ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK25】

ブラインドテイスティングWEEKに臨んで

今週も恵比寿のワインマーケット・パーティでブラインドテイスティングをやってきた。先週の正解数は12問中、神よ、悲しみの1問。今週はなんとか巻き返したいものだが果たしてどうか。

さっそく、白1杯、赤2杯の中身を探っていきたい。

 

ブラインドテイスティングWEEK/1杯目

まず1杯目は透明度高め・色薄めでさわやかな外観をした白ワイン。

甘さと酸味の両方が想像sれる、はちみつにつけたレモンのような香りがグラスから漂っている。夏のせせらぎ、春の竹林、冬の雪景色とか、グラスのなかに四季を感じる。おいしそう。
とはいえ品種はさっぱりわからない。わからないので消去法いってみよう。
リースリング>じゃない
甲州>じゃない
ソーヴィニヨン・ブラン>じゃない
ゲヴュルツトラミネール>じゃない
ピノ・グリ>じゃない
トロンテス>じゃない
ヴィオニエ>じゃないと思う
ミュスカデ>じゃないと思う
シャルドネ>じゃないと思う
マルサンヌとかルーサンヌとか>知らん
となってくると国際品種じゃないということになる。白ワインでさわやか系で国際品種でないとなれば答えはひとつ、そう、イタリアの風だ。
イタリアの、しかも北のほうから吹いてるんですよ風が。イタリアの北のほうでさわやかな風が吹いてるっつーとガヴィか、アルネイスか、あるいはソアーヴェとかか。

そしてこれ、先日下北沢ワインショップで飲んだソアヴェに似ている! 気がする! というわけで イタリア(ヴェネト)/ガルガーネガ/2021/12.5% と予想した。


himawine.hatenablog.com

 

ブラインドテイスティングWEEK/2杯目

続いては赤ワインの1杯目。

外観は輝くようなルビー色。香りはバラ。あと材木。色は薄め。果実味は弱く、渋みと酸味は強いのだがそれがマイナスに作用せずエレガント方向に作用している。

赤ワイン大学エレガント学部うすうま学科でいやこれピノノワールじゃなかったらなんなのという味。なので品種はピノ・ノワールだ。問題は産地だがこのエレガントさは旧世界。

グラスのふちに若干赤レンガ倉庫感が出ているのでほんの少し熟成が進んでる気がする。2017〜2019くらい。

ふつうに広域ブルゴーニュ、この感じは2019とかじゃないんですかねこれは。ドイツまでは行かない感じで、万が一アメリカならばオレゴンの涼しいAVAとかはワンチャンあるかもしれないしチリのめっちゃ標高の高いところ、とかも可能性がゼロじゃないと思うが私にはわかる。これは先週問題が難しすぎた沼田店長の懺悔問題! ド直球でヨシ! 

というわけで、フランス(ブルゴーニュ)/ピノ・ノワール/2019/13.5% と予想した。これが外れてたらいろいろヤバい!


 

ブラインドテイスティングWEEK/3杯目

最後、3杯目も赤ワイン。

色が紫だが濃くはなく、グラスの底は透けて見える。めっちゃくちゃムンムンした獣っぽい果実の香り。私の中で「シラー香」と呼ばれるやつでいきなり本命はシラーだ。ただ、ブルーベリーガムと梅ガム半量を同時に噛みましたみたいな甘酸っぱい系の香りもしていて判断に困る。なんだろうこれ。

飲んでみると味わいはジャミーみたいにギリ言ってもいいんじゃないかくらいの果実の強さ。酸はあるけど渋みはそこまでない。これだけ果実が強いので、ひとまず新世界に決めちゃおう。

カリフォルニア、チリ、南ア、オーストラリア、ニュージーランド……と考えてもづおもピンとこない。これワンチャン日本あるんじゃないかな。北海道のツヴァイゲルトとか。色の薄い感じ、意外とフルーツがいる感じ、アルコールがそこまで高くなさそうな感じ。あるぞ北海道のツヴァイ。

イタリアを代表する白ワイン、フランスを代表する赤ワインときて、さすがにこれじゃカンタン過ぎるかなと3杯目少し変化球。ある! 今週おれは、コンテクストで勝負する! 君、メルローでもマスカット・ベーリーAでもないよな! とグラスの中を指差し確認してこれに決めた。

日本(北海道)/ツヴァゲルト/2022/11.5%! ちょっと渋みが足りてない気がしなくもないけれども! あと正直自信はありません!

 

ブラインドテイスティングWEEK予想を終えて

全体に、2杯目のピノ・ノワールが外れているとかなり悲惨な結果になりそうな予感溢れる回答用紙となった25回目の挑戦の予想が終わった。

私の予想は当たっているのか外れているのか、結果は後日追記するので、お楽しみに。

 

【追記】

さて今週もワインマーケット・パーティ公式SNSで結果が発表された。遅くなってしまったが、結果を見ていこう。

 

ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:1杯目

予想:イタリア(ヴェネト)/ガルガーネガ/2021/12.5%
正解:オーストラリア(南オーストラリア)/ピノ・グリ/2022/12.5%

というわけで正解はオーストラリアのピノ・グリ。黄色い果実の感じがあったそうなのだがまったくもって気づかなかった。そしてこのイタリア予想が外れたことが、のちの予想に深刻な影響を及ぼすことになる。


ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:2杯目

予想:フランス(ブルゴーニュ)/ピノ・ノワール/2019/13.5%
正解:イタリア(ピエモンテ)/ネッビオーロ/2019/13.5%

私を代表するミス、忍法ピノ・ノワールネッビオーロネッビオーロピノ・ノワールと答えるの術が飛び出し、2問連続で産地も品種も外れという結果になった。

勘のいい方はお気づきだろう。1問目をイタリアと予想したことにより、2問目はイタリアではないだろうという心理バイアスが働いている。ザ・行動心理学。これぞコンテクストテイスティングの落とし穴だ。


ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:3杯目

予想:日本(北海道)/ツヴァゲルト/2022/11.5%
正解:フランス(ブルゴーニュ)/ガメイ/2022/13%

もうおわかりだろう。私は1問目をイタリア、2問目をフランスと予想している。そして今週「沼田店長はやさしい問題を出してくるだろう」とコンテクストを読み、「1問目、2問目をやさしくして、3問目をやや難しくしているに違いない!」と予想している。すべての予想が裏目

結果、ガメイをツヴァイと誤答するというキャッチャーミットにボールが納まったあとで空振りするような大ミスをやらかしてしまった。ぼく、落ち込んでます。

というわけで今週は目の前のグラスとまったく向き合えていなかった。産地と品種は全外し。アルコール度数とヴィンテージはちょこちょこ合ってて結果だけ見れば12問中4問正解。しかし、1問しか正解できなかった先週より心削られる結果だ。

これはフランスだと思ったならば、3問すべてフランスと答えるのがブラインド道(ブラインドみち)なんですよ! というわけで来週は虚心坦懐目の前のグラスに向き合いたいと思った次第。

https://

x.com/hima_wine/status/1730356147969028381?s=20