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ヒマなのでワインを飲みます。ワインの知識はありません。

星野リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」にワインを飲みに行ってきた! “国内初のワインリゾート”旅行記

ワインを飲みに、リゾナー八ヶ岳

暑いので八ヶ岳にあるリゾートホテル、リゾナー八ヶ岳に向かった。星野リゾートが運営する「ワインリゾート」を標榜する施設で、一度訪問したことがあったがワインにハマって以降は初訪問であり、ワイン好きとして訪れたそこは前回とはまったく違う宿に見えたので、その模様を旅日記風に記したいと思う。さっそく行ってみよう。

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星野リゾートが運営し“ワインリゾート”を標榜する「リゾナー八ヶ岳」に一泊二日で行ってきました。

JR新宿駅から特急あずさで2時間弱。山梨県北杜市の小渕沢駅から送迎バスで5分。南アルプス八ヶ岳を臨む山梨と長野の県境に位置するのが“日本初のワインリゾート”を標榜するリゾナー八ヶ岳だ。

ワイン関連の極めて充実したサービスに加え、波の出るプールや野外アクティビティなどが多数用意され、子連れ対応も完璧。ゆえに、子どもが遊び疲れて寝た後でワインを飲む、というのがワイン好きお父さんの基本戦略となる。そんなタイプのリゾートだ。ちなみに私は子どもと一緒に全力で遊んだ結果私自身が疲れ果て、たっぷり昼寝した上に夜9時前に寝た。策士策に溺れるとはまさにこのことである。プールで溺れなくてよかった。

なんの話だっけ。そうだ飲んだワインを旅日記風に記すんだった。滞在中に私が飲んだワインは7種類+α。素晴らしいワインと複数出会えたので、時系列に沿って紹介していきたい。

 

井筒ワイン「NACナイヤガラ2019」【リゾナー八ヶ岳1杯目】

まずは、チェックイン時にフロントで提供されたウェルカムワイン、井筒ワインの「NACナイヤガラ2019」だ。長野県塩尻市の自社および契約農園で収穫されたナイヤガラを使った中口(って変な日本語だなあと思いませんか)の白ワイン。

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八ヶ岳といってもこの日は暑く、外にいれば動いてなくても汗が出る気候。桃とブドウとシャーベットと一緒に供された冷えたこのワインがスッと汗の引く味で、実においしかったのだった。

ゴマとかシソとかの純和風な香りがし、飲むとナイヤガラらしい甘いかと思いきや甘くないかと思いきややっぱりちょっとだけ甘いトロピカル風味。全体に暑い日に実家で食べるミカンとサクランボの缶詰が入ったそうめんを思わせる味の構成で、これがこの日の気候にミリ単位でフィットしていた。うまい。

 

ドメーヌ・ミエ・イケノ3種【リゾナー八ヶ岳2、3、4杯目】

チェックインは午後3時。夕暮れの八ヶ岳を眺めながらスパークリングワインとグラニテを楽しむ「夕涼みアペロ」なるイベントに参加するはずが、チェックイン前にプールで遊ぶだけ遊んだけ結果前述のように寝過ごしてしまって参加できず。

続いては、夜のレストランにBYOするワインを選ぶべく夕暮れどきに直営ショップ「八ヶ岳ワインハウス」を訪ねることとした。

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八ヶ岳ワインハウスのご様子。奥は一面の試飲機

八ヶ岳ワインハウスは併設の書店(この棚がまた素晴らしい)の片隅にある小ぶりなショップだが、なにがいいって試飲機にずらりと入れセルフサービスで試飲できるワインが24種類もあるのがいい。

試飲機に入れられたワインは好みの量をテイクアウトして部屋で楽しむことでき、購入したボトルは敷地内の多くのレストランにBYO(持ち込み)が無料でできる。赤白それぞれワイン200mlとおつまみがセットになったBOXとかも販売されていて、ワインを楽しむハードルが低く設定されているのが素晴らしい。

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メインダイニング「オットセッテ」以外のレストランに無料でワインを持ち込むことができる。

ホントは2泊、3泊と連泊してゆっくり24種すべてのワインを楽しめたら最高なのだが私の滞在は1泊2日。いきなり本丸的なところに切り込まないとチェックアウトになってしまうので、試飲機に収められたなかから入手が難しいドメーヌ・ミエ・イケノのワインを試飲することにした。シャルドネメルローピノ・ノワールをそれぞれ試飲することができる。

長くなるので個別のワインの感想は記事を分けたいが、どれもおいしかったです。シャルドネメルロー、とくにメルローが素晴らしかった。

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左からミエ・イケノのシャルドネピノ・ノワールメルロー

本当はもちろんもっと試飲したいのだが、この時点で意外と時間を使ってしまった結果「『お父さんが全然帰ってこない。森でおばけに食べられたんだ』と娘が泣いている」という連絡が届き、今滞在での試飲はこの3杯ということになった。慌ててワインを買うと部屋まですっごいダッシュした。

 

カンティーナ・リエゾー「チャオチャオ ノヴェッロ ウヴァッジョ 2020」【リゾナー八ヶ岳5杯目】

すでに陽はとっぷりと暮れている。ショップでの本来の目的は夜訪問する予定の敷地内のイタリアンビストロに持ち込むワインの選定である。

とはいえ、長野・山梨ワインに関する知見は私にはほぼない。というわけでワインについて困ったこと・わからないことがあるといつもそうさせてもらうように、今回もtwitter集合知に頼ることにした。おれのフォロワーさんはすごいんだぞ!(おれの父ちゃんは三冠王だぞのノリで)

そして、実際にオススメしていただいたのが、イタリアンということでイタリア品種を使用しているカンティーナ・リエゾーの「チャオチャオ ノヴェッロ ウヴァッジョ 2020」だ。ノヴェッロは新酒、ウヴァッジョは複数の品種を混醸して造るワインのことだそうで、使用品種はサンジョヴェーゼ52%、アリアニコ30%、ネッビオーロ18%。

