ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

チャンキー レッド ジンファンデルを飲んで調べて味と感想と価格をまとめてみる。【Chunky Red Zinfandel】

「チャンキー=カルディ最強」は本当か?

カルディことカルディコーヒーファームが好きだ。

自宅で飲むコーヒーを買うために平日の昼休みを利用してカルディに足を運び、ついでにちょっと見ておこうかなの体でワインコーナーを覗いて6時間後くらいに飲むぞ俺はと気組みを練るのは私にとってなんともいえない癒しの時間となっている。昼休みに近所の公園で野良猫ながめて「癒される〜」とか言ってるOLにとっての猫が、私にとってはワインだ。なんかもう入店するだけでストレスレベルが下がる感じすらする。カルディ浴である。

さて先日、そんなカルディに休日につまみ用グリッシーニ(クラッカーみたいな食感のイタリアの長細いパン的なやつ)を買いに行った際に見つけて即購入したのが「チャンキー レッド ジンファンデル」だ。

このワイン、かつてどこかで「カルディ最強」みたいな書かれ方をしたのを目にし、見つけたら買おうと思っていたもののなかなかお目にかかれなかったというはぐれメタル的ワイン。ネットで買えばいいんだろうけれどもここまできたらそれもなあと思っていた矢先の遭遇でした。会いたかったよ……チャンキー!購入価格は1500円くらい。

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チャンキー レッド ジンファンデル。自転車漕いでる象のラベルがかわいい。
チャンキーの生産者、マーレ・マンニュムとは

さてこのチャンキー レッド ジンファンデル(以下、チャンキー)は一体いかなるワインなのかと調べると、生産者はスウェーデンのマーレ・マンニュム。フランス、スペイン、イタリア、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、南米といった国々で、ワインを作る国際ワインメーカー。

そのウェブサイトを見ると「我々の究極の目的は、すべての国のすべてのワインで、傑出したコスパを実現すること」みたいに書いてある。「高い金を払えばいいワインが飲めるのは当たり前だけど、消費者が求めてるのって質の高いワインをリーズナブルな価格で飲みたいってことでしょ(意訳)」みたいな。いいこというわ、マーレ・マンニュム。どういう意味かなあとスウェーデン語→日本語翻訳をしたところ「マグナム雌馬」って出たけど多分絶対違うので覚えなくていいです。生まれ変わったらマーレ・マンニュムで働くスウェーデン人に俺はなる。

チャンキーの品種。プリミーティヴォなのにジンファンデルとはこれいかに

マーレ・マンニュムは前述の通り世界中でワインを作っているけど、公式サイトの「our wines」の項を見ると、もっとも多くワインを作っているのはイタリア、それもブーツのかかと部分にあたるプーリア州のようで、チャンキーもプーリアのワイン。

ブドウ品種はジンファンデルで、ワインの本にはジンファンデルはイタリアではプリミーティヴォと呼ばれるあるいはその逆みたいに書いてあるけど、このワインはイタリア産ながらジンファンデル表記なのはマーケティングなんでしょうか。

ラベルには「ダブルアメリカンオーク」という表記もされていて、これは発酵と醸造の両過程をアメリカンオークで行なっているからだそうな。「フレンチオークみたいなバニラ感がなく、ココナツやキャラメル感があるから(適当訳)」とのこと。そういうもんなんすね。ラベルも含めて、イタリアのかかとから生まれたとは思えないUSAみがあります。マーレ・マンニュムはラベルにも凝っていて、チャンキーは玉乗りする象。同じプーリア州のワインだと、マンモス・ジンファンデルはマンモス。ビッグ・ボーイ・ジンファンデルは三人の力士。うーん、クセが強い。リーズナブルで高品質なワインを世界中でつくってパッケージも含めたマーケティングで世界中に売る、って感じでしょうか。

さて、飲んでみると、(わたしのかんがえる)イタリアのワインと(わたしのかんがえる)アメリカのワインのちょうど中間のような味。味わいが濃くてアルコール感が強く(わたしのかんがえるイタリアっぽさ)、果実味が強くて樽が効いてる(わたしのかんがえるアメリカっぽさ)。でもって適度な酸味もある(豚肉の梅肉和えを食べていたからかもしれないが……)。色も紫色というよりルビー色って感じ。

chunkyという言葉の意味はweblio英和辞典によれば「ずんぐりした、がっちりした、厚ぼったい、かたまりの入った」といった意味だそうだけど、そのなかなら「がっちり」と「厚ぼったい」っていう言葉のニュアンスが味わいに近い。少しぽっちゃり感もある。モデル体型よりもちょっとぽっちゃりくらいのほうが男ウケがいいみたいな意味でモテワイン認定できる。ぽっちゃりモテワイン。

というわけでカルディで見かけたらまた買う。あと、マーレ・マンニュムのワインも。「マーレ・マンニュム買い」してみようかな。