ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

カルディ「決算チャンスボックス」シャンパーニュ当てるには!?

カルディで決算チャンスボックスを買ってみた

「今月決算月で経費を使わないといけないのでおごる」と言われたのでおごられた帰り道、カルディに寄ると決算セールでお得にワインを買うことができた。僕は他人の会社の決算でお得に生きています。

カルディコーヒーファームを運営する株式会社キャメル珈琲の決算月は8月。現在、カルディ各店では決算セールを実施中で多くのワインが割引されているが、本稿で注目したいのは「決算チャンスボックス」だ。いわゆるひとつのワインくじ。

このブログではカルディのチャンスボックスに毎回挑戦し、それを記事にしている。ここ2年半ほどは季節に一度発売されるチャンスボックスをほぼ毎回これを購入してきたが、今回のチャンスボックスはいくつかの点で平常時のチャンスボックスと異なる。

 

カルディ「決算チャンスボックス」でなにが当たる? 当選ワイン一覧

まずは価格だ。通常のチャンスボックスは2000円。それに対して今回の決算チャンスボックスは1200円(いずれも税抜き)で、800円安い。さすが決算。毎月決算してくれませんかね……!

ただ、ワインくじの場合重要なのは価格ではなく当選するワインのクオリティだ。投資金額に対するリターンが良ければそのワインくじはお得だし、そうでなければお得ではない。というわけで、今回の決算チャンスボックスの内容を見てみよう。ちなみに各店ごとの割り当ては通常通り60個だ。

シャンパーニュ・ポール・グール ブラン・ド・ブラン プルミエクリュ 7500円(1/60)
サン・パトリャーノ モンテピローロ 4500円(5/60)
イカルディ スリス・イヴァン 3500円(1/60)
ポール・ブルケール ピノ・ノワール 18 モワヴィエイ・アン・フュ・ド・シェーヌ  3000円(1/60)
フレンターナ パナルダ 3000円(2/60)
ゾーン・クラーク イーデン・ヴァレーNVブリュット 3000円(5/60)
ミラム・プリオラーティ イニシ 3000円(1/60)
カンティネ・ピローヴァノ テッレ・ベンティヴォーリオ シャルドネスプマンテ メトド・クラシコ 2200円(14/60)
ヴィーニャ・サン・エステバン イン・サイチュ シグネイチャーワインズ ヒルサイズブレンド 2000円(12/60)
ポデーレ・レ・ヴォルーテ ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ 1900円(5/60)
ポジオ コスタ ドルタ バルベーラ アパッシメント 1800円(13/60)

以上、総額は14万8200円。1本あたり平均価格は2470円だ。販売価格1200円の倍額以上のワインが当たるということになる。お得だ。

 

カルディ「決算チャンスボックス」のお得度を通常ボックスと比較する

では、これは通常のチャンスボックスと比べてお得なのだろうか。過去8回の「チャンスボックス」の平均価格と比べてみよう。こんな感じだ。

2022年4月 3531円
2022年1月 4136円
2021年12月 3447円
2021年7月 3639円
2021年4月 3900円
2021年1月 4167円
2020年12月 3993円
2020年6月 3388円

いずれも売価は2000円(税抜き)。それに対して当選ワインの平均額は3775円となる。ROIOW(リターン・オブ・インベストメント・オブ・ワイン)という今でっちあげた指標を使うと、数値的には「1.8875」となる。投資金額の1.8875倍のワインが期待できるということですね。

himawine.hatenablog.com

それに対して今回の決算ワインボックスはどうか。平均価格2470を1320で割ると、ROIOWの値は……1.8712! お得度は大体いつもと同じだ。偶然とは思えないのでちゃんと原価率計算してる感が伝わってくる。

ただ、上の8回分の平均額をご覧いただければわかる通り、チャンスボックスは毎年1月のニューイヤーチャンスボックスのお得度がふだんの2割増しくらいで高い。それを含めて考えると、決算チャンスボックスのお得度は通常のチャンスボックス以上、ニューイヤーボックス未満というイメージになりそうだ。

結論を述べよう。決算チャンスボックスはけっこうお得だ。

 

カルディ「決算チャンスボックス」シャンパーニュの当て方

さて、私ももちろん1箱購入している。なにが入っているのか、ここからは開封ドキュメントに移っていこう。

今回の決算チャンスボックスの当たりワインはシャンパーニュだ。スパークリングワインの瓶はワイン好きの方ならご存知の通り内部のガス圧を受け止めるためかなんかで重い。かつ、重心は低め。いくつかの箱を持ち比べてみると、ほかのものと比べて重いものがあることがわかる(持ち比べるのはお店にも他のお客さんにも迷惑なのでやって4、5個とかでしょうか常識の範囲でいうと)。

今回のラインナップにはスパークリングワインが3種類、計20本封入されている。20本のうちからどれがシャンパーニュかを区別するのは不可能なので、適当に1本を選びレジに持ち込み、自宅へと連れて帰ればいざボックスオープンの時間だ。

 

カルディ「決算チャンスボックス」でなにが当たった!?

スパークリングワインはコルクがミュズレと呼ばれる金属製のワイヤーで固定されているため、開けた瞬間にスパークリングワインかどうかは判別できる。なので勝負は一瞬だ。いざ行ってみよう。

泡確定! だが……

す、スパークリングワイン! だが、銀色! 「アタリ」のシャンパーニュのキャップシールは黒! つまりこのワイン、シャンパーニュにあらず! 残念、敗北確定だ。

消化試合感。

出てきたのはカンティネ・ピローヴァノ テッレ・ベンティヴォーリオ シャルドネスプマンテ メトド・クラシコだ。全体のほぼ1/4に相当する14本入っているスパークリングワインで、重たいボトルと低い重心でシャンパーニュに迷彩をかける、いわば影武者枠のワインだ。無念。

出たのはイタリアのスプマンテでした。

ただ、産地はスパークリングワインの名産地であるイタリアはロンバルディア州。製法はシャンパーニュと同じメトド・クラッシコということで飲むのはとっても楽しみだ。暑い日に友だちと飲むときの乾杯用に使お。

このワインの参考上代は2200円。くじ自体の平均価格は2470円なので、やや敗北なのだが、敗北するならハズレが少ない泡がいいというのがワインくじの基本なのでアリだ。アリだ。アリなんだ……(涙がこぼれないように空を眺めながら)。

というわけでカルディの決算チャンスボックス、楽しいのでみなさんもぜひ。

 

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