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全種類飲んで選んだ「コノスルランキング」発表! ビシクレタ14種類のBESTはなに!? 【コノスルぜんぶ飲む】

コノスルの「ビシクレタ レゼルバ」シリーズ全部のむ!

安うまワインとして有名なコノスルの「ビシクレタ レゼルバ」シリーズをすべて飲むという企画を1カ月続けてきた。月月コノスル火金金状態。「違うワインが飲みたい……」と思う日がないでもなかったが、このほど予定していた14本すべてを飲み終えた。

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コノスルビシクレタ、ぜんぶ飲みました。

最終週の今週飲んだのは、コノスルランキング筆頭の最有力候補であるゲヴュルツトラミネール。そして、唯一の2021ヴィンテージだったヴィオニエ。そしてマルベックファミリーマート限定のマルベック リミテッド・エディションの4本だ。

さっそくそれぞれのワインがどのようにワインだったか、振り返っていこう。

 

コノスル ビシクレタ ゲヴュルツトラミネールはどんなワインか

まずは大本命のゲヴュルツトラミネールから見ていこう。ヴィンテージは2020。

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大本命、ゲヴュルツトラミネール選手がついに出陣。

ブドウはゲヴュルツトラミネール100%。気温が25度より上がることが滅多にないチリ南部の畑で栽培されたブドウを70%手摘み。3〜12カ月ステンレスタンクで熟成したというワイン。アルコール度数は12.5%と低め。残糖は6.5g/l、PH3.1、総酸は6.0g/lと、数字的には第1週に飲んでおいしかったリースリングに近い。

飲んでみると、お馴染みのバラの香り&ライチの味わい。甘やかだが甘くないスッキリした酸味と後味にほんのわずかな苦味でうーん、うまい。そうそうこれこれ感のある味わいで、いつ飲んでも同じようにおいしい安定感が素晴らしい。

 

コノスル ビシクレタ ヴィオニエはどんなワインか

続いてはヴィオニエだ。今回飲んだ中で唯一の2021ヴィンテージ。まさかのヌーヴォー。公式サイトのテックシートは2020のものだが、参考までにみていこう。

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ヴィオニエ。まさかの2021ヴィンテージだった。

ブドウはヴィオニエ100%。産地はセントラルヴァレー。手摘み50%で収穫したブドウを3〜12カ月ステンレスタンクで熟成させたというワイン。アルコール度数は13.5%。残糖は6.5g/l、PH3.3、総酸は5.8g/l。

で、飲んでみるとこれが非常にいいんですよ。2020ヴィンテージも最近飲んだんだけどこの2021ヴィンテージはさらに良いような感じがする。たっぷりな果実味に、必要最低限の酸味。誰が飲んでも問答無用でおいしい! と言いそうな味だ。推せる。

栽培が難しいことから名前の由来が“地獄の谷への道”の意だという説もあるというヴィオニエ、味は素晴らしい。コノスルの全ラインナップのなかでもっとも万人受けするのはこれだと思う。これはヴィオニエ総受けみたいにいうのだろうか識者の方ご教示ください。

 

コノスル ビシクレタ マルベック/マルベック リミテッド・エディションはどんなワインか

いよいよこの企画もクライマックスだ。最後に飲むのはマルベックと、マルベック リミテッド・エディション。リミテッドのほうはファミリーマート限定のため公式サイトに記載はない。

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こちらは無印マルベック。

なのでデータはマルベックのもの。ちなみに私が飲んだのはマルベックが2018、リミテッドが2019ヴィンテージだ(ややこしいが、以下に記載するデータは2020のもの)。

産地はセントラルヴァレー。ブドウはマルベック85%、その他15%。手摘み20%のブドウを10カ月ステンレスタンクで熟成。アルコール度数は13.0%。残糖は3.5g/l、PH3.63、総酸は4.96g/lだ。

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こちらはファミマ限定、リミテッド。

さて、飲んでみると、これはおそらくすべてのラインナップのなかでもっとも渋みが強いんじゃなかろうか。酸味もしっかりとあって、意外なほど果実味が少ない。うーん、手強いぜ。ヴィンテージが1年若いリミテッドのほうが多少果実味が感じられてとっつきやすさがあるが味の方向性は一緒だ。中身にどう違いがあるのかは問い合わせもかけたが確認できなかったものの、仮に「同じです」と言われても普通に納得する味だ。

いやー、最後の最後で微妙だな。と思ってほかのワインを開けちゃったりして飲み切るのに1週間くらいかかったのだが日を追うごとにどんどんおいしくなっていったのもまた事実だ。でもあれですよね、800円のワインは開けた瞬間においしく飲みたいですよねどう考えても。

 

発表! コノスルランキング【完全版】

これで、コノスル ビシクレタ14種類を飲み終えた。いざ、最終のコノスルランキングを発表していきたい。本来であれば14種類を一斉に飲んでランキングをつくるべきなのだろうが、作成した自分のなかではこれ以外にランキングは存在しないくらい納得がいっている。これとこれはどっちが上か悩むなーっ、みたいなの、意外なことにマジでない。

それではいってみよう、14位からのカウントダウン方式でお送りする、これが14本すべてを飲んで選んだランキングだっ。

 

【コノスルランキングFINAL】

14 ピノ・ノワール クールレッド

13 マルベック

12 マルベック リミテッドエディション

11 メルロー

10 シラー

9 ソーヴィニヨン・ブラン

8 シャルドネ

7 リースリング

6 カルメネール

5 ゲヴュルツトラミネール

4 ピノ・ノワール ロゼ

ヴィオニエ

2 カベルネ・ソーヴィニヨン

1 ピノ・ノワール

 

 

全体を見ると、3位に入ったヴィオニエ、4位に入ったピノ・ノワール ロゼが大きなサプライズ。ヴィオニエは万人受けの権化のような味わい。ピノ・ノワール ロゼも極めて飲みやすく、コノスル関係なく1000円未満のベストロゼはこれなんじゃないか感があった。

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コノスルはピノ・ノワールがメイン品種的位置付け。やっぱりおいしい。

そして1位はピノ・ノワール、2位はカベルネ・ソーヴィニヨンとなったが14本のうち樽熟成を経ているのはこの2本だけ。やっぱり味わいは複雑になる。赤はこの2本が抜けておいしい。

そして3位から5位はアロマティック、あるいはスッキリ系の白・ロゼが並んだ。コノスルは基本的に冷涼な気候に適した品種をワインにするのが上手い。それとは別の文脈で樽使いも上手いというのが今回のまとめと言えるかもしれない。さらに味わいは新世界的な果実味大爆発系ではなく、意外と(エレガントまでいかない)シックなフレンチ風味。これも意外な発見だった。

というわけでビシクレタはすべて飲んだ。飲んだなーっ! 少し時間を置いて、今度は高コスパのほまれ高い緑のラベルの上位キュヴェ「レゼルバ・エスペシャル」シリーズを飲み比べようと思う。ありがとう、コノスル。また会う日まで!

 

ヒマな方、1位から6位まで飲んでみてください↓

 

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