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購入したワインにはBYOシールを貼ってくれる。

生産者名のリエゾーは生産者ご夫婦の奥様の名前だそうで、ラベルに描かれているのは3人の子どもたち。長野の生産者がイタリア品種でつくる赤ワイン、今から家族旅行の夕食を長野・山梨エリアのイタリアンレストランで食べようとしている今、これを選ばなくてなにを選ぶんだよみたいになって選んだ次第だ。

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向かったビストロではスペシャリテだという豚肉の焼いたやつ、ボロネーゼのペンネシチリア名物のライスコロッケ・アランチーニ、地元野菜のサラダなどなどをアラカルトで食べたが、ワインは食事の邪魔をしないイタリアの居酒屋で出てきそうな味で、家族でワイワイ食事を楽しみながらガブガブ飲むのに適したいいワインだった。

飲み残した分はその後部屋に持ち帰って飲み、翌日早朝の森の散歩アクティビティのあと麦茶代わりに飲み干した。森の中で飲む朝ワインは言わずもがな格別だ。

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朝の散歩後の一服ワイン。これ最高に贅沢だった

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マンズワイン「山梨 マスカットベーリーA ロゼ」【リゾナー八ヶ岳6杯目】

ゾナー八ヶ岳は客室棟と客室棟の間の通路が目抜き通りのようになっており、そこに地元野菜や特産品、スイーツなどを売るマルシェ的な市が立つのだが、2日目のランチはその目抜き通り、通称ピーマン通りの一角でBBQをすることとした。

むちゃくちゃおいしい野菜、ソーセージ、ベーコンなどを焼いて塩とオリーブオイルで食べるBBQに合わせてグラスで提供されていたのがマンズワインの「山梨 マスカットベーリーA ロゼ」で、これがまた非常においしかったのだった。

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BBQなので当然屋外で、簡易的な日除けは設置されているもののここ最近の熱暑だけに高原とはいえ非常に暑い。ましてやBBQの熱源が至近にあるため汗が噴き出す環境なわけだがそこに氷水でよく冷やされた果実味たっぷりだが決して甘々しくはないこのワインはピッタリ・オブ・ピッタリだった。おかわりした。

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なんならMBAで過去イチおいしいまであった(シチュエーション込み)。

グラスワインはこの一種類。これを飲みながら私はつくづく思った。ワインは料理やシチュエーションに寄り添うべきだと。「それ俺がいっちばん最初から言ってたやつじゃん」と世のすべてのワイン好きの方から言われそうだが今回心底そう思ったんです。だってふだん選ばないものマスカット・ベーリーAのロゼ。

よく冷やされたロゼのスティルであることで、食材が焼ける前にワイン単体で楽しむことができ、焼き上がりのタイミングでは温度の上がった液体がピタリと合うみたいな状態になっていた。みなさん、BBQにはマンズワインMBAロゼですよ。

 

機山洋酒工業「キザンワイン白2019」【リゾナー八ヶ岳7杯目】

そしてリゾナー八ヶ岳でのラストは帰り際。帰りの特急の時間ギリギリまで遊んでJR小淵沢駅行きの送迎バスに乗り込む直前にいただいたのがウェルカムドリンクの機山洋酒工業のキザンワイン白2019。

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甲州100%でつくられるワインはキリッとしていて、これが日本の白ワインだよなっていう味がした。疲れた体に酸味が染みる。

 

蒼龍葡萄酒の「蒼龍 紙コップワイン 白」【番外編】

さて、シメ・オブ・シメは帰りの特急列車の車内。山梨県甲州市の生産者・蒼龍葡萄酒の「蒼龍 紙コップワイン 白」で旅全体をまとめあげることとした。

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これまた甲州100%というワインで、「紙コップワイン」ならではのペリリとフタを外しておっとっとの体で飲み口に吸い付くワンカップ大関的な楽しみ方がたまらない。

車窓を流れ去る景色を眺め、一泊二日の短い旅に思いを馳せながら紙コップで飲むワインはたまらなく乙だ。甲ではなくて乙を楽しむ。そういう大人に私はなりたい。大人になってずいぶん経つけど。

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お土産は共栄堂のロゼをチョイス。

お土産には山梨市は共栄堂ワインの「K20bAK RZ」を買い、帰宅後は甲州市はダイヤモンド酒造の「シャンテY.A ますかっとベーりーA Yキューブ3」を開けた。

長野や山梨のワインがすっかり大好きになった、というのがこの短い旅行のもっとも大きな収穫だったかもしれない。

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結論。旅先でその土地のワインを飲むのはうまい。

ゾナー八ヶ岳は部屋にワイングラスもソムリエナイフも用意されてたりして、希望すればワイナリーを訪問するツアーなどもあり、メインダイニングではワインとのペアリングコースも楽しめる、ワインリゾートの名前に偽りのないワイン好きなら必ずや楽しめる宿だった。

ワイン好きみんなで行ったらこれはもうめっちゃくちゃ楽しいだろうなー。プールにBYOして中年パリピしたい。

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目指せ、金メダル! サッカー日本代表をワインで応援するなら……飲むべきワインを考えた

対戦国のワインを飲むならなにを飲む? シミュレートしてみた

以前、サッカーのワールドカップ開催年は開催国のワインがよく売れるという話を聞いたことがある。故事によれば、オスマン帝国の軍勢に包囲されるも、見事その攻撃を耐え抜いたオーストリア・ウィーンのパン屋がオスマン帝国の国旗に描かれた三日月をモチーフにパンを焼きそれを食べて勝利を祝ったという。クロワッサンのはじまりだ。

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スポーツ応援、ワインを合わせるならば!?

