ヒマだしワインのむ。

ヒマなのでワインを飲みます。ワインの知識はありません。

カーブ・ド・リラックスの「量り売りワイン」4種類を飲んでみた。なにが飲める? お得? 味は?

カーブ・ド・リラックスでワインを量り売りしてもらった。

カーブ・ド ・リラックス虎ノ門本店でワインの量り売りをはじめた、と知ったので行った。カーブ・ド ・リラックス虎ノ門本店は日本ワインの品揃えが豊富で、棚を眺めているだけで幸せな気分になれる都会のパワースポット的な場所だ。下手な神社仏閣より心が落ち着く。

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カーブ・ド・リラックス虎ノ門本店で量り売りされる高級ワインのみなさん。

量り売り実施期間は2日間それぞれわずか2時間ずつ。初日は予定が合わず2日目にいざと出陣したところすでに売り切れているものもあったが、残りの4種類を捕獲することができた。

ピックアップされていたのは後日開催されるセールの商品だそうで、それを先行してちょっぴり味見できるみたいなコンセプトのようだ。ワインは注文ごとに小瓶に分けて提供され、小瓶1本あたりの量は65mlとなっている。そのラインナップは以下のようなものだ(価格の後ろのカッコ内の数字はセール販売価格。すべて税抜き)。

アンリ・ジェルマン ムルソー (2018) 700円(6980円)
ドメーヌ・ペロ・ミノ ジュヴレ・シャンベルタン(2016)1200円(1万1980円)
アルロー シャンボール・ミュジニー(2018)1200円(1万1800円)
シャトー・ジスクール(2014)800円(7980円)
パオロ・スカヴィーノ バローロ(2016)600円(6380円)

このうちアンリ・ジェルマンのムルソーは残念ながら売り切れだった。無念。購入したのは残りの4種で、野暮を承知でまずはそのお得度を考えてみたい。

 

カーブ・ド・リラックスの量り売りはお得か?

ドメーヌ・ペロ・ミノのジュヴレ・シャンベルタンを例にすると、セール価格は税抜き1万1980円。1mlあたりの価格は15.973円となる。すごいな高級ワイン。2mlでうまい棒3本である。それはともかく15.973に小瓶の容量である65をかけると、出てくる数字は1038。量り売り価格は1200円なので、差額の162円が小瓶代+手間賃、といったところだろうか。

量り売り800円のシャトー・ジスクールの場合ならどうか。ボトルのセール価格は7980円であるため、1mlあたり単価は10.64円。かける65は691となり、差額は109円。小瓶価格600円でセール時価格6380円のパオロ・スカヴィーノのバローロの場合1mlあたり8.506円で、65をかけると552円で差額は48円。なんとなく値段が安いほうがお得感があるという不思議な感じであることがわかった。

ともあれ、セールで約1万2000円するワインが1200円で、しかも自宅で飲めるのはありがたい。高級ワインは基本的に私の人生とここまでほぼ接点がなく、どのワインも飲んだことがないので余計に楽しみだ。

というわけで「全部ください」とスタッフの方に告げると、その場で瓶詰めをしてくれる。しばし待って会計を済ませて自宅へ運搬。テーブルに置いてみると実にいい感じ。

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テーブルに並んだ小瓶のみなさん。ボトルに入っているとわからないワインの色が見比べられるのが楽しい。

ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」が子どものころ私は好きだったのだが、そこに出てくる「私を飲んで」というメッセージがつけられた小瓶の飲み物、それを想起させるビジュアル。こんなもん飲んでと頼まれなくとも飲む一択である。

あとこういうのいうべきじゃないかもだけど並ぶとちょっと採血感ある。小瓶に分けたワインを飲むのは大人のお医者さんごっこ。おクスリ出しておきますね!

とかなんとか言ってるうちに夜が来た。せっかくのいいワインなので、近所のイタリアンレストランでおいしそうな料理(手の込んだ豚の煮込み)をテイクアウトして、いざ飲んでみた。本稿とは直接関係ないけどカキの香草バター焼きもオーダーした。焼いたカキ大好き。

 

カーブ・ド・リラックスで買った量り売りワイン4種類を飲んでみた

さて、まずはモレ・サン・ドニに本拠地を置く人気生産者だというドメーヌ・アルローのシャンボール・ミュジニー(2018)から。

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ドメーヌ・アルローのシャンボール・ミュジニー(2018)。攻略難易度高め。

セール価格1万1800円の高級ワインですよこれ。すごい。そして、その香りは……これは懐かしい、小学校の焼却炉を開けたときに香る消し炭の香りみたいな、やや鉄っぽさとスモーキーさ。そして味わいはかなり渋みが強く果実味はほぼ感じられず上級者向け感がすごい。

やっぱりこれはあれですかね。1万円を超える高級ブルゴーニュは私みたいなニワカワイン好きにはまだ早いのか……と思いつつ開けた2本目、同じくブルゴーニュの人気生産者だというドメーヌ・ペロ・ミノのジュヴレ・シャンベルタン(2016)はこれは打った瞬間にそれとわかるホームランだった。打球はバックスクリーンに直撃し、電光掲示板に「UMAI」と表示される味わい。「HOMERUN」みたいなノリで。

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ドメーヌ・ペロ・ミノ ジュヴレ・シャンベルタン(2016)。これはやべーやつ。

色は薄めのレンガ色。焚き火が終わったあとの余韻のような香りの奥から、バラみたいな華やかな香りが漂ってくる。飲むと渋みと酸味の奥に果実の存在も感じられてこれは大変においしいです。65mlといわずに6.5L飲みたい。昨日の友は今日も友。俺とお前と、ドメーヌ・ペロ・ミノ。そりゃもう人気になるでしょうよこの味ならば。

というわけで、今回飲んだ4本のなかではこのドメーヌ・ペロ・ミノがダントツだった。抜群においしかった。

 

雑に調べたところ「モダン・バローロの旗手」って書いてあったパオロ・スカヴィーノ。

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パオロ・スカヴィーノ バローロ。派手目な味でおいしかった。

そのバローロは酸味、渋み、果実味がどれもアクセル全開でまるでオペラみたいな華麗で派手な味。これもとてもおいしかった。

最後に飲んだのはボルドーの格付け第3級、シャトー・ジスクール。

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明らかに色が濃いシャトー・ジスクール。渋さ全開。

これはかなり渋みが強く、果てしないパワーを感じるけれども私の手にはまたも負えない感じ、外国人選手のオープン戦での特大ファール、みたいな底知れない印象を残してグラスから消えた。

この量り売り、今回限りではなく次回セール時にまた先行して行う予定だとスタッフの方が教えてくれた。おいしいワインを少しずつ飲めるのでとても楽しかったので、また買ってみたいと思う次第である。