ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK16】

ブラインドテイスティングWEEK16

さて今週もワインマーケット・パーティのブラインドテイスティングに挑戦してきた。この企画の仕掛け人である同店・沼田店長いわく「ヒマさんのブログは当たらないのが面白い」とのことで、大変ありがたいお言葉ではあるものの、どっこい書いてる本人は当てる気満々だ。

というわけで今週こそしっかり当てにいきたい次第だ。さっそく白1杯、赤2杯の今週のブラインドテイスティングに挑戦していこう。

 

ブラインドテイスティングWEEK16 / グラス1

まず1杯目は白のグラス。外観は薄いゴールドで、アロマティック系と思われる華やかな香りがグラスからは漂ってくる。アロマティック系が出たら真ん中高めのストレートが来たと思え、というブラインド界隈の格言があるが(ないが)、特徴的な香りがするのでこれはレフトスタンドに叩き込みたいところ。

候補はなんだろうか。品種でいえばピノ・グリ、ヴィオニエ、トロンテス、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカデ、マスカット・オブ・アレキサンドリア界隈、とかそんな感じか。ソーヴィニヨン・ブランリースリングは除外だ。甲州でもない。マルサンヌとかルーサンヌとか言われたらお手上げだ。

ちょっぴり苦味があって、酸は高くなく低くない、中庸なアロマティック品種といった印象。ひっっじょーーーーに悩ましいがゲヴュルツ、ヴィオニエ、マスカットの三択に絞り、そこからバラ感のなさでゲヴュルツをまず除外。

そしてブドウっぽいか桃っぽいかでいえばピーチ、ということでヴィオニエを選択。ローヌ/ヴィオニエ/2021/12.5%と予想した。

 

ブラインドテイスティングWEEK16 / グラス2

続いて2杯目は赤ワインだ。その前に今日ワインマーケット・パーティ沼田店長から聞いた話なのだが、なんでもブラインド界隈では「グリューナー・フェルトリーナーがわからなければ話にならない」と言われているのだそうだ。ちなみに私がグリューナー・フェルトリーナーを当てられる可能性は堂々の0%。あれ、ひょっとして「はがねのつるぎ」くらいの装備が必要とされるダンジョンに「こんぼう」で臨んでる…? と思わず戦慄してしまう話だがいいのだ。私は「こんぼう」で行く。

というわけでブラインド蛮族としての覚悟をウホウホ決めたところで2杯目行ってみよう。色は薄くなく濃くないルビーとガーネットの中間ややガーネット寄りくらいの感じ。香りはベリー&ビースト&ベジタブルとかの感じ。渋み強め、酸味そこそこ、果実は弱め。旧世界決め打ちでいいと踏んだ。

第一印象はシラーだ。それもシラーズではなくシラー。以前、とある海外の生産者の方が「それがシラーだと思って造ればシラー、シラーズだと思って造ればシラーズだ」といういい言葉を教えてくれたがこれはシラーズではなくシラーな気がする。

シラーっつったらまあローヌでしょ、というわけでフランス(ローヌ)/シラー/2019/13.5%/と予想……してみて気がついたのだがおかしいな、ローヌ2連発になってんな。これ絶対どちらかは間違ってるに違いないのだが仕方がない。なにしろ装備はこんぼうである。このまま突き進んでいこうウホ。

 

ブラインドテイスティングWEEK16 / グラス3

さて3杯目も赤のグラスだ。色は2杯目よりも濃いめのガーネット。素直にベリーな香りが立ち上り、かなり明確に甘い。渋みは穏やかで、酸味もないことないので果実味とあいまっていい具合に甘ずっぱく、飲みやすい。初心者の方にオススメ! みたいに言いたくなる味わいで、これが2000円前後だったらホムパ手土産ワイン最強の一角を占めると思う。

グラスのふちまで紫で熟成が進んでいる雰囲気はない。ならば収穫後すぐに飲めるタイプ。てことは暖かい産地。私の知る範囲ではイタリアのプリミティーヴォ、カリフォルニアのジンファンデル、スペインのガルナッチャの三択だ。