ならば、今回も日本の対戦国のワインを飲み干すことによって「相手を飲む」みたいなことにつながり、代表選手たちを応援し、金メダルの獲得にもつながるんじゃないか……っていうのが今回の企画の趣旨である。そう、スポーツにかこつけて私が飲みたいだけである。

というわけで、わかりやすい例として男子サッカー競技で対戦する国を挙げ、相手国のワインを飲む遊びをしたら楽しい気がしたのでシミュレーションしてみた。

シミュレーション上の購入ショップは「葡萄畑ココス」をメインで想定した(他ショップも一部あり)。理由はふたつあり、いろんな国のワインを取り揃っている点、そして営業日であれば14時までの注文は当時出荷してくれるという楽天prime状態である点だ。全ショップありにしちゃうと選択肢があり過ぎて選べないからというのが真の理由だが、ま、そのあたりはいいでしょう。

 

【メキシコ戦】サラ・ビベ ブリュット

さて、ではまずグループステージで日本が戦うグループAの相手を見てみよう。こちらの国々だ。

南アフリカ
メキシコ
フランス

南アフリカとはすでに対戦し、久保建英選手の見事なゴールで勝利した。となると残りはメキシコとフランスだが、いきなりメキシコのワインが葡萄畑ココスのラインナップにない。仕方がないのでメキシコはお近くのイオンや「やまや」で安うまメキシコ泡の「サラ・ビベ ブリュット」を買う。おいしいので。

あるいはこの「死者の日」風のラベルのワインでお茶を濁すという手もある。

こっちのほうがメキシコ気分出るかもしれないですねカリフォルニアワインだけど。さすが国際大会のグループリーグ、いきなり厳しい戦いである。

 

【フランス戦】バロン ドーヴェルニュ トゥール エッフェル グラン クリュ

さて、続いてはフランスだ。フランスのワインは無限にあるが、「シャンパーニュは勝利のときには飲む価値があり、敗北のときには飲む必要がある。」っていうナポレオンの名言にちなんでシャンパーニュで決めたい。

シャンパーニュもいろいろあるのでなにかオススメはないかと探したところ、葡萄畑ココスの中の人に「パリにもつながるしこれしかないんじゃないですか?」と推薦されたのが「バロン ドーヴェルニュ トゥール エッフェル グラン クリュ」だ。

トゥール・エッフェルすなわちエッフェル塔といえばパリの象徴。たしかにこれは素晴らしいので採用だ。ただし8800円するので、次善の策として「いつもの」ことポワルヴェール・ジャックを挙げておく。理由は安くておいしくてシャンパーニュだから

 

南アフリカ戦】グラハム・ベック ブラン・ド・ブラン

そして、すでに対戦が終了してしまったが南アフリカ戦で一緒に飲みたいワインはグラハム・ベック ブラン・ド・ブランで決まりだ。非シャンパーニュでは屈指のおいしさのスパークリングワインで、可能性としては極めて低いと思われるが万が一南アフリカと決勝で再戦した場合このワインを開けたい

 

【準々決勝:ルーマニア戦】ラ・ヴィ ピノ・ノワール

さて、これでグループリーグの戦いが終わった。メキシコ、フランスという強豪と同グループであることから、ここは謙虚に2位通過、ということにしておこう。すると、準々決勝ではB組1位との対戦だ。B組1位がどこになるかはさっぱりわからないので初戦に勝利したニュージーランドルーマニアの二択で、東欧の雄的イメージがあるルーマニアとしよう。

ルーマニアといえばヴァイン・イン・フレイムが安うまワイン界隈では有名だが、ここは「ラ・ヴィ ピノ・ノワール」を開けたい。理由は単純で、たまたま私がいま飲んでいるからである。で、非常においしいんですよこのワイン。1000円台前半のピノ・ノワールとしてはかなり秀逸。ラ・ヴィはフランス語で人生。勝つも負けるも人生である。

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【準決勝:スペイン戦】ボテガ・イニエスタのワイン

さて、ルーマニアとの死闘を制した日本代表が戦うのは、優勝候補筆頭とされるスペインだ。スペインには素晴らしいワインが無限にあると思うのだがここはさすがに長くFCバルセロナでプレーし、現在はJリーグヴィッセル神戸に所属するアンドレス・イニエスタ選手のボテガ、ボテガ・イニエスタのワインを挙げざるを得ない。飲んだことないので味は正直わからない。でもサッカー気分は出るでしょうどう考えても。

 

【決勝:ドイツ戦】フリードリッヒ・ベッカー シルヴァーナー(1リットル)

首尾よくスペインを撃破したとして、私のワイン選びの都合で勝者が決まるシミュレーションによれば最後に立ち塞がるのはドイツ代表だ。強敵である。

ドイツとの決勝戦を観戦しながら飲みたいワイン、それがズバリ、フリードリッヒ・ベッカーのシルヴァーナー(1リットルボトル)だ。手に汗握る熱戦は750mlのワインでは足りない可能性があり、次のボトルを取りに行っている間にゴールが生まれる、なんてことになったら目も当てられない。

 

そしておいしいんですよこのシルヴァーナードイツ国内向けのものを現地で飲んだ輸入元の方が、あまりのおいしさに頼み込んで日本に輸入したという話を以前試飲会でうかがったことがあるが、テーブルの真ん中にドンと置いてガブガブ飲みたいおいしくて気楽なワインだ。

では、日本代表がもしも優勝したら……? それが叶わずとも、メダルをつかんだら……?

その場合はもちろんシャンパーニュで乾杯だ。シャンパーニュは勝利のときには飲む価値があり、敗北のときには飲む必要があるというのがその理由である。

日本代表を応援するワイン、みなさんはなにを選びますか?

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お得においしいワインが買いたい! 楽天で「勝手にナオタカ3本セット」を組んでみた

定価から73%オフの2178円。シャトー・ヴィニョーはなぜこんなに安いのか?

楽天で「お買い物マラソン」をやっているし、なにか買いたいな〜セラーも冷蔵庫もパンパンだけどと思っていたら面白そうなワインが目に入ってきた。

そこで、こんなツイートをしてみたところ、カーブ・ド・エル・ナオタカ店主の戸塚尚孝氏からこのような反応をいただいた。

シャトー・ヴィニョーの醸造家がピエール・セイラン。彼が1998年から手掛けているのがカリフォルニアはソノマの「ヴェリテ」 で、2007年にリリースした3種類のワインがすべてワイン・アドヴォケイトで100点を獲得するなど100点を多数獲得している腕利きワインメーカーなのだそうだ。

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シャトー・ヴィニョー2006のvivino評価は4.1だった。高い!

