選んだのは、サンテミリオンラ・モンドットやシャトー・カノン・ラ・ ガフリエールなどを所有するナイペルグ伯爵が人件費の安いブルガリアでガチで造っているという「エニーラ2015」をおいしかったら儲けもんくらいの感覚でのオーダー。「珍」だし。贔屓チームが来年度の新戦力として謎のブルガリア人投手をマイナーリーグから補強した、と聞いたときに抱くであろう不安と期待が入り混じった感じが味わえて良い。

まとめ

以上、本指名で5選手、外国人2選手を補強した。まとめると以下だ。

1:ブーケンハーツクルーフ「七つの椅子」シラー

2:リントンパーク 76 カベルネ・ソーヴィニヨン

3:ポール・クルーバー エステーピノ・ノワール

4:キャサリン・マーシャル ソーヴィニヨン・ブラン

5:ステレンラスト シュナン・ド・ミュスカ ノーブルレイトハーベスト

外:フリードリッヒ・ベッカー シュペートブルグンダー ドッペルシュテュック

外:エニーラ2015

ブラックフライデーではこれを機にふるさと納税をしたり、ミネラルウォーターや、ワインのチェイサー用のガス入り水、休肝日用のオールフリーなどを購入していることもあり、なんだかポイント長者みたいになって大変お得だった。ただ、葡萄畑ココスの南アワインポイント4倍は12月30日まで実施されているようで、12月には楽天スーパーセールも例年あるようなので、それに合わせて買うのもいいだろう。もちろん、「2回買う」という選択肢もある。あるなあ。

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楽天ブラックフライデー開催中のため、ポイントがよく貯まります。

ちなみに支払いの大半は、11月末に使用期限を迎える楽天の「期間限定ポイント」で行った。楽天ポイントは買い物に躊躇をなくすための装置。私は楽天の社員でなく、楽天に知人はおらず、楽天イーグルスファンでもないが、日本でワインを買うプラットフォームとしての楽天はやっぱり優秀。

ワインは今夜受け取る予定。少しずつ飲むのが楽しみだ。

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ルソー・バトー「キュヴェ・ノワール」。グランクリュ村のブラン・ド・ノワールを飲んでみた。【Rousseaux Batteux Cuvee Noir】

シャンパーニュと原産地呼称

Alexandros(アレキサンドロス)というバンドをご存知だろうか。私は知らなかった。なんの話なんだよと思われるかもしれないがこのバンド、6年前まではChampagne(シャンペイン)という名前で活動していたのだそうだ。なぜ改名に至ったのかはワイン好きならお察しの通りだ。バンドの所属会社のリリースにはこうある。

<改名理由について>
シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(C.I.V.C.)の日本支局より、「Champagne」という名称がフランスシャンパーニュ地方の原産地名称として日本国内に於いても保護されているという事からアーティスト名の変更を求められました。

うーん、強いなシャンパーニュの原産地呼称保護。スイスにあるシャンパーニュという自治体が、その土地で作ったワインやビスケットにシャンパーニュという名をつけられない(しかも歴史的には先にワインを造っていたのに)ように、極東のロックバンドもシャンパーニュを名乗ることを許されない。それくらいシャンパーニュは特別だってことですね、雑にまとめると。

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ルソー・バトー「キュヴェ・ノワール」を飲みました。

シャンパーニュはこのように特別なお酒なので特別な日にはシャンパーニュを飲むべきだ。では特別な日とはどんな日だろうか。それはシャンパーニュを飲む日のことだ。どシリアスなトラブルが発生して朝7時から23時まで休まず仕事した日でも、残りの1時間でシャンパーニュを飲んだら特別な日だ。シャンパーニュはいつ飲んでもその日をセレブレートし、特別な日に変えてくれる。365日すべてがシャンパーニュの旬。なので今日私はシャンパーニュを飲むことにした。天気がいいし。あ、あと勤労感謝の日も近いし。自分の勤労は自分で労うスタイルである。

