ポワルヴェール・ジャック ロゼを買ってみた
ポワルヴェール・ジャック ロゼを買った。1000円台で買えるおいしいシャンパーニュとしておなじみのポワルヴェール・ジャックのロゼ。ヴェリタスでの価格は2940円で、しかも送料無料だ。
私は思った。これひょっとして世界一安いロゼシャンパーニュなのでは？ と。
というわけでwine searcherで調べてみると、フィリップ・フーリエという造り手のロゼシャンパーニュが非常に安いことがわかった。あくまでwine searcher調べだが税抜き16ユーロ（約2060円）って買いてあるマジか。
日本でも入手可能かどうか調べてみると、ロゼはなかったがブラン・ド・ノワールがヴェリタスで2740円送料無料で売られており、え、これ世界で一番安いブラン・ド・ノワールじゃない？ ってなったのが面白かった。すべての道はヴェリタスに通じている……!?
ではポワルヴェールジャックロゼの現地価格はいくらなのか。ポワルヴェール・ジャックの昭和につくられたのではないのかという公式サイトによれば、驚くべきことにその価格は13.5ユーロ……（約1738円）！ 安い。ポワルヴェール・ジャックはシャンパーニュ界のワークマン。
ポワルヴェール・ジャック ロゼはどんなワインか
ワインについては公式サイトの情報がほぼ無に等しい（価格と容量しか書いてない）ので、ヴェリタスの商品ページに頼ると、ムニエ100%で造られ、5年熟成を経ていることがわかる。さらっと書いてあるけど5年熟成すごくないですか13.5ユーロなのに。
Wikipediaによればムニエはフランス語で「粉屋」を意味する言葉だそうで、小麦粉をまぶしたような白いうぶ毛みたいなのが葉につくことからこの名前になったのだそうだ。
シャンパーニュでは作付け面積の40%超がムニエだそうで、その理由は「ピノ・ノワールよりも確実に芽を出し、熟す」ことができるからみたい。栽培しやすさは正義。オーブ地方などの「シャルドネやピノ・ノワールが十分に熟さない畑で」栽培されているということだから、より冷涼な気候に向く品種なんですねムニエちゃんは。ムニエえらい。強い。
その特徴はといえば、ピノ・ノワールに対してより酸度が高く、色が薄く、糖度は同等。クリュッグなどの例外を除いては、早飲みタイプのシャンパーニュに用いられるのだそうだ。説明を聞く限り自分の好きな品種感がすごい。
ポワルヴェール・ジャック ロゼを飲んでみた
楽しみになってきたので、さっそくスポンと開けて飲んでみよう。
グラスに注いでみると、ややオレンジがかったような薄いルビー色の液体からこんこんと出る泡がいい感じ。香りもシャンパーニュらしいというかむしろもはやポワルヴェール・ジャックらしいと言いたくなるようなパン的香りに加え、梅とかチェリー的な果実の香りが漂ってくる。
味わいも香りの印象そのままで、雑な言い方をすればポワルヴェール・ジャックのなかにチェリーリキュールを2、3滴たらしましたみたいな味だ。チェリー入れちゃいましたみたいな。え、おいしいじゃないのこれ。私の好きな甘酸っぱ味で。
ヴェリタスの送料は590円なので、2940円のこのワインの実質価格は2350円。1998円の無印ポワルヴェール・ジャックとの価格差は352円あるが、味わいにおいてもきっちり足し算されているみたいな味がした。
ポワルヴェール・ジャック プルミエ・クリュ!?
うーん、やっぱりおいしいな、ポワルヴェール・ジャック。そして実は、ポワルヴェール・ジャック ブラン・ド・ブラン、そして上級キュヴェのポワルヴェール・ジャック プルミエ・クリュといったキュヴェも存在する。
ロゼがおいしかったので、これらも試さないわけにはいかない。ブラン・ド・ブランっつっても2840円、プルミエ・クリュだといったところで3490円だし。
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