 というわけでシャトー・ヴィニョー、期待できるし価格の安さに納得感があるのでおし買おうとなったのだが、せっかくだから同ショップでほかのも選んでまとめて買おうと考えたのが、今回の「勝手にナオタカ3本セット」を構想するに至った経緯だ。

 

「ヴェリテ」つながりで半額になってる「セニス」も買おう

でもってナオタカ氏のツイートに名前が出ている「セニス」はそのヴェリテのセカンド。セニスも終売になるのだそうで、現在日本で定価7700円が3828円のセールを実施中。そして、その輸入元がナオタカと同じリカマングループの株式会社都光だ。

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セニスも非常に評価が高いワインだ。

そしてこのセニスの評判がめちゃくちゃいい。私はこのワインをずっと買い物かごに入れっぱなしのいわゆるカゴオチ状態だったので、今こそ買うタイミングがきた。

 

「1本から送料無料」ワインを買って3本セット化

そして、カーブ・ド・エル・ナオタカの良いところは「1本から送料無料」のワインが豊富にラインナップされている点だ(なんでも最近大幅に増やしたそうだ)。お得感をさらに高めるために送料無料ワインを組み合わせて勝手にナオタカ3本セット化すべく、トップページから「送料無料」カテゴリをクリックしてみると、こんなワインが見つかった。

インドミタ デュエットは2021年前半にTwitterの安ワイン界隈で話題となった安うまピノ・ノワール。実際おいしい。それが1本で送料無料な上にポイント20倍というのはちょっとなに言ってんだかわかんないレベルでお得だ。 

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ただ、これだとシャトー・ヴィニョー、セニスと合わせて赤、赤、赤の3本セットになってしまうが今は夏。赤ばっかり買ってどうすんの? お前? みたいに脳内でツッコミが入ったので軌道修正し、ほかのワインも探してみると、スペインはリアスバイシャスのアルバリーニョっていう夏に飲むのにふさわし過ぎるワインが見つかった。

ヴィーニャ・ソブレイラの「オンディーニャス・ド・マール」がそれで、これまた1本で送料無料かつポイント20倍の破格のオファーで手に入る。価格は1628円。

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このワインを購入することで送料を無料にしていきます。

以上のような経緯により、勝手にナオタカ3本セットの内訳は、

赤:シャトー・ヴィニョー8250円→2178円

赤:セニス7700円→3828円

白:オンディーニャス・ド・マール 1628円(ポイント20倍、送料無料)

ということになった。いい感じに自分の脳をだませそうなお得感を醸成できた感じがする。

 

勝手にナオタカ3本セットのお得度をワインサーチャーで調査

では、リアルなお得度はどうだろうか。続いて世界のワインの市場価格がわかるサイト、ワインサーチャーで検索すると、シャトー・ヴィニョーの平均価格は31ドル、セニスの平均価格は48ドルで、両ワインは我らがニッポンで買うのがたぶん世界一安い金メダル級の価格であることがわかった。

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現地価格よりはるかに安い。すご。

セニスに関してはアメリカの最安値よりさらに安いから企業努力に感謝だ。シャトー・ヴィニョーに関しては06ヴィンテージが特異点的に安いことから、戸塚氏の言葉の裏が取れる。

まとめると、

赤:シャトー・ヴィニョー8250円→2178円(現地31ドル)

赤:セニス7700円→3828円(現地48ドル)

白:オンディーニャス・ド・マール 1628円(ポイント20倍、送料無料)

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となる。ポイントを差っ引いた実質価格は6000円台半ば。1本2000円ちょいみたいなバイブスだ。

というわけで、以上のように勝手にナオタカ3本セットというデッキを組むことができた。今日7月25日は今回の楽天お買い物マラソン期間中もっともお得なタイミング。けっこうガチでいいセットにできたような気がするがいかがか。

 

ドメーヌ・イチ「蝦夷泡 2020 白」。生産者・上田一郎さんに聞くナチュールの魅力と苦労【Domaine ICHI】

ドメーヌ・イチ「蝦夷泡 2020 白」を買って感動のあまりメールを送ってしまった

ドメーヌ・イチの「蝦夷泡 白 2020」を飲んだ。ドメーヌ・イチは北海道余市郡仁木町の生産者。そしてこのワインは余市町のナイアガラ100%を使ったペティアン。そして私の押し自治体は余市余市を推すに至ったきっかけは余市町にあるドメーヌ・モンのペティアン「モンペ」を飲んだのがきっかけ。

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というわけで飲まない理由がないとなって飲んだのだがこれが衝撃的においしかったのだった。

思えば初めて「モンペ」を飲んで以来、北海道の生食用ブドウを使ったスパークリングワインを見かけると購入して飲んできた。そのどれもがおいしくて素晴らしいワインばかりだったのだが、飲んだ瞬間にこのワインについてもっと知りたい! と生産者の方にメールで質問状を送りつけるという奇行に走ってしまったのはこのワインがはじめてだ。

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ドメーヌ・イチ「蝦夷泡 2020 白」を飲みました。

不躾かつ一方的なお願いをしてしまった……と正気に返って反省して過ごすこと数日、なんと極めて丁寧なご返信をドメーヌ・イチの上田一郎さんから頂戴した。その内容は非常に興味深く、かつ上田さんのお人柄が伝わる内容であった。以下に、メールに対する返信としていただいた内容をインタビュー風に再録したい。

 

ドメーヌ・イチ「蝦夷泡 2020 白」上田一郎さんインタビュー

ヒマワイン(以下、ヒマ):「蝦夷泡  白 2020」を大変おいしくいただきました。このワインは野生酵母使用、無濾過、無清澄、SO2無添加でつくられているとのことですが、そのようにつくる良さはどのような点でしょうか?