グランクリュ村ヴェルゼネのレコルタン・マニピュラン、ルソー・バトー

1年間の勤労をセレブレートするためにはそれなりのシャンパーニュが必要だ、ということでセラーから召喚したのは7月にCAVE DE L NAOTAKAの4300円シャンパンくじで当たった(3等だった)「ルソー・バトー キュヴェ・ノワール グランクリュ」売価6800円。輸入元は株式会社都光。いずれもリカマングループなので、自社輸入ワインということですね。

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どんな造り手だろうかと公式サイトを見てみると、ルソー・バトーの本拠地はシャンパーニュ地方に17あるグランクリュの村のうちのひとつ、ヴェルゼネ村。ルソー家は18世紀末からその地でブドウを栽培していたのだそうで、いろいろあってその後自社ブドウで造ったシャンパーニュをリリースするようになり、今は当代のアドリアン・ルソーが率い、注目のレコルタン・マニピュランとなっているようだ。

ルソー・バトーの「キュヴェ・ノワール」はどんなワインか?

さて、キュヴェノワールはどんなワインか。データシートを見ると、2018年5月ボトル詰め、2020年5月デゴルジュマンのものに関して、こんなことが書いてある。
・ヴェルゼネのブドウを100%使用
ピノ・ノワール100%
・2017年収穫の50%をステンレスタンクで醸造
・2016年収穫の50%をオーク樽で醸造・熟成

様々なヴィンテージのワインをブレンドして毎年一定の味わいを保ったり、新たな味わいを生み出すのがシャンパン造りの妙、みたいに私はざっくり理解しているが、1年前のヴィンテージはオーク樽で、当年のヴィンテージはステンレスタンクでそれぞれ醸造してブレンドするっていうのは初めて。これなんかすごい期待感高まるな。まさに魚介と豚骨の濃厚Wスープ的な感じ……じゃないですよねすみませんでした。

モノ・クリュでモノ・ヴァラエタル。5000本+マグナム98本の限定生産ということもあって地元の選手だけで甲子園出場の栄冠を勝ち取った公立高校みたいな感じがしてなんとも良い。我が地元、千葉でいうところの銚子商業的なシャンパーニュということ……じゃないですかもうどっちでもいいか。ともあれ大変おいしそうだ。ちなみにブラン・ド・ノワールを飲むこと自体私は初めて。その味わい、興味津々である。

ルソー・バトーの「キュヴェ・ノワール」を飲んでみた

というわけで秋晴れの良き日に抜栓、グラスに注いでみるとおお、リンゴの蜜部分を液体にしたみたいな色。トーストみたいな香り、っていうのが私には実感としてあまり得られてないんだけどシャンパーニュを開けたときにしか嗅げない匂いがしっかりする。

飲んでみるとこれはピノ・ノワールだわっていう感じがたしかにする。もちろん、「これはピノ・ノワールで造られています」っていう前情報を前頭葉に彫刻刀で刻み込んだ上で飲んでるいるわけだけれども、その情報とともに味わうと、たしかに自分の知っているピノ・ノワールのニュアンスが感じられる。酸味が主体で、箱根駅伝で給水所から100メートルくらいだけ伴走して監督のメッセージとかを伝える控えの選手、みたいな感じで果実味も味わえる。うはは、うまい。テーブルの上に置いたまま、温度が上がってくるとまた一段と香りが華やかになって、ミトンでくるんでよく蒸らした紅茶の葉みたいな雰囲気が出てくる。

これを開けようとセラーから冷蔵庫に移して冷やしていると急な来客があり、数名でワイワイ開けたのだが、「あ、これおいしいじゃん」的な感想が散発的に聞かれた。ワインに特別な興味のない人のこういうリアクションは貴重なので、これはきちんとおいしいことの証拠だと思われる。

