セラー専科の1万1000円福袋、入っていたのは!?
楽天スーパーセールで「セラー専科」が福袋を売っていたので買ってみた。1万1000円で3本入ってるやつ。
リカマングループの福袋は過去にも購入した経験があり、お得度が高く、なにより入っていたワインが飲んでおいしかったので期待大。
下にリンクを貼る記事にも書いたのだが、私は以前、福袋=在庫整理だと思っていた。しかし、実際に福袋を売る側に話を聞いてみると、福袋は基本あまり利益が出ない商品。
インポーターからすべての在庫を引き受けるならといった条件での特別なオファーがあって初めて実施できる企画なのだということだった。
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つまり、福袋にも「当たり・ハズレ」が存在する。これまで他ショップも含め期待外れは一回もなかったのだが、「うん、お得だね。ラッキー!」で終わる福袋もあれば「え……これどうなってんの(お得すぎるんですけど)」と呆然としてしまうガチ袋と呼びたくなる福袋もある。
果たして今回の福袋はどちらだろうか。まずは1本目を引っ張り出していこう。えいっ!
【セラー専科の福袋】1本目はなんだった?
出てきたワインは「メルキュレイ リュー ディレ シュノー2017 トゥーロ ジョイヨ」だった。
ブルゴーニュの比較的マイナー村メルキュレイの白。単品価格は4950円税込。「ちょっといいブルゴーニュの白が家にある」という状態は野球でいう1点差の8回裏の状態で右の代打の切り札が温存できているみたいな謎の安心感があっていい。
メルキュレイはコート・ド・ボーヌの南にあるコート・シャロネーズの村。コート・ドールのワインに比べて比較的安価ながら品質は良いみたいな話をよく聞く。前回の同グループで購入した福袋が白3本すべてブルゴーニュでどれも大変おいしかったこともあり大変うれしい1本だ。
【セラー専科の福袋】2本目はなんだった?
続いて箱から飛び出してきたのがイタリアはトスカーナの生産者、カステッロ ディ モンテポの「サッソアーロ 2016」。
なんでも生産者の曽祖父フェルッチョ・ビオンディ・サンティがブルネッロ・ディ・モンタルチーノの“生みの親”なんだそうだ。え、なにそれすごい。
ブルネッロはサンジョヴェーゼ亜種のサンジョヴェーゼ・グロッソ100%で造られるワインだが、この生産者は「サンジョヴェーゼ・グロッソBBS11クローン」なる独自のクローンでワインを造っているのだそう。「クローン」という単語は存じ上げていたが足を踏み入れるとさらなるワインの深い森に迷い込みそうでこれまで真剣に考えてこなかったが、これを機に調べてみるのも面白そうだ。
定価は6050円。イタリアワインに最近興味津々なのでこれまたうれしいし気付けばこの2本でちょうど1万1000円と販売価格と同額になってるんですよ。いわばいいワイン2本を定価で買った状態。残りの1本が満足度を決める、ということになった。
というわけで運命を決める3本目、いざピックアップしてみよう。いっけええええ!
【セラー専科の福袋】3本目はなんだった?
結論を申し上げると、3本目はやべえやつだった。出たのは「アリオン2015 ボデガス イ ピニェードス アリオン」。アリオンは私でも知ってるスペインワイン「ウニコ」の生産者であるベガ・シシリアが、ベガ・シシリアの東15キロに設立したっていうワイナリー。品種は必殺のティント・フィノ(テンプラニーリョ)で、95%アメリカンオーク、5%フレンチオークの新樽で12カ月熟成っていう贅沢な造り。
単品価格は1万681円と付属のチラシに記載があるけど余裕でもっと高い値札が貼られて売られているワインだ。ここまでの2本で元が取れた上に、1本で元が取れる(以上の)ワインが最後に来た。はいガチ袋。
金額的なお得感だけでなく、3本とも実においしそう。とくにアリオンは本当に楽しみで、単品価格を考えればおいそれと開けられないはずなのだがクーポン利用で1万1000円で買っているから心理的買い値は3000円台、それがゆえにちょっといいワインを開けたいなくらいのタイミングで気軽に開けられる(=飲める)というのがありがたい。
というわけで今回の福袋、満足度的には過去最高レベルの福袋だったのだった。どのワインもおいしくいただいて、その際はまたご報告したいと思う次第だ。
2021年10月1日の「1日限定」福袋は、1万6500円で赤2本、泡1本の構成だそうです。