ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK32】

ブラインドテイスティングWEEK32に臨んで

今週も恵比寿のワインマーケット・パーティでブラインドテイスティングに挑んできた。今週は白、赤、赤の構成だ。

ここ4週の私は確変モード。なんと2位→圏外→4位→3位ととんでもない好成績が続いており、「ヒマワイン、実力を隠していた…?」という説がささやかれているとかいないとか。なあに、隠してなどいない。今の成績は、断言しよう、たまたまだ!

というわけで今週も気楽に挑戦していこう。

 

 ブラインドテイスティングWEEK32/1杯目

さて、まずは1杯目の白から。外観はかなり色薄めのイエロー。甲州リースリングの中間くらいの印象を受ける。

香りはかなりシンプルにレモンで、味わいもリンゴ酢みたいなシャープな酸味が主体。こりゃあれですよ。イワシの酢漬けとかにめっちゃ合うやつ。

イワシっていうとどこだろう。シチリアとか、サルディーニャとかか。そこのさっぱりした白ワインっていうと……ヴェルメンティーノとか?

海に面した島のレストランで強い陽射しをパラソルで遮りながら、魚介料理に舌鼓を打ちつつクーラーでよく冷やされたこれを飲んだらさぞかしうまいだろうな、みたいな味だ。ハーブをたっぷり使ったスカンピのパスタとか合いそう。

あとの有力候補はわりと唐突にシュナン・ブラン。違うと信じたいが、ソーヴィニヨン・ブランリースリングも一応候補だ。ただ、どれも決め手に欠ける。

ならば第一印象でいっちゃおう!

 イタリア(サルデーニャ)/ヴェルメンティーノ/2022/12.5%


と予想。オーソドックスな品種がふたつに難問がひとつ組み合わされるのが #パーティブラインド の基本形。今回の「難問」はこれだと判断した。

 

ブラインドテイスティングWEEK32/2杯目

続いて2杯目。色合いは赤と紫の中間で、濃さ的には中間からやや薄め。粘性もあんまり高くない感じ。

一瞬マスカット・ベーリーA的キャンディ的香りがふわりと漂った気がしたんだけどそれもあるような、ないような。飲んでみると意外としっかり渋みがあり、軽い感じではなく、酸もそこそこ、果実もそこそこ。特徴つかめないなあなた!

つかめたのはわずかなキャンディ香(仮)だけ。それを手がかりにするならば選択肢はマスカット・ベーリーAとちょい熟ボジョレー・ヌーヴォーくらいだろうか。

これはもう全然わからないので徹底的に樽でキャンディをマスクしたベーリーAと予想した。ダイヤモンド酒造とか、そういうイメージ! これでピノ・ノワールだったら悲しいが、あり得る。あとはなんだろう、ガルナッチャとか…?

ともかく

日本(山梨)/マスカット・ベーリーA/2022/12% 

と予想した。


 

ブラインドテイスティングWEEK32/3杯目

3杯目はバチバチに濃い紫色。香りは革・獣といった非・食品系。味わいは渋みとアルコール感が強くて果実がそれを下支えするディープパープルな味。

テンプラニーリョ、が第一印象なんだけどテンプラにしては紫すぎる。ここまで紫一色ならばマルベックか。マルベックは全然あり得る。

ゲイミーな香りっていうんですかねこういうの。「猟鳥獣の香り」っていうやつ。肉にしか合いません私、と主張してくるこの感じはどこか南米大陸感がある。アルゼンチンのマルベックか、チリのカルメネールか、ウルグアイのタナか……。

ちなみに世界の牛肉消費量、2位がアルゼンチン、1位がウルグアイ。でもウルグアイのタナってことはないだろうさすがに! タナを棚に上げて(あっ)アルゼンチンで行ってみたいと思います。

アルゼンチン(メンドーサ)/マルベック/2018/14%

こう予想した。

 

ブラインドテイスティングWEEK32の予想を終えて

あれ、私、名前書き忘れてないよね…?

というわけで今週も予想が出揃った。果たして私の予想は合っているのだろうか? 解答発表後に追記したいと思うので、お楽しみに。ちなみに今週ガチで正解0問がありえます…!

 

追記

というわけで今週も公式SNSより正解が発表された。さっそく答え合わせいってみよう。

 

ブラインドテイスティングWEEK32 / 正解発表:1杯目

予想:イタリア(サルデーニャ)/ヴェルメンティーノ/2022/12.5%


正解:オーストラリア(南オーストラリア)/リースリング/2022/11.5%

ここで先週の私の1杯目の予想を振り返っておこう。以下だ。

予想:オーストラリア (南オーストラリア州)/リースリング/2022/13%

おわかりだろうか? そう、先週だったら正解だったのだ。恵比寿ガーデンプレイスに発生した時空のねじれにより、おそらく先週の私はグラスを通じて今週のワインを飲んでおり、それでこのような回答をしたと思われる。そういうこともあるわけなんですよ量子揺らぐアインシュタイン的ブラインド空間ではきっと。というわけで完全なる不正解だった。

 

ブラインドテイスティングWEEK32 / 正解発表:2杯目

予想:日本(山梨)/マスカット・ベーリーA/2022/12%


正解:フランス(ブルゴーニュ)/ガメイ/2022/13.5%

はい痛恨・オブ・ザ・ウィーク。ブラインドテイスティングをしているとしばしば起こる、魂はガメイだと言っているにも関わらず手がマスカットベーリーAって書いちゃうやつ。ばかっ、おれの手! めっ!

今回の学びは、これが熟成ボジョレー ヌーヴォーではなく普通のクリュ・ボジョレー(サンタムール)だったという点。クリュ・ボジョレーのガメイにもキャンディ感はあるのだ。

そして産地はサンタムール。聖なる愛ね。バレンタインデーが近いということで、沼田店長がしばしばやるきまぐれ季節もの出題なのであった。メタ読みも甘かった…!

 

ブラインドテイスティングWEEK32 / 正解発表:3杯目

予想:アルゼンチン(メンドーサ)/マルベック/2019/14%


正解:アルゼンチン(メンドーサ)/マルベック/2022/14.9%

3問目はうまいこと正解だった。正解だと書くことが別にないんですよ本当に。やったぜ、ピース! くらいしか書くことがない。ここでの反省点はヴィンテージを2019と中途半端に予想していること。あれだけ青みがかった紫色、ヴィンテージは若いと判断するのが定石のはず。反省だ。

というわけで今週は4問正解という結果となった。ランキング的にはもちろん圏外(定位置)。これに懲りず、また来週もがんばっていきたい次第だ。みなさんも、 #パーティブラインド ご一緒しませんか?

 

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