今日はなにも特別なことのない、1年の1/365に過ぎない1日だった。そんな1日を特別に変えてくれるから、やっぱりシャンパーニュは特別だ。

今販売中のくじにも、ルソー・バトー「キュヴェ・ノワール」が入ってます。↓

【ふるさと納税】40代男性の平均年収577万円の寄付上限額は? どんなワインが手に入る? シミュレートしてみた。

ふるさと納税と「楽天ふるさと納税

楽天ふるさと納税」の説明によれば、ふるさと納税とはこのように定義されるようだ。

「ご自身の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度です。寄付による支援をすることで税金の還付や控除を受けられ、さらに特産品などのお礼の品がもらえるうれしい仕組み」

寄付額が多いほど返礼品も豪華となり、負担金は2000円で変わらない。そして重要なことは、返礼品のなかにワインが多く含まれていることだ。

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ふるさと納税でどんなワインが手に入るのか。

複数の自治体に寄付をしても自己負担金は2000円で変わらない上、楽天ユーザーであれば「楽天ふるさと納税」経由で寄付を申し込むとなぜかポイントも貯まる。しかもセールでポイント付与率がアップした場合、その恩恵も受けられるのだというからすごすぎる。ポイント10倍ならば1万円寄付して1000円分のポイントが貯まることになる。どうなってるんだよ資本主義社会。やるしかない。

にも関わらず、この制度を私はこれまで利用してこなかった。理由は単純で、なんとなく面倒だったからだ。しかし、今年からは利用したいと思っている。なぜなら返礼品でワインを頂戴したいからだ。ワイン愛は人の行動様式を変え、態度変容を促す。だってワインもらえるんだったら納めちゃうしかないじゃん、税。どうかと思う軽いノリで初めてのふるさと納税レッツゴーである。なんでも、1月10日までに寄付した自治体に書類を届ける必要があるんだそうで、やるなら今だ。楽天もセール中だし。

ふるさと納税の3つのステップ。調べる→選ぶ→控除申請

さて、どうやらふるさと納税を行うためには3つのステップがあるようだ。まずは、年収や家族構成によって異なる自分の寄付上限額を調べること。その上で寄付する自治体と返礼品を選ぶこと。そして、控除の申請を行うことだ。

控除の申請は「ワンストップ特例制度」と「確定申告」のふたつの方法があり、どちらも丁寧に説明されている。とくにワンストップ特例制度は楽天ふるさと納税のページから書類をダウンロード、必要事項を記入して必要書類とともに寄付先の自治体に郵送するだけでいいようだ。余裕だ。

寄付上限額は40代男性の平均年収だと7万5800円(目安)

さて、というわけでさっそく寄付上限額を調べるわけだがここではモデルケースを作っていく。国税庁のサイトを見ると、「1年を通じて勤務した給与所得者の平均年齢は42.6歳」で、その年収は男性の場合577万円なんだそうだ。

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42.6歳感のある人物像をつくってみました。(画像は楽天ふるさと納税の画面キャプチャ)

というわけで、年収577万円、既婚、共働き、15歳未満の子ども二人というモデルを入力してみると、あなたの寄付上限額(目安)は7万5800円とある。というわけで、7万5800円でどんなワインが返礼品としてもらえるのかを調べてみた。

7万5800円を寄付すると、どんなワインがもらえるのか?

ちなみに、返礼品で私がほしいなあと思うのはデイリーワインではなく、ちょっといいワイン。そしてもちろん日本ワインだ。というわけで、楽天ふるさと納税のサイトでカテゴリからワインを選択し、価格でソートしてみると、たくさん候補が出てきた。

たとえば、長野県上田市への6万5000円の寄付の返礼品となっているのは、「シャトー・メルシャン 椀子オムニス 2016年」。ふつうに買うと1万4300円といった価格がする高価格ワインが寄付で手に入るのはアツい。