上田一郎さん(以下、上田):弊社の歴史になってしまいますが、以前は有機栽培ブドウを使って乾燥酵母使用、濾過、清澄、SO2使用でした。原料のブドウが有機栽培であるのに、醸造段階でテクニカルはありえない、と思い数年、ようやく有機栽培原料+ナチュール製法に切り替えが出来ました。

ヒマ:そうだったんですね! そのようにすることで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

上田:一番大きな点は醗酵に携わる酵母にあると思います。テクニカルに乾燥酵母を使えばある程度コントロールはできますが、理論以上のものはできません。スターター酵母を入れて醗酵させて、発酵管理して、キラー酵母で醗酵を終わらせる、が流れです。
半面ナチュールはブドウに付着した自然酵母で醗酵させるため、非常に時間がかかる場合もあります(数カ月)。基本的にワインも生き物であり多くの微生物の力で動いているので、人為的にコントロールすべきではないと思っております。

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ヒマ:では、逆にどのようなご苦労がありましたか?

上田:一番の苦労は醸造ではなく栽培の方でした。私は当初から自然栽培(無施肥・無農薬)を目指していたため、ワイン葡萄定植2年目に無農薬を行いました。結果、ベト病にかかり葉っぱが一枚も無くなり全滅しました。以後、ベト病対策で有機JASでも認められているボルドー液だけは使っています。

ヒマ:おお……そんなことがあったのですね。私は余市・仁木エリアのワインが大好きなのですが、この土地の良さというのはどのような点でしょう? 気候か、土壌か、あるいは生産者が多く集う土地のネットワークのようなものか……。

上田:まず第一はテロワール(気候+土壌)です。また、生産者(醸造家)も一部を除き、ドメーヌ・タカヒコさんを中心に動いております。

ヒマ蝦夷泡・白はナイアガラで造られたワインだと思いますが、やはり土地に合っているのでしょうか。そもそもナイアガラとはどんな品種なのでしょう?

上田:ナイアガラはニューヨークで交配された品種で、ニューヨークに近い北海道の気候に大変合っている品種です。従来のナイアガラワインといえば、甘口のお土産ワインしかありませんでしたが、ここ数年で多くの方がナイアガラの魅力を再考し、良いワインを造っています。 

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ヒマ:まさに、その通りだと感じました。最後の質問ですが、ラベルには特徴的な「龍体文字」が使われています。あれはなんと書いてあるのでしょうか? また、どうして「蝦夷泡」と名付けられたのでしょうか?

上田:エチケット作成の際に何パターンかの候補者の方がいましたが、こちらの龍体文字を描かれた福岡の書道家の先生の作品に一目ぼれで決めました。龍体文字で「えそあわ」と描いてあります。龍体文字は濁音がないため「えそあわ」です。

江戸=東京、蝦夷=北海道です。北海道の代表的ブドウのナイアガラを使ったペットナットで、北海道を代表するペットナットとなって欲しく「蝦夷泡」と命名しました。

ヒマ:うーんなるほど、品種について、醸造について、名前やエチケットの由来について伺って、ますますこのワインが好きになりました! ありがとうございます!

このように、私のような一面識もない無名ブロガーの一方的な質問にも真摯にかつ丁寧に回答してくれる、そんな方の造ったワインがおいしくないはずがないですよこの時点で。この場を借りて上田さんに改めて感謝申し上げる次第だ。お忙しい中、ありがとうございました。

 

ドメーヌ・イチはどんな生産者か

さて、ドメーヌ・イチは北海道余市郡仁木町のベリーベリーファーム&ワイナリーの新設ワイナリー。もともと2011年に日本で初めてオーガニック認証を取得したというワイナリーで、2020年から新たなワイナリーで醸造を始める際、新旧2カ所のワイナリーで同一の屋号を使うことができないという理由から、新ワイナリーにドメーヌ・イチという名称がつけられたのだそうだ。

インターネット上でPDF版を閲覧することができる小冊子「余市・仁木 ワインツーリズムプロジェクト スペシャルガイドブック」によれば、圃場にセンシングマシンを導入してリアルタイムで畑の状況を確認・記録するなど、情報技術を駆使して有機栽培を行っているのだそうだ。

そして、今回飲んだ「蝦夷泡 2020 白」は、大豊作だったという2020年の余市のナイアガラを100%使用し、半量を手除梗、残り半分を全房でプレスして得られた果汁を自然酵母で発酵。2カ月の瓶内二次発酵を経て完成したというワインで、アルコール度数は8.5%。

 

ドメーヌ・イチ「蝦夷泡 2020 白」の味わい

その王冠をペコリと開けて、グラスに注ぐとなんですかねこれは。グラスの液面全体を包むようにシュワシュワ系の泡がやさしく立ち、グラスからは青りんごみたいな爽やかな香りがまず現れて、次に直前の印象を軽やかに裏切るように、南の国のフルーツのような爛熟した香りがグラスから立ち上る。

で、このワインは本当に味が素晴らしいと思ったんですよ。とにかく酸が非常にキレイ。ナイアガラはすごく華やかで甘やかでトロピカルな感じの香りがする品種(のはず)で、これで味も甘かったらトロピカルジュースになってしまうところ、液体の中心にあるピシッとした酸が、熟練の騎手が最後の直線でくれる鞭のように全体を引き締めて、すごく緊張感のある味がする。

アルコール度数8.5%の気軽さで750mlを食事と一緒にカパッと開けてしまったのだが、十分な満足感と、もっと飲みたい! と後引く感じの両方を味わえる。

アルコールが体内に入っているんだから酔っ払ってるはずなのに、なんかこう、暑い日にポカリ飲んだくらいの負担しか体にかかっていない感じがする。俺の体が有機JAS認定されちゃうんじゃないか、と今回あんまりくだらないこと書かないようにしようと自制していても思わず口走ってしまうような味わいだ。

それでこのワイン、価格が2420円税込なんですよ。決して高くない。それもうれしい。

前出の「余市・仁木 ワインツーリズムプロジェクト スペシャルガイドブック」で、上田さんはこのように述べている。

「儲けよりもお客様が喜んでくれるもの、産地のためになることが一番」

これを本当に実践しているからこそのこの値段でこの味だし、私みたいなもんの不躾なメールへの神対応だと思う。ドメーヌ・イチ、毎年飲みたい生産者のリストが、またひとつ伸びた!

