- ブラインドテイスティングWEEK36に臨んで
- ブラインドテイスティングWEEK36/1杯目
- ブラインドテイスティングWEEK36/2杯目
- ブラインドテイスティングWEEK36/3杯目
- ブラインドテイスティングWEEK36の予想を終えて
- 【追記】
- ブラインドテイスティングWEEK36 / 正解発表:1杯目
- ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:2杯目
- ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:3杯目
ブラインドテイスティングWEEK36に臨んで
今週も恵比寿のワインマーケット・パーティでブラインドテイスティングに挑んできた。今週は白1、赤2の構成だ。ちなみに今回19時過ぎに挑戦したので時間がまったくないなかでの執筆。乱文・乱筆ご容赦いただきたい。
ブラインドテイスティングWEEK36/1杯目
色は薄め、少し緑がかったように見えるイエローで、香りはかなりさわやか。
飲んだ印象は非常に高い酸。果実味もたっぷりあって、あとあじに少しの苦味がある。
いやこれ第一印象はソーヴィニヨン・ブランだな。あとはグリューナー・フェルトリーナーか。シュナン・ブランもありそうだ。ヴィオニエもありそう。
で、私は過去2回連続でもっとも当てやすいと言われるソーヴィニヨン・ブランを外している者なんですよ。もう外せないんですよ。だからこそ怖いんだよソーヴィニヨン・ブランと書くのが!
というわけで(怖いので)ロワール行ってきます。
フランス(ロワール)/シュナン・ブラン/2022/12%
ブラインドテイスティングWEEK36/2杯目
2杯目は一転、明るめ紫に甘めの味わい。あとあじに少しタバコ。でもって私は先週カリフォルニアのピノ・ノワールをプリミティーヴォと断言した者なんですよ。
2週連続でプリミティーヴォと回答し切ることが私にできるだろうか。それともチリのカベルネ・ソーヴィニヨン、オーストラリアのシラーズ、南アのピノタージュあたりと答えるべきか。
野菜っぽさがないのでカベソーでなく、スパイスがいないように感じるのでシラーズではなく、なんとなくピノタージュでない!
というわけでこれだ!
アメリカ(カリフォルニア)/ジンファンデル/2020/14%
と予想した。
ブラインドテイスティングWEEK36/3杯目
3杯目はブドウを絞ってそのまま置いておきましたといった印象の暗い紫色の液体。香りが弱いというよりもなんていうんですかね、全体的に寝てるというか、シーンとしてる。
味わいもすごくなんというか、垂直の壁のように足掛かりがない。おしいくないわけではなく、ちゃんとおいしいワインなのだが、なんというか凹凸がない。
いやこれなんだろう。ほんとにさっぱりわからない。新世界ではないだろう。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、といったなんだかんだで根は陽気みたいやつらじゃない気がする。
テンプラ…? テンプラってこんなに紫だっけ。でもイタリアではないと思うんすよ。フランスだとするとマルベックとかタナとかなんだけど先週私はウルグアイのタナと回答してド外ししている者。先週の自分が! 今週の自分を苦しめる!
これテンプラじゃないよ、どう考えても。と私の中の良識が言うので、
フランス(カオール)/マルベック/2018/14.5%
と、ひとまず予想しておこう。
ブラインドテイスティングWEEK36の予想を終えて
というわけで今週も予想が出揃った。果たして私の予想は合っているのだろうか? 解答発表後に追記したいと思うので、お楽しみに。
【追記】
さて今週もワインマーケット・パーティ公式SNSで正解が発表された。以下、結果を見ていこう。
ブラインドテイスティングWEEK36 / 正解発表:1杯目
予想: フランス(ロワール)/シュナン・ブラン/2022/12%
正解:フランス(ロワール)/ソーヴィニヨン・ブラン/2022/12.5%
はい、というわけで3回連続ソーヴィニヨン・ブランを外すという結果になった。品種以外ほぼパーフェクトなのは喜ばしいことなのだが、
>いやこれ第一印象はソーヴィニヨン・ブランだな。
って書いてるわけなんですよ自分の馬鹿っ。もっとも当てやすい品種であるソーヴィニヨン・ブランを3回連続で外した男のブラインドテイスティング挑戦記、引き続き楽しんでいただければ幸甚である。
ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:2杯目
予想:
アメリカ(カリフォルニア)/ジンファンデル/2020/14%
正解:アメリカ(カリフォルニア)/ジンファンデル/2022/14%
2杯目はしっかり正解。先週ピノ・ノワールをプリミティーヴォと書いて外したのと同じ味筋のワイン。今度はしっかり仕留めることができて、簡単な問題ではあったと思うけどそれでも会心の回答ができた。やったぜ。
ここまでで5項目的中。ソーヴィニヨン・ブランは外したけれど、意外と上位進出も可能性としてはある感じだ。しかしこのあと悲劇が訪れる。
ブラインドテイスティングWEEK / 正解発表:3杯目
予想:
フランス(カオール)/マルベック/2018/14.5%
正解:ウルグアイ(モンテビデオ)/タナ/2021/14%
ここで先週の私の3問目の回答を見てみよう。
予想:ウルグアイ(カネロネス)/タナ/2022/14%
はい正解! 先週の自分、お見事、大正解!そして今週の自分はかすりもしてません、ざまあ!
1問目は「いくらなんでも最近ソーヴィニヨン・ブラン出すぎでしょ」という理由で外し、3問目は「いくらなんでも先週書いて外したタナは書けないよな」という理由で外した。
ここで、発売直後から早くも名著という評価が広がっているブラインド王・鈴木明人さんの『WINE ブラインドテイスティングの教科書』から一節を引用することをお許し願おう。
(前略)なぜなら何としても正答したいという思いが強くなればなるほどバイアスが生じやすいからです。バイアスに苛まれるとワインに目が向かなくなり、ワインの出題者のほうに目が行ったり過去の出題を考えたりします。ワインから目を背けた瞬間勝負は終わっています(太字は引用者)
戦場で目の前に迫り来る弾丸を前に、「あれ、この弾丸って先週見たやつと同じじゃね?」とか言ってたら待っているのは死である。目の前にあるグラス、そこに虚心坦懐向き合わなければ勝負にならないんだよっ!
ただ、実は今週は読みの方向性としては個人的にはかなり良かったという実感がある。文脈負けはしたけれども、ブラインドテイスティングに通うこと36週、自分なりの判断基準みたいなのはできてきた気がする。闘志が湧いてきたぞ。そんなわけでみんなで行こうよ、#パーティブラインド 。
※
そしてみんなで買おう、鈴木明人さんの本。ブラインドやらない人にもめちゃくちゃオススメできる、ワインのことを網羅的に知ることができるガチ良著だと思います。