「日本ワインならシャトーメルシャンのいいやつがなんだかんだ好き」という声はよく耳にするので、この機会に抑えておきたいところな気がする。有力候補。

ワイン産地として個人的に非常に注目している北海道余市町が誇るワイナリーもふるさと納税の返礼品となっている。人気のドメーヌ・タカヒコなどは一瞬でなくなってしまうようだが、たとえば平川ワイナリーの赤白ロゼ3本セットは寄付額5万4000円の返礼品となっている。赤は定価1万2000円のデュアリテ。お得感も非常にある。これも魅力的すぎる。

また、同じ余市町ではオチガビワイナリーのワインも選べる。寄付額5万4000円で、自社畑で収穫したブドウを使用した黒ラベルシリーズのゲヴュルツトラミナーとムスカテラー、キュベ・カベルネピノ・ノワールの4本セット。公式サイトを見るとピノ・ノワールは6600円、ほかの3品種はそれぞれ4400円。オチガビワイナリーのワインは飲んだことがないので、かなり気になる。

余市町はドメーヌ・タカヒコや今年飲んで衝撃を受けたドメーヌ・モン、キャメルファームもあって今日本で私がもっともGO TOしたい土地。なのだが、自治体としては財政が潤っているとはいいがたいのだそうだ。少し長いが、ドメーヌ・タカヒコから届いた「ふるさと納税特別キュベのリリースのお知らせ。」メールの本文の一部を以下に引用する。

「(著者注:余市町は)日本1のヨーロッパ系ワインブドウ(ヴィニフェラ)の生産量を誇りながら、ワインやウイスキーで有名になっても、余市町のワインブドウ(宝石の原石)の95%以上は町外、道外に(宝石にならないまま)流出しております。(中略)町内で新規ワイナリーが沢山できているのですが、ブドウが欲しくても契約が結ばれており、優秀な大規模農家からブドウが購入できせん。そのため、殆どのワイナリーは農地探しから始めなければならなく、なかなかワイン生産量を増やすことが出来ておりません。また、農地を増やしたくても、財政がひっ迫しており、農地、農道を含めた整備などの公共事業、観光、商業、福祉などにお金を回せない状態です。」

 日本ワインを応援するという目的、日本ワインを返礼品としていただきたいという下心、ふたつの点から寄付するのにもっとも(あくまで超個人的にだが)ふさわしいのが北海道余市町な気がしている。北海道には親戚もいるし。

まだまだある、返礼品でもらえる気になるワイン。

とはいえ、ほかにも魅力的な返礼品がないかを探す手は止まらない。ちょっと変わったところでは、石川県穴水町の「能登ワイン ぶどうの木オーナー」(寄付額3万5000円)も面白い。ブドウの収穫体験にワイン5本がついてくるセット。私はワイナリーを訪問したことがないので、アグリツーリズム的なものを体験できるのは魅力的だ。

もちろんほかにも気になるワインは山ほどある。ありまくる。なんなら全部気になるのだが、なかでも飲んでみたいなあと思ったワインは以下のようなもの。

山形県高畠町】高畠ワイナリー自社農園シリーズ 3本セット/5万円

【長野県塩尻市サントリー 塩尻ワイナリー 岩垂原メルロ2015/3万円

【宮崎県都農町】都農ワイン《フルコース4本セット/2万9000円

大分県宇佐市安心院スパークリングワイン白・ロゼ/2万7000円

【北海道余市町】モンガク谷ワイナリー モンガク谷2018 ~杤 tochi~ 2万円

【北海道余市町CAMEL FARM ピノ・ノワール プライベートリザーブ2018 3万2000円

だいたい2万5000〜7万5000円の範囲で、日本ワインしばり、本数少なめのプレミアムワイン狙いで、実はほかにも気になるものは複数ある。そしてもちろん、寄付額がもっと多ければさらに希少なワインを手に入れることができるし、寄付額がここまでで挙げた例よりも少ない場合でも、同じワイナリーの廉価レンジのワインがもらえたりする。ここで挙げたのはあくまで一例なので、いろいろ調べてみると楽しいと思います。

