赤ワイン(イチゴ味)
イチゴが好きだ。ケーキにはイチゴが入っていないと損した気分になるしイチゴそのものを食べるのも好きだ。色もいいし、カタチもいい。いいなあ、イチゴ。好きだなあ、イチゴ。イチゴはうまい。うまいはイチゴ。
なのになぜ、世の中にはイチゴ味の飲み物がないのか。イチゴミルクがあるじゃないか。そう思われるかもしれないが、あれってイチゴミルク味であってイチゴ味じゃなくないですか。
オレンジ味、アップル味、ブドウ味が、野球部、バスケ部、サッカー部みたいな存在感を飲料界で発揮する中、フルーツ界では王様だったイチゴ先輩、なぜか柿先輩とか梨先輩とかとつるんでない?みたいな。しかしその印象はクロズリー デ アリズィエ/コトー ブルギニヨン ヴィエイユ ヴィーニュを飲んで覆される。
AOCコトー ブルニギヨンは2011年に制定された新しいAOCで、ブルゴーニュの格付け上からグラン・クリュ、プルミエ・クリュ、村名、地域名ときてその下に位置する格のワインなのだとか。幕内、十両、幕下、三段目ときていわば序二段。
どこどこの畑のブドウでなくてはならないからどこどこ村のブドウでなくてはならないになり、ピノ・ノワールを何十パー以上使わなければならいとなった挙句にAOCコトー ブルギニヨンに至っては決められた地域の決められたブドウなら比率自由で使ってオッケーというフリーダム具合。自由っていいよ。
このワインはそんなわけでガメイとピノノワールで構成されているようだがその比率は不明(信濃屋の商品ページによればガメイ70%、ピノノワール30%)。そして、その味がもう超わかりやすくイチゴ味でこれは多分ガメイの仕業。かわいいなあ、ガメイ。ガメイには姪っ子みたいな印象を私は持っています。
本当に「赤い果実のニュアンス…」とかじゃなくてもう完全にイチゴ味。ブドウで作った飲み物なのになんでイチゴの味がするんだよってレベルでイチゴフレイバーに私の舌では感じられるんだけどおれの舌は大丈夫なのかな。
ちなみに購入したのはビック酒販の店頭で50%引きとかで約1000円。月末はプレミアムフライデーとかいういまや郷愁すら感じるキャンペーンのセールで10%オフ。つまり3桁円。安い、安すぎる。ヴィエイユ・ヴィーニュって古木って意味だと思うけど本当でしょうか。
さてイチゴ味しか言ってなかったがこのワイン、飲み疲れもしないし、2日目になってもまだイチゴ味。変に酸味が増したり香りが極端に弱まったりもしない。ような気がする。で、桜の季節に少し冷やしてさくっと飲むには非常にいいのではないかという気がする。男子大学生とかだったら女の子と夜桜見ながら紙コップかなんかで飲むのに最高なんじゃないでしょうか。いいなあ、大学生。大学生に生まれ変わりたい。
ともあれ大人が楽しめるおいしいイチゴ味の飲料、ここにありである。ブドウだけど。