 

【KALDI】ドンペリは当たるか!? カルディのワインくじ「サマーチャンスボックス」を詳細分析【2021年7月】

カルディの「サマーチャンスボックス」(2021)を買った

 

過去最高の手に伝わる重み。

都内某所のカルディコーヒーファームの店頭で、私はワインくじ「サマーチャンスボックス」の箱を手に載せ、しばし呆然としていた。
なんだこれは……今までに手に載せたものとは明らかに異質な重さである。

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カルディの「サマーチャンスボックス」を買いました。

私は、2020年3月にこのブログを開設して依頼、シーズンに1度のカルディのワインくじを毎回購入している。その過程でドンペリの入った箱の総重量が1702グラムであることを突き止め、毎回その重量と思われる箱を購入し、敗北を繰り返してきた。

 

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しかし、それには明確な原因がある。私は(紳士なので……)重さをチェックするっつってもこのコロナ禍であんまりいろんな箱をベタベタ触るのもなあってんで、持ってみるのもせいぜい4、5個。その中から相対的に重いと感じるものを選んできたのだった。

今回私の手に伝わり、大脳新皮質へとダイレクトに入力された重さは、そんな相対的重さとはレベルが違う絶対的な重さだった。宝くじで数億円という単位のプライズを当てる人は、「その日はいつもとなにかが違った」と感じるものだという。同じことが我と我が身にも起こったようだ。

明らかに重い。そして、ドンペリの固有振動がグラスを通じ、箱を通じて私の手へと伝わってくる。ようやく会えたね、ドンペリ。そう言って、私は箱をレジへと運んだ。

 

カルディ「サマーチャンスボックス」(2021)の中身は?

さて、ここで焦らず今回のサマーチャンスボックスの中身を確認しておこう。確認となるが、カルディのチャンスボックスは各店舗あたり60個の販売。そのうちのひとつがドンペリで、ドンペリを含むラインナップは以下のようなものだ。 ※( )内は個数。価格は税抜き。

ドン・ペリニヨン2010 1万9634円(1)
ファミリア・コタレッラ レ・マチョーケ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 6400円(1)
ガーネット・ヴィンヤーズ ピノ・ノワール 5000円(1)
アストリア カリブロ 5000円(6)
エンリコ・ガッティ フランチャコルタ ブリュット 5000円(2)
ヴィーヤ・サン・エステバン プライベート・コレクション ブレンド 4000円(2)
ベッラヴェデール シャルドネ ファエーディ 3500円(2)
ミュラー・カトワール リースリング・ファルツ・ハールト・トロッケン 3500円(4)
カナリッキオ・ディ・ソーブラ ロッソ・ディ・モンタルチーノ 3000円(2)
ステレンボッシュヒルズ 1707リゼルヴレッド 3000円(2)サン・パトリニャーノ オラ サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ・スーペリオーレ 3000円(8)
イカルディ ブリッコ・デル・ソーレ モンフェッラート 3000円(9)
ミケーレ・キアルロ チプレッシ ニッツァ 3000円(10)
カンティネ・ピローヴァノ コンテドール チエロ・ドーロ メトド・クラシコ 2500円(10)

サマーチャンスボックスの価格は2200円なので、必ず購入価格以上のワインが手に入るという仕様だ。商品の総額は21万8034円。1本あたりの単価は3639円。税抜きでこの価格なので、期待値としてはおよそ購入価格の倍近い値段のワインがあたるみたいな雰囲気になる。

カルディのワインくじの中身の多くはカルディを運営する株式会社オーバーシーズが輸入元のワイン。利益をとるというよりも四半期に一度在庫調整を兼ねてワインくじを実施するからついでに生ハムとかチーズとかオリーブとかも買ってね、というモデルではなかろうかと私は勝手に考えている。ゆえに、他のくじと比べても(やや)お得感がある。

ちなみに大当たりのドンペリは、2021年1月の「ワイン福BOX」までは2008年ヴィンテージだったが、2021年4月の「スプリングチャンスボックス」から2010年ヴィンテージ に切り替わったようだ。2010年ヴィンテージ、以前試飲して素晴らしくおいしかった記憶がある。たまらん。

 

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カルディ「サマーチャンスボックス」(2021)の“アタリ”は?

商品ラインナップに戻ると、14種60本のうち、税抜き3000円以下のワインが全体の2/3以上の41本を占めることがわかる。

2500〜3000円が41本
3500〜4000円が8本
5000〜6400円が10本
そしてドンペリが1本だ。
私の手元にあるのはこれはもうほぼドンペリで間違いないのでアレなのだが、ま、3000円以下を避けられれば御の字、5000円以上が出たらラッキーくらいで考えておくと良さそうな感じだ。ドンペリでなければなんか別の泡がほしいですね、夏だしね。

 

ドンペリの重さは? くじの「当て方」を分析

さて、前述のようにドンペリの入った箱の総重量は1702グラムである。これは、過去にtwitterで教えていただいたドンペリ自体の重量と、私が計測したカルディのワインくじに使われる厚紙の箱の重量を足したもの。もちろん個体差はあると思われるが、おおよそ1700グラム前後であるのは間違いがない。

くじのなかには非・ドンペリかつ重量ボトルを採用したワインが入っているケースがあることから、必ずしも重い=ドンペリと断言できるわけではないのだが、少なくとも「ハズレかどうか」はわかる。明らかに軽ければ、それはドンペリではない。

正直今回、この手順は省いてもいいと私は感じていた。それだけ手に伝わる重量が過去何度も味わったそれと異質だったからだ。とはいえ、ワインくじ開封記事は私のブログのなかのある種の定番とも言えるもの。その型は崩すべきではないだろうと念のためハカリに乗せてみた。

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国破れて山河あり。

というわけでおれたちの戦いはまだはじまったばかりだぜ、ということになった。あれおっかしいな。なんなの我が感覚器。なにが「今までに手に載せたものとは明らかに異質。」だよ。なにを載せてきたんですか? あなたの手は? なにが「その日はいつもとなにかが違った」だよ。いつも通りだよ!

