ワインマーケット・パーティのブラインドテイスティングへ
おまけの仕事(本業)が忙しくて一週休んでしまったが、毎週月・火のお楽しみ、恵比寿のワインマーケット・パーティで実施されているブラインドテイスティングに参加してきた。
「(今週は)もう来ないかと思った……」と同店沼田店長にご無沙汰しているスナックのママ的に迎えていただき、いざ3種のグラスの品種当てにチャレンジだ。
本日のラインナップは白・赤・赤。薄め、薄め、濃いめの3種だ。さっそく1杯目からいってみよう。
ブラインドテイスティングWEEK9 / グラス1
1杯目の白だが、第一印象はソーヴィニヨン・ブランだった。ちょっと草っぽい印象があったのだが飲んでみるとほのかに甘い。ソーヴィニヨン・ブランを甘めに造ったワインを私はほとんど飲んだことがない。似た印象で甘めに造るワインってあったっけ? と考えてみて、リースリングもあるかも。となった。
リースリングかもと思うと、品種の特徴香(とされる)ペトロール香がするような気がしてくる。「このワインから香るのは草か? 石油か!?」と悩むというワインを飲まない人からしたらこの人は熱中症で脳がやられたんじゃないかと疑われそうな脳内問答を経て、残糖があるように感じられる点、反面豊かな酸があるように感じられる点からドイツのリースリングと予想した。
ドイツ/リースリング/2019/11%が予想だ。当たってほしい(直球)。
ブラインドテイスティングWEEK9 / グラス2
続いて2番目のグラスは、自然派の赤ワインでたまに感じるような雨上がりの土のような香りに、ちょっとヤマブドウのような酸を伴う香りがする。
フランスのゴリゴリじゃないクリーンな自然派、が第一印象で、品種はなんだですかねこれは。さっぱりわからない(ブラインドテイスティングとは)。
ただ、自然派だし北のほうのワインではないと思う。シラー? シラーかなあ。なんとなく伝統のある産地な気がするのでローヌの自然派シラーとかそんな感じだろうか。
シラーというにはスパイシーさが足りない気もするけれど、さりとてグルナッシュとかサンソーとかカリニャンとかじゃない気がする。南ローヌと北ローヌの中間みたいな感じで、中央ローヌとかなかったでしたっけ? という味わいなのだ。中央ローヌないですかそうですか。検索したら千葉市中央区にローヌっていう名前のスナックがあるみたいだけど関係ないですかそうですか。
これ以上は悩んでも仕方がない。フランス/シラー/2017/13.5%と予想した。
ブラインドテイスティングWEEK9 / グラス3
最後、3番目のグラスは香りが特徴的でこれはピーマンですよどう考えても。この時期の青々としたピーマンをふたつに割って、中のわたみたいな部分を取り除いてるときの香り、青椒肉絲下ごしらえ香的な香りがする。
色はめちゃくちゃ濃いぴっちぴちのガーネット。ヴィンテージは若い。飲んでみると味わいはブラックベリーにブラックチェリーにブラックチョコレートな黒い三連星的味わい。骨格というよりもむしろ体格と言いたいほど構造が骨太なのでアルコール度数も高そうだ。これはカベルネ・ソーヴィニヨン一択でいいんじゃないでしょうか。
ただ国がわからない。第一印象はボルドーだけどちょっと果実が強いんだよなあ。でもなぜかカリフォルニアとかチリではない気がする。ラングドックもワンチャンあるか? あるいはオーストラリア? クナワラとか? ただここは第一印象を大切に、ボルドーにしとこう。
というわけでフランス/カベルネ・ソーヴィニヨン/14.5%/2021と予想した。
というわけで予想が出揃った。いざ結果発表いってみよう。
ブラインドテイスティングWEEK9 / 正解発表:1杯目
予想:ドイツ/リースリング/2019/11%
結果:アメリカ/ソーヴィニヨン・ブラン/2021/14.4%
というわけでソーヴィニヨン・ブランだった悔しい。私はこのワインに残糖を感じたのだがアルコール度数14.4%ってことは残糖なんかないってこと……?
品種は2択まで絞れたが、それ以外はなんにも当たっていない。要するになにひとつ当たってない。幸先悪っ。
ブラインドテイスティングWEEK9 / 正解発表:2杯目
予想:フランス/シラー/2017/13.5%
結果:フランス/ガメイ/2019/13%
ガメイか! 品種は当たらなかったが産地はフランスで正解。「伝統のある産地」とか「南ローヌと北ローヌの中間ぽい感じ」とかなんとなく予想の方向性は合ってたので意外と満足だ。
意外と満足なのだがここまで1項目しか的中できてないんですよやべえ。このまま1項目的中だと過去最低の結果となるが、果たして3問目はどうだろうか。
ブラインドテイスティングWEEK9 / 正解発表:3杯目
予想:フランス/カベルネ・ソーヴィニヨン/2021/14.5%
結果:オーストラリア/カベルネ・ソーヴィニヨン/2020/14.5%
おっ、意外といいぞ。品種とアルコール度数が的中、ヴィンテージがニヤミスという結果となってこれは今回のファインプレー。
ちなみにこのワイン、なんと産地はクナワラ。マジかクナワラ当てたら超カッコ良かったのになあ(ちなみになんの根拠もなくクナワラという単語が頭に浮かんだだけ)。
しかし、ここで2項目が的中し、3項目的中という私にとっては平均的な結果に収束した。ほっ。
今回のワインで素晴らしいと感じたのが2番のジュール・メトラ「シルーブル2019」。キレイな自然派という印象で、なめらかで体に染み入るような味がした。ボジョレーの自然派ガメイっておいしいですよね。シラーと予想しておいてアレだけど。
1番のホール「ナパ・ヴァレー ソーヴィニヨン・ブラン2021」もおいしかった。2番と1番はそれぞれ5170円、4730円するワインなのだそうで、そういった価格帯のワインが50ml×3杯1000円で飲めちゃうところもワインマーケット・パーティのブラインドの大きな魅力。
というわけでみんなでやろう、ブラインドテイスティング。当たらなくても大丈夫。ここに全然当たらない様子を全世界に公開している男がいます……!
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