ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワイン歴2年のワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ワインにハマったありふれた理由。きっかけは、700円のチリワイン。【コノスル ビシクレタ ゲヴュルツトラミネール。】

コノスルとの出会い

ワインブログを立ち上げたのに伴ってワイン専用のツイッターアカウントを作成し、身の回りにはほぼいないワイン愛好家の方のアカウントをフォローし、またフォローいただいた方をフォローバックしていると、多くの方がプロフィールにワインにハマったきっかけを書かれていることに気がつく。
「たまたま飲んだ< ワイン名 >に衝撃を受け、ワイン沼にハマりました」
といったところが、その最大公約数的な内容といえ、< ワイン名 >のところにはボルドー五大シャトーなど有名どころの名前が散見されてうらやましいチッキショー! と貧乏根性を隠しもせずにさらけ出しつつ続けるが、私にもそのような“出会ってしまった”ワインがある。

コノスルだ。コノスル ビシクレタのゲヴュルツトラミネールだ。700円くらいで買えるやつ。しかも超ありふれてるワイン。ムートンとかラフィットとか言いたかった……ムートンとかラフィットとか言いたい人生だった……と嘆いたところで時計の針は巻き戻せない。私がワインにハマったきっかけはコノスルだ。

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コノスル レゼルバを品種違いで6本買って、それが届いたときのドキドキ感よ。2019年2月のことでした。

コノスルはチリのワイナリーであり、安ウマワインの代名詞的存在である……そんなことすら最初は知っていたかどうかというレベルで、なぜそれを手に取ったかは今となっては謎だが、ともかく飲んで私はこう思ったのだった。
「なんだこりゃ」
と。今までスーパーで、ときには百貨店のワイン売り場で買って飲んだワインにおいしいものが1本もなかったのに、なんでこの700円くらいのワインがこんなに旨いんだという衝撃で、言葉がなにひとつ出なかったというのはウソで、実際には「やだ……このワイン、超飲みやすいんですけど……」と、ゆるふわOLみたいなセリフをオジサン口にしちゃった。

なにひとつ選ぶよすががなかったころ、なんか今日はステーキとか焼くからワインなんか買っちゃうか、というとき、「酸化防止剤無添加」とかそういう文言を手がかりに私はワインを選んでいたように思うことを告白したい。別にそれが悪いってわけじゃないだろうけど。ワインは、なにも知識を持たずに選ぶのが本当に難しい。「ワイン一年生」(サンクチュアリ出版)のような優れた書籍を手にすれば手がかりが無数にでき、一気にワインの世界へ飛び込めるが、そもそもワイン関連書籍はワインに興味を持っていなければ、つまりムートンでもコノスルでもいいのだが、すでに出会っていなければ手に取れない。

だからこそ、私にとって、ワインの世界は長くなにひとつ手がかりのない垂直の壁のように見えていた。もうつるっつる。登攀不能に思えたその壁に、突如現れた手がかり……より強いな、階段レベルの強烈なガイド、それがコノスルだった。

コノスルを8本飲んだらワインに激ハマりできる気がする

ビシクレタがおいしかったのでレゼルバを買ったらもっとおいしかった。ピノ・ノワールもおいしいと聞いて買ってみたらこれも超絶おいしい。フレンチレストランでグラスで頼むと出てくるやたらとおいしいワイン、それに似た味わいが家で飲める! これは本当に衝撃だった。リーデルのグラスとか思わず買っちゃうレベル。

そして、ある日友人を招いた食事会でコノスルのピノ・ノワールのビシクレタと20バレルを飲み比べて、初めて飲んだときとはまた違う「なんだこりゃ(全然違う飲み物だこれは)」を味わい、それから約1年、気がつけば今こうしてワインブログなんか書いちゃってる始末だ。使っているソムリエナイフはいまだ100円ショップで買ったやつだけど。

ワインをこれから飲みたい、知りたい、それも低コストで、という人には、圧倒的にコノスルがオススメだ。「自分がハマったから」ではなく、論理的にそう断言できる。

理由はふたつで、ひとつは多くの品種を選べるから。ひとつは価格帯を選べるからだ。ワインの楽しみの50%くらいが1万円くらいでいきなり味わえてしまう可能性があるのが強い、強すぎる。

たとえば、もっとも安価なビシクレタから、
シャルドネ
・ゲヴュルツトラミネール
ピノ・ノワール
カベルネ・ソーヴィニヨン
と白赤2品種を選んで約3000円。白赤それぞれおいしいと感じた品種を選び、上級バージョンのレゼルバを選ぶ。上級バージョンでめためた旨いにも関わらずお値段ななななんと1000円とか。いまだに余裕で腰を抜かせる。腰を抜かすことができる。つまり2本買って約2000円なので約5000円使ったことになる。
残りの5000円で、とくに気に入った1品種のシングルヴィンヤード(1500円とか)、20バレル(2000円ちょっと)を買ってみる。
このルートでかなりの高確率でワインにハマることができると思う。いいなこれ。今すぐやりたい。8本で約8500円ほど。お釣りで「ワイン一年生」を買えば完璧じゃないすかね。

私はワインの世界の入り口にそっと足を踏み入れたに過ぎず、巨大な図書館のように感じられるそこは、国、地域、品種、造り手、畑、ヴィンテージ……とひとつひとつの項目に関して突き当りが霞んで見えないくらいの奥行きがある。一生かけても飲みきることも、知り尽くすことも不可能だ。リスペクトを込めて、最高の遊び道具だと感じている。

その図書館の入り口の前には屋台が出ていて、赤白さまざまな品種のグラスワインが安い値段で売っている。もしもこれを飲んで気に入ったなら、中に入ってもっと詳しく見てみない? みたいな、そんなワインがコノスルというイメージだ(ちなみに、その次に出てくる序盤の中ボスがモンテス。モンテスはドラクエ3でいうところのカンダタ)。

また改めて飲みたいな、コノスル。