それにしてもすごいなふるさと納税。なんでやらなかったんだ去年もうワインにハマっていたというのに……! 個人的には上に挙げたもののなかからどれかしらを選ぶ予定だ。今からじっくり考えるのだが、私は余市町に納税したいと思う。余市町のワイン産地としてのポテンシャル、なのに「破綻寸前」であるという事実の2点から、微額でも寄付することでなにかの役に立てたら嬉しい(ワインもいただけるし)。

ワインは産地が重要。その産地に「納税」というかたちで関われるのは、ワイン好きとして嬉しいことだなあと、ふるさと納税の意外な良さに気がついた今回の調査であった。

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【葡萄畑ココスで南アフリカワインポイント4倍キャンペーンやってますよ!】

ボジョレー・ヌーヴォー2020の味わいは? 解禁日に飲んでみた!

ボジョレー・ヌーヴォーを解禁日に飲むことにした

2020年11月19日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日であった。私にとっては、ワインに本格的にハマり、ワインブログを開設してはじめて迎える解禁日。踊るか踊らなかいと問われれば踊る人生を私は選んでいきたいので解禁日に飲むことにした。

向かったのはSNSでたまたま見かけたショップ「愛宕小西」。解禁日にグラスでボジョレー・ヌーヴォーが飲めるとなれば私のヌーヴォー欲と角打ち欲を同時に満たすのはここしかない。

地下鉄日比谷線虎ノ門ヒルズ駅っていうJR山手線の高輪ゲートウェイ駅、東京モノレール天王洲アイル駅と並んで怪しい名前の駅で降り、徒歩数分。慈恵医大病院のほど近くに愛宕小西はある。

2020年のボジョレー・ヌーヴォーその1「ルイ・ジャド」

店内に入ると、おお、ズラリ並んだボジョレー・ヌーヴォー。店主と思しき紳士に「あの〜、これってグラスで飲めたり……しますか?」と「飲める」という情報を仕入れた上で妙に下から聞く、という一見さんムーブで尋ねると、「今はこれしか開いてないけど、これで良かったら飲めますよ」と丁寧に教えてくれたのが、おお、すごいなこれ。ルイ・ジャドの3リットル入りボトルだ。

これがグラスで800円。小ぶりなグラスにご主人が注いでくれたのだが3リットル、かなり重そう。なんでも、例年は樽で入れるのだが今年はコロナもあって需要が少ないことを見越して、例年は販売する3リットルボトルをグラス提供用にしているのだそうだ。商店街の振る舞い酒需要があったりするとか。そんなオシャレ商店街のある街に住みたい。

で、注いでもらったルイ・ジャドがすごかった。まず濃い。ど紫。あれおかしいな。ボジョレー・ヌーヴォーって色も薄くて味も薄い、みたいなイメージがあったけど違うんですかね。と、聞くと「年によるんですよ」とのこと。「今年はフランスも天気が良かったみたいでね。20年くらいヌーヴォーを売っていると、今年のブルゴーニュのできがなんとなくわかるんですよ。今年は良さそうですね」と教えてくれた。「去年よりいいですよ」とのことだ。いいっすね。

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ルイ・ジャド 「ボジョレー・ヴィラージュ プリムール2020」でかっ!

それじゃあいただきますと飲んでみると色の印象そのままにまったく薄くない! ヌーヴォーだって言われなかったら絶対わかんないってレベル。渋みが強くて、それを酸味と果実味がフォローしているような印象。これ全然ふつうにおいしいじゃないっすか。延長戦にもつれこんだ結果打席が回ってきた代走の選手がホームラン打ったみたいな予想外のなうれしさがある。

飲みながら店内に目をやると、ワインを中心に洋酒から日本酒までが揃い、奥にはセラーも見える。ワインのセレクトにはこだわりが滲んで、いい雰囲気だなあ、愛宕小西。すごくいい時間が流れてる。

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2020年のボジョレー・ヌーヴォーその2「ジョセフ・ドルーアン ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー」