というわけで今回もこの箱の中身はドンペリではないのでみなさんどうかご安心ください。60本のワインのうち、ドンペリでないことだけが確定している箱の中身を、いざ見ていこう。え? なに? やだな泣いてるわけないじゃないですか

 

カルディ「サマーチャンスボックス」(2021)を開けてみた

さて、いざ開封の儀だ。

 

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いざ開けていきましょう。ドンペリじゃないけど。

ドンペリじゃないことはわかった。しかし、すべてのワインは栽培家の方が苦労してブドウを育て、醸造家の方が一生懸命ワインにしてくれた天の恵みと人の営みの交差点上に存在する一種の奇跡だ。なにが当たったって、それが当たりなんだハズレなんてないんだと予防線を張りに張っていってみよう。

いくぞ! なんかいいやつ出ろっ(雑)!

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ドンペリじゃないやつ出た。

というわけで出たのはチリはアコンカグアの赤ワイン「ヴィーヤ・サン・エステバン プライベート・コレクション ブレンド」だった。参考上代4000円。

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ヴィーヤ・サン・エステバン プライベート・コレクション ブレンド 4000円が当たりました。


カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カルメネールのブレンドのようなのでボルドーっぽい感じなのかな。もちろん、楽しみに飲ませていただこうと思う次第だ。

 

というわけで、今回もドンペリは出なかった。しかし、買い続けていればいつかは当たる日が必ずくる。カルディがワインくじをやめるのが先か、私がドンペリを当てるのが先か……おれたちの戦いはまだはじまったばかりだぜ(白目を剥き出して口から泡を吹きながら)!

 

ピーター・レーマン「ポートレイト シラーズ」。“バロッサを救った男”のワインを飲んでみた。【Peter Lehmann Portrait Shiraz】

ピーター・レーマン ポートレイト シラーズを飲んでみた。

3000円以下のおいしいシラー/シラーズを探す「安うまシラーMAP」という企画を本ブログではやっているのだが、今回飲んだのはtwitterでおしえていただいた安うまシラー。その名も「ピーター・レーマン ポートレイト シラーズ」だ。

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ピーター・レーマン ポートレイト シラーズを飲みました。

たぶんピーター・レーマンその人なんだろうけれどもその人の横顔がデザインされているなにかしら・ワン的なラベルが印象的なこのワイン、果たしてどのようなものなのか。

 

“バロッサを救った男”ピーター・レーマンとは何者か

さっそく生産者サイトを見ると、ピーター・レーマンその人の歴史が詳しく紹介されている。ときは1977年、ピーターがワインメーカーとして所属していたソルトラム社は、生産の余剰を理由にブドウの購入を拒否し、1978年ヴィンテージを生産しないことを決定。

そうなると、140軒もの家族経営の生産者の生活が破綻してしまう。そこで立ち上がったのがピーターで、ローンを組んで設備を整えると小さなワイナリーを設立。「The Futures」と呼ばれるワインをリリースするに至る。

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なぜ「The Futures」かといえば、それはピーターが「ワインが売れたらお金を払う」という約束を交わしていたからなんだそうだ。かくして生産者は救われ、輸入元のサッポロビールの説明によれば、ピーター・レーマンは「バロッサの男爵」と呼ばれる地元の名士になったそうな。男爵といえばバロン。バロンといえばバロン・フィリップ・ド ・ロスチャイルド。バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドといえばオーパス・ワン。つながった……!?

 

バロッサ(バロッサ・ヴァレー)はどんな産地か

バロッサという産地についてもサクッと調べようと検索してみると、バロッサ・ヴァレーのwikiページがヒットした。それによると、この地にドイツ人入植者の500家族がたどり着いたのは19世紀半ばのこと(オーストラリアへの入植者はほとんど英国人だが、この地は例外的にドイツ人が入植したそう)。ほどなく、温暖で肥沃なこの谷がワイン栽培に理想的であることを知った彼らがブドウの木を植えたところからこの地のワイン造りの歴史ははじまっているそうな。

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彼らが植えたのは、最初は故郷の代表的品種であるリースリング。次いでシラーズを植えた。ブドウの木はすくすく育ったが、20世紀半ば、カベルネ・ソーヴィニヨンが流行したことで、当時あまり人気のなかったシラーズはブレンド用ワインの扱いとなっていった。

潮目が変わったのは20世紀後半で、バロッサ・ヴァレーのブティックワイナリーがつくるシラーズが国際的な評価を受けるようになったこと。それによりバロッサ・ヴァレーのシラーズは人気となり、やがてオーストラリアを代表する産地としてみなされるようになっていったのだそうだ。

 

バロッサとピーター・レーマン

このバロッサ史をピーター・レーマンの個人史と重ねてみると、まさに絶妙のタイミングでワイナリーを設立し、生産者との関係を気づいたことがわかる。不況でみんなが不動産を手放していたころに逆張りで物件を買収しまくり全国チェーンを築き上げた某ホテルグループ的な動きを無意識にしていたみたいな。

ちなみにバロッサ自体はバロッサ・ヴァレーとエデン・ヴァレーから成り、ピーター・レーマンはその両方の農家と契約しているようだ。

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ポートレイトシリーズはピーター・レーマンポートフォリオのなかでもっとも廉価なレンジのワインのようで、現地価格は約1629円。日本での希望小売価格が2000円だからさすがサッポロビールの調達力。

