ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK38】

ブラインドテイスティングWEEK38に臨んで

今週も恵比寿のワインマーケット・パーティでブラインドテイスティングに挑んできた。入店するなり沼田店長が、「今、何人来てると思う?(ニヤリ)」と聞いてきた今回、私は88番目の挑戦者。過去最高の挑戦者数になることが確実な今週は、泡1白1赤1の構成だ。

 

 ブラインドテイスティングWEEK38/1杯目

さてまず1杯目は泡だ。グラスの底からたちのぼる泡は非常に細かく非常に豊か。色はやや薄めのゴールド。香りは酸が主体のリンゴ。

泡の細かさ豊かさから、まずは瓶内二次発酵かつそれなりの、24か月以上とかの熟成を経ている気がする。候補は以下のみなさんだ。

南アMCC
カリフォルニア泡
いいカバ
フランチャコルタ
アルタランガ
シャンパーニュ
クレマン・ド・ブルゴーニュ
クレマン・ダルザス
イングリッシュスパークリング

候補多っ。多すぎるんで3択にしよう。

南アMCC
カリフォルニア泡
シャンパーニュ

まず品種はシャルドネに絞りたい。グラスの奥からクリームブリュレのカラメルみたいな香りがするので熟成した姿が美味しいブラン・ド・ブランになりそうなのだ。これはブラン・ド・ブランの赤ちゃん。

悩ましいところだが、この王道のおいしさはさすがにシャンパーニュでしょ。シャンパーニュです! 

フランス (シャンパーニュ)/シャルドネ/NV/12%
/ドザージュ9g/L

と予想した。

 

ブラインドテイスティングWEEK38/2杯目

2杯目はアロマティックな香りがする白ワイン。色合いはやや薄めのグリーンがかったゴールド。草っぽさ、強めの苦味、グレフルの白いとこ感。非常に困る。めちゃくちゃソーヴィニヨン・ブラン感があるのだ。

このブログをいつも見てくださる方はご存知の通り、ソーヴィニヨン・ブランはブラインドテイスティングでもっとも当てやすい品種のうちのひとつであり、私がもっとも当たらない品種のうちのひとつだ。裏の裏を読んでソーヴィニヨン・ブランではないッ!(正解はソーヴィニヨン・ブラン)みたいなことをかれこれ3、4回繰り返している。

「ではない」とすればなんだろう。マルサンヌ&ルーサンヌはありえると思う。ギガルの広域白とかこんな味だ。あとなんだろう。ヴェルデホとか? いやでもヴェルデホ出る? てか本当にヴェルデホだと思ってる(自分への圧)? 

というわけでローヌ白かソーヴィニヨン・ブランしか思い浮かばない。いやあとはソアヴェはあるか。ソアヴェあるな。そしてマジでわからんなこれ。

悩んでいるうちに少し温度が上がってきて、俄然ソアヴェ感(アロマティック草蜜レモンハーブ)出てきたんだよな。もうわかんないからソアヴェ!

イタリア(ヴェネト)/ガルガーネガ/2022/13% 


と予想した。

 

ブラインドテイスティングWEEK38/3杯目

3杯目はすごく素直なガーネット。香りはブルーベリーとかブラックチェリー。そして少しのグリーンノート。後味にヴァニラ。果実は豊かだが、それ以上に渋みが強く、酸もしっかり。こんな教科書的なワインが出ることがあっただろうかこのブラインドテイスティングいやない。

つまりめっちゃくちゃカベルネ・ソーヴィニヨンなのだ。あるいはメルローだが、こりゃカベルネでしょうどこからなにをどっからどう考えても。ワンチャンあるとしたらテンプラニーリョか。

問題はほぼ産地のみと言っていいんじゃないでしょうか。わかりやすい濃さ甘さがないのでカリフォルニアではないと思う。南アでもない。オーストラリアでもないような気がする。となると答えは消去法でチリだ。

チリの海に近い畑の少し標高の高い畑のカベルネ・ソーヴィニヨンでいってみよう。頼むぞ、フンボルト海流!

というわけで

チリ(セントラルヴァレー)/カベルネ・ソーヴィニヨン/2022/13.5%
と予想した。

 

ブラインドテイスティングWEEK38予想を終えて

というわけで今週も予想が出揃った。果たして私の予想は合っているのだろうか? 解答発表後に追記したいと思うので、お楽しみに。

 

【追記】

さて今週もワインマーケット・パーティ公式SNSで正解が発表された。以下、結果を見ていこう。結局95名が参加したそうです。


ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:1杯目

予想:
フランス (シャンパーニュ)/シャルドネ/NV/12%
/ドザージュ9g/L
正解:イタリア(ロンバルディア)/シャルドネ/2016/12.5%
 

/ドザージュ6g/L

というわけでブラン・ド・ブランは正解だったが、フランスではなくお隣イタリア、フランチャコルタが正しい答えだった。悔しいのはヴィンテージ。「ちょい熟してるし、2016〜2018くらいかな」と思ったのだが、「ヴィンテージシャンパーニュは高いし、ブラインドには出ないだろう」みたいなグラスの外側のことを考えてノンヴィンと判断してしまったのだった自分のばかっ。

というわけで、わりと納得のいく回答ができたのだがあと一歩が及ばなかった。シャンパーニュっぽいけどほんのちょっとだけプロセッコっぽい青リンゴ感があったら、今後はフランチャコルタを疑おう。

 

ブラインドテイスティングWEEK38 / 正解発表:2杯目

予想:
イタリア(ヴェネト)/ガルガーネガ/2022/13% 

正解:スペイン(リアス・バイシャス)/アルバリーニョ/2022/13%
 

いっやーーーーーアルバリーニョか。屈辱のソーヴィニヨン・ブランは回避できたが、過去に一度も正答できていない品種・アルバリーニョで仕留められてしまった。

ソーヴィニヨン・ブラン的な草っぽさとヴィオニエみたいな花蜜っぽさが共存していて、北国の岩清水感はないのがアルバリーニョ。「最近ソアヴェ飲んだから」みたいな雑な理由で回答した己を恥じたい。

 

ブラインドテイスティングWEEK38 / 正解発表:3杯目

予想:
チリ(セントラルヴァレー)/カベルネ・ソーヴィニヨン/2022/13.5%
正解:フランス(ボルドー)/メルロー主体、カベルネ・フランカベルネ・ソーヴィニヨン/2016/14.5%
 

沼田店長の名言に「カベルネ・ソーヴィニヨンメルローの当たる確率は半々」というものがあるが、丁半博打に見事に負けて正解はメルロー。青草感を強く感じ、輪郭に丸みを感じなかったのでメルローではないと判断したが無念だ。熟成が進んでいる感じもまったく感知できなかった。

そしてなにより、「ブレンドが主流のボルドーはブラインドで出にくい」というこれまたグラス外の情報を判断材料にしてしまったのが致命的だ。いいかい坊や、グラスの外側に正解はないんだよっ!

というわけで今週は3問正解に3問目が1点加点で3.1問正解みたいな雰囲気になった。先週に引き続き、非常に不甲斐ない結果に終わってしまったので、来週こそ上位目指して頑張りたい次第です。

セドリック・ブシャールとかクリュッグのロゼとかクリスタルが当たるくじ↓

a.r10.to

中川ワインの試飲会すごいよかったのでぜひ↓

himawine.hatenablog.com