ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワイン歴2年のワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

ニコラ・フィアット コレクションヴィンテージ2010 フレンチシックエディションが驚くほどおいしかった件

ニコラ・フィアット コレクションヴィンテージ2010 フレンチシックエディションと私

ニコラ・フィアットのコレクションヴィンテージ2010 フレンチシックエディションを飲んだ。うきうきワインの玉手箱が2022年5月に1日限定で販売したシャンパーニュ3本1万円福袋に入っていた1本。

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今回は結論を先に書いてしまうが、これやべえやつだったんですよ。「自宅で飲んだシャンパーニュ」という部門では過去ベストだった。正直に申し上げてあまり期待していなかったのでちょっと驚いた。

 

ニコラ・フィアット コレクションヴィンテージ2010 フレンチシックエディションと2010年

さらに驚いたのは、調べてみると2010年は良年じゃないということ。これだけおいしいのなら2010はさぞかし良年だったんでしょうなあとワインスペクテーターのヴィンテージチャートを見てみると、2010なんと「88」。2011年の「79」がダントツの最低点ながら、「88」は1990年以降2番目に低い数字だったのだまじか。

ニコラ・フィアット コレクション・ヴィンテージ2010 フレンチシックエディション

偉大で有名な08年が「97」、同じく良年といわれる12年が「95」だからいかにも低い。「8月中旬の雨でピノが腐敗した」ってテキストが添えられてるまじか。

ここで盛大に話は脱線するが、福袋にはオフヴィンテージのワインが封入されていることがままある。ままっつーか、大いにある。不人気で売れ残ったり価格が崩れたりしてるオフヴィンテージのワインの使い所、あるいは成仏のさせ方として福袋に入れちゃうのは関係各位にとっての最適解となりやすいのだろう。なんならお詫びと言ってはなんですがの体で同梱の安ワインが良年だったりする気までする。

もしかしたらこれは私が購入する1〜2万円程度の福袋、通称安袋で顕著な傾向なのかもしれない。そのため、安袋を購入する際はオフヴィンテージを笑って許せる心の寛容性が求められる。そして今回のように世評はアレでも飲むとめちゃくちゃうまいってこともあるから面白いのだ。

 

ニコラ・フィアット コレクションヴィンテージ2010 フレンチシックエディションはどんなワインか

話を戻してこのワイン自体がどんなワインなのかも改めて調べてみた。公式サイトには記載がないため、販売元のうきうきワインの玉手箱の商品ページをみると、メゾンからのコメントとして以下のような記載がある。

「2010年は晴天の日が続いた、豊作の年。葡萄が熟すうえでで非常に最適な天候が続き、ブドウを完璧に熟熟し、美味しいジューシーな果実をもたらしました(原文ママ、後略)」

前述のワインスペクテーターのヴィンテージ評価にある「8月中旬の雨でピノが腐敗した」っていう2000年前の出来事の記述みたいな書き方とはかなりの乖離があるが、まあなんていうかこのへんはご愛嬌だろう。

エノテカの商品ページにはもう少し客観性があり、「8月と9月は降雨量も多く湿度が高かったため、ブドウの成熟が難しくなりました」と認めつつ、「南の方の畑では十分に熟したブドウが出来あがります。特にこの年のコート・デ・ブランのシャルドネは、大きな成功を収めました」と書いてある。

ニコラ・フィアットは自分たちが育てたブドウでシャンパーニュをつくるレコルタン・マニピュランではなく、買ってきたブドウやワインでシャンパーニュをつくるネゴシアン・マニピュランでなく協同組合(コーペラティブ・ド・マニュピラン)。5000を越える契約農家を抱え述べ2100haの畑のブドウを使用可能であるという強みが、もしかしたらオフヴィンテージに発揮されるのかもしれない。

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ニコラ・フィアット コレクションヴィンテージ2010 フレンチシックエディションを飲んでみた

このワインを飲んだのは土曜日の夕方。久しぶりに会う友人との乾杯用に飲んだのだが、グラスに注いだ瞬間からちょっと様子がおかしかった。ゴールドの色調がやたらと深く、泡は小さく弾けるようで、グラスの底から立ち上がった泡が液面で弾けるたびに香りの粒が溢れてくる。

味わいも素晴らしい。すごくフレッシュな柑橘系の香りと、森の奥で樹上に生ったまま糜爛した果実が放つような怪しい熟成香が体感値1:1で混じり合った大人ムード全開の液となっている。これは大人液。1日動くと疲れが3日とれなくなってからでないと真価がわからないタイプの酒だ。若者は白ワインと三ツ矢サイダーをコンビニで売ってるカップ氷にぶち込んだものなどを飲むのがよろしいでしょう。夜中に。20代のころの私の話だった。

パッケージは違うが中身が同じだとしたらvivinoの評価は4.3。超高評価も納得の味。

いやでも本当に、熟成したシャンパーニュのおいしさが気軽に味わえてうきうき価格5665円は単品でも悪くないと思う。ましてや福袋価格3333円は破格で、すごく得した気分だ。次回購入時にこれが入ってたらガッツポーズ出る。

さすがはフランスで一番売れてるシャンパーニュ。ニコラ・フィアット、あなどれない!

ぜんぶヴィンテージシャンパーニュだっていうシャンパンハウスの福袋。7日0時から48時間限定

単品でも全然アリ

こちらは3本1.1万円福袋