いやー、おいしいっすねえと飲んでいると、「ほかにも飲みたいのがあれば開けますよ」と嬉しい申し出。せっかくなのでなにか開けてもらおう、と選んだのがジョセフ・ドルーアンボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー。ドルーアンボジョレー・ヴィラージュは飲んだことがあるので、比較できたら面白いなあと思った次第だ。「ヴィラージュはおいしいですよ」とお店のご主人も教えてくれたし。

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ジョセフ・ドルーアンボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2020」

目の前で抜栓してもらい、600円を支払って注いでもらうとこれまた濃いな! ここで奥から登場したマダムいわく「こんな年でも、農家の人は粛々とお仕事されてたのよねえ」とのこと。うーん、含蓄がある。コロナに世界が覆われようとも人は目の前の仕事をするしか基本的にやることがない。そして、コロナに翻弄される人類など関係なしにボジョレーには太陽が降り注ぎ、ブドウは豊かに実ったのだろう。そして収穫され、ワインとなり、飛行機に揺られて日本にやってきたのか君は、と思うとグラスのなかの液体が外国からやってきた友達みたいに感じられるから不思議だ。よく来たなあ。

ルーアンもルイ・ジャドと味の傾向は同じで、事前に想像していた甘酸っぱい系の味ではなく、渋みがまず強く、酸味、果実味がそれを補うような方向性だった。いやこれ前に飲んだボジョレー・ヴィラージュよりおいしいまであるぞ。好みでいえばややルイ・ジャドかなあといったところだが、せっかく開けてもらったのでドルーアンを購入することとした。値札は3300円。

聞けばこの愛宕小西、創業は明治5年なのだそうだ。「昔は木造建築でしょ、だから赤坂の火事でここらへんも焼けちゃったみたい。そのあと震災で焼けて、次は戦争で焼けて……何度も焼けてるのよ」とマダム。歴史がヤバい。震災って関東大震災(1923年)のことですよね……?

愛宕小西が創業した明治5年といえば1873年。イマハナミダノ徴兵令。それから150年弱つづくお店で、2020年の新酒を飲む。なんだか急に歴史の舞台の中に自分が迷い込んでしまったような感覚を私は覚えた。酔っ払っただけかもしれないけど。

今日買ったドルーアンは、すぐに開けずに来年か、それよりさらに先に飲もう。そしてまた来年もボジョレー・ヌーヴォーを飲もう。そう考えながらの帰り道、2020年のジョセフ・ドルーアンのボトルの重さがなんだか妙に心地よかったのだった。ごちそうさまでした。またお邪魔します。

【Go To Eat キャンペーン Tokyo】1万円で1万2500円分! プレミアム付食事券の申し込み方法まとめ。

 Go To Eat キャンペーン Tokyoって?

Go To Eat キャンペーン Tokyoがはじまる。アナログ300万セット、デジタル125万セットが販売され、アナログは1万円購入で1万2500円分、デジタルは8000円購入で1万円分使える食事券が買えるというもの。その分グラスワインをもう一杯、あるいはボトルをもう1本頼めるというのは魅力的なので、購入方法を調べてみた。

まず概略を記すと、Go To Eat キャンペーン Tokyo食事券は、一次抽選申1120日から24まで。一次販売期1127日から124日まで(二次抽選申以降の詳細は今後発表)。利用期1127日~来年331日までとなっている。

利用期間を過ぎると利用できなくなり、不正を防ぐために釣り銭は出ないそうだ。トッピングのネギ(10円)だけ買うとかそういうのを防ぐためですね。払戻も不可。ただし、現金と併用しての使用は可能だ。

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Go To Eat キャンペーン Tokyoの食事券でお得にワインを楽しむには?

