ブラインドテイスティングWEEK46に臨んで
少々身辺がバタバタしており2週間空いてしまったが、今週も恵比寿のワインマーケット・パーティでブラインドテイスティングに挑んできた。今週は白2、赤1の構成だ。
2週間空いてしまったので今週はリハビリみたいなもん。正解できないことを前提に、気楽にやっていきたいと思います!(全力で勝ちにいくの意)
ブラインドテイスティングWEEK46/1杯目
さてまず1杯目だ。色は明るめ、夏のはじめの麦わら帽子色。香りは花、蜜、草。色は梅雨明け、季節は梅雨だがグラスの中身は早春ダイアリー状態だ。早春っていうとソーヴィニヨン・ブランとかか。
実際に飲んでみると、香りの印象以上に酒質の厚みがあり、爽やかだけど果実感があり、ともすれば質のいいオリーブオイルのような旨みも感じる。すっきりだけの味わいではない。
ソーヴィニヨン・ブランというか、「ソービニヨン」と表記したくなる旧世界感がある感じ。てことで本命はロワールあるいはボルドーのソーヴィニヨン。薄い可能性として世界のどこかのリースリング。あとイタリアの北のほうのなにか。ワンチャンアリゴテあたりも候補になるだろうか。でもまあここは素直にこれでいいと思う。
フランス(ロワール)/ソーヴィニヨン/2020/13.5%
ブラインドテイスティングWEEK46/2杯目
2杯目は難問だ。色合いは1杯目と酷似しているが、香りはまったく違う。蜜でもなく、バターでもなく、果実でもないんだけどとっても甘やかな、いわば果実感を伴わないアロマティック具合。
この感じは私のなかでイタリア。なんとも言えぬマルヴァジア感がある。飲んでみると、アロマティック感がありながらも酸味で勝負するタイプではないのでイタリアの真ん中から下らへんと予想。そもそも今自宅で飲んでるエミリア・ロマーニャのワインに酷似してるんですよこの味筋。
エッダとか、サイゼで売られている素晴らしいワイン・オーリみたいな味わい。マルヴァジアビアンコとか、フィアーノとかか。
勝ちに行くと言っておきながらフィアーノと回答していいのか、という問いが脳裏を渦巻くところだが、フィアーノでいっちゃう。
イタリア(カンパーニャ)/フィアーノ/2022/14.5%
ブラインドテイスティングWEEK46/3杯目
色は薄めだがしっかりとした果実と渋みがある美味しいワイン。お肉ください、それも血のしたたるやつを、と元気よくオーダーしたくなるようなワインだ。
色からの印象はピノ・ノワールだが、香りがピノノワールっぽくない。 少しくぐもった、陰性の香り。炭とか品のいい毛皮とか、果実・花よりも少しワイルド寄りの印象を受ける。
てことはこれはシラーでいいんじゃないでしょうか。ガルナッチャとかサンソーとかありえそうだけどこれはシラー。ただしローヌかと言われると違う気がする。
この果実の感じ、酸もあって色が薄めの感じは新世界のクールクライメットシラーな気がする。南アの推し産地、ヘメルアンアードで行ってみよう! ジュリアン・スカールのシラーがこんなだった気がするし!
南アフリカ (ヘメルアンアード)/シラー/2021/13.5%
ブラインドテイスティングWEEK46の予想を終えて
というわけで今週も予想が出揃った。
勝ちに行くと宣言しておきながら割とガチャガチャな予想をしてしまった結果全問不正解臭がほのかに漂うが気のせいだろう。果たして私の予想は合っているのだろうか? 解答発表後に追記したいと思うので、お楽しみに。
このセット、初めて買ってみたけど満足度非常に高かった。目玉ワインのキアンティがおいしい。↓