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「レッドウッド」カルディの人気NO.1ワインの実力は? ワインブロガーが飲んでたしかめた。【KALDI】

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レッドウッド カベルネ・ソーヴィニヨン(赤)とシャルドネ (白)を買ってみた

カルディコーヒーファームで前々から気になっていた「レッドウッド」を買った。レッドウッドには赤の「カベルネ・ソーヴィニヨン」と、白の「シャルドネ」がある。どちらも赤ワイン、白ワインを代表する品種で、キャッチコピーはズバリ「当店人気No.1のカリフォルニアワイン 」。1000円でお釣りが数百円くる超低価格なのでおいしかったら儲けものと買ってみたので、どんなワインなのかを調べてみた。

ちなみに、2021年1月のセールでは1本598円税抜き。2本で10%オフセールもやっていた。

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カルディ人気NO.1でお馴染み、レッドウッド カベルネ・ソーヴィニヨン(赤)を飲みました。

「レッドウッドヴィンヤード」は存在しない?

さて、レッドウッドヴィンヤードという生産者はどうやら地球上に存在せず、アメリカの大手・ブロンコワインのブランドのひとつようだ。

ブロンコワインはアメリカで4番目に大きい生産者。1893年にイタリアからやってきたジョセッぺ・フランツィアが創始した会社を1973年にコカ・コーラ社に売却後、ジョゼッぺの子孫たちが創業したという会社で、14000へクタールというから神奈川県川崎市をすべてブドウ畑にしたくらいの大きさの畑をカリフォルニアのセントラルヴァレーを中心に所有する巨大企業のようだ。

カルディで買えるワインでオススメは?

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レッドウッド カベルネ・ソーヴィニヨンとブロンコワイン

さて、ブロンコワインのワインはなぜ安いのか。秘密はブロンコワインのwikipediaに書いてある。ブロンコワインが所有する、川崎市の総面積と同じくらいの広さの肥沃な大地から生まれ続けるブドウが常に供給過剰だからなのだそうだ。なんていうか、力持ちだから相撲が強い、みたいなシンプルな理由でなんとも良い。

圧倒的な「量」を生かして価格を下げ、「水と同じ値段でワインを売っている」と批判されれば「そもそも水が高すぎる」と反論。トドメとばかりに「私はクローゼットにしまうワインを造っているのではない。飲むためのワインを造っているのだ」と豪語。強気だなあ。f:id:ichibanboshimomojiro:20201011090446j:plain

アメリカのブロンコワイン本社の様子。巨大な工場っていう外観。(写真はpublic domain)

レッドウッド「赤」と「白」の品種

さて、「赤」のほうのラベルにはカベルネ・ソーヴィニヨン2017 カリフォルニアと表記されている。アメリカのAVA(原産地呼称制度)の規定によれば、このように表記するためには2017年収穫のブドウを95%以上、カリフォルニアのブドウを100%、カベルネ・ソーヴィニヨンを75%以上使用する必要があるとのこと。

ワインのテクニカルシートを見ると、「カベルネ・ソーヴィニヨン&赤白品種」という安室奈美恵withスーパーモンキーズ級のざっくりの説明しか書いておらずスーパーモンキーズ部分(赤白品種)の詳細は不明。ちなみに製法に関しても「トラディショナルスタイル」としか書いてない。フランスのコート・ロティでは赤品種のシラーに白品種のヴィオニエをブレンドして華やかな香りを出すが、それ的な製法なのかもしれない。

一方の白はどうかといえば、品種はシャルドネ主体で、ほかにも白品種がブレンドされているようだ。熟成は「一部オーク使用」とある。アルコール度数は12.5度だ。

 

レッドウッドの輸入元は「オーバーシーズ」

そんなレッドウッドの輸入元はカルディの関連会社のオーバーシーズ。そのサイトには定価698円とあるが、現地価格はどうなのか。ワインの国ごとの販売価格がわかるサイト・ワインサーチャーで調べると、アメリカのワインライブラリーというネットショップでの販売価格は6.99ドル。定価は9.99ドルとのことで、日本で買うほうが安いということになる。本当はカリフォルニアじゃなくて川崎で製造してませんか?

アメリカのワインは現地価格=日本におけるセール価格くらいにざっくり認識しているが、現地価格を大きく下回る価格で買えるのはすごい。一定数以上の本数を長期間にわたって輸入し続けているからこその低価格安定供給なのだろうか。

さて、調べられることはざっくり調べた。あとは飲むのみである。

 

レッドウッド カベルネ・ソーヴィニヨン(赤)を飲んでみた

注いでみると色は濃いめの紫。そして、これぞアメリカのデイリー赤ワイン、という香りと味がする。しっかり果実味、しっかり樽、味わいパワフル。で、これが全然悪くない。この世は生きるに値するんだと言ったのは宮崎駿だが、レッドウッド カベルネ・ソーヴィニヨンは飲むに値するんだと言いたいみたいな気持ちになる。酸味渋みもしっかりあってややスパイシーな感じもするので単体でスイスイ飲めるという感じではないけれどなんか適当に肉とかチーズとかポテチとかと雑に合わせてしっかりパフォーマンス出してくる。

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飲みながらビーフシチューを作って、焼いた肉にボトルからドボドボかけたりするもをかしだった。ワインで煮込んだ肉にワイン合わせたらそりゃまあ合いますよ旦那、っていう感じを出してきた。アラウンド500円ワインはこれができるのが楽しい。ただ、意外と超初心者向けとかではない気がする。

 

レッドウッド シャルドネ(白)を飲んでみた。

一方で、レッドウッドのシャルドネは初心者にもかなりオススメできる味。甘みを抑えたレモネードのような豊かな果実味があって、わりとゴクゴク飲めちゃう。普段ワインを飲まない人に赤白どちらを勧めるかと問われれば、一択で白。夏だったら氷を入れてもいいし、なんなら炭酸で割ってもいいと思う。レモンとかだって入れちゃったらいいじゃないのこの際。ワインは日常を楽しむためのお酒だ。

よーし、今日はレッドウッドを飲むぞ! イヤッホー! というワインではないかもしれないが、ちょっと飲み足りないけど新しいの開けるのもなんだなあっていう真夜中一歩手前みたいなタイミングで開けるといった役割が明確にありそうなので、安くなってるタイミングでまた買おうと思います。

 

レッドウッドに似た(おてごろ)ワイン

モンテス・アルファ カベルネ・ソーヴィニヨン

レッドウッドを飲んでおいしい! と思ったら、ぜひチャレンジしてもらいたいのがチリのプレミアムワイン「モンテス」。カルディでも売っているのだが、これはオススメ。赤のカベルネ・ソーヴィニヨン、白のシャルドネともに、ワインに2000円くらい出すとこんなにおいしくなるのか! という感動が味わえるはずだ。

 

 

 

ベンド カベルネ・ソーヴィニヨン

最後に、レッドウッドに似た味で、手軽に手に入るワインを紹介しておきたい。まずはなんといってもベンド カベルネ・ソーヴィニヨン。上手くすると1000円を切る価格で購入することができるが、その味わいは濃厚で果実味たっぷり。レッドウッドよりもさらに飲みやすい。

 

 サブミッション  カベルネ・ソーヴィニヨン

こちらもカリフォルニアのワインで、果実味のみならず渋みや酸味、複雑さもちょっぴり感じられて本格的なワインの味わいに触れられる。少し奮発して2000円程度出すと、これだけおいしいのが楽しめるのか! という感動がある味。

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