- ブラインドテイスティングWEEK17
- ブラインドテイスティングWEEK17 / グラス1
- ブラインドテイスティングWEEK17 / グラス1
- ブラインドテイスティングWEEK17 / グラス3
- ブラインドテイスティングWEEK17予想終了
- 追記
- ブラインドテイスティングWEEK17 / 正解発表:1杯目
- ブラインドテイスティングWEEK17 / 正解発表:2杯目
- ブラインドテイスティングWEEK17 / 正解発表:3杯目
ブラインドテイスティングWEEK17
今週も元気にワインマーケット・パーティのブラインドテイスティングにやってきた。最近では毎週50名ほどの参加者が集うという大人気イベントで、日本のトップブラインドテイスターの方々(通称・神々)も参加されているようだ。
とはいえ勝負事に絶対はない。今週もブラインド界の平幕優勝目指して白1赤2の合計3杯の中身をがんばって当てに行きたいと思う次第だ。
ブラインドテイスティングWEEK17 / グラス1
ではさっそく1杯目から見ていこう。色は薄くやや緑がかっている。ヴィンテージは新しそうで、どちらかといえば香り高い系の品種っぽい色合い。
香りは麦わら帽子、ハチミツ、少し乾燥した花。ほんのわずかなペトロール香はあるようなないような強いて言えばあるような……みたいな微妙な印象。
飲んでみるとうーん甘やかで大変おいしいですねこれは。というかこれは明確に甘い気がする。ドイツでいうところのカビネット的な糖度のブドウを使って残糖を残した的な造りのような感じ。それでいて酸がしっかりとあるのでベタつく感じは皆無。ワインは甘いほうがおいしいんですよ急に雑なことを言うと。
この甘やかさ、酸の高さはドイツ。ドイツで少し甘いワインといえばリースリングだろう。
というわけでドイツ(モーゼル)/リースリング/2021/9%と予想した。
ブラインドテイスティングWEEK17 / グラス1
続いては2杯目の赤のグラスだ。色は薄めの明るいルビー色。香りはなんですかねこれは。ほんの少しの青っぽさと、微かなベリー感。まだ開いていないような印象のやや陰性の香りがする。ほんのわずかな青みは一部全房発酵だったりするのかな。
飲んでみると渋みは強く、酸味も強く、果実は弱い。じゃあ渋すっぱくておいしくないのかといえばさにあらずで、開栓から時間を経るなり温度が上がるなりすればもっと違う表情を見せてくれそうなポテンシャルをしっかり感じられる。
候補はシラー、ピノ・ノワール、ネッビオーロとかのピノ・ノワールっぽいけどピノ・ノワールじゃない気がするときに出てくるいつメン。サンソー、グルナッシュ、カリニャンとかはもうちょいワイルドだし果実があるので除外する。
悩んだが、今回はネッビオーロでいくことにした。陰と陽でいえば陰な感じがネッビオーロ感がある気がしたんです。「イタリア人は総じて言うほど陽気ではない」という感じが伝わるこの感じ、イタリア(ピエモンテ)/ネッビオーロ/2019/13%と予想した。
ブラインドテイスティングWEEK17 / グラス3
最後、問題は3杯目の赤なんですよ。色はめっちゃ濃い。黒のニュアンスを帯びた赤。色の印象の通り渋みはかなり強い。渋みが主張し倒しているのでアレだけれども酸味もあり、果実味もないことはないような気がする。
香りは意外と素直な果実系。皮とか鉄とか煙とかの無機物系ではなく、農産物系だ。
この濃さと渋みの強さから、私の知る限り候補に挙がるのはふたつ。カオールのマルベックとマディランのタナだ。どちらも飲んだこと1回ずつくらいしかないけど、黒まで想起させる濃さがあったりタンニンがつよつよとなるとこれくらいしか思いつかない。
ラオウが乗ってる馬(黒王)みたいな、濃く、デカく、強い印象。果実の親しみやすさに欠けるので、カリフォルニアやオーストラリアではないと思う。ガチで印象が巨大な馬(牡・6歳)。
というわけでフランス(マディラン)/タナ/2019/14%と予想した。以上で予想が終了だ。
ブラインドテイスティングWEEK17予想終了
果たして私の予想は当たっているのだろうか。みなさんもぜひ、私の珍予想を参考に #パーティブラインド 投稿していただけたら幸甚だ。
追記
では今週も、ワインマーケット・パーティ公式SNSから正解が発表されたので答え合わせをしていこう。
ブラインドテイスティングWEEK17 / 正解発表:1杯目
正解:フランス(ロワール)/シュナン・ブラン/2016/12%
正解はシュナン・ブランのドゥミ・セック。シュナン・ブランのドゥミ・セックとかあるんだね……(涙)! ひさしぶりの鬼出題な気がするが、シュナン・ブランと回答した方が参加38名中3人いたというからすごい。
正解のワインはシルヴァン・ゴードロン ヴーヴレ・レ・ピエール・ルス・ドゥミ・セック2016というもの。価格2970円はめっちゃお値打ちだと思う。ぶっちゃけ今回一番自信のあったのがこれで、見事に正解はゼロ。やべえ。
ブラインドテイスティングWEEK17 / 正解発表:2杯目
予想:イタリア(ピエモンテ)/ネッビオーロ/2019/13%
正解:アメリカ(オレゴン)/ピノ・ノワール/2021/13.7%
ピノ・ノワールのほうだった……! ブラインドテイスティングに挑戦していると、「ピノと答えるのも芸がないよな」みたいな、これはもうブラインド沼脳としか表現のしようのないエラーが生じる。
タンニンと酸と色合いからピノ・ノワールとネッビオーロの二択からの、陰性と判断してネッビだったけれどもオレゴンよ、そうかお前も陰性か…! オレゴン……覚えたからなッと雑魚キャラ的捨て台詞を残し、2問目も元気に正解ゼロ。やっべえ。
ブラインドテイスティングWEEK17 / 正解発表:3杯目
予想:フランス(マディラン)/タナ/2019/14%
正解:フランス(ローヌ)/シラー/2018/13.5%
あっぶな。辛うじて「フランス」だけが正解だったが、正しくはローヌのシラー。年号、ヴィンテージも微妙に外れていて危なく過去1度もない正解ゼロになるところだった……!
正解1問も過去最低で、引退の二文字が脳裏をよぎるミッドウェーもかくやの歴史的大惨敗となったのだった。シラーかまじか。いろいろ自分なりに論理的に予想をしてみたつもりだが、蓋を開けてみれば白に使われているのは白品種、赤に使われているのは赤品種だと思うな、僕は! レベルの解像度。
猛省して、来週こそは結果を出したいところである。くやしいいいいい!!
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