ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

世界で一番売れてるワインとは!? 日本では? シャンパンでは? 調べてみた!

世界一売れてるヴィーニョ・ヴェルデを買ってみた

ポルトガルヴィーニョ・ヴェルデってそういやほとんど飲んだことなかったな、と思い、Amazonで注文してみた。買ったのはカザル・ガルシアのヴィーニョ・ヴェルデAmazonのタイムセールでちょっぴり安くなっていて1031円。

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ポルトガルはカザル・ガルシアのヴィーニョ・ヴェルデを飲んだのをきっかけに「世界で一番売れてる○○」について調べてみました。

ラベルには「ポルトガルでもっとも売れてるヴィーニョ・ヴェルデ」という記載があり、ポルトガルで一番売れてるんだからこれすなわち世界で一番売れてるヴィーニョ・ヴェルデということになる。

ここでふと思った。世界で一番売れてるヴィーニョ・ヴェルデがカザル・ガルシアならば、シンプルに世界で一番売れてるワインはなんだろう?

 

世界で一番売れてるワインはなんだろう?

ここで好奇心が暴走をはじめたのでカザル・ガルシアの話題をすっとばして「World No.1 selling wine」とかいう雑なキーワードで検索してみたら面白い結果が出たので発表してみる。以下のような感じだ。

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世界で一番売れてるワインは?

10  Echo Falls (Accolade Wines)
9  Casillero del Diablo (Concha y Toro)
8  Great Wall (China Foods Limited)
7 Hardys (Accolade Wines)
6 Sutter Home (Trinchero Family Estates) 
5  Robert Mondavi (Constellation Brands)
4  Changyu (Changyu Pioneer Wine Co)
3  [yellow tail] (Casella Family Brands)
2  Gallo (E&J Gallo Winery)
1 Barefoot (E&J Gallo)
https://www.drinkstrade.com.au/top-10-best-selling-wine-brandsより)

1位はアメリカの「ベアフット」なるブランド。個人的にはこのリスト、めっちゃくちゃ興味深かった。なんつっても4位と8位ですよ。「Changyu」に「Great Wall」。これはもしや……!?

 

世界で4番目に売れているのは中国ワイン

と、調べると4位のChangyuは張裕。8位のGreat Wallはズバリ長城。つまり中国ワインで、どれくらい輸出されてるかはわからないけど、おそらくは国内消費がメインじゃないんですかね多分(ちなみに日本でも買える)。それで世界の4位と8位に入ってるの意外だしすごい。中国ワインはすでにしてその規模において世界レベルなのだ。

ランキングに戻ると、カッシェロ・デル・ディアブロ、イエローテイル、ロバート・モンダヴィとか日本でもお馴染みのブランドを抑えて1位になったベアフットの生産者はE&J Galloで、なにを造ってるかって居酒屋ワインとして有名なカルロ・ロッシですよなんつったって。

あと「肉専用ワイン」とかってボトルネッカーをぶら下げてスーパーとかで売られてるカーニヴォとか、馬のラベルのダークホース、とかのよく見かけるワイン勢もE&J Galloのプロダクト。ベアフットはあまり馴染みがなかったが、調べたところAEONが直輸入しているようなので今度飲んでみよ。

同じ飲んだことないワインなら、五大シャトーも気になるけれども差し当たりベアフットのほうが気になる、というのが弊ブログのスタンスだ主に経済的事情からだけど泣いてない。

himawine.hatenablog.com

 

世界で一番売れてるシャンパーニュシャンパン)は?

では続いて、世界で一番売れてるシャンパーニュ、を調べてみた。これも興味深い。(出典はこちら。データは2016年とやや古い→ https://www.thedrinksbusiness.com/2016/12/top-10-biggest-champagne-brands-2016/11/

10  Canard-Duchêne

9 Lanson

8 Piper-Heidsieck

7 Pommery

6 Taittinger

5  Laurent-Perrier

4  G.H. Mumm

3  Nicolas Feuillatte

Veuve Clicquot

1. Moët & Chandon

うーんさすがはモエ・エ・シャンドン。そしてマム。Jリーグ発足当時におけるカズと武田の2トップ、みたいな鉄板の感じがする。そのカズがまだ現役なんだからすごいよなあワインの話なんだけど。

ともあれシャンパーニュのトップ10はスティルワインブランドのトップ10よりも圧倒的に認知度が高い。シャンパーニュはそれだけブランドの影響力が強いとも言えるのかもみたいなことを思ったりした。私レベルでもほぼぜんぶ飲んでるもんなぁ。

a.r10.to

日本で一番売れてるワインは?

ではついでに日本で一番売れてるワインも調べてみよう(出典はこちら→ https://www.shin-shouhin.com/nikkei_pos_ranking/alpaca/)。

記事によれば、日本で一番売れてるワイン(キュヴェ単位)はアルパカのカベルネメルロー。2位はサントリーの「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。濃い赤 1.8Lパック」だそうだ。酸化防止剤無添加のおいしいワイン。一度飲んでみなくちゃならんのかな。マジか…。アルパカも未飲なので、一度試してみたいと思います。

 

世界一売れてるヴィーニョ・ヴェルデを飲んでみた

さて、大いに戻ってヴィーニョ・ヴェルデの話なのだが、「緑のワイン」という言葉の意味から早飲みタイプの緑色がかった白ワイン、と思っていたのだがヴィーニョ・ヴェルデ=白じゃないんですね今回調べたところ。あくまで「ブドウの収穫から3〜6か月でリリースされる「若いワイン」であり、赤やロゼもある。知らなかった(86%が白ワインだそうです)。

また、ヴィーニョ・ヴェルデといえばほんのちょっとの発泡が魅力というイメージがあるが、もともとは「瓶内マロラクティック発酵」によって泡が生まれていたんだって。その手法は廃れ、今は炭酸ガスを加えて微発泡にしているのだそうだ。以上wikiより。

今回飲んだカザル・ガルシアのヴィーニョ・ヴェルデはトラジャドゥーラ、ロウレイロ、アリント、アザールといったどこかで聞いたことがあるような気がするポルトガルのブドウを使ったアルコール度数9.5のワイン。

グラスに注いで見ると、ロゼとか赤とかもあることを知ってなおやっぱりちょっと緑がかって見える麦わら帽子みたいな色。で、味わいはこれもう完全に青リンゴ。私は実際に「青リンゴ」という食品を口にしたことはほとんどない気がするのだが、なんかファンタの青リンゴ味とか、各種駄菓子とかで刷り込まれた、概念としての青リンゴ味がする。

複雑さとか、奥行き、とかは完全に無。潔いほどそういうんじゃない。ハーブとか火打ち石とかそういうのない。青リンゴ。ここまで味わいにおいてシンプルなワインは味わったことがないんじゃなかっていうレベル、なのだがジェームズ・サックリング90点のシールが貼ってあるいるように、しっかりおいしい。さすが世界一売れてるヴィーニョ・ヴェルデ

「世界一売れてるワイン」、ちょっと色々調べて飲んでみようかな。モエ・エ・シャンドンも店頭に並んでいるものを普通に買って普通に飲んでみたい。あとベアフット。そしてアルパカ。そこからなにか見えてくるものはあるだろうか。

「売れてるワイン」とはなにかについてぼんやり考えるきっかけになりそうな、そんなヴィーニョ・ヴェルデ体験だったのだった。