氷温熟成にこだわる日本酒ブランド「°Ondo」。その最新リリースである「003 Vintage Sake 2022」をテイスティングしたのでレポートします。やっぱりこのお酒、唯一無二! #pr
氷温熟成日本酒ブランド「°Ondo」をご存知か?
みなさんは「°Ondo」というお酒をご存知だろうか。「°Ondo」と書いて“おんど”と読む、その名の通り日本酒の温度にこだわったブランドだ。
日本酒で温度にこだわっているというと、冷やとか常温とか燗とかの「提供温度」の話かなと思うがさにあらずで、この「°Ondo」は熟成温度にこだわったブランド。0〜5℃の“氷温”で長期間熟成させてからリリースする点に大きな特徴のあるブランドなのだ。

そのブランド説明文は以下の通り。
その一滴に、時が宿る。
零度から氷点下五度
水が凍る直前、静謐(せいひつ)が支配する
世界で、酒は深い眠りにつく。
熱がもたらす時の翳(かげ)りも、
歳月(さいげつ)に染まる色の移ろ(うつろ)いも、
この世界には及ばない。
ただ水とアルコールが静かに寄り添い、
“馴れ(なれ)”という名の微細な対話が続いていく。
凍りつくことなく、乱されることなく、
静けさの中で分子は語らい、
旨みは内へ内へと凝縮されてゆく。
やがてその一滴は、
まるで長い夢から目覚めたように、
しんと澄んだ香りをまとい、
やわらかな余韻を残し、私たちの心に沁み渡る。
それは、熱でも圧でもなく、
ただひたすらに静かな時が育んだ、
透明な祈りのような酒。
かなり抽象度高めだが、どうやら日本酒を氷温で熟成させると、クラスター効果でアルコール分子と水分子が結合。それにより、口当たりに好ましい変化が生じるのだそうだ。それでいて、氷温では味わいや香りにはほとんど変化が生じない。結果、味わいはひたすらフレッシュなのに、口当たりのテクスチャーは異様に柔らかいという、氷温熟成でしか味わえない独特な感覚が得られる。
この記事で詳しく書きました↓
そんな°Ondoの最新作「003 Vintage Sake 2022」がリリースされたからよかったら試してみませんかとお声がけいただいたので、ははは、試す一択に決まってんじゃないすかと返事をした次第だ。私はワインラバーだが、この°Ondoはガチでワイン好きがうなる味なんすよ。
「003 Vintage Sake 2022」はどんなお酒?
さて、°Ondoの大きな特徴は、たぶん氷温熟成っていう仕様上ロットが大きくない点にもあって、今回の003 Vintage Sake 2022はなんと110本限定。それだけにほぼ毎回マボロシみたいな存在になっている。
また、°Ondoが面白いのは、造っているのが特定の酒蔵ではない点。「001」は福島県のスパークリング日本酒、「002」は高知県の純米大吟醸といった具合。今回の「003」は山形県のお酒だ。
これも、公式サイトの説明文をそのまま引用してみよう。こんな感じだ。
003 Vintage Sake 2022
Ondo、第三章の到来。
それは、伝統と革新が溶けあう
一滴から始まった。
山形酵母と県オリジナル酒米「雪女神」を用い、40%まで丁寧に磨き上げた純米大吟醸。
仕上げに選ばれたのは、日本酒造りの中でも特に繊細な技、斗瓶取り(とびんどり)。
酒袋から自然に滴る雫だけを集め、0℃で3年の氷温熟成へと委ねられました。
白桃やラ・フランスを思わせる気品あるフローラルな香り、斗瓶取りならではの透き通るような口当たり、
そして、氷温熟成がもたらす奥行きある旨みと静かな余韻。
一切の圧力をかけず、
自然の力だけで滴る雫。
それはまさに、生命の水が磨き上げた一滴。
—
Ondo Vintage。
それは、時と手間が選び抜いた、雫の芸術。
—— 静かに、心を打つヴィンテージ日本酒。
伝統と革新が溶けあう一滴から始まった。
この文章のなかでも述べられているように、このお酒もちょっと異常なまでのこだわりに満ちている。
まず、使っているのは山形県オリジナルの酒米「雪女神」で、これを40%まで磨き上げている。

それはまだほんの序の口で、「斗瓶取り(とびんどり)」というめちゃくちゃ手間のかかる方法が採用されている。私も知らなかったのだが、酒袋から自然に滴る雫だけで瓶詰めする手法なんだそうだ。めっちゃ時間かかりそう。
ワインだと果実に負荷をかけずに重力を使って移動させる「グラビティ・フロー」を採用しているワイナリーがままあるが、それのボトリング版といったところだろうか。いかにも角がとれた、丸い液体になりそうな気がします。
40%まで磨き上げ、「斗瓶取り(とびんどり)」で瓶詰めしただけでは飽き足らず、さらに0°で3年間氷温熟成までしたのがこの「003 Vintage Sake 2022」で、2022の数字は2022年から3年間の熟成を経ていることを示している。
というわけで、これ私が過去に飲んだ日本酒のなかで一番手間がかかっているのでは? という感じ。一体どんな味がするのか、とあるワイン会に持参しワインだけでなく日本酒にもうるさい飲み仲間と一緒に飲んでみることにした。
ワイン仲間と「003 Vintage Sake 2022」を飲んでみた
氷温熟成されたお酒なので、その状態を擬似的に再現すべくかなり強めに冷やした状態で抜栓。その後の温度変化も含めて楽しもうという意図だったが、「注ぐだけで、ちょっとトロっとした感じしますね」と参加者の方から声が挙がる。

ワイン会なのでおのおのワイングラスに注いで飲んでみたのだが、「見た目の印象のとおり、トロッとしたテクスチャーのあとに一拍置いて香りと味がバーっとくる」「冷たい温度でも、大吟醸ならではのまろやかさがある」と、口に入れた瞬間に感じる“テクスチャー”への言及が多かった。
私が脳内で想起したのは細胞を擬人化したアニメ。赤血球や白血球が体内を駆け回るように、日本酒のなかのアルコール分子と日本酒分子が球の状態で液体のなかに存在し、それが仲良く手を取り合って口内に飛び込んでくる感じがする。氷温熟成したっていうのに、なぜだろう。「生きてる」感じがすごくする。
どこにも引っかかりのない、まあるい味わい。人生がロールプレイングゲームで己の体調が数値で表示されるとするならば、飲んだ瞬間にHPがグンと回復しそうな印象だ。
「003 Vintage Sake 2022」の味わいは?
味わいは、白ワインにたとえるならばソアーヴェ・クラシコとかだろうか。中庸な味わいながら深みがあって、豊かな酸があり、同時に爽やかな果実味も感じられる。時間が経って温度が常温に近づいてくるにつれ、メロンや白桃、洋梨といったフルーツの香りがバンバン立ち昇ってくる。

「3月の芝生みたいです。5月の芝生ほど青々しくはないけれど、キレがあって、余韻の長さもあります」という素敵なコメントをした方もいた。
°Ondoの魅力は、氷温熟成ならではの独自性にある。味覚・嗅覚だけでなく、視覚・触覚にまで作用する。注ぐときの音も含めれば、五感すべてに作用するような日本酒と言っていい。

味わいは非常に香り豊かで、クリアでありながら奥深い。そもそもワイン会に紛れ込ませてワイングラスで飲んでもまったく違和感がない日本酒なんて、そうそうないと思う。
パッケージも含めた明らかな特別感はプレゼントにも良さそう。わずか110本しかないみたいなので、気になる方は早めにチェックしたほうがいいと思いますよ!
