ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

おいしい! 安い! 500本飲んで選んだ1000円台のオススメワイン赤白10選

ワインにハマって約2年。ざっくり500本くらい飲んだ

このブログをはじめて2021年3月25日で1年になる。私はだいたい週に4.5本くらいのワインを消費するので、年間234本。ワインにハマったのが2019年の1月なので、ちょうど500本くらいだろうか。試飲したワインを加えればさらにその数は増えるから、この2年ちょっとで700〜800種類のワインを味わったことになる。

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飲んだワイン約500本の中から、おいしかった1000円台ワインを選びました。

もちろんもっと飲んでいる方はいくらでもおられると思うが、自分としてはずいぶん飲んだなあ、というのが振り返っての感想だ。休肝日を設け、食事を摂りながら飲んでるのでいたって健康な上に冷え性が直り、ついでに四十肩もなぜか直った(関係ない)。ワインってすごい。

さて、日本人の平均的なワイン消費本数は2020年の時点で年間4.3本程度。私は平均の約50倍のワインを飲んでいることになる。それも90%以上は3000円以下で買えるワイン。そこで、飲んだ約500本のなかから価格帯別においしかったワインを2本の記事に分けてまとめていきたいというのが今回の趣旨。まずは1000円台から行ってみよう。白、赤それぞれ5本ずつ、計10種類を選んでみた。

1000円台でおいしかった白ワインBEST5

【こってり部門】イントゥ・シャルドネ

1000円台の白ワインで私が飲んだ中の最強の一角が、「イントゥ・シャルドネ」だ。これホントおいしいんですよ。カリフォルニアで滋賀県野洲市とほぼ同じ面積のブドウ畑を所有する巨大企業のブランドだけに低価格・高品質。「買い値1452円に対して2480円くらいに感じられる味がする。それでいて見た目は980円」というのが私がブログに書いた感想だ。樽のバニラ感のなかに果実味もあり、意外とさっぱり飲めて味のバランスが良い。ちなみにこの場合のイントゥは「夢中」みたいな意味。シャルドネにハマってる! みたいなことのようだ。一時期よく飲んだ1000円台樽ドネのイチオシはこれ。

 
【いい香り部門】ヴィリエラ・ジャスミン

アロマティック部門に王として君臨していたコノスル レゼルヴァ ゲヴュルツトラミネールが終売となり、1000円台アロマティック部門の新たな王の座に就く資格があるのがこのヴィリエラ・ジャスミンではなかろうかという飲みやすさ。

キレイな水、ポカリ、柑橘、水飴、薔薇、ハーブ……とスッキリしたものと甘いものと香りが良いものを混ぜた液、みたいな華やかでクセの少ない味わいは、ワイン初心者に勧めるならこれ一択でいいんじゃないかという印象。素晴らしい。

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【すっきり&コスパ部門】スピアー ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブランは名産地のニュージーランドのものを差し置いてこの南アフリカのワインがおいしい上に1000円台前半とコストパフォーマンスに優れていた。このワインはワイナリー訪問ツアーに申し込むとお土産でもらえるというワイナリーの名刺代わり的なエントリーレンジ。

「これを飲んだ人にファンになってもらおう」というワインだからか価格に対してやたらとうまい。ちなみにソーヴィニヨン・ブラン単独ではなくセミヨンがブレンドされており、それによってちょっとのコクがあって料理への合わせやすさも抜群。地味にいい。

 

【日本ワイン部門】酒井ワイナリー まぜこぜワイン(白)

日本ワインでは最近飲んだこのワインがすごくおいしかった。ノンフィルターで瓶詰めしたワインの澱部分を集めて落ち着かせ、さらに上澄みだけを瓶詰めしたというワインで、デラウェアみたいな甘い香りに、ソーヴィニヨン・ブランのようなさっぱりした味わい。価格は1870円で、しかもネットでも買える。日本ワイン入門編としてすごくいいワインじゃないかと思う次第。

 

