ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK21】

ブラインドテイスティングWEEK21に臨んで

さて今週も恵比寿ワインマーケット・パーティにブラインドテイスティングにやってきた。今日10月31日はハロウィン当日。いつものようにテイスティングカウンターで沼田店長に出迎えられ、ワインをくれないといたずらするぞと脅迫(1100円支払い)して、ワインを3杯並べてもらった。

今週のラインナップは白1杯、赤2杯。これらの中身は一体なんだろうか。

 

ブラインドテイスティングWEEK21/1杯目

さて1杯目だが、まずもってほんのわずかに発泡している。色はかなり薄めで、香りは密っぽさと小さな白い花のような印象で、強いクセがない。そして甘い。しっかりと糖が残ったスタイルだ。

前日飲み過ぎたのでハーフで挑戦

発泡しているのだから、ヴィンテージは最近だろう。2022とか。でもって糖が残っているのだからアルコール度数は低かろう。11度とか。うーん完璧な予想だ品種がさっぱりわからないという点を除けば。

発泡している白ワインというとポルトガルヴィーニョ・ヴェルデが思い浮かぶけどこういう甘めのスタイルもあるのかな。スタイルとしては日本の甲州のほうがありそうだけど、甲州にしては色が濃く感じる。発泡しているということからタンク発酵だろうし。

ドイツのリースリングとかもありえるだろうか。わからない。というわけで消去法でこう決めた。

ポルトガル(ミーニョ)/ヴィーニョ・ヴェルデ品種/2022/11%

これでいってみよう。ちなみに産地は出てこなかったのでスマホで調べたのだがミーニョってなんかかわいいですね。アニメの主人公の少女が飼っている謎の生物の名前っぽい。

 

ブラインドテイスティングWEEK21/2杯目

続いて2杯目の赤はかなりくぐもった香り。土とか皮とか煙とかの、非・食品系の香りが主体だ。

飲むと酸が主体で渋みも強い。果実はまだ牢獄のなかに囚われの身で、解放されるのは数年先のことになりそうだ。そしてこの果実の幽閉具合は旧世界っぽい。酸とタンニンの両看守の元気が大変いいので若いヴィンテージだと思う。

ともあれポテンシャルを感じるワインなのである程度熟成もさせてからリリースさせていそう。2019とか。2018とか。アルコール度数は中くらいの感じだ。

うーん我ながらここまでの予想は完璧だ品種はさっぱりわからないけれども(本日2回目)。

先週はフランスのグルナッシュが出た。そしてボルドーっぽくはない。で、果実がいない。となるとやっぱり候補はイタリア。本当にワンチャンだがギリシャのクシノマブロとか……?

いや、本線はイタリアだ。ネッビオーロね。ただ、あまり熟成している感はないし酸が強いし価格的にもブラインドで出しやすいという意味ではバルベーラ……?

いやでもここは勝負でしょう。一発当てて男になるんだ、俺は!

というわけで ギリシャ(ナウサ ※調べた(2回目))/クシノマブロ/2019/13.5% と予想した。

というわけで1問目はポルトガル、2問目はギリシャだと回答してしまったときの私の気持ちとかけて、人間に興味を抱いている娘の部屋で人間が使う道具を見つけてしまったときのトリトン王の心に浮かんだ疑念と解く。そのココロは「ありえるのか…?」である。ありえるんすかねこんな出題。

 

ブラインドテイスティングWEEK21/3杯目

続いて3杯目。色は紫っぽいが香りは赤っぽい。余韻が非常に長くておいしいワインだ。鼻に抜ける香りは甘やかで、喉の奥にも甘さを感じるが味わいはあくまでドライだ。酸とタンニンはこちらもとっても強いけれども、やわらかな印象が全体を覆っている。

突然だが、私はこの瞬間が好きだ。目の前のグラスにワインが入っていて、キミはどこから来たんだねとグラスに語りかけるようにゆっくり飲む時間が、私の1週間のなかで欠かせない句読点となっている。なお、品種はさっぱりわからない。

カベルネ・ソーヴィニヨンメルロー、ジンファンデルとかが脳裏をよぎる。新世界だと思うがどこの国だろうか。アメリカか、オーストラリアか、南アか、アルゼンチンか。

アメリカかチリな気がする。そしてチリは先週出題された。よろしい、ならばアメリカだ。

というわけでアメリカ(カリフォルニア)/メルロー/2020/14% と予想した。3問目はオーソドックスという予想だ。

 

ブラインドテイスティングWEEK21を終えて

これにて今週の挑戦も終わった。回答を集計ボックスに入れる最後の最後まで迷ったけれども2杯目のクシノマブロ勝負は吉と出るだろうか。そして、1杯目に関しては甲州の新酒だったかも、という気がこれを書いている今はしている。

しかし、いずれも時すでに遅しだ。書かなかった回答は逃した魚と同じことだ。逃した魚はつねに巨大で、書かなかった回答はつねに正解に思えるものだ。

果たして私は何問正解できているのだろうか。(正解発表後、また反省会の模様をアップしたいと思います)

 

【追記】

さて今週も正解が発表された。正解発表、いざいってみよう。

ブラインドテイスティングWEEK21 / 正解発表:1杯目

予想:ポルトガル(ミーニョ)/ヴィーニョ・ヴェルデ品種/2022/11%

正解:イタリア(ピエモンテ)/モスカート/2021/5.5%

正解はモスカート・ダスティ。モスカートから造られる低アルコール・微発泡の甘口ワインで、これは恥ずかしながら飲んだこともなければちゃんとした知識もなかった。ゆえに正解に辿り着くのは不可能。モスカート・ダスティというワインの存在を知ることができてよかった! というポジティブ不正解だ。気にせず次いってみよう。

 

ブラインドテイスティングWEEK20 / 正解発表:2杯目

予想:ギリシャ(ナウサ ※調べた(2回目))/クシノマブロ/2019/13.5% 

正解:南アフリカ(ステレンボッシュ)/ピノタージュ/2020/15%

だからクシノマブロじゃないって言ったじゃん(クシノマブロって予想してる)。それは仕方ないとして問題はピノタージュが脳裏に浮かびもしなかった点だ。

これはかなりの難問だったと思うけど、南アフリカと正解した人は参加47人中3名、ピノタージュと正解を撃ち抜いた人は2名いらしたそうだ。神が恵比寿にきたのかな?

これは正解した人がすごい。ていうかやばいぞ今週もここまで正解ゼロ項目だ。2週連続1問しか正解できないに続き、ついに正解ゼロが出てしまうのか…!? アルコール度数も正解数も、ゼロはちょっぴり物足りないぜ!

 

ブラインドテイスティングWEEK20 / 正解発表:3杯目

予想:アメリカ(カリフォルニア)/メルロー/2020/14%

正解:アメリカ(カリフォルニア)/メルロー/2022/13.5%

当たってた(涙)。というわけで私としては非常に珍しくちゃんと正解、みたいな感じになった。ヴィンテージやアルコール度数も大切な要素だが、ブラインドテイスティングではやっぱり産地と品種が当たるとうれしい、という初心に帰りまくって思わずオギャーッ! と叫びたくなる結果となった。全体を通して見ると2/12項目の正解で100点満点で16点だが……。

というわけで先週は1項目の正解だったので、なんと驚異の得点倍増という圧倒的戦果を得られたのだった。過去に6問とか7問とか正解してたの、あれどうやってたんだっけ…? 

スランプ脱出の糸口は見えるのだろうか。来週もがんばりたい次第だ。

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