ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

グリューナー・ヴェルトリーナーはどんな品種? 飲みながら調べてみた

ワインくじを買ったらグリューナー・ヴェルトリーナーが当たった

先日、ワインショップソムリエのワインくじを3本購入したところ、末等、末等、末等のひとつ上という壊滅的惨敗を喫した。その「末等」のひとつが、今回飲んだニュージーランドの生産者、ミスティ・コーヴの「ランドマーク グリューナー・ヴェルトリーナー」だ。

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ミスティ・コーヴ「ランドマーク グリューナー・ヴェルトリーナー」を飲みました。

末等ながら、これはちょっと悪くないなと思った。というのもグリューナー・ヴェルトリーナーのワインを飲んだことがないんですよ私。恥ずかしながら。というわけで今回はいい機会なのでこのブドウ品種に調べてみることにした。

 

グリューナー・ヴェルトリーナーはどんなブドウか?

さて、まずはグリューナー・ヴェルトリーナーのスペックをwikipediaを参考に箇条書きにしていこう。
オーストリアハンガリースロバキアチェコなどで栽培される白品種
オーストリアの全ブドウ畑の1/3を占めるほど、もっとも多く栽培されてる
・若飲みタイプがメインで泡にもなるが長期熟成可能なものもある
・柑橘類や桃の風味。胡椒、タバコのようなスパイシーな香りがすることも
ニュージーランドなど、新世界での栽培が近年拡大している

なんでもこの品種、ヴェルトリーナーと名のつく他の品種との縁戚関係はないようで、DNA鑑定によれば、サヴァニャンと「オーストリア東部のとある村の無名のブドウの木」との交配によって生まれたことがわかったそうだ。なにそのロマンの塊みたいな話。

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グリューナー・ヴェルトリーナーの収穫の様子。画像はwikipediaより。

サヴァニャンを通じて、ピノ・ノワールとは孫または異母兄弟の関係にあるようだ。王様と村娘の間に生まれた若者みたいな感じだ。ラノベでよくある感じの設定かよ。最終的に王になる。15巻くらいで。熟成させるとブルゴーニュワインの特徴を出すって書いてあるし。

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でもって今回飲んだのは「近年栽培が拡大している」というニュージーランドマールボロのグリューナー・ヴェルトリーナーだ。手作業で収穫後ステンレスタンクで発酵、オリとともに3カ月熟成させた後軽くフィルターをかけて瓶詰めしたという現地価格24.99NZドル(約1903円)のワインの味わいはいかがなものか、いざ飲んでみよう。

 

ミスティ・コーヴ「ランドマーク グリューナー・ヴェルトリーナー」を飲んでみた

マグロの刺身の塩レモンマリネ、という1秒で完成するつまみを用意、よく冷やしたワインをグラスに注いでみると、色は薄めで雑にいうとシャンパーニュみたいな色。香りは果実というより花系で、なんすかねこれ。百合みたいなキレイなんだけど刺激的な香りがする。いいにおい。

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vivinoの評価は3.8。うむ。

で、飲んでみて驚いた。おいしいじゃないのグリューナー・ヴェルトリーナー。造り手が上手いのか、品種特徴なのかはなにぶんはじめての生産者かけるはじめての品種なのでわからないのだが、受けた印象はリースリングとゲヴュルツトラミネールとシャルドネがつくる夏の大三角形のド真ん中で輝く星、みたいなもの。なにそれ理想。

マグロの塩レモンマリネともよく合って、夏の夜にピッタリのワインだったのだった。これは本場オーストリアのグリューナー・ヴェルトリーナーも飲まなきゃなりませんな。オススメあれば教えてください!

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