ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

目指せ、金メダル! サッカー日本代表をワインで応援するなら……飲むべきワインを考えた

対戦国のワインを飲むならなにを飲む? シミュレートしてみた

以前、サッカーのワールドカップ開催年は開催国のワインがよく売れるという話を聞いたことがある。故事によれば、オスマン帝国の軍勢に包囲されるも、見事その攻撃を耐え抜いたオーストリア・ウィーンのパン屋がオスマン帝国の国旗に描かれた三日月をモチーフにパンを焼きそれを食べて勝利を祝ったという。クロワッサンのはじまりだ。

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スポーツ応援、ワインを合わせるならば!?

ならば、今回も日本の対戦国のワインを飲み干すことによって「相手を飲む」みたいなことにつながり、代表選手たちを応援し、金メダルの獲得にもつながるんじゃないか……っていうのが今回の企画の趣旨である。そう、スポーツにかこつけて私が飲みたいだけである。

というわけで、わかりやすい例として男子サッカー競技で対戦する国を挙げ、相手国のワインを飲む遊びをしたら楽しい気がしたのでシミュレーションしてみた。

シミュレーション上の購入ショップは「葡萄畑ココス」をメインで想定した(他ショップも一部あり)。理由はふたつあり、いろんな国のワインを取り揃っている点、そして営業日であれば14時までの注文は当時出荷してくれるという楽天prime状態である点だ。全ショップありにしちゃうと選択肢があり過ぎて選べないからというのが真の理由だが、ま、そのあたりはいいでしょう。

 

【メキシコ戦】サラ・ビベ ブリュット

さて、ではまずグループステージで日本が戦うグループAの相手を見てみよう。こちらの国々だ。

南アフリカ
メキシコ
フランス

南アフリカとはすでに対戦し、久保建英選手の見事なゴールで勝利した。となると残りはメキシコとフランスだが、いきなりメキシコのワインが葡萄畑ココスのラインナップにない。仕方がないのでメキシコはお近くのイオンや「やまや」で安うまメキシコ泡の「サラ・ビベ ブリュット」を買う。おいしいので。

あるいはこの「死者の日」風のラベルのワインでお茶を濁すという手もある。

こっちのほうがメキシコ気分出るかもしれないですねカリフォルニアワインだけど。さすが国際大会のグループリーグ、いきなり厳しい戦いである。

 

【フランス戦】バロン ドーヴェルニュ トゥール エッフェル グラン クリュ

さて、続いてはフランスだ。フランスのワインは無限にあるが、「シャンパーニュは勝利のときには飲む価値があり、敗北のときには飲む必要がある。」っていうナポレオンの名言にちなんでシャンパーニュで決めたい。

シャンパーニュもいろいろあるのでなにかオススメはないかと探したところ、葡萄畑ココスの中の人に「パリにもつながるしこれしかないんじゃないですか?」と推薦されたのが「バロン ドーヴェルニュ トゥール エッフェル グラン クリュ」だ。

トゥール・エッフェルすなわちエッフェル塔といえばパリの象徴。たしかにこれは素晴らしいので採用だ。ただし8800円するので、次善の策として「いつもの」ことポワルヴェール・ジャックを挙げておく。理由は安くておいしくてシャンパーニュだから

 

南アフリカ戦】グラハム・ベック ブラン・ド・ブラン

そして、すでに対戦が終了してしまったが南アフリカ戦で一緒に飲みたいワインはグラハム・ベック ブラン・ド・ブランで決まりだ。非シャンパーニュでは屈指のおいしさのスパークリングワインで、可能性としては極めて低いと思われるが万が一南アフリカと決勝で再戦した場合このワインを開けたい

 

【準々決勝:ルーマニア戦】ラ・ヴィ ピノ・ノワール

さて、これでグループリーグの戦いが終わった。メキシコ、フランスという強豪と同グループであることから、ここは謙虚に2位通過、ということにしておこう。すると、準々決勝ではB組1位との対戦だ。B組1位がどこになるかはさっぱりわからないので初戦に勝利したニュージーランドルーマニアの二択で、東欧の雄的イメージがあるルーマニアとしよう。

ルーマニアといえばヴァイン・イン・フレイムが安うまワイン界隈では有名だが、ここは「ラ・ヴィ ピノ・ノワール」を開けたい。理由は単純で、たまたま私がいま飲んでいるからである。で、非常においしいんですよこのワイン。1000円台前半のピノ・ノワールとしてはかなり秀逸。ラ・ヴィはフランス語で人生。勝つも負けるも人生である。

a.r10.to

【準決勝:スペイン戦】ボテガ・イニエスタのワイン

さて、ルーマニアとの死闘を制した日本代表が戦うのは、優勝候補筆頭とされるスペインだ。スペインには素晴らしいワインが無限にあると思うのだがここはさすがに長くFCバルセロナでプレーし、現在はJリーグヴィッセル神戸に所属するアンドレス・イニエスタ選手のボテガ、ボテガ・イニエスタのワインを挙げざるを得ない。飲んだことないので味は正直わからない。でもサッカー気分は出るでしょうどう考えても。

 

【決勝:ドイツ戦】フリードリッヒ・ベッカー シルヴァーナー(1リットル)

首尾よくスペインを撃破したとして、私のワイン選びの都合で勝者が決まるシミュレーションによれば最後に立ち塞がるのはドイツ代表だ。強敵である。

ドイツとの決勝戦を観戦しながら飲みたいワイン、それがズバリ、フリードリッヒ・ベッカーのシルヴァーナー(1リットルボトル)だ。手に汗握る熱戦は750mlのワインでは足りない可能性があり、次のボトルを取りに行っている間にゴールが生まれる、なんてことになったら目も当てられない。

 

そしておいしいんですよこのシルヴァーナードイツ国内向けのものを現地で飲んだ輸入元の方が、あまりのおいしさに頼み込んで日本に輸入したという話を以前試飲会でうかがったことがあるが、テーブルの真ん中にドンと置いてガブガブ飲みたいおいしくて気楽なワインだ。

では、日本代表がもしも優勝したら……? それが叶わずとも、メダルをつかんだら……?

その場合はもちろんシャンパーニュで乾杯だ。シャンパーニュは勝利のときには飲む価値があり、敗北のときには飲む必要があるというのがその理由である。

日本代表を応援するワイン、みなさんはなにを選びますか?

himawine.hatenablog.com