ヨセミテ・ロード スパークリング(白)を買った
セブンイレブンに用事があって行ったついでに外気温35度の猛暑を考慮してヨセミテ・ロード・スパークリングを購入した。熱中症の危険のある暑さは、ときによく冷やした泡とのマリアージュを見せてくれる。炎天下(ただし日陰)で飲む泡は最高だ。そしてその状況には税込み811円のヨセミテ・ロードがふさわしい。というわけで買った。日本中どこででも買えるのがヨセミテ・ロードのいいところ。
それをまずは冷やし、午後に自宅ガレージで抜栓。アウトドア用椅子に座り、プラスチック製ワイングラスに注いで飲めば、そこは税込811円で行けるカリフォルニアである。ワインがなくなると夢から冷めるマッチ売りの少女仕様。
ヨセミテ・ロード スパークリングの原材料と製法は?
さて、そんなヨセミテ・ロード スパークリングだが果たしてこれ一体どんなワインなんだろうか。
まずは原材料から見ていこう。
原材料名:輸入ワイン(米国カリフォルニア産)、炭酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)、酸味料
とある。イトーヨーカドーのECサイトの商品ページによれば「国内ボトリング、国内ガス充填により、フレッシュでフルーティーな味わいを実現」とあるので、輸入ワインに国内の工場でガスを入れてボトル詰めして出荷するわけですね。
製造者はメルシャン株式会社。メルシャンの事業所を公式サイトで確認すると、「工場」と名の付く事業所が熊本と神奈川にあることがわかるが、熊本にあるメルシャン八代工場は焼酎がメインのようなので、おそらくメルシャン藤沢工場でボトリングが行われていると予想する。
そう予想する根拠めいたものはある。国税庁が出している国内製造ワインの概況(平成30年度調査分)という資料において、果実酒の生産量が全国NO.1なのは意外なことに神奈川県(『日本ワイン』の生産量だと山梨がトップ)なのだ。
cavewine.netの2017年の記事によれば、さらにそのうち90%をメルシャン藤沢工場が生産。同工場は「日本一のワイン工場」なのだとか。すごい。藤沢ワイン祭りっていう催しも毎年行われているそうな。行きたい。
また、「ヨセミテロード 藤沢工場」で検索すると、2009年のセブン&アイの「グローバルPB第1弾「ワイン」を日米同時発売」と題されたプレスリリースがヒットし、そこには製造者はザ・ワイン・グループ、ボトリングはメルシャン株式会社藤沢工場と明記されている。10年以上前の話で、かつスティルワインに関するものなので「スパークリング」に当てはまるかは不明だが、傍証にはなるだろう。
ヨセミテ・ロード スパークリングのブドウ品種とアルコール度数、容量は?
おそらくはカリフォルニアのどこかで収穫されたブドウが現地でワインに姿を変え、おそらくはコンテナに詰められどこかの港で荷揚げされ、藤沢工場に運ばれると、そこで炭酸ガスを注入されてボトリングされてヨセミテ・ロード スパークリングとして全国津々浦々へと旅立っていくんじゃないか。僕らのもとへとくるんじゃないか。その道のりをヨセミテ・ロードと呼ぶんじゃないか。そんな風に予想した裏をとりたくて問い合わせしてみたけれど「お答えできません」でした。残念。なので、以上の話はそれっぽいけどあくまでただの妄想であることを改めて強調しておきたい。ヨセミテ・ロードはみんなの心の中にある。
ちなみにブドウ品種はシャルドネ。アルコール度数は13.0%だそうな。意外とアルコール度数が高い。あと、720ml入りなんですよね750mlじゃなくて。日本酒、焼酎と同じ四合瓶の容量なのも日本でボトリングしている特徴なんだそうです。アルコール度数的にも、価格的にもざっくりビール4本分というイメージでしょうか。
ちなみに、ヨセミテ・ロード スパークリングにはロゼもある。あるのだが、これがなかなか見ない。いつか飲む日のためにとそちらも調べると、「ブドウ品種:ロゼ」とあって謎は深まるばかりである。
ヨセミテ・ロード スパークリングを飲んでみた
話は戻ってヨセミテ・ロード スパークリングだが、味については論じない。冒頭にも挙げたが全国津々浦々で、冷えた状態のものを容易に入手できるというのがとにかく強い。「冷えてる」「知ってる銘柄」というふたつの要件を満たし、どこでも買えて、「泡が飲みたいな」と思った瞬間の5分後くらいに冷えた状態でグラスに注げるのはすごい。
最後に、ところでヨセミテ・ロードって実在するのだろうかと、Googleの英語環境でyosemite roadと検索したら普通にヨセミテ国立公園と、ヨセミテの道路状況っていう検索結果が出てきた。
ヨセミテ・ロードはみんなの心の中を走る道。