ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ブラインドテイスティング挑戦記【WEEK34】

ブラインドテイスティングWEEK34に臨んで

今週も恵比寿のワインマーケット・パーティでブラインドテイスティングに挑んできた。今週は白2、赤1の構成。白は1杯目が濃いめ、2杯目が薄めという変則編成。

今回私は別の試飲会でしこたま飲んだあとの参戦であり、ちょっともう飲めません酒量的に、みたいな感じでテイスティングしている。なので通常よりもかなり雑なテイスティングになっているがご容赦いただきたい。なあに、私の予想はいつも雑、つまりはいつも通りだ。酔えば酔うほど強くなる、酔拳スタイルで勝負していきたい。

 


 ブラインドテイスティングWEEK34/1杯目

さて1杯目だ。いきなりだが、これはカリフォルニアのシャルドネですよどう考えても。いまカリフォルニアワインの試飲会に行ってきたんだから間違えようがないわけなんですよどうしよう間違えてたら。

黄色味強め、香りはバニラ、味は蜜。非常にシンプルな味わいで、シンプルがゆえの強さが全面に出ている。カリフォルニアのシャルドネだ。

ただ、ブルゴーニュシャルドネ、オーストラリアのシャルドネの可能性は全然ある。全然あるのだが、アルコール感を強く感じる(フランスじゃないっぽい)し、ルイ・ヴィトンではないラルフ・ローレン的なエレガントみもある(オーストラリアじゃないっぽい)のでやっぱりカリフォルニアだ。

というわけで
アメリカ (カリフォルニア)/シャルドネ/2021/14%
と予想した。

 


ブラインドテイスティングWEEK34/2杯目

そしてこれが今回の全然わかんない案件。どう考えてもソーヴィニヨン・ブランにしか思えないんだけどソーヴィニヨン・ブランは先週出てるわけなんですよ。2週連続ソーヴィニヨン・ブランはあるのだろうか。

似た品種はなんだろう。ミュスカデとか、セミヨンとかか。ボルドー・ブランぽい感じはあるので、セミヨンはあるかもしれない。つーかボルドー・ブランがあるかもしれない。

これがワインマーケット・パーティのブラインドじゃなければニュージーランドソーヴィニヨン・ブランって言ってるが、
フランス(ボルドー)/セミヨン/2022/13.5% 
と予想してみたがどうか。

つい先週、「ブラインドテイスティングとは世界にグラスと己しかいない世界でワインと向き合う擬似精神と時の部屋」と書いたような気がしなくもないが、そうはいっても2週連続ソーヴィニヨン・ブランってことはないでしょう。先週と今週の自分は別の人間なので、大いにグラス以外の情報も参照し、セミヨンでファイナルアンサーだ。人間だもの。


ブラインドテイスティングWEEK34/3杯目

そして3杯目なのだがこれはオーストラリアのシラーズですよどう考えても(本日2回目)。

オーストラリア(バロッサ)/シラーズ/2020/14.5%
と予想したのだが他になにがありえるのだろうか。

ベルベット系の濃いめの色調、高いアルコール感、ブルーベリー的な香りと青っぽい葉っぱのような香り。これをユーカリ感ととるのか、ピーマン感ととるのかが運命の分かれ道な気がする。後者であればカベルネ・ソーヴィニヨンだ。

可能性として残るのはスペインのガルナッチャ。南ローヌ。南アのピノタージュ、カリフォルニアのジンファンデル、プーリアのプリミーティヴォといった、なんですかね、幕の内土俵入り感のあるたっぷりしたワインのみなさんだ。

私は少しのハーブ感があって、少しの黒胡椒感があって、あふれるような果実があった気がしたのでオーストラリアとした。この果実はド王道、バロッサ・シラーズ単独予想だ。


ブラインドテイスティングWEEK34予想を終えて

というわけで今週も予想が出揃った。果たして私の予想は合っているのだろうか? 解答発表後に追記したいと思うので、お楽しみに。

【追記】

さて今週もワインマーケット・パーティ公式SNSで正解が発表された。以下、結果を見ていこう。


ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:1杯目

予想:アメリカ (カリフォルニア)/シャルドネ/2021/14%


正解:アメリカ(カリフォルニア)/シャルドネ/2021/14.5%
 


このブラインドテイスティングの前にカリフォルニアはパソ・ロブレスワインの試飲イベントに行っていた私はいわばパソ・ロブレスから来た男。セントラルコーストのワインは間違えられぬ、というわけで見事正解となった。

銘柄はド定番のカレラ セントラルコースト シャルドネ。アルコール度数を0.5%高く予想しておけばパーフェクトという幸先の良い出だしとなった。

 

ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:2杯目

予想:フランス(ボルドー)/セミヨン/2022/13.5%


正解:オーストラリア(ハンター)/セミヨン/2023/11.5%
 

ボルドーじゃなくてオーストラリア、いわゆるひとつのハンターセミヨンだった。非常に薄い色とソーヴィニヨン・ブランに似た味わいが出たら、今後はハンターセミヨンを疑おうと思う。

 

ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:3杯目

予想:
オーストラリア(バロッサ)/シラーズ/2020/14.5%

正解:南アフリカ(ステレンボッシュ)/カベルネ・ソーヴィニヨン/2020/14%
 

実は第一印象は「カリ(フォルニアの)カベ(ルネ・ソーヴィニヨン)じゃない?」だったんすよ。なのだが、1杯目を「まず間違いなくカリ(フォルニアの)シャル(ドネ)」と断定したことで即座にないと判断、バロッサ・シラーズへと方針転換したのだった。オーストラリアは2杯目だった! 合成の誤謬

ただ、カベルネ・ソーヴィニヨンと回答できていたとしても、国はオーストラリアを選択していたはずで、南アフリカと答えることはなかった。いずれにしても産地は不正解だ。

株式会社マスダ公式サイト内「南アフリカワインとは ⑤ブドウ品種と主な産地」によれば、南アでもっとも栽培面積の大きい赤ワイン用品種はカベルネ・ソーヴィニヨン(12%)で、ピノタージュ(6.5%)のほぼ倍(データは2011年のもの)。

その意味では、南アフリカを代表する赤品種はカベルネ・ソーヴィニヨンなのだ。もっと飲んで特徴をとらえねばならぬ。

というわけで当たったり外れたりの結果だったが、トータルでは12問中5問正解。アルコール度数やヴィンテージもニアミスが多かったことでコツコツ加点できたのか、74名中5位という好結果となった。

これで2位、3位、4位、5位はすべて経験した。あとは1位をとるだけなんだよなあ(調子に乗ってる)。