- ブラインドテイスティングWEEK48に臨んで
- ブラインドテイスティングWEEK48/1杯目
- ブラインドテイスティングWEEK48/2杯目
- ブラインドテイスティングWEEK48/3杯目
- ブラインドテイスティングWEEK48予想を終えて
- ブラインドテイスティングWEEK48/ 正解発表:1杯目
- ブラインドテイスティングWEEK48/ 正解発表:2杯目
- ブラインドテイスティングWEEK48/ 正解発表:3杯目
ブラインドテイスティングWEEK48に臨んで
今週も恵比寿のワインマーケット・パーティでブラインドテイスティングに挑んできた。今週は白2、赤1の構成だ。
ブラインドテイスティングWEEK48/1杯目
まず1杯目の白はこれがアロマティック品種でなくてなんだ、という香り。色も薄いし。香りはレモン。飲んでみると非常に高い酸があって、後味に苦味がある。蜜感はあまりなく、色はかなり薄めだ。なんだこりゃ。さっぱりわからない。
産地=北のほう。
品種=言うほどアルマティックじゃない
スタイル=樽を使わずにスッキリ仕上げる白ワイン
以上で募集をかけたところ、集まったのが以下のみなさんだ。
・グリューナーフェルトリーナー
・シャスラ
・イタリア北部同盟(ソアヴェ、ガヴィ)
・甲州
・アルバリーニョ
甲州に似ているけど甲州じゃない(ように思える)点で最有力はグリューナー・フェルトリーナーだ。「グリューナーがわからないとブラインドでは勝てない」と以前聞いてわかるわけないじゃんそんなもんと思ったあのグリューナーの名を回答用紙に記す日がついに来た。産地はオーストリアでも北、市ベリからの寒気が流れ込むという冷涼産地・ニーダーエスタライヒで決まりだ!(いま調べた)
オーストリア (ニーダーエスタライヒ)/グリューナー・フェルトリーナー/2023/12%
ブラインドテイスティングWEEK48/2杯目
2杯目はドロリと濃いめの外観をした赤ワイン。濃い紫のニュアンスがあり、ヴィンテージは若そうだ。香りは個性的で、かなり陰性でくぐもった印象の中にブルーベリーやらブラックカラントやらコンビニのあんまん(こしあん)やら少しのミント感やらが同居している印象。飲んでみるとおお、かったい。久しぶりにこんなにかたいワイン飲んだわくらい硬い。具体的には渋くてすっぱい。
リリースしたてでまだ全然開いてません感があり、陰性な印象もあいまってイタリア感が急浮上。この手のワインはしばし放置すると印象がガラッと変わるのでしばし放置し、先に3杯目いってみよう。
<再開>
というわけで3杯目の予想を先に終えて2杯目に戻ってきた。ワインはまだ開いておらず、開いてないがおいしい。すっぱくておいしい。
・酸がある
・イタリアっぽい
・まだかたい
これなんだろう。タウラージか、ネッビオーロか。ネッビオーロじゃないと思うんだよな。となるとアリアニコになる。つまり今週は、カンパーニャとプーリア、隣接するふたつのイタリアの州からスタイルの異なるワインを出題したとみた! ヴィンテージは収穫年+4年くらいじゃないでしょうか。
イタリア(カンパーニャ)/アリアニコ/2019/14.5%
ブラインドテイスティングWEEK48/3杯目
3杯目も2杯目によく似た印象で、香りもおかしいな、2杯目に似てるよねあなた? 同じイタリアの違う品種とかか。2杯目との差分でいうと、紫のニュアンスはさらに強く、香りはブルーベリーガム、ほんのちょっとバニラ味のクリームが挟まったパリパリ系のクッキー。飲んでみると甘まあああああい! 新婚夫婦かってくらい甘い! ほっかほか!
ブルーベリーとあんこを薄切りレモンでサンドして頬張りましたみたいな、ワインでしか感じられない独特の甘味感が炸裂している。甘くないけどめちゃ甘い。
本当はもっとしっかり考えなくちゃいけないんだろうがこんなに甘やかなニュアンスがあって意外と香りは主張せずかつ若く見えて飲みやすいワインは俺たちのプリミティーヴォしかないわけなんですよ。ワイン初心者のころに親の顔より見たプリミティーヴォの横顔、よもや別人と間違うことはあるまい。
イタリア(プーリア)/プリミティーヴォ/2022/14.5%
ブラインドテイスティングWEEK48予想を終えて
というわけで今週も予想が出揃った。果たして私の予想は合っているのだろうか? 解答発表後に追記したいと思うので、お楽しみに。
ブラインドテイスティングWEEK48/ 正解発表:1杯目
更新が遅くなったが、公式から結果が発表されたので答え合わせをしてみよう。
予想: オーストリア (ニーダーエスタライヒ)/グリューナー・フェルトリーナー/2023/12%
正解:フランス(ロワール)/ソーヴィニヨン・ブラン/2022/13%
というわけで正解はうわ、全然見当違いでロワールのソーヴィニヨン・ブラン。サンセールだったかー! 見事に全項目不正解だ。気を取り直して2杯目いってみましょう。
ブラインドテイスティングWEEK48/ 正解発表:2杯目
予想: イタリア(カンパーニャ)/アリアニコ/2019/14.5%
正解:アルゼンチン(メンドーサ)/マルベック/2021/14%
なんでしょうかこの言われてみればマルベックしかないでしょ感。 陰性で酸が強く、しかし後景にはしっかり果実がいるあの感じ。アルゼンチン、意外と冷涼! ワインのスタイル、意外と暗め! そして恐ろしいことに2問目を終えて、いまだ全項目不正解である。やばい。
ブラインドテイスティングWEEK48/ 正解発表:3杯目
予想:
イタリア(プーリア)/プリミティーヴォ/2022/14.5%
正解:オーストラリア(バロッサ・ヴァレー)/シラーず/2022/14%
あっぶねええええええええ!!!! 年号が偶然(偶然って言っちゃった)当たってなかったら史上初の全問不正解を出して恵比寿・ワインマーケットパーティの黒歴史にその名を永遠に刻むところだった。ありがとう2022年。もう品種とか国が当たってないとかはどうでもいい、この際! かねて全問不正解だったら引退を公言しているこの私、危なく引退するところだった。
というわけで、今週は48回目の挑戦にして過去最低得点の1問正解というお前はなにブロガーなんでしたっけ? という結果となった。ははは、全然気にしてない。今週リベンジするからみんな見ていてくれよなっ!(みんなに背を向けて、肩を震わせながら)