ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK22】

ブラインドテイスティングWEEK22に臨んで

さて今週も恵比寿ワインマーケット・パーティのブラインドテイスティングに挑戦してきた。今週はお友だちの安ワイン道場師範も一緒に参加。ブラインドテイスティングかつブラインドバトルでもあるという大変激アツな展開となっている。

というわけで目の前には白1、赤2の計3杯のグラスが並んでいる。負けられない戦いが、今始まる…!

 

ブラインドテイスティングWEEK22/1杯目

というわけで1杯目。色は薄めのちょっとグリーンがかったようなイエロー。香りも色の印象の通り薄めで、レモンと少しのハーブ。でもって割と苦味がはっきりとある。

最近私思うんですよ。当てるなんて無理だと。となれば逆転の発想だ。すなわち忍法・消去法である。

んで、これはアロマティック品種ではないと思うわけなんですよ。でもってソーヴィニヨン・ブランでもなければリースリングでもないと思うんですよ。さらにピノ・ブランは出ないと思うしイタリア系品種が出たら負けだし甲州でもないと思うんですよ。グリューナー・フェルトリーナーの味なんて知らないんですよなんて言えないんですよ絶対。

となるともう選択肢はいくつもない。ステンレスタンクで醸造したシャルドネだろうか。いや、このシャープな酸とレモン感……アリゴテでしょうこれは!

というわけで、フランス/アリゴテ/2021/12.5 と予想した。

 

ブラインドテイスティングWEEK22/2杯目

続いて2杯目。色は薄めのルビー色。色から想起されるのはマスカット・ベーリーAや冷涼なピノ・ノワールだ。

で、飲んでみるとこれはピノ・ノワールではない。イチゴ的な香り、ほんの少し焦げた綿菓子の香り。これ本命はマスカット・ベーリーAでしょうどこをどう考えても。これがマスカット・ベーリーAでなくてなんだ、という味わい。強いていえばキャンベル・アーリーはありえるかといったところだけれども、ただでさえニッチなところからさらにニッチを選ぶ必然性などない! むせかえるような川上善兵衛の香りを私はたしかに嗅いだのだ!

日本(山梨)/マスカットベーリーA/2022/11.5% と予想した。

 

ブラインドテイスティングWEEK22/3杯目

3杯目なんだけど、これもちょっと薄めで粘性の低そうなガーネット。今回の赤、うすうす。で、おいしいんですよこのワイン。2杯目との違いは高い酸、高いタンニン。色は薄いけど、骨格がはるかにがっしりしている。

本命はピノ・ノワール。あとはなんだろう。ブラウフレンキッシュとか、ツヴァイゲルトとか。でも、2杯目もストレートに予想したんだから、3杯目もストレートに予想しよう。

1がアリゴテ、と思い込んでしまったのでフランスを外そう。薄くて酸がシャープ、それでいてチャーミングさもあるので、ドイツのシュペートブルグンダーと予想した。そこはかとなくベッカーみがあるような気がする。

ドイツ(ファルツ)/シュペートブルグンダー/2019/13.5%

 

ブラインドテイスティングWEEK22を終えて

ちなみに安ワイン道場師範の回答はこちら。予想の方向性はほぼ同じ、師範はコンテクストも予想に取り入れてきた、という結果となった。

これ二人とも全然違ったらガチで赤っ恥、という感じだが果たしてどうか。結果発表は本日20時半頃。発表後にまた追記するので、ぜひお楽しみに!

追記

さて今週もワインマーケット・パーティ公式SNSで正解が発表された。私の予想は当たっているのか? ヒマワインVS安ワイン道場師範の戦いの行方は…? ということで、さっそく正解発表いってみよう。

 

ブラインドテイスティングWEEK22 / 正解発表:1杯目

ヒマ予想:フランス(ブルゴーニュ)/アリゴテ/2021/12.5%
師範予想:日本(山梨)/甲州/2023/12%
正解:フランス(ブルゴーニュ)/シャルドネ/2021/%

うわ惜しい! フランス、ブルゴーニュ、2021は合っていたがアリゴテではなくシャルドネが正解だった。「今日は11月7日。そして甲州ヌーヴォの解禁日は11月3日。ということは……」とゴリッゴリのコンテクストから甲州と予想した師範に幸先よく2ポイントリードという結果となった。あ、これもう僕の勝ちですね!

 

ブラインドテイスティングWEEK22 / 正解発表:2杯目

ヒマ予想:日本(山梨)/マスカット・ベーリーA/2022/11.5%
師範予想:日本(山梨)/マスカット・ベーリーA/2023/12%
正解:日本(山梨)/マスカット・ベーリーA/2023/12%

師範おそるべし。正解はまさしく師範の読み通り赤の山梨ヌーヴォーで、4項目完全正解。私も産地と品種は当たっているもののなんですかねこの敗北感。

これで2問を終えて的中数は4問で同点。図らずも3問目は師範がルーマニアピノ・ノワール、私がドイツのシュペートブルグンダーと似たような予想をしている。

果たして正解はルーマニアか、ドイツか? そして勝つのは師範か、私なのか!? 運命の3問目の結果を見ていこう。

 

ブラインドテイスティングWEEK22 / 正解発表:3杯目

ヒマ予想:ドイツ(ファルツ)/シュペートブルグンダー/2019/13.5%
師範予想:ルーマニア(デアル・マーレ)/ピノ・ノワール/2020/13%
正解:ギリシャマケドニア地方)/クシノマヴロ/2018/14%

ギリシャかよ!  そしてクシノマヴロって、それ先週予想したやつ!  というわけでルーマニアでもドイツでもなければピノ・ノワールですらないという結果となり、私も師範も正解ゼロ、最終結果も揃って仲良く4項目正解と、ブラインドテイスティング裾野決戦(頂上決戦の対義語)は引き分けという結果となったのだった。いやー楽しかった。師範、またぜひお手合わせお願いします!

さて、蛇足ながら私個人の結果に目を向けると、先々週まで2週続けて1問正解というどん底を味わい、先週が2問正解、今週4問正解と上り調子。このペースでいくと来週は8問、再来週は12問中16問正解となるのが火を見るよりも明らか。

というわけで来週も元気に #パーティブラインド していく所存なので、みなさんもよかったらぜひ。

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