ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

「株主優待ワイン」の意外な実力! 巴工業と「ビュー・シャトー・デ・モワン2017」

巴工業の株主優待でもらったワイン「ビュー・シャトー・デ・モワン2017」とは

株主優待でワインがもらえるから、という理由で巴工業という企業の株を株主優待でワインがもらえるだけの数保有している。

ちなみに私が株式を所有しているのは巴工業のものだけであり、こうなるともはや年に1度ワインが届く広義のサブスクリプション、あるいはセルフお歳暮みたいなもんである。そして、この年に1度年末に届くワインが地味に1年の楽しみになっている。今年も早く届かないかなあまだ1月だけど。

さて、2022年末にも巴工業からワインが届いた。届いたワインはビュー・シャトー・デ・モワン2017。格付けはサン・テミリオン グランクリュだ。ちなみに、おっ、グランクリュ、すげえじゃんと一瞬思うのだがサン・テミリオン グランクリュは格付けではなくAOC名。AOCサンテミリオンよりは上だけど、格付けグラン・クリュ・クラッセよりは下というポジションだ。

 

「ビュー・シャトー・デ・モワン2017」とサン・テミリオン グランクリュ

じゃあAOCサンテミリオンAOCサン・テミリオングランクリュはなにが違うんだということになるわけだがこれは地理的な区分ではないようで、サン・テミリオン グランクリュに認められるためには収量を40hl/haに抑え、ワインを最低12か月熟成させる必要があるみたい(wikiより)。

なんとなくボルドーボルドー・シュペリエールの違いとか純米酒純米吟醸の違いとか30年前の千葉県下の公立高校における千葉北高校と千葉南高校の偏差値くらいの感じ(どちらが上だったかは忘れた)だと認識している。ちょっと差があるけどそこまでの差じゃないみたいな。

ワインに話は戻ってビュー・シャトー・デ・モワンを造っているのはシャトー・プレザンス。サン・テミリオンに19ヘクタールの畑を所有しているようで、そこからサン・テミリオン グランクリュのワインを3つ、ボルドー・シュペリウールのワインを2つリリースしている。

 

「ビュー・シャトー・デ・モワン2017」はどんなワインか?

つまりシャトー・プレザンス(生産者)が造るビュー・シャトー・デ・モワン(ブランド)、ということになってこのあたり大変わかりにくいのだが、どうやら畑違いを「別シャトー」としてリリースしているみたいだ。あるいは過去にビュー・シャトー・デ・モワンの地所をシャトー・プレザンスが取得して云々とかかもしれない。興味のある方は調べてみてください。

himawine.hatenablog.com

今回届いたビュー・シャトー・デ・モワンはそれでもどっこい定価は4000円というそこそこ高級ワイン。公式サイトに情報がほぼないのでインポーター情報を見ると、2016ヴィンテージはメルロー80%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、カベルネ・フラン10%のブレンドで、アルコール発酵後50%を1年使用のオーク樽で18か月熟成させたというワイン。

 

巴工業の株主優待2022「ビュー・シャトー・デ・モワン2017」を飲んでみた。

飲んでみると、あれおいしくないスかこれ。グランヴァンが聖堂とか大伽藍、あるいは虚空に浮かぶ球体みたいなのをイメージさせるとしたら、このワインがイメージさせるのは街外れにありながら繁盛している一軒家レストラン。

果実味がしっかりとあり、果実の芳醇さを少しザラついた、でもそれが不快ではない渋みと爽やかな酸味が上手く支えている。こじんまりとしていて、気軽に楽しめるんだけど味わいは本格的、みたいな感じ。煙の感じ、木の感じ、少しのハーブの感じ、そのすべてが街外れの一軒家レストラン感につながっていくイメージだ。

いずれにせよ「タダ(タダじゃないけど)でもらったワイン」としては破格に素晴らしい。開けた瞬間からおいしくて、数日経ってもヘタらないのもうれしい。巴工業の株主で良かった。ありがとう巴工業。フォーエヴァー巴工業。しかも調べてみたら私が取得したときより株価もたぶん10%くらい上がってる。すごいぞ、巴工業。

 

「ビュー・シャトー・デ・モワン2017」の入手方法

このビュー・シャトー・デ・モワン、残念ながらAmazon楽天Yahoo!ショッピングの3大モールでは取り扱いがない。とはいえ手に入れる方法はある。メルカリだ。メルカリではおそらく私同様株主優待で送られてきたであろうワインたちが悲しみの大量出品されている。

ワインに興味のない人が純粋な投資目的で株式を保有していたらそらまあ不要にもなろうと理解はできるがワイン好きとしてはやや悲しい風景だ。巴工業の株主の方でワインのことが気になってこのページにたどり着いた方がもしおられたならば、ご自宅で飲まれることをオススメしたい。すき焼きとか、肉じゃがとか、ステーキとか、茶色いおかずにピッタリだ。

ちなみにビュー・シャトー・デ・モワン2017のインポーターは巴ワイン・アンド・スピリッツ株式会社。その名の通り巴工業の関連企業だ。巴工業から年末に株主優待のワインが届くのは、ひとえに巴工業本体の経営が健全で、かつ巴ワイン・アンド・スピリッツが存続しているが故。というわけで両企業のみなさん、いつもご苦労様です。応援してます! 100株(株主優待が受けられる最低の保有数)しか持ってないけど!

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