なのだが、まずイタリアを省いた。理由は先週イタリアのピノ・ネロが出たから(コンテクストリーディング)だ。私はそれをカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンとヘルメットが脱げるレベルの空振り回答をした。苦い記憶である。早く忘れたいのでイタリアは消す。

ならばスペインかアメリカか。一度スペイン(ラマンチャ)と書いたのを消して、先週のリベンジを果たしにいこう。アメリカ(カリフォルニア/ジンファンデル/2020/14.5%と予想した。

 

ブラインドテイスティングWEEK16予想終了

というわけで今週も無事に予想を終えることができた。先週に比べればマシだが今週もいやー、自信ないウホ。

全然自信がないので、ぜひみなさんも私のコメントをもとに品種を予想してもらえたら幸甚だ。ただし、私のことはミステリでいうところの「信用できない語り手」だと思っていただきたい。私の書いていることが真実とは限らない。かなり怪しい。

なんでも今週は参加者がいつもより少ないそうだ。ということは上位入賞のチャンス。みなさんもぜひ、現地で #パーティブラインド 楽しんでみてはいかがだろうか。

※正解発表後、加筆して発表します。

[追記]正解発表

さて今週もワインマーケット・パーティ公式から正解が発表された。私の予想は正しかったのだろうか? さっそく見ていこう。

ブラインドテイスティングWEEK16 / 正解発表:1杯目

【予想】フランス(ローヌ)/ヴィオニエ/2021/12.5%

【正解】フランス(ラングドック)/ヴィオニエ/2021/13.5%

ということでこれは久しぶりに品種と産地的中。ヴィンテージも当たるというオマケつきだった。

この記事シリーズの大きな問題点なのだが、当たると別に書くことがない。正解のワインは「ベル・メール ペイ・ドック ヴィオニエ 2021」というもの。とてもおいしいワインだった。

 

ブラインドテイスティングWEEK16 / 正解発表:2杯目

【予想】フランス(ローヌ)/シラー/2019/13.5%

【正解】イタリア(トスカーナ)/サンジョヴェーゼ/2020/14%

というわけでフランスではなくイタリア、シラーではなくサンジョヴェーゼだった。ヴィンテージ、アルコール度数もハズレ。サンジョヴェーゼ、ほんの一瞬脳裏をよぎったんだよなあ。

今回もイタリア品種が出たら敗北の法則だ。誰か私にイタリアワインのことを教えてください。

ちなみい正解ワインは「カステッロ・ディ・モンテポ サッソアッローロ 2020」バランス良く、これもおいしい赤ワインだった。

 

ブラインドテイスティングWEEK16 / 正解発表:3杯目

【予想】アメリカ(カリフォルニア)/ジンファンデル/2020/14.5%

【正解】アメリカ(カリフォルニア)/カベルネ・ソーヴィニヨン/2018/14.5%

いやーこれは残念だった。なにが残念だったかって、正解のワインが私の好きな689セラーズの新作「ラッキードロー カベルネ・ソーヴィニヨン」だったわけなんですよ。クラシックな濃い甘スタイルはまさに689。

ともあれ産地のアメリカ・カリフォルニアは正解。アルコール度数も当たりで今回は5問正解となった。ここ2週間続けて2問だったのでうれしい。

のだが、ここで恐ろしい事実を報告せねばなるまい。X界隈では私の予想記事をもとに独自の予想をしてくださる奇特な方々がおられるのだが、そのうちの一人である安ワイン道場師範の予想がとんでもなかったのだ。

なんと、生産国3問正解、品種は2問正解のセミパーフェクト。毎週わざわざ恵比寿に足を運び、グラスをくんくんしながら数十分間あれかなこれかなとうんうん唸ってる私って一体……。となるがそれはそれだ。

ある程度正解につながるような分析ができてるってことだな! と前向きに考えつつ、本稿を閉じたい。というわけで毎週盛り上がりが増しているワインマーケット・パーティのブラインドテイスティング。みなさんも #パーティブラインド しましょう!

ラッキー ドローby689セラーズ おいしかった!

 

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a.r10.to

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