ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK15】

ブラインドテイスティングWEEK15 / グラス1

インフルエンザに罹患してすべての予定が吹っ飛んだ三連休、ようやく完治し、日曜日は念のため外出を自主規制。外出したさMAXの月曜日、溜まりに溜まったアレコレをこなし、クランチングスタートからの俺の三連休はまだまだここからだの勢い(最終日16時)でワインマーケット・パーティのブラインドに挑戦してきた。

今週は白、白、赤の組み合わせ。白、白の2種の場合多くの場合はアロマティック(あるいはニュートラル)+樽系、みたいな感じだが今週はどうだろうか。虚心坦懐グラスに向き合っていこう。

まず1番のグラスから感じるのはソーヴィニヨン・ブラン的な草っぽさ。色合いは透明に近く、ソーヴィニヨン・ブランが第一候補で甲州もありえる。日本ワインでいえば北海道のケルナーあたりも候補に入るだろうか。南アのシュナンブランもワンチャンあるか。

で、飲んでみると真っ先に思い浮かぶのはやっぱりソーヴィニヨン・ブランだ。日本ではない。シュナン・ブランでもない。焦点はソーヴィニヨン・ブランか否かになるだろう。取調室に座る容疑者にスタンドの光をカッと浴びせてこう問いたい。貴様本当にソーヴィニヨン・ブランなのか? 言えッ!

酸は高い。しかし果実の熟度もしっかりと感じられる。アルコール度数も13度以上ありそうだし、甘みも残って非常に飲みやすく感じる。おいしいワインだ。

となると涼しい新世界。NZのソーヴィニヨン・ブランでなければなんだろうか。南アのリースリングだろうか。エルギンとかあのあたりのやつ。キャサリン・マーシャルとかの味筋はしないでもない気がする。アメリカならニューヨークとかワシントンとか? 

悩んだが、これがソーヴィニヨン・ブランでないことの根拠となる証拠は出てこず、勾留期間は過ぎ去った。というわけで「南アフリカ(エルギン)/ソーヴィニヨン・ブラン/2021/13.5%」で決定だ。

 

ブラインドテイスティングWEEK15 / グラス2

続いて2番のグラスは1番よりは色が黄味がかり、蜜のニュアンスが香りからは漂う。干した藁のような気候の良さを感じる香り。干したリンゴのような酸を伴う香り。全体にドライな感じだ。それも甘みがないって意味ではなくて乾燥してるって意味で。ならば乾いた土壌で生まれたワインなんだろうかこれただの連想ゲームですね……!

非常に困ったことに飲んでいると「これソーヴィニヨン・ブランなんじゃないの?」という気がしてくる。暑い土地、暑い年のアルコール度数も果実味もたっぷりの新世界ソーヴィニヨン・ブランってこんな感じっちゃこんな感じがする。ただ1番をソーヴィニヨン・ブランって決めちゃったのが非常に悩ましい。貴様本当にソーヴィニヨン・ブランなのか? 言えッ!(2回目)

できればソーヴィニヨン・ブランであってほしくない、というわけのわからない気持ちでテイスティングをしていくと、味わいは1番に比べてややニュートラルに感じられる気がする。中庸といえば中庸だ。

シャルドネ、ではないような気がする。となると候補はふたつ。シュナン・ブランとセミヨンだ。シュナン・ブランが出るとすれば産地はフランス・ロワールか南アだろう。果実がめっちゃいるので新世界な気がするが、南アカードは1番でもう切ってしまった。ならばセミヨンだ。セミヨンならフランスか南アかオーストラリア。同じ消去法に基づいてオーストラリアを採用した。

というわけでかなり消極的にだが「オーストラリア(ハンター・バレー)/セミヨン/2020/14.5%」と予想した。アルコール度数14.5%はさすがに盛りすぎだろうか。

 

