ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK13】

 

ブラインドテイスティング挑戦機【WEEK13】

夏休みを挟んで二週間ぶりにワインマーケット・パーティのブラインドに参加してきた。今週は白・赤・赤の3杯。昨日の夜飲みすぎて若干二日酔い気味なのだが、迎え酒がブラインドテイスティングっていうワイルドスタイルでいざいってみよう。

ちなみにWMPのブラインドは先週の第29回から産地も記入可能になっている。トップランカー(通称:神)の方々の得点の重複を避けるための措置だと思われるが、もちろん私も積極的に記入していく所存だ。

 

ブラインドテイスティングWEEK13 / グラス1

まずは1杯目の白のグラスから。色はやや薄めの麦わら色で、色からはアロマティック系の品種の印象を受ける。

一杯目。色は薄めのシルバー寄りゴールド。

 

でもってグラスを香ってみての第一印象はヴィオニエだ。なぜかというとコノスルのヴィオニエに似ているからだ。私がたまに買うやつね。おいしいんですよコノスルのヴィオニエ。コノスルのヴィオニエ、ヴィンテージは2021! と名指ししたいレベルだがコノスルのヴィオニエは800円くらい。価格帯的に過去に出題されていないしWMPにコノスルの最安レンジ、そもそも売ってない。

それかゲヴュルツトラミネールもかなり有力な候補だ。その場合の産地は素直にアルザスでいいと思う。酸がしっかりとあって、華やかで甘やか。

うわこれ迷う。ヴィオニエか、ゲヴュルツか。悩んだ末に第一印象に従ってヴィオニエを選んだ。フランス(ローヌ)/ヴィオニエ/2021/13%でお願いします。あんず、レモン、あとかなりはっきりと紅茶。いずれにせよ、とてもおいしいワインだと思う。4000円弱くらいしそう。

 

ブラインドテイスティングWEEK13 / グラス2

さて続いて2番のグラスだ。

2杯目。色はやや薄めですね。

外観は薄めのガーネット。かなりしっかりとした酸がある一方で果実もあり、渋みは穏やか。酸という名の馬に果実という名の騎手が乗ってるみたいな印象で、ほんのわずかな獣っぽさ、皮っぽさがいいアクセントになってる。

うん、うまいですねこれ。うん、うまいですねこれ。じゃないんだよ予想をするんだよ。

第一印象はイタリアワイン。品種はサンジョヴェーゼ。ところが私はサンジョヴェーゼとネッビオーロの区別がつかない人間なのでネッビオーロの可能性も排除できない。

ネッビオーロの可能性が排除できないということはバルベーラの可能性も排除できず、ついでにドルチェットの可能性も排除できなくなってくる。3つまとめてピエモンティーノみたいになりませんかね?(絶対怒られるやつ)

悩んだが、これまた第一印象に従ってサンジョヴェーゼとした。イタリア(トスカーナ)/サンジョヴェーゼ/13.5%/2019でお願いします。気をてらわずにふつうにキアンティと予想!

 

ブラインドテイスティングWEEK13 / グラス3

3杯目のグラスだが、2番のグラスに色は非常に良く似ているがそれよりも少し色味が深い。濃いというよりも、薄い色のレイヤーをより多く重ねたような奥行きのある色合いだ。グラスのふちは透けていて、褐変は見られない。

3杯目。深いガーネット。

そして香りには甘やかさがある。甘い赤ワイン品種と聞いて真っ先に思い浮かぶのはイタリアのプリミティーヴォやネグロアマーロ。あとはアメリカのサンジョヴェーゼとか?

で、飲んでみるとこれもうまい!  安うまワイン界のスーパースター、プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリアに似た味だ。香りはカシスリキュール、葉巻、酸味おだやか果実たっぷり渋みもしっかり。濃いうま。

ただ、ここまでの予想はフランス・イタリアと旧世界2連発。これもイタリアだとすればフランス・イタリア・イタリアとなる。こんなバランスの悪い出題をするだろうか?

