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ブルゴーニュのプルミエ・クリュってなんのこと? ジヴリの一級畑ワインを飲みながら考えた。【GIVRY 1ER CRU LA PLANTE 】

ブルゴーニュのプルミエ・クリュを買ってみた

ブルゴーニュのプルミエ・クリュ(一級畑)を飲んだ。2590円で。なるほど、いいやつをグラスで飲んだのかな? と思われるかもしれないが750ミリリットル入りのボトルの価格が2590円(税込)だ。飲んだのは、「ジヴリー 1級畑 ラ プラント ルージュ2018」ブルゴーニュの名高いコート・ドールの南、コート・シャロネーズ地区にあるジヴリ村のプルミエ・クリュだ。

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「ジヴリー 1級畑 ラ プラント ルージュ2018」を飲みました。

ももいろクローバーはデビュー当時「いま、会えるアイドル」がキャッチコピーだったがこのワインはまさに「いま、飲めるプルミエ・クリュ」、おれたちのプルミエ・クリュの感がある。デイリーワイン価格で一級畑が飲めるの嬉しい。

なんでこんなに安いのかといえばやっぱりマイナー村だからなんですかね。よくわからない。でもあれですよ、良王アンリ4世が愛した産地として愛されてるみたいですよジヴリは。どうやら地元の人がそう言い張ってるだけ的なフシがあるけれども。

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ブルゴーニュのプルミエ・クリュってなんだろう?

さて、そもそもプルミエ・クリュってなんなんだろう。ブルゴーニュでは一級畑のこと。グランクリュの下で村名格の上。みたいなのはさすがに知ってるけど、もう少し詳しく知りたい。というわけで、せっかくなので勉強しようと【premier cru bourgogne】と検索してみたらフランス語のwikiが出てきた。

それによれば、ブルゴーニュには、
・6つの地域AOCブルゴーニュブルゴーニュ・パス・トゥ・グランなど)
・14の地理的呼称(ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイなど)
・45の村名AOC(シャブリ、ポマール、ニュイ・サン・ジョルジュ、ジヴリなど)

があり、より小さな区画(クリマ)として、プルミエクリュが562、グランクリュが33あると書かれている。でもって、プルミエ・クリュは「最も露出した斜面の中央部に位置する、最高のテロワールとされる土壌に関係して」いるのだそうだ。水はけが良くて日当たりがいいってことですかね。

 

プルミエ・クリュの定義と歴史

なんかわかったようなわからないような感じなので、続いて「Cru(wine)」のwikiを読んでみた。こちらには、そもそも「クリュとはなにか」の定義が書いてあった。それによれば、クリュとは、

「『ブドウ畑またはブドウ畑のグループ、特に品質が認められたブドウ畑』のこと」
であり、
「一定の物理的な均質性を持つ地形の範囲......土壌の性質の観点から、生産物、特にワインに特定の特徴を伝えるものとして考えられる」
のだそうだ。

もともとは、中世、シトー会の修道士たちが「個々の区画のワインの品質を注意深く観察」した結果、「同じようなアロマ、ボディ、色、活力を持つワインを一貫して生産するエリアを特定」し、それらをクリュと呼ぶようになったのだそうだ。シトー会の修道士すごい。えらい。

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その後、19世紀にジュール・ラヴァルという人がコート・ドールのブドウ畑の非公式な分類を考案、1861年に正式なものとなり、20世紀に入って1930年代にAOC制度が創設されて今に至るのだそうだ。歴史があるなあいちいち。

ちなみに、プルミエ・クリュのwikiには全プルミエ・クリュのリストが村ごとに掲載されていて、ジヴリの村には27のプルミエ・クリュがあることもわかった。今回飲んだ「ラ・プラント(La Plante)」もちゃんと入ってた。当たり前なんだけどなんかホッとすること飲んでないのに呼気検査でちょっとビビるが如しである。

「ジヴリー 1級畑 ラ プラント ルージュ」はどんなワインか

さて、そんなジヴリ村のプルミエ・クリュで栽培されたブドウ100%で造られたブドウでできているのが「ジヴリー 1級畑 ラ プラント ルージュ」。生産者のドメーヌ・ダンジャン・ベルトーはジヴリの地に1993年に創業した家族経営のドメーヌで、所有する畑は合わせて7ヘクタールという小規模な生産者。ラ・プラント ルージュは「たっぷり12カ月のオーク樽熟成を施した濃厚フルボディ」だと購入元の商品ページには記されている。

プルミエクリュとはなんぞ、というところに文字数を費やしてしまったので、生産者について調べるのはまたの機会としてそろそろ飲んでみることにする。一級畑の実力やいかに。

おれたちのプルミエ・クリュ「ジヴリー 1級畑 ラ プラント ルージュ」はどんな味?

グラスに注いでみるとわりとしっかりとした紫色で、ニューワールドのピノ・ノワールでこの色だと「濃いかも」と警戒したくなるくらいの濃さ。なのだが、飲んでビックリ酸味が主体。どストレートな酸味が喉の奥にビシッと伝わってくる。へえ、いいストレート投げるじゃないの……!

酸味強め、渋みもあって、果実味弱め。なので一瞬これ安いブルゴーニュ買って失敗するテンプレ的なやつでは!? と不安な気持ちになったのだが、飲んでいるうちに心配ご無用とばかりに角がとれてくる。ウイスキーを入れたグラスの氷が溶け始めるにつれて中の液体がまろやかで甘く感じられるみたいに、グラスの底から親しみやすい果実味がボンジュールとばかりに顔を覗かせてくる。やだムッシュー、あなたおいしいじゃない!

これがどういう人にオススメかといえば答えは簡単すぎる。「ブルゴーニュ初心者」だ。つまり私だ。ブルゴーニュのワインを飲んでみたいけどどの村のどの生産者のどのクラスのどのヴィンテージのワインを飲めばいいのかさっぱりわからん、あと高い。と感じて、グランクリュ街道の入り口でモジモジしてる人々。だから私ですねそれ。そんなぼくたちわたしたちが苦し紛れに放ったカンチャン待ちのリーチに一発でツモってきて裏も乗りましたってくらいぴったりのワインだ唐突に麻雀でたとえると。

これは間違いなくおれたちのプルミエ・クリュ。いま飲める一級畑。安くておいしいワインを求めて、ブルゴーニュのマイナー産地を探検する旅がはじまった感ある!