【総合部門】リントンパーク76シャルドネ

1000円台の白ワイン、総合1位はリントンパーク76シャルドネだ。本ブログの1000円台ワイン不動の1位。果実味が強く、めっちゃくちゃ華やか。飲みやすいだけじゃなくてリッチな気分も存分に味わえてまさかの1000円台半ば……! ちなみに「76」には南アフリカの歴史にまつわる深い理由があるので、ご興味のある方は記事をぜひ。

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himawine.hatenablog.com

 

1000円台でおいしかった赤ワインBEST5

【最多リピート部門】30マイル シラーズ

めちゃくちゃピュアな果実味にすっきりとした酸味、そこにシラーズならではのちょっとスパイシーさが加わって、印象としてはまるでロングカクテルみたいにスイスイ飲めるオーストラリアのシラーズ。

成城石井で買える」のが大きなポイントで、友人とのちょっとした集まりに手土産として持っていくみたいなタイミングでの入手難度の低さが素晴らしい。1000円台シラーというカテゴリだとすれば南アフリカの生産者、ブーゲンハーツクルーフの「ポークパインリッジ シラー」も同価格帯で滅茶苦茶おいしかった。

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【濃い旨部門】チャンキー・レッド・ジンファンデル

1000円台の赤ワインは濃くて果実味が豊かなものを選ぶべきだというのが個人的意見だが、ベストはカルディでもたまに買えるチャンキー レッド ジンファンデル。「ジンファンデル」はアメリカの品種名なのでアメリカワインかと思いきやイタリアのブーツのかかと部分にあたるプーリア州で造られるワインで、その味わいは南イタリアの燦々と降り注ぐ太陽を思わせる明るくて、濃くて、果実味たっぷりのチャーミングなもの。

豚肉を焼いただけのポークソテーとかケチャップ主体のソースをかけたハンバーグとか、甘みのある肉料理と合わせたら無敵。同じマーレ・マンニョム社の「マンモス ジンファンデル」も同じ味の傾向でおいしかった。

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自然派部門】パンパネオ テンプラニーリョ ナチュラ

試飲会で飲んで一目惚れしたワイン。1000円台で自然派的な造りと聞くとなんだかとても不安な感じがするがこれはすごくおいしかった。酸味が主体の赤ワインは1000円台だとすっぱいだけになりがちで、過去何度も文字通りの苦杯を嘗めてきたがこのワインはこの価格とは思えないほど甘ずっぱうまい。ただ、フィルターを通していないので澱がすごい。澱が苦手な人は避けたほうがいいかもしれない。私は澱ごとおいしくいただきました。

これはフィルターがかかっているタイプ↓

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コスパ部門】アストラーレ ロッソ ヴィノ ディタリア

リカーショップチェーン「やまや」で売られていた1000円ポッキリのワインだが、これも1000円台としては珍しいやや酸味が強いタイプ。めちゃくちゃおいしい! すごい! というわけではないが、1000円台前半と1000円台後半では正直味のボリュームが大きく違うなか、1000円ポッキリでこの味はいい。たくさん飲みたい! 安く買いたい! という場合に悪くない選択肢。

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【総合部門】サブミッション カベルネ・ソーヴィニヨン

1000円台の赤ワイン、総合1位はアメリカ・カリフォルニアの689セラーズの「サブミッション カベルネ・ソーヴィニヨン」一択だ。チャンキー的な濃くて果実味たっぷりなタイプで、こちらは少しビターなチョコレートみたいなニュアンスが加わる。ほとんどのショップで2000円を超えてしまうが、まれに1000円台で売っているショップがあるというある意味オーバーエイジ枠的な存在ではあるけれど、どうしてもこの枠にねじ込みたい1本。

 

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というわけで10本のワインを挙げた。これは本当にどれもおいしい、あるいはコスパが非常にいいワインたちだ。ほとんどが有名ワインではあるが、もしまだ飲んだことないやつが紛れ込んでいたら、ぜひお試しください。

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