そして、誤解していたのだが東京都の食事券は東京都民でなくとも買える。東京都内の利用店舗登録をしている飲食店でのみ使用できるというだけの縛りのようだ。考えてみれば当たり前ですね。

購入は1回あたり2セットまで予約。購入金額2万円、2万5000円分の食事券の購入がマックスとのこと。アナログ食事券を2セット買って5000円分のプレミアムをつけるのがもっともお得、ということだ。(なんでデジタル版のほうがお得でないのかがいまいちわからないが、苦情を避けるためだろうか。まあいいや)。

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1万円で1万2500円分の食事券。Go To Eat キャンペーン Tokyoアナログ食事券の購入方法

アナログ食事券は、
なんでも酒やカクヤス(東京、神奈川県内の各店舗での対面販売と宅配販売)・KYリカー
ビックカメラ(一部店舗を除く都内店舗)・コジマ×ビックカメラ(都内全店舗)
東横INN(一部店舗)
びゅうプラザ(首都圏の一部店舗)・JR東日本訪日旅行センター(首都圏の一部店舗)
マルイ/丸井(一部店舗)
JTB店舗(一部店舗)
東急ホテルズ(一部店舗)
七島信用組合(一部店舗)
JR東日本ホテルズ(一部店舗)
成城石井(一部店舗)
相鉄ホテルグループ(一部店舗)
グランデュオ
ホテルニューオータニ(東京)
ホテルシーサイド江戸川
ホテルイルフィオーレ葛西
ホテルイースト21東京
墨田区観光協会(東京ソラマチ内)
ハードオフ多摩ニュータウン
竹芝客船ターミナル内売店(ショップ竹芝)
その他都内金融機関(予定)、その他商業施設・ホテル内の特設販売窓口(予定)、その他観光協会等の特設販売窓口(一部施設)
などで買える。のだが、購入するためには引換券が必要で、引換券は郵便葉書、またはスマホでの申し込み後、抽選で当たれば送られてくるという面倒な仕様となっている。この引換券は、11月19日10時から申し込み受け付けスタート。

スマホによる申し込み→電子引換券受け取り→食事券購入
郵便葉書による申し込み→引換券(はがき)受け取り→食事券購入

というフローだ。

郵便葉書のフォーマットはこちら。

http:// https://r.gnavi.co.jp/plan/campaign/gotoeat-tokyo/hagaki_howto.pdf

スマホの申し込みフォームはこちら。

https://hajb.f.msgs.jp/webapp/form/23667_hajb_1/index.do

アナログの1万円食事券は、1000円券×10枚+500円券×5枚の合計1万2500円分となっている。

8000円で1万円分の食事券。Go To Eat キャンペーン Tokyoデジタル食事券の購入方法

デジタル食事券は、20日10時スタートで、アナログの食事券に比べれば多少楽に買えるが、やはりまずこれまた買うのが若干面倒。

まず、Yahoo! JAPAN IDが必要だ。それを取得したらパスマーケット特設ページ「Go To Eat キャンペーンTokyoデジタル食事券」にアクセスし、抽選に申し込む(一次抽選申し込み期間は11月24日まで)。抽選結果メールが送られてくるので、当選した場合、パスマーケットで手順に沿って購入。クレジットカード、あるいはPayPay残高で支払いが可能だ。

パスマーケット特設ページはこちら。

http:// https://passmarket.yahoo.co.jp/special/gotoeat_tokyo/

なんか、申し込むだけでプレミアム分の労力を使いそうな気がしなくもないが、2万円分買って5000円分の食事券がもらえたら、浮いた分の5000円でワインが飲める。なのだが、さすがにアナログの申し込みは面倒なので、私はデジタルのほうを申し込んでみようかな、と思います。

Go To Eat キャンペーン Tokyoの食事券はどこで使える?

さて、肝心のどの店で使えるかだが? 公式サイトではいまだに「COMING SOON」状態。本日10時からなのにいいのかなこれで。10時に公開されるのだろうか。どこの店で使えるかがわからないと、購入にも二の足を踏まざるを得ないが……。

これは、公開され次第追記したいと思うところだ。

ちなみに、Go To Eat キャンペーン Tokyoの公式サイトは「ぐるなび」内に設置されているので、お間違えなきように。公式サイトはぐるなび、申し込みサイトはヤフー系列のパスマーケット、である。

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