ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

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クラウディーベイ ソーヴィニヨン・ブラン2024の味は? 飲んでレポート!

クラウディーベイ ソーヴィニヨン・ブラン2024のお披露目パーティに行ってきた

ニュージーランドを代表するソーヴィニヨン・ブランの造り手、クラウディーベイの新ヴィンテージローンチパーティに行ってきた。テクニカルディレクターのジム・ホワイトさんが来日し、できたての2024年ヴィンテージのソーヴィニヨン・ブラン(11月発売予定だそう)を、主にメディアにお披露目するイベント。

クラウディーベイ ソーヴィニヨン・ブラン2024

ジム・ホワイトさんとは直接会話をさせていただいたのだが、2024年ヴィンテージは悪くないヴィンテージだったようで、「2025年にワイナリーが40周年を迎えるので、グッドヴィンテージで迎えられてホッとしています」とのことだった。

いきなり余談だが、ジムさんによればクラウディーベイはというかニュージーランドは2015、2019、2021がいいヴィンテージだそうなので、気になる方は探してみてください。

 

クラウディーベイ ソーヴィニヨン・ブラン2024と気候変動

実際に飲んでみると、いわば“新酒”に近い状態のはずだが液体に旨みが乗っておりすでにしっかりおいしい。グレープフルーツやレモンといったソーヴィニヨン・ブランらしい黄色い柑橘のフレーバーに、グァバみたいなトロピカル感が乗っかっていておいしさ二階建て。ジムさんいわく「半年くらい置いてもらえると、もっとパワフルになりますよ」とのことだった。

なんでも、ニュージーランドは冷たい海に囲まれている影響で、地球温暖化の影響はさほど受けていないのだそう(これは南アフリカの生産者も同じことを言っていた)。収穫時期が早まったり、雨の降る量や時期は変わってきているようだが、少なくともそれが直接的に大きな影響を収穫に与えているといった感じではなさそう。

ニュージーランドとか南アのワインが安定しておいしいのは、気候変動の影響の少なさも一因なのかもしれない。日本の気候の変化が激甚すぎるので逆にイメージできないが、あまり気候に変化がない地域も地球上にはあることをワインは教えてくれる。

 

クラウディーベイ ソーヴィニヨン・ブラン2024の楽しみ方

さて、この日供されたワインは「クラウディーベイ ソーヴィニヨン・ブラン2024」のみだったのだが、それを使ったカクテルも2種類供されていた。それが「GRAPE&PEAR MARTINI」と「CLOUDYBAYSOUR」で、私は後者が気に入った。

これはクラウディーベイにピスコ、グラッパウォッカ、ライムを加えてシェイクし、カクテルグラスでいただくというもので、スピリッツによって骨格が力強く、肩幅が広くなっているのと同時に、ライムジュースの爽やかさで飲みやすく、かつソーヴィニヨン・ブランらしさは失われていない秀逸な味わいだと感じた。

生産者であるジムさんもこの「クラウディーベイ・サワー」を楽しまれており、「こんなふうにカクテルにするのもいいし、氷を入れてもいい。好きに楽しんでもらいたいですね」と語っておられた。賛成。ワインは自由だ。

クラウディーベイ・サワー。これとてもおいしかったなあ

というわけで、ソーヴィニヨン・ブラン2024はそのまま飲んでもちろん良し、カクテルにして良し、そして半年寝かせればもっとよくなるというワインだったのだった。半年後にまた飲みたいし、過去のグッドヴィンテージも飲みたい。

たとえば2021↓