するのだ。それをするのがワインマーケット・パーティなのだ。そしてなによりここでアメリカのジンファンデルと回答すればバランスはとれるが、それで外したときの後悔がやべえんですよ。

と、ここまで考えてふと思った。これ、「サブミッション」ぽくない? というものだ。ワインマーケット・パーティでも人気ワインの座に君臨する私の大好きなアメリカワインに似ている。

これ↓

非常に似ているような気がしてきたぞ。でもあれはカベルネ・ソーヴィニヨン主体。うわこれどうすんだ。

アメリカ(カリフォルニア)、カベルネ・ソーヴィニヨン/2020/14.5%
あるいは
イタリア(プーリア)/プリミティーヴォ/2019/14.5%
このいずれかで非常に悩む。

悩むが……後者でいこう。これはプリミティーヴォに違いない! 葉巻のニュアンスから南仏とかも脳裏をよぎるがいいだしたらキリがないんだよ!

 

果たして正解は!?

というわけで以上3グラスの中身を予想した。

正解発表は今日29日の20時半頃。最近では私の予想をもとに独自の予想を考えてくれるブラインド・ブラインドテイスティングを楽しんでくださる方もおられるので、ぜひみんなで #パーティブラインド しましょう!

 

【追記】

さて、ワインマーケット・パーティ公式が正解を発表したので答え合わせをしていきたい。今回は果たして何問正解できただろうか?

 

ブラインドテイスティングWEEK13 / 正解発表:1杯目

予想:フランス(ローヌ)/ヴィオニエ/2021/13%

正解:フランス(アルザス)/ゲヴュルツトラミネール/2021/14%

そんな気はしてたんだよ。ローヌのヴィオニエかアルザスのゲヴュルツか、二択で迷って見事に敗北だ。正解のワインはドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィスのゲヴェルツトラミネール ベブレンハイム 2021で価格は税込4950円。

いいゲヴュルツを飲んだ経験の少なさが結果となって表れた。無念だが、生産国と年号は当たったのでよしとしよう。

 

ブラインドテイスティングWEEK13 / 正解発表:2杯目

予想:イタリア(トスカーナ)/サンジョヴェーゼ/2019/13.5%

正解:イタリア(シチリア)/ネロ・ダーヴォラ/2020/13.5%

というわけでイタリアは合っていたがシチリアのネロ・ダーヴォラだった。ネロ・ダーヴォラを飲んだこと自体はもちろんあるものの、品種特性をしっかり把握できてはないのでこれはもう仕方ない。アルコール度数がたまたま合ってたのは幸運。アランチョ飲んで出直してきます!

 

ブラインドテイスティングWEEK13 / 正解発表:3杯目

予想:イタリア(プーリア)/プリミティーヴォ/2019/14.5%

正解:アメリカ(カリフォルニア)/ジンファンデル/2018/14.5%

イタリア・プーリアではなくアメリカ・カリフォルニアのほうだった。またしても二択で外すという結果に。旧世界旧世界旧世界でヤマを張った数時間前の私にこう言いたい。一個は新世界だよ普通に考えて!

ジンファンデルとプリミティーヴォは同じ品種なのでWMPの規定的には正解。二択を外しているので素直に喜べない感じだが、規定は規定ということで一応正解とさせていただき、今回は全部で6問正解となった。うん、二択を2回外したが、それでも私の実力を勘案すれば十分な結果と言えるだろう。

 

ブラインドテイスティングWEEK13を終えて

以上のようにブラインドの答え合わせを終えたところでWMP沼田店長より連絡。「今回、1番をアルザスのゲヴュルツトラミネール、3番をアメリカ・カリフォルニアのジンファンデルとしてたらヒマさんが1位でしたよ(大意)」とのことだった。まじすか惜しすぎるでしょこれちっきしょおおおおおお!!!!

というわけで、サッカー日本代表でいうところのマイアミの奇跡が起きる寸前に2点決められて結局負けた、みたいな状態になった。(なにを言ってるかわからない人は手近なアラフォーに聞いてください)

とはいえ、もしアメリカのカリフォルニアを選んでいたら品種は「サブミッション」を想定してカベルネ・ソーヴィニヨンと書いたはずなので結局は不正解。そして、「あれをこれと書いてそれをあれにしておけば……」は参加者全員が等しく感じることであろう。

宇宙が選択の数だけ分岐していくとするならば、並行宇宙の私は今夜ドヤ顔で「やりました! ついに1位だぜ!」みたいなブログを書いている。今夜はそれで満足だ。おめでとう、違う宇宙の自分。負け惜しみにマルチヴァースを使う人はじめて見たな。

というわけで私は来週も #パーティブラインド に参戦予定。来週こそはこの宇宙で結果を出したいものである。

改めてブラインド練習用にコノスル飲み返そうかと思ってる今日この頃