ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK29】

ブラインドテイスティングWEEK29に臨んで

恵比寿のワインマーケット・パーティでブラインドテイスティングに挑んできた。2024年初挑戦。前回、2023年末の回で品種と産地全当てという奇跡の結果を出して以来の挑戦。

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今週は白1、赤2の構成で、今週は珍しく赤が両方とも薄めのうすうすセット。果たしてその中身はなんだろうか? さっそく飲んでいこう。

 

ブラインドテイスティングWEEK29/1杯目

つっても私はね、ははは、前回品種と産地をパーフェクト回答した男。今回も余裕でしょうどう考えても、と飲んでいったのだがあれおかしいなさっぱりわかんないぞ。3週間のブランクで完全に経験値リセットされてる……。

色はかなり薄めで、アロマティック系。香りは少し弱めで、ソーヴィニヨン・ブラン、しか思い浮かばないわりとガチで。特徴でいうと蜜っぽさのなさだろうか。それがゆえにシュナン・ブラン、リースリングとかではない気がする。加えて、ゴリゴリのアロマティック品種でもなく思える。

ニュートラルな酸味主体の味わいで、後味に樽的なコクを感じる。ソーヴィニヨン・ブランなんだけど樽がかかってるタイプとかかな。となるとニュージーランドではなくカリフォルニアか。

というわけであまり考えずに、
アメリカ (カリフォルニア)/ソーヴィニヨン・ブラン/2021/14%

と予想した。

樽熟成を経ている予想なのでヴィンテージは1年古めに予想。カリフォルニアと予想してかつ果実味リッチなのでアルコール度数は高め予想でいってみよう。


ブラインドテイスティングWEEK29/2杯目

続いて2杯目は色は薄いが香りはバーン! とやってくる。後味にはやはり樽のニュアンスがあり、「酸とタンニンと果実」をテーマに岡本太郎に発注した彫刻、みたいな印象だ。なんつーか、酸とタンニンと果実が幾何学的にバランスを保っているのではなく、生命感を持って各要素が爆発的に躍動しているイメージなんですよ。かなりおいしい、好みのワインだ。

ピノ・ノワールネッビオーロ、あるいはピノ・ノワールっぽいシラー。あるいはピノ・ノワールっぽいグルナッシュ、あるいはピノ・ノワールっぽいサンソー、あたりが候補になるだろうか。

グルナッシュやサンソーは決め手がない。そして私はネッビオーロに「炭」の要素を概念的・観念的に感じるのだが、それがないように感じるのでピノ・ノワールかシラーの二択に絞ろう。

どっちだろうか。わからないので最終的に色で判断した。シラーはこんなに薄くない! ゆえに! ピノ・ノワール! それも気を衒わずにブルゴーニュでいってみる。というわけで、

フランス(ブルゴーニュ)/ピノ・ノワール/2021/13% 
色が薄いという点から寒かった2021と予想。アルコール度数はもう少し低くてもいいのかもしれないけどボリュームはないことないと思うので13%と予想した。

 

ブラインドテイスティングWEEK29/3杯目

さて3杯目も赤なのだが、おそろしいことに、2杯目と印象がめちゃくちゃ似てる。過去ここまで印象の似た2杯が並んだことがあっただろうか(いやない)という赤2杯の並びだ。本気で「あの〜、同じのが2杯きちゃったみたいなんですけど(汗)」みたいに沼田店長に言おうかと思ったレベル?

ピノ・ノワールネッビオーロ、あるいはピノ・ノワールっぽいシラー。ピノ・ノワールっぽいグルナッシュ、ピノ・ノワールっぽいサンソー、あたりが候補。(同じ)

差分はタンニンだ。こっちのほうが渋い。あと樽のニュアンスが弱いように感じる。薄くて渋いってなんだろう。ガメイか。ピノ・ノワールとガメイを並べて出題する……ありそうだ。というわけで、

フランス(ブルゴーニュ)/ガメイ/2021/13%

と予想した。同じヴィンテージ、同じアルコール度数で揃え、品種だけの差分なのではないかという予想だ。今年の私は出題者も回答者も人間なんだから出題意図を読み解くのもまたブラインドテイスティングのうち、という珍理論で勝負していこうと思います。

 

ブラインドテイスティングWEEK予想を終えてf:id:ichibanboshimomojiro:20240115183450j:image

というわけで今週も予想が出揃った。果たして私の予想は合っているのだろうか? 解答発表後に追記したいと思うので、お楽しみに。

 

ブラインドテイスティングWEEK26 / 正解発表:1杯目

予想:アメリカ (カリフォルニア)/ソーヴィニヨン・ブラン/2021/14%


正解:フランス(ブルゴーニュ)/アリゴテ/2021/12.5%
 

アリゴテのことを忘れていました。ニュートラルな味わい、軽めな樽、一瞬脳裏をよぎったシャルドネなどなどヒントはたくさん。箸にも棒にもかからないより、こういう「正解する可能性もゼロではなかった」ほうが悔しいんですよほんとに。針にかかった魚めっちゃデカかったんすよガチで。釣れなかったけども。みたいな話をしてるのは知ってる。



ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:2杯目

予想:フランス(ブルゴーニュ)/ピノ・ノワール/2021/13% 


正解:ニュージーランドマールボロ)/ピノ・ノワール/2022/13%
 

ピノ・ノワールは正解だったが、残念、産地はニュージーランドだった。外したのは残念だったが、このワインは素晴らしいワインだと感じた。外したけれど、飲めたことに感謝、そんなワインだ。フラれたけど、出会えたことに感謝! みたいな話をしてるのは知ってる。

ともあれこれおいしいですよみなさん!

 

ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:3杯目

予想:フランス(ブルゴーニュ)/ガメイ/2021/13%


正解:イタリア(シチリア)/ネレッロ・マスカレーぜ/2020/13%
 

ネレッロ・マスカレーぜか! なるほど色薄め、タンニン、果実、酸すべてしっかりの陰性(イタリア)チャーミング(シチリア)、なるほど言われてみれば納得がいく。

ネレッロ・マスカレーゼ、私のなかで響きがカッコいいと思う品種NO.1なので当てたかったなあ。なんの関係もない話をしてるのは知ってる。

というわけで今回は産地および品種はひとつだけ正解。あとはヴィンテージやアルコール度数がちょこちょこ当たって4項目正解となった。また次回がんばる!

 

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