バロッサ男爵、ピーター・レーマンの味わいはいかがなものか。いざ、飲んでみよう。

 

ピーター・レーマン「ポートレイト シラーズ」を飲んでみた

さてこのワイン、飲んだ印象としてはやっぱりうまいよオーストラリアのシラーズは、と、浪花節だよ人生は、みたいな感じでしみじみ思う味だった。

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vivinoの評価は3.7。値段に対してしっかりおいしいワインでした。

馬鹿みたいな言い方になってしまうのだがものすごくシラーズっぽい味なんですよこれ。果実味たっぷり、スパイス香しっかり。渋みと酸味もちゃんとある。このワインの特有の個性はなんだと問われると困るのだけれどシラーズ特有の個性はこのワインにすごく特徴的に示されている、という感じがする。

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というわけでピーター・レーマン ポートレイト シラーズは1000円台で買えるお手本的なシラーズだったのだった。シラーズって本当においしい品種だよなあ。

 

 

バリスタ シャルドネ。南ア「コーヒーピノタージュの父」がつくる白ワインの味わいは? 【Barista Chardonnay】

バリスタ シャルドネはどんなワイン?

南アフリカシャルドネバリスタシャルドネを飲んだ。これあれですよね。ピノタージュが有名な生産者。コーヒーとかチョコレートの味がするっていうやつ。

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バリスタ シャルドネを飲みました。

ワインの名前に「バリスタ」という名前をつける生産者、一体どんな人なのかとバリスタワインズの公式サイトを調べると、トップページに動画が一枚貼ってあり、あとは連絡先が書いてあるだけの簡素極まるもの。

なにもわからないので一歩下がって輸入元の株式会社スマイル(コノスル輸入してるとこ)のサイトを見ると、生産者名にベルタス・フォーリーという名前がある。なのでこの人物について調べてみると。

 

バリスタ シャルドネのワインメーカー、ベルタス・フォーリーはどんな人物?

ベルタス・フォーリー氏は「南アフリカで最大の規模を誇るワイナリーのKWV社でシニアワインメーカーとして働いた経験を持」つ人物でバリスタシリーズは、南アの卸売業者であるVinmark社と共同開発し、「コーヒーピノタージュの父」と呼ばれているのだそうだ。

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スキンヘッドに髭面、往年の名作漫画『CITY HUNTER』の名脇役・海坊主こと伊集院隼人的外観を持つこの人物はいかなる人物かと名前で検索するとFacebookのページが出てきた。すると2011年にご結婚されたんだね……みたいなことがわかって非常に妙な気分だ。やましいことはしていないはずなのだがなんですかねこの他人の私生活を覗き見している感覚。FacebookというかSNSの本質は他人の生活を覗き見する点にあるのでしょうかワインの話だった。

ともあれFacebookのプロフィールからは面白いこともわかって、それは彼の職歴だ。それによれば(ただ更新されていないだけかもしれないが)2009年から現在に至るまで、フレックスキューブインターナショナルなる会社でセールスマネジャーを務めているとある。そして、このフレックスキューブというシステムが非常に興味深いのだ。

 

ベルタス・フォーリーとフレックスキューブ社とバリスタシャルドネについて

フレックスキューブとは、いわばオーク樽に変わる熟成のシステム。21世紀の今も、ワインメーカーは樽でワインをつくっていますが、ワインは資源として貴重だし、費用も高くつきますよね、そこでフレックスキューブの登場ですよお客様、といった具合だ。

その正体は、オーク樽の酸素透過性を模倣したというポリマー性の容器と、その中に入れるこれなんていうんですかね。オークチップでいいのかな。その名も「Oak BarriQ」という商品の組み合わせ。Oak BarriQをポリマー容器の中に入れることによって、まるで樽で熟成させたような風味、タンニン、アロマ、複雑さをワインに与えることができるのだそうだ。

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たとえば、1000リットルのフレックスキューブにBarriQパックを入れた場合、それは60%の新樽使用とイコールになるのだそうだ。そしてそりゃまあ費用はこちらのほうが安いでしょうどこをどう考えても。安うまワインが生まれる秘密の一端を見た感じがして面白いなーこういうの。夢はないが合理性はある。悲しいけどこれって資本主義社会なのよね状態である。

そしてベルタス・フォーリー氏がこのフレックスキューブを取り扱う会社のセールスマネジャーである(だった?)ことと、彼が「コーヒーピノタージュの父」と呼ばれることは無関係ではないような気がする。バリスタ ピノタージュはフレンチオークの新樽で発酵させていると輸入元のサイトにあるが、オークに対する知見がワイン造りに存分に生かされているに違いない。

ではその知識と技術をシャルドネに援用したら? それを検証するために、いざ飲んでみよう。輸入元商品ページによると、「バリスタ シャルドネ」はシャルドネを100%使用。フレンチオークとアメリカンオークで発酵させ、6カ月間澱とともにワインを熟成させているそうだ。

 

バリスタ シャルドネを飲んでみた

そんなこんなの調査を経て飲んでみたわけなんですが……これめっちゃくちゃおいしいです。1000円台シャルドネのBEST5に確実に入るおいしさ。南アでいうと「リントンパーク 76シャルドネ」以来の衝撃。なんだこりゃマジでやるなベルタスさん。

ものすごくキレイないわゆるひとつの「樽ドネ」だ。透明な果実の風味にバニラの香り。そこにリンゴとかパイナップルとか鉛筆の芯のような感じが入るPPAP状態であるたとえが古くて申し訳ないけど。蜜っぽくもあるし、ほんのわずかに茶葉のような苦味あって1000円台半ばとは思えない複雑さもある。

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vivinoの評価も非常に高い。誰が飲んでもおいしいですよこんなもんは。

というわけでピノタージュのほうも絶対飲まなきゃならんとなったのだった。調査も楽しかったし、これは買って良かった。私は特段「南アびいき」ということはないのだが、1000円台ベスト級のワインは本当に南アに多い。やっぱりすごいな、南アフリカワイン。