ブラインドテイスティングWEEK15 / グラス3

最後、今回唯一の赤ワインである3番だ。色は濃いが透明度は高いガーネット。香りは果実の前にミントっぽさが先にきて、少しゴムっぽい感じもあるような気がする。

飲んでみると非常に強い渋みがあって酸味もたっぷり。果実はまだまだ奥のほうで寝てる。ははーん、まだ若造だな?(ワインに対して上から目線)

なにかをなにかで補っていないどストレートな味わい。少しの青っぽさが味わい全体からある気がして、スパイシーという印象が少ないことからシラーではない気がする。果実の少なさから、グルナッシュその他の地中海沿岸品種でもないように思える。

なんだろうこれ。まったくわからないのでアメリカ(カリフォルニア)/カベルネ・ソーヴィニヨン/14%/2019と仮に予想しておくけれどもこれはもう全然自信ない。

 

ブラインドテイスティングWEEK15予想終了

というわけで3杯を予想したが正直に言おう。今回まったく自信ない。いつもないが今回ほんとにない。中間試験当日の朝「やべー、全然(十二分には)勉強してねえわ〜」と言い合う仲間内で自分一人だけがガチで勉強してなかったときレベルで自信ない。まさか……インフルエンザの後遺症でブラインド能力が失われた!?(元からない)

というわけで、みなさんは以上の私の予想からなにを予想されるだろうか? 予想されるだろうか? っていうかむしろなんだと思います……? もしよかったら教えてください!

 

【追記】正解発表

さて、ワインマーケット・パーティの公式SNSで正解が発表されたので、私の予想と照らし合わせながらみていこう。まずは1杯目。

 

ブラインドテイスティングWEEK15 / 正解発表:1杯目

予想:南アフリカ(エルギン)/ソーヴィニヨン・ブラン/2021/13.5%

正解:ニュージーランドマールボロ)/ソーヴィニヨン・ブラン/2020/12.5%

だから素直にニュージーランドで良かったんだよ。先週は先入観に従って不正解! 今週は先入観に従わずに不正解! じゃあどうすればいいんだよッ(キレる若者(45歳))!

というわけで予想の方向性はさすがに合っていたが余計なこねくり回しをした結果王道産地をみすみす外すという結果に。ブラインド難〜!

a.r10.to

ブラインドテイスティングWEEK15 / 正解発表:2杯目

予想:オーストラリア(ハンター・バレー)/セミヨン/2020/14.5%

正解:オーストリア(カンプタール)/グリューナー・ヴェルトリーナー/2021/12.5%

惜しいようでまったく惜しくない結果となったのが2杯目。オーストラリアとオーストリア、たった一文字の違いだがYOSHIKIとよしこ(ガンバレルーヤ)くらい違う。

中庸という印象からはグリューナーも連想しなくちゃいけなかったなぁ。これは素直に実力不足だが、やべえのは次である。

 

ブラインドテイスティングWEEK15 / 正解発表:3杯目

予想:アメリカ(カリフォルニア)/カベルネ・ソーヴィニヨン/2019/14%/

正解:イタリア(フリウリ・ヴェネツィオ・ジューリア)/ピノ・ネロ/2019/13.5%

大変申し訳ありませんでした。私の予想をもとに予想してくださる方に本当に申し訳ない。アメリカのカベルネ・ソーヴィニヨンと言ってるヤカラの予想からイタリアのピノ・ネロを導き出すのはほぼ不可能だろう。

いやもちろんイタリア品種は脳裏をよぎったんですよ。しかしそうかピノ・ネロか……タンニンと高い酸、果実の後景具合と陰性な印象、言われてみればっていうかごめん、言われてみても無理だったサーセン

というわけで今回は2問正解という過去最低タイの結果となった。ま、病み上がりですからね!(前向き) 来週また頑張りたい次第だ。みなさんもぜひご一緒に #パーティブラインド しましょう。

 

ふるさと納税は9月中に済ませておくとお得ですよ!(以下、過去にいただいた返